地球の最期のときに

星間天体3I/アトラスの太陽系への到来は「新しいカンブリア爆発」の兆候なのかもしれない



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秒速57キロメートルからさらに加速して移動し続ける3I/アトラス

dailymail.co.uk




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3I/アトラスの「7本の尾」が見せる新たな混乱

太陽系外からやってきた彗星と思われる天体 3I/アトラス(3I/ATLAS)は、最近何度が取り上げたことがありますが、その後さらに大変なことになっていまして、普通、彗星というのは、「尾」(あるいは、ジェット)の部分が後方に一本か、あるいは二本たなびいているものです。

たとえば、以下は最近、地球から観測できたレモン彗星 (C/2025 A6)という彗星の画像ですが、多くの彗星はこんな感じです。

レモン彗星(2025年9月26日撮影)

starwalk.space

少なくとも「後方」にジェットが流れるのが普通です。

ところが、最近の 3I/アトラスの観測では、

「尾が 5本から 7本出ている」

ことがわかっていて、しかも、それらは後方に広がっているのではないのです。以下は、スペースウェザーに掲載されていた、オーストリアの天文学者のミヒャエル・イェーガー氏という方が撮影した、11月8日の 3I/アトラスの画像です。

2025年11月8日に撮影された3I/アトラス

spaceweather.com

ちょっとわかりにくいかと思いのですが、イラストでご説明しますと、以下のように尾が噴出しているのです。

進行方向とも関係なく、いろいろなところからジェットを噴出させながら飛行している。

上の画像では 5本ですが、観測状況によっては「 7本の尾」が見られているようです。

このことに感銘を受けるのは、この 3I/アトラスの「飛行速度」から考えると、よく、こんなことが起きているなあと思うのです。

最近になって、 3I/アトラスの速度が急速に上昇したとも伝えられていますが、上昇する前の速度でも、

「秒速 57キロメートル」

で飛行しているのです。

これは、東京から大阪まで 7秒くらいで到達する速度です。

さらに時速にすると、

「時速 20万5000キロメートル」

ということになります。

例えますと、地球の直径はおおむね 1万2700キロメートルですから、

「 1時間で地球の直径の約 16倍の距離を進んでいる」

という、途方もないスピードなのです。地球から月に行って、また地球に戻ってくるのに、4時間かからないという速度です。

過去に観測された恒星間天体(オウムアムアやボリソフ彗星など)と比較しても非常に速い速度であり、こんな壮絶な速度で、

「進行方向とは異なる方向にも尾をなびかせている」

ということに感銘したのですね。

相当なエネルギーで内部からのガス等の噴出が起きているのだと推測されますけれど、何しろ大きさも巨大ですし(直径 5キロメートル以上で重量300億トン以上であることは確実)、非常に巨大なエネルギーを持った天体なのだと推測されます。

現在の軌道では、 3I/アトラスが地球に近づく可能性は、ほぼゼロですが(軌道が急速に変わらない限り)、しかし、

「彗星は生命の構成要素を噴出させながら移動している存在」

であるという事実があります。

フレッド・ホイル博士のパンスペルミア説では、「彗星の地球への衝突が地球に新しい生命を生み出した」とされています。

彗星が、生命の要素を噴出していることについては、2016年に欧州宇宙機関の無人探査機ロゼッタが探査した「チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星」のデータなどについて以下の記事で記したことがあります。

パンスペルミア説が証明される日 : 探査機ロゼッタがチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の大気から「生命の基本的な構成要素」のアミノ酸やリンなどを宇宙観測史上はじめて検出
In Deep 2016年5月29日

しかし、こういう彗星が頒布している生命の要素が地球(あるいは他の惑星)に「生命の趣旨」をばら撒くためには、

「実は衝突する必要もない」

ようです。

最近、AI の Grok に、3I/アトラスが最も地球に近づくと予測されている地点から「地球に影響を与える可能性」の計算を依頼してみたところ、

「この距離だと、大気圏外での物質交換が理論上可能です」

と答えていました。

質問と回答の全文は以下にあります (一部 Grok の回答に間違いの部分がありますが、おおむね意味は通じます)。

「3I/アトラス等の星間天体が地球の生命体系に影響を与える可能性はないでしょうか?」とGrokに聞いてみました
NOFIA 2025年11月8日

結論としては以下のようになっていました。

恒星間天体の太陽系への侵入が続いた場合、衝突は避けられても比較的近い通過で塵や生命要素が地球に到達し、生命体系に影響を与える可能性は十分にあります(確率は低いが数十億年スケールでは無視できない)。

そして、何より「ここ最近の太陽系外からの天体の到来が多すぎる」こともあります。




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3I/アトラスの近くにまた別の星間天体と思われる物体が

これは、まだ太陽系外から来たかどうかの確認は取れていないですが、つい最近の 11月4日に発見された「C/2025 V1 ボリソフ彗星」は、報告書では、「太陽系外の起源」とされているもので、以下の位置で発見されました。

C/2025 V1 ボリソフ彗星と3I/アトラスの位置

NOFIA

これが、太陽系外から来たものだと確定すれば、「星間天体のラッシュ」が太陽系に起きていることになります。

そして、これらのすべてが「生命の要素を噴出させながら飛行している場合」は、2025年という年は、過去になかったような生命の新しい体系が生まれようとしているときなのかもしれません

まあ…何億年もかかる過程ですけれど。

今回のタイトルに「カンブリア爆発」と入れましたのは、こういう希な天体現象があまりにも集中していることから、「カンブリア時代と似たようなことが起きていく前兆なのかもしれないなあ」と。

カンブリア爆発はおおむね以下のような時代です。

カンブリア爆発

カンブリア爆発とは、約5億4100万年前から 5億3000万年前のカンブリア紀に、突然多様な生物が出現した現象です。この期間に、現代の動物の基本系統のほとんどが出揃い、硬い殻や骨格、発達した感覚器を持つ複雑な生物が爆発的に増加しました。これは「爆発的に増加した」という言葉の通り、種数や種類が急速に増えたように見える現象です。 GEMINI

カンブリア爆発の「新しい生物」の登場は、まず海の中で始まり、地上の新しい生物が出るまでは、「おおむね 1億7000万年くらい」かかりました(その頃に両生類の祖先が出てきたとされています)。

1億7000万年というと、もうあまりにも長い時間軸で、現在の私たちの生活とはまったく関係のない話ですが、しかし、そういう劇的な変化の予兆が、この 2025年に始まった(のかもしれない)と考えると、なかなか感慨深いものがあります。

 

ひとつ気になるのは、以前、以下の地球の記録の記事でふれましたけれど、3I/アトラスが「猛毒を噴出しながら飛行している」ことですね。

恒星間物体3I/アトラスは「死の液体」として知られる猛毒ニッケルカルボニルを生成しながら飛行している模様
地球の記録 2025年10月20日

 

これが地球に影響を与えるかどうかは、自分では計算しようがないので、またも Grok に分析をお願いすると、以下は抜粋ですが、基本的には「影響はない」としています。

3I/アトラスが噴出している可能性のある猛毒ニッケルカルボニルの地球への影響について

3I/ATLASは 2025年12月19日に地球に最も近づく予定ですが、その距離は約 1.8 AU(約2.7億km)です。NASA は 2025年9月11日の公式発表で、この距離が地球に何らかの物質的影響を及ぼす可能性を否定しています。

ニッケルカルボニルは確かに猛毒ですが、気体であり、彗星のコーマから放出されるとしても、真空状態の宇宙空間で急速に拡散し、地球の大気に到達する可能性は極めて低いです。

とのことで、3I/アトラスの軌道が急速な変化を起こさない限りは、この猛毒の影響はないと断言できそうです。

ただ、今後同じような太陽系外の天体などが地球に比較的近いところを通過した場合、この 3I/アトラスのように「猛毒を噴出し続けている」ようなものが繰り返し訪れると、いつかは問題が生じる可能性もあるのかもしれません。

少し前に、以下の記事で、この 2025年の後半から 2026年の前半は、観測される彗星がとても多いことを書きました。

今後数ヶ月で「5つの巨大彗星」と「他の恒星からの巨大天体」が地球から観測される異様な期間に、銀河の中心フナブ・クーのことなどを思い出す
In Deep 2025年10月16日

ここに先ほど書きました、最近(11月4日)発見されたボリソフ彗星を加えると、今後のスケジュールは以下のようになります。

2025年から2026年始めに観測される彗星の地球への最接近の日付け

星間物体ボリソフ彗星 11月11日に地球に最接近

星間物体 3I/アトラス 12月19日に地球に最接近

シャウマッセ彗星 2026年1月4日に地球に最接近

ヴィエルチョス彗星 2026年2月17日に地球に最接近

カンブリア爆発ならぬ彗星の爆発状態が続きますが、この分だと、さらに新しい天体が近いうちに発見されるかもしれませんね。

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