早ければ、今週末にも戦争に突入する可能性
アメリカのイランに対しての攻撃の可能性がますます高くなっていることが報じられていまして、トランプ氏の顧問の1人は「トランプ氏が、今後数週間のうちに実際に行動を起こす可能性は90%あると思う」と述べており、時期はともかく、アメリカとイランの戦争が非常に近くなっているようです。
そして、仮に戦争が起きた場合、アクシオス(Axios)紙は、
> イランにおける米軍の軍事作戦は、数週間に及ぶ大規模な作戦となり…本格的な戦争に近いものになる可能性が高いという。
と述べていました。
アクシオス紙は、現在最も信頼が置かれている報道メディアのひとつで、多くのメジャー報道で引用されることの多い媒体です。
実際、過去 48時間などで、80機以上の戦闘機が、欧州と中東の米軍基地へ大量移動しており、150回以上の米軍貨物便が武器システムや弾薬を中東へ輸送しています。
2026年2月18日の米軍機の応酬方面への移動状況
US Homeland Security News
このような大量の爆撃機の移動が戦争の開始の兆候を示しているわけではないですが、ベネズエラの攻撃の前にも同じ様子が見られたと記憶しています。
ともかく「準備は進んでいる」と。
好戦的なトランプ氏が、イランを攻撃すること自体は、特に不思議には感じないにしても、この2国間の問題を超えて、
「世界への影響はどうなるのか?」
ということは気になります。
たとえば、2月17日には、アメリカの協議に先立ち、イランが「ホルムズ海峡を部分的に閉鎖した」ことが伝えられています(翻訳記事)。
実際の攻撃が開始されれば、ホルムズ海峡の封鎖がさらに拡大する可能性もあります。
ホルムズ海峡の封鎖の影響というのは、2023年にイスラエルが、ガザへ侵攻した際、フィンランドのヘルシンキ大学の経済学准教授が「最悪の予測」を上げていました。
それは簡単にいえば、
「イランがホルムズ海峡を完全に封鎖した場合、原油価格は驚異的に跳ね上がり、ヨーロッパはエネルギー危機に陥る。そして、世界的なハイパーインフレの引き金となる」
というようなことを述べていました。
以下にあります。
In Deep 2023年10月15日
まずは、アクシオス紙の報道です。基本的には、世界の多くの報道が、このアクシオス紙の記事を元にこの問題を報じています。
トランプ大統領はイランとの大規模戦争に近づいている
Trump moves closer to a major war with Iran
axios.com 2026/02/18
トランプ政権は、ほとんどのアメリカ人が認識している以上に、中東における大規模な戦争に近づいている。それは間もなく始まるかもしれない。
なぜ重要なのか:情報筋によると、イランにおける米軍の軍事作戦は、数週間に及ぶ大規模な作戦となり、先月のベネズエラでのピンポイントの作戦よりも本格的な戦争に近いものになる可能性が高いという。
・情報筋は、今回の作戦は、昨年 6月にイスラエルが主導した 12日間の戦争(最終的に米国がイランの地下核施設の破壊に加わった)よりもはるかに広範囲で、政権にとってより存亡に関わる米国とイスラエルの共同作戦になる可能性が高いと指摘した。
・こうした戦争は地域全体に劇的な影響を及ぼし、トランプ大統領の残り 3年間の任期に大きな影響を及ぼすことになるだろう。
・議会と国民の関心が他のことに向けられているため、少なくとも過去 10年間で中東における最も重大な米国の軍事介入となる可能性のあるものについての国民的議論はほとんど行われていない。
詳しく見てみると:トランプ大統領は 1月初旬、イラン政権による数千人の抗議者殺害をめぐり、イランを攻撃する寸前まで行った。
・しかし、好機が過ぎると、政権は核協議と大規模な軍備増強を組み合わせた二重のアプローチに転換した。
・トランプ大統領は、交渉を遅らせ、多大な武力を行使することで、合意に至らなかった場合の作戦がどのようなものになるかについての期待を高めている。
・そして現時点では、合意が成立する可能性は低いようだ。
ニュースの背景:トランプ大統領の顧問ジャレッド・クシュナー氏とスティーブ・ウィトコフ氏が火曜日 (2月17日)、ジュネーブでイランのアラグチ外相と 3時間会談したことだ。
・双方とも協議は「進展した」と述べたが、溝は大きく、米当局は溝を埋められることに楽観的ではない。
・ヴァンス副大統領はフォックスニュースに対し、会談はある意味では「うまくいった」が、「別の意味では、大統領がいくつかの越えてはならない一線を引いており、イラン側がまだ実際にそれを認めて解決する意思がないことは非常に明らかだ」と語った。
・ヴァンス氏は、トランプ大統領は合意を望んでいるものの、外交は「自然な終わりに達した」と判断する可能性があると明言した。
現状:トランプ大統領の艦隊は、2隻の空母、12隻の軍艦、数百機の戦闘機、そして複数の防空システムを含むまでに拡大した。その戦力の一部はまだ配備中である。
・150回以上の米軍貨物便が武器システムや弾薬を中東へ輸送した。
・過去 24時間だけでも、さらに 50機の戦闘機(F-35、F-22、F-16)がこの地域に向かった。
行間を読む: イランとの対立はあまりにも長く続いているため、多くのアメリカ人はそれに麻痺している可能性が高い。情報筋によると、戦争は多くの人が認識しているよりも早く、はるかに大規模なものになる可能性がある。
・トランプ大統領の軍事力と言論の力による増強により、イランの核計画に関する大幅な譲歩なしに撤退することは困難になっている。
・それはトランプ氏の性格にそぐわないことであり、彼の顧問たちはこれらすべての装備の配備をブラフとは考えていない。
・トランプ氏なら何が起きても不思議ではない。しかし、交渉が失敗に終わった場合、彼が引き金を引くであろう兆候は多々ある。
タイムライン:政権交代とイランの核・ミサイル計画を標的とした最大限のシナリオを推進しているイスラエル政府は、数日以内に戦争のシナリオに備えていると、イスラエル当局者 2人が明らかにした。
・一部の米国関係筋はアクシオス紙に対し、米国にはさらに時間が必要かもしれないと伝えている。リンジー・グラハム上院議員(共和党、サウスカロライナ州選出)は、攻撃開始までまだ数週間かかる可能性があると述べた。しかし、時期はもっと短くなる可能性があると指摘する者もいる。
・「ボスはうんざりしている。彼の周囲にはイランと戦争をしないよう警告する人もいるが、今後数週間のうちに実際に行動を起こす可能性は 90%あると思う」と、トランプ氏の顧問の 1人は語った。
陰謀:米国当局者は火曜日の会談後、イラン側は 2週間以内に詳細な提案を提出する必要があると述べた。
・昨年 6月19日、ホワイトハウスはトランプ大統領に対し、更なる協議か攻撃かを判断するため2週間の猶予期間を設けた。3日後、トランプ大統領は「ミッドナイト・ハンマー作戦」(2025年6月に米軍がイランの核関連施設3カ所を空爆した作戦)を開始した。
結論:イランとの外交的突破口が近いという証拠は今のところ見当たらない。そして、戦争が差し迫っているという証拠はますます増えている。
ここまでです。
記事や投稿の中には、「これが第三次大戦の引き金となる」という大げさなものもありますし、たとえば、陰謀論的には以下のような記述のある記事もありました。
2026年2月18日の米ナチュラルニュース記事より抜粋
…すべてのアメリカ人が問うべき疑問は、外交が機能しているのに、なぜこれほどまでに戦争を急ぐのか、ということだ。 答えは、危機に対する政治的な必要性にある。
政治的逆風に直面しているアメリカ大統領は、歴史的に「犬が尻尾を振る」(※ Wag the dog / スキャンダル等から大衆の目をそらすためにフェイクニュースや問題を作り出すこと)機会、つまり海外紛争を利用して支持を集め、国内の失敗から目を逸らす機会を求める。
第二空母群をこの地域に派遣することは、平和のための行動ではなく、挑発行為だ。地政学的な恐怖の重要なバロメーターである世界の石油市場は即座に反応し、アクシオス紙の報道を受けて価格が急騰した。
ディープステート(影の政府)とその軍産複合体における企業パートナーは、新たな終わりのない紛争、新たな納税者の資金の流れ、そして完全な支配への新たな一歩の可能性に涎を垂らしている。
私たちはこのエスカレーションの実態を真に理解しなければならない。
それは、違法な戦争を開始するための犯罪的陰謀であり、嘘のタペストリーを通して国民に売りつけられているのだ。その代償は数千人の命、世界経済の崩壊、そして残された憲法に基づく統治の最終的な崩壊となるだろう。
それにしても、これを読んでいまして、いろいろ思い出すことがあります。ここまでの話とは関係ない脱線となりますけれど…。
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ワグ・ザ・ドッグ
このナチュラルニュースの記事を読んでいて「ああ、そういえば…」と思ったのは、原文に「Wag the dog (犬が尾を振る)」という言葉が出ていたことでした。
これは、同じ言葉をタイトルにしたアメリカ映画がかつてありまして、ダスティン・ホフマンさんとロバート・デ・ニーロさんのダブル主演映画で、邦題は『ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ』(Amazon)というものでした(原題は Wag the Dog そのまま)。
1997年の映画ですから、もう 30年近く前の映画です。これは公開当時見まして、内容は一言でいえば、
「アメリカ大統領のセックス・スキャンダルをもみ消すために、アルバニアとの架空の戦争を起こすという秘密計画が実施される」
という話で、お笑いとシリアスが入り交じった強烈に面白い映画です (お笑いの部分のほうが多い)。
紆余曲折ありながらも、作戦は何とか成功し、人々は戦争の勝利に喜び、戦争で戦死したヒーロー(戦争自体が架空なので、そんな人物はもちろん実在しません)がまつり上げられ、アメリカ人たちは、現職の大統領が起こしたセックス・スキャンダルのことを忘れていき、次の大統領選で勝利する…という内容でした。
今のアメリカの政治家やエリートたちもまた、エプスタイン・ファイルなどに代表される一種のセックス・スキャンダルの渦中にいるとも言え、「それがもみ消される事態」あるいは「そんなことをアメリカ人たちが忘れてしまうような事態」が起きることを望んでいる人は多そうです。
私の好きだった昔の映画は、多くが「予言」的でもありました。
そういえば、やはり昔好きだった「カプリコン・1」という映画が、今年、日本で約 48年ぶりに劇場公開されるというページを見ました。
この映画の内容は、
「アメリカの NASA が初めての有人火星飛行に挑むことになるが、実はそれはすべてトリックで、地球上に作られたスタジオのセットの中で淡々と撮影が進行される。そして、宇宙飛行士 3人は、その後、全員が軍から命を狙われる(一人が生還)」
というものでした。
『カプリコン1』より、スタジオに作られた火星のセット。宇宙飛行士たちは演技を強制される。
Capricorn One (1978年)
私がこの映画を見たのは、中学1年か 2年くらいの時で、映画館で見ました(当時の北海道岩見沢市には映画館があったのです)。
「おもしろいなあ」
と、つくづく思いましたけれど、それから 50年近く経ち、今 NASA は「アルテミス計画」という有人月面着陸計画(だから、月面には何度も人類は着陸してんじゃないの?)を何度も予定が遅れながらも、進めています。
この「アルテミス計画」という文字を見るたびに、映画カプリコン1を思い出します。見られる方は、カプリコン1をご覧いただきたいと思います。アマゾンには DVD があります。いろんなことを思い出させてくれます。
そんなわけで、後半まったく話が逸脱してしまいましたが、イランとアメリカの戦争が起きる確率がとても高くなっていて、それは、場合によっては、私たちの生活に直結した影響が出る可能性があることも現実であると思われます。
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