2018年に地下からの奇妙な信号が検出された南極大陸のロス棚氷
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ライブサイエンス誌で、「南極の氷の下から発せられる説明のつかない2つの電波パルスを検出した」という報道を目にしました。
それらは素粒子の物理法則に反しているのだそうです。
ともかく、これを読みまして、
「南極かあ…」
と、過去のことをいろいろと思い出しました。
さまざまな「物理法則に反する状態」が検出され続ける南極
たとえば、2018年には、
「南極の氷の下から奇妙な音が聞こえてくることが発見された」
ことや、
「物理学では理解できない未知の粒子が南極上空で検出された」
ことなどが続けて起きていました。
以下の記事で、どちらの科学報道も取り上げています。
In Deep 2018年10月19日
以下は、「未知の粒子」を取り上げていたサイエンティフィック・アメリカンの記事です。
2018年9月のサイエンティフィック・アメリカンより
Scientific American
この「未知の粒子」について、その後、何か判明したのかどうかは不明です。
その前年の 2017年には、
「南極の氷の地底に直径 480キロの未知の存在が検出された」
という報道もありました。
以下の記事で取り上げています。
In Deep 2017年1月5日
南極で直径480kmの「存在」が検出された場所
thesun.co.uk
これについては、「過去に地球に衝突した巨大な小惑星」という見解が一般的なものとなっていったようですが、しかし、「直径 480キロメートルの小惑星が地球に衝突した?」というようにも思います。
あるいは、「それが破壊されずに地底に残っている?」とも思いましたけれど (その 480キロメートルの部分は周囲と比べて、極めて質量密度が高いことが重力異常からわかっていて、つまり「破壊されていないものがそこにある」という推定が成り立つことも、そう思わせる部分です)、結局、衝突した小惑星という解釈以外には現在のところ考えようがないようです。
なお、約 6500万年前にメキシコのユカタン半島へ衝突したと考えられる小惑星の大きさが推定「直径 10キロメートル〜 15キロメートル」とされています。
この約 6500万年前の小惑星の衝突は、恐竜を滅亡させた原因と考える見解も多いですが(実際には、恐竜が絶滅した理由は今でも不明です)、それに対して「 480キロメートル?」という驚きですね。
そんなこともあり、この南極の未知の物体は、衝突した小惑星と考えるよりも、
「地下にある何らかの物体」
と考えるのもまたおもしろいのかなとは思います。
南極には、他にもいろいろなことがあります。
以下は、2018年に、当時のグーグルアースで見出された南極上の奇妙な「施設のようなに見えるもの」のうちのいくつかの写真です。
これは、以下の記事にあります。南極から大西洋に向けて発信される「謎のマイクロ波かが検出され続けていた」頃のものです。
In Deep 2018年9月17日
このあたりまでになると、話も相当オカルトじみてくるのですけれど、マイクロ波そのものは、アメリカ海軍研究所(NRL)と米国ウィスコンシン大学の研究所が検出した本物です。
2017年7月4日 南太西洋上で記録された不可解なマイクロ波
まあ、いろいろとある場所ですよ、南極というのは。
そんなわけで、今回のライブサイエンスの記事をご紹介します。
難解な部分もありますが、ともかく、物理の法則に反したパルス波が検出されたという話です。
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南極海で物理法則に反する奇妙な電波信号を検出:「これは長い謎の一つとなる」と研究者は言う
Bizarre radio signals that defy physics detected under Antarctica: ‘It’s one of these long-standing mysteries’
livescience.com 2025/07/19
研究者たちは南極で、素粒子物理学の法則に反すると思われる謎の電波を検出した。現在、その原因を調査中だ。
南極大陸の上空 29キロ以上を飛行する機器が、氷の下から発せられる説明のつかない 2つの電波パルスを検出した。これらの信号は、素粒子物理学に反すると思われる。
研究者たちは、電波パルスが南極大陸の地表から約 30度の角度から発信されたことを突き止めたが、これは物理法則上、理論的に不可能なのだ。計算によると、信号は地表に到達するまでに数千キロもの岩石を通過しなければならなかったと推定されるが、科学者たちは、この過程でパルスは岩石に吸収され、検出不可能になると予想している。
研究チームは現在、この予期せぬパルスの原因についてさらに詳しく調査を進めている。
彼らはアルゼンチンのピエール・オージェ天文台を用いていくつかの可能性を排除し、その研究結果を 3月27日付けの Physical Review Letters 誌に掲載した。
「これらの異常が何なのか、実はまだ説明がつかないので、興味深い問題です」と、素粒子物理学者でこの研究の共著者であるステファニー・ウィッセル氏は声明で述べた。
ニュートリノは可能性から除外
この謎のパルスは、南極インパルストランジェントアンテナ(ANITA)実験によって初めて検出された。ANITAは、信号の干渉を避けるために南極付近に設置された NASA の気球に取り付けられた 24本の無線アンテナで構成されている。
このプロジェクトは、ニュートリノに関するデータを収集するために設計された。ニュートリノは電荷を持たず、質量も極めて小さいため、研究が特に困難な素粒子だ。こうした捉えどころのない性質から、「ゴースト粒子」(※ 幽霊のような存在の粒子という意味)というニックネームが付けられている。
しかし、この紛らわしい電波信号は「ニュートリノによるものではない可能性が高い」とウィッセル氏は述べた。
既存のモデルでは、ニュートリノによるパルスは地表下 30度からはるかに離れた角度から発生すると予測されているとウィッセル氏は説明した。これは今回の研究が、ニュートリノが関与していない可能性が高いことをさらに裏付けるものだ。
研究チームは複雑な数学モデルとシミュレーションを用いて、ノイズや既知の粒子相互作用が信号源として存在しないことを確認した。さらに、他の実験データも調べ、パルスの原因となり得る相互作用が観測されていないか確認したが、何も見つからなかった。
これらの観察結果は、素粒子を記述する理論である標準モデルでは説明できないため、これらのパルスの原因となる現象は、新たな科学的理解を解き放つ鍵となる可能性がある。
原因を探る
ニュートリノが無線信号の原因でないなら、何が原因なのだろうか?
ウィッセル氏によると、これらの信号は暗黒物質(宇宙の約 27%を占める目に見えない物質だが、その正体は未だ十分に解明されていない)から来ているという説もある。しかし、意味のある結論を出すには、より多くのデータが必要だ。
ウィッセル氏は、これらのパルスの起源は、今のところ未知の電波の挙動によって説明できるという説を支持しているが、この推測を裏付ける証拠も存在しない。
「つまり、今のところ、これは長い謎の一つとなり得るのです」とウィッセル氏は述べた。
高度な感度を備えた気球搭載型の新型観測装置「超高エネルギー観測ペイロード」は、より多くの異常を検出し、より多くのデータを精査することで、この謎の解明に貢献すると期待されている。
「より多くのデータを取得できれば、統計誤差をより正確に測定できるようになります」とフラッグス氏は述べている。この観測装置は 12月に南極から打ち上げられる予定だ。
「まだ何かが解明されたわけではありません」とフラッグス氏は付け加えた。「しかし、これらはこれまで誰も解明したことのない問題なので、研究者にとっては非常に刺激的なことです」
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