地球の最期のときに

アメリカの大規模研究で「女の子たちの初潮開始が以前よりずっと早くなっている」ことが見出される。…スパイクタンパクとの相関は?



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世界規模での思春期早発症の急増の報告から2年

2年ほど前に、パンデミック以来、世界中の少女たちの「思春期早発症」が急増していることを以下の記事でご紹介したことがあります。

(記事)パンデミックが始まって以来、世界中で「女子の思春期早発症」が劇的に増加しているという報告に思い出す「スパイクタンパク質がもたらす時限爆弾」の概念
 In Deep 2022年4月26日

思春期早発症とは、性に関しての成長が通常より早く始まってしまうもので、たとえば女の子なら、初潮の始まりが一般的な年齢より早くなったり、身体の特徴などの発達が通常よりも早いことなどが含まれますが、疾患にあたるものです。

先ほどの記事で取り上げたアメリカの医学メディアの記事の冒頭部分で、当時起きていたことがわかります。

記事「パンデミックの間に急増した少女の思春期早発症」より

米国ワシントンポストとフラープロジェクトが共同で発表した報告によると、パンデミックの間に、少女たちの思春期早発症の圧倒的な数が報告されている。

思春期早発症は稀な疾患であり、通常の場合、5,000〜 10,000人のうちの約 1人程度の子どもが罹患する。男児よりも女児の方が約 10倍高い症例が見られる。

ところが、パンデミックが始まって以来、世界中の医師たちと両親は思春期早発症の大幅な急増に気づいた。

場合によっては、5歳未満の少女が乳房を発達させ始め、8歳未満の少女に月経が始まっている。

そして、現在、アメリカ、インド、イタリア、トルコなど、世界中の小児科医たちが、この思春期早発症の症例の増加を報告していると報道じられている。

mdedge.com

この記事から 2年経った最近、「アメリカの女の子たちの初潮が以前よりも早く始まっている」ことが調査で判明したことが報じられていました。

先にご紹介しておきたいと思いますが、この記事で初めて知ったこととして、

「初潮が通常より早く始まった場合、その子たちに、後のガンや心血管疾患、糖尿病、自己免疫疾患などのリスクが著しく高くなる」

ということでした。

全死亡率も上昇するそうです。

そういう意味では、まあ…遅ければ遅いほどいいということではないでしょうけれど、しかし、「基本的には初潮は遅く来たほうがいい」ようです。

しかし現実には、以前と比べると、かなり多くの女の子たちが、相当早い初潮を迎えているのが実際のようです。

ここから記事です。




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女子の月経が前世代よりも早く始まり、不規則になっている

Girls Are Getting Their Periods Earlier, and They’re More Irregular Than Past Generations
Epoch Times 2024/06/01

早期の月経の始まりは、後年になって彼女たちの健康に悪影響を及ぼす可能性がある

 

少女たちの初潮が過去数十年に比べて早く始まっており、これはその後の人生で健康状態が悪化することと関連している。

5月29日に米国医師会雑誌 JAMA ネットワークオープンに掲載された新しい研究によると、初潮年齢の中央値は 12歳前後で比較的安定しているが、11歳未満で初潮を迎える女子の割合が時間の経過とともに大幅に増加していることが明らかになった。

初経、つまり最初の月経は、毎月のホルモン周期と生殖寿命の始まりを意味する。また、女性の思春期の終わりを意味する。

ハーバード大学公衆衛生大学院のアップルズ・ウィメンズ・ヘルス・スタディの研究者たちは、1950年から 2005年の間に生まれた、さまざまな民族や社会経済的背景を持つ 71,000人以上の米国人女性のデータを調査した。

研究の目的は、これらの女性が初めて月経周期を経験した年齢と、月経周期が規則的になるまでにかかった期間を特定することだった。

研究によると、2000年から 2005年の間に生まれた女性の約 16%が 9歳から 11歳の間に月経が始まったのに対し、1950年から1969年の間に生まれた女性で 9歳から 11歳の間に月経が始まった割合は約 9%だった。

さらに研究者たちは、初潮後 3年以上月経不順を経験する女性の数が増加していることを観察した。

傾向を人種と民族別に層別化すると、アジア人、ヒスパニック、非ヒスパニック系黒人、その他の人種や民族、あるいは複数の人種や民族の参加者は、非ヒスパニック系白人の参加者よりも一貫して早期初潮を経験する可能性が高かった。

9,865人の参加者のサブセットの探索的分析では、この傾向の 46%は、身長と体重に基づく人の体脂肪の指標である BMI に起因すると推定された。論文の著者たちは、肥満は思春期早発症の危険因子であり、米国では小児肥満が増加しており、これが初潮の早期化の傾向を説明できる可能性があると指摘した。

ただし、早期 BMI の変化がこの傾向にどの程度影響するかは不明だ。残りの 54%については、初潮を早めている根本的な原因は不明のままだ。

 

月経周期は健康の重要な兆候とみなされる

アメリカ産科婦人科学会は、月経周期を健康全般の重要な兆候とみなしており、月経周期の不規則性は、ホルモンの不均衡、甲状腺疾患、その他の病状など、根本的な健康問題を示している可能性がある。

月経周期は免疫システムにも関係しており 、子宮の免疫細胞は大きく変化し、子宮内膜の肥厚や薄化を促進する。

アメリカ産科婦人科学会によると、女の子の初潮は通常 12歳から 13歳の間に迎えるが、月経周期が規則的になるまでには数年かかる。それまでは、思春期の少女たちは体が新しいホルモンパターンに適応する間、月経不順を経験するかもしれない。

 

早期月経は健康上の問題を引き起こす可能性がある

現在の研究を含め、初潮が早く、排卵が規則的になるまでの期間が長いことと、心血管疾患、ガン、糖尿病、喘息、多発性硬化症、代謝疾患、全死亡率などの健康状態のリスクが増加することが、ますます多くの証拠によって示されている。

疫学年報に掲載された 2021年の研究では、女児の初潮が早く、月経が規則的になるまでの期間が長いことが、全死因死亡率および死因別死亡率の上昇と関連していることが判明した。初潮が 11歳以下だった女児たちは、初潮が 13歳だった女児たちに比べて、糖尿病、乳ガン、その他のガンによる死亡リスクが高かった。

2021年に医学誌キャンサー・リサーチ誌に発表された研究によると、早発月経に関連する性ホルモンへの早期曝露は、中年女性の 7種類のガンのリスク増加と関連していることが判明した。

2020年に PLOS メディシンで発表された 28件の研究の系統的レビューとメタ分析により、初潮が早い女児は成人期に 2型糖尿病と耐糖能障害を発症するリスクが高くなることが判明した。

子宮内膜ガン患者 4,553名を対象とした 8件の研究のメタ分析で研究者たちは初経年齢が早いほど子宮内膜ガンのリスクが上昇することを発見した。

同様に、同じ著者たちによる以前の研究では、卵巣ガンと初経年齢の遅さの間に「統計的に有意な逆相関」が見つかった。(※ 最初の月経の時期が遅いほど卵巣ガンになりにくいということです)

また、早期初経は子供の多発性硬化症の活動性を高める可能性があることを示す証拠もある。カナダの前向き研究では、月経周期の遅れは健康上の悪影響を伴うものの、初経が 1年遅れるごとに多発性硬化症と診断される確率が 36%減少することが研究者によって発見された。


 

ここまでです。

論文は、こちらにあります。

なお、研究期間は、「 2019年11月14日から 2023年3月20日」までという微妙な時期です。つまり、パンデミックの始まり(2020年)、そして、ワクチン接種の開始(2021年はじめより)が含まれる時期となります。

研究の目的自体は、論文には、「目的: 初潮と排卵規則性までの時間に関する一時的傾向と差異を評価し、幼少期の BMI を媒介因子として調査する」とあり、要するに「肥満度と初潮開始時期の関係を調査した」もののようですが、結果として、調査対象約 7万人のうちの 46%が、肥満度によって説明できるとありました。

しかし、あとの 54%は、「初潮が早まった原因は不明」ということになっています。

こうなってきますと、調査時期の 2019年11月から 2023年3月ということから、どうしても「コロナ関係」を思ってしまうわけです。あるいは、場合によっては、ワクチン関係といってもいいのかしれないのですが、先ほどの女子の思春期早発症の増加の記事には、日本小児科内分泌学会の思春期早発症の説明を載せていますが、原因の関係のひとつとして

「視床下部」

という部分が挙げられていたり、

「ヒト絨毛性ゴナドトロピン」

という、女性の妊娠の維持と継続に不可欠なホルモンの名前も出ていまして、このどちらもが「スパイクタンパク質により影響を受ける」ことが知られています。

視床下部の役割はいろいろとありますけれど、「体温調整」という観点から、以前、以下の記事を書いたことがあります。

(記事)ターゲットは視床下部 : 体温と身体維持システムが破壊されるメカニズム
 In Deep 2022年12月10日

そして、視床下部が、スパイクタンパク質の「脳感染と病態の重要な拠点」となっていることを述べた論文を取り上げています。

スパイクタンパク質の主要な感染ターゲットのひとつが視床下部であるということは、パンデミックが始まった 2020年にはわかっていたことなのですが、コロナの自然感染もワクチンもどちらも含めて、

「スパイクタンパク質による視床下部への影響を通じて、女の子たちの思春期早発症や初潮の早い開始が促進されている」

という可能性があるのだと思っています (ただし、ワクチンのスパイクタンパク質のほうが自然よりはるかに頑丈ですので、どちらの影響が強いかは比較的明白です)。

 

ヒト絨毛性ゴナドトロピンとスパイクタンパクの関係については、多少ややこしい話ではありますが、3年前のこちらの記事で書かせていただいています。

パンデミックの開始を契機としてか、ワクチン接種時期を契機としてかはともかく、それらの時期から、スパイクタンパクが、「女子の性的な成熟の段階の異常」を増加させていっていることは間違いないと思われます。

そして、今回の記事で知った重要なこととして、初潮が通常より早まるということには、健康上に大きなリスクがあるということでした。

一件関係ないように見える、「初潮の開始時期と、ガンや糖尿病や多発性硬化症などの増加の関係」が、実際には非常に関係があると。

2022年の「思春期が免疫系に与える影響」という論文には、以下のようにあり、「免疫にも大きな影響を与える」そうです。

 

> 思春期開始時に免疫系に生じる重大な変化は、多発性硬化症を含む自己免疫疾患に影響を及ぼすことが示されている。

 

スパイクタンパク質が、あらゆる人間の病気の原因と関係する存在であることを改めて知ります。

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