南極の不可解な構造物についてのロシアでの報道
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ハリケーン・フローレンスに照射され続けた相変わらず謎のマイクロ波
昨年の夏に「南極から謎のマイクロ波が照射され続けている」ことについて、何度か記事にさせていただいたことがありました。しかも、「南極からのマイクロ波に応戦するかのように、大西洋上からもマイクロ波が発射されていた」ということなどについて、以下の記事でご紹介したことがあります。
これは、アメリカ海軍研究所(NRL)と米国ウィスコンシン大学が運営する MIMIC という地球上のマイクロ波の流れを観測する機関があり、それを、大体リアルタイムくらいで公開しているサイトがありまして、そこにおいて見出されたものです。
たとえば、昨年 7月には、下のような感じで記録されていました。これは、「大西洋から南極に向けて照射されている」ものですが、この前に「南極から大西洋に向けて照射されている」のでした。
2017年7月4日 南太西洋上で記録された不可解なマイクロ波
・MIMIC
大体、下の四角で囲んだあたりの中で「マイクロ波戦争」みたいな状態が昨年複数回起きていました。
実は最近また、この「ミステリアスなマイクロ波」が話題となっています。
それは現在リアルタイムで公開されているデータにも表示されますが、下のように、またも「南極から謎のマイクロ波」が照射されていたのです。
しかも、下に示されていますように昨年より幅が巨大です。
9月13日のマイクロ波の様子(南米の右側の奇妙なドットの束)
南極大陸からと同時に、昨年と同様に、アフリカ大陸の西側の海域のほうからも、やはりマイクロ波が照射されていることもわかります。
動く様子を示しますと、以下のような感じです。
このこと自体、昨年と同様に不可解なんですけれど、今回「話題」となっている理由は他にもありまして、
「この南極から来ているように見えるマイクロ波が、アメリカに向かっている暴風雨やハリケーンに向けられているように見える」
ということで話題となっているのです。
この図は、9月13日のものですが、その頃には、15日にアメリカ東部に上陸した「ハリケーン・フローレンス」をはじめとした、4つほどの暴風雨が大西洋にあったのですが、マイクロ波が「それに向けられているように見える」という、まあ、一種の陰謀論的なニュアンスを含んだ話題ではあるのです。
確かにマイクロ波が暴風雨の方向に向かっているように見えなくはないです。
先日、
・地球が「暴風雨だらけ」の異様な状況に : 大西洋に5つ、大平洋に2つの合計7つの台風、ハリケーン、暴風雨が同時に地球上に存在している9月11日
In Deep 2018年9月11日
という記事で、大西洋上に5つの暴風雨が発生していることについて書きましたが、先ほどの MIMIC の図でそれを示しますと、以下のようになります。
確かに、「暴風雨の発生しているあたりに向かっているように見える」と言われれば見えなくもないです。
これがマイクロ波であるということは、この観測モニタ自体がマイクロ波観測のものであるということからも間違いないと思われます。
しかし、ただ、「マイクロ波の働きとは一体何なのか?」ということについては、私のような電磁波オンチにはよくわからないです。
たとえば、先ほどのように「暴風雨にマイクロ波を照射している」ように見えているものが、「実際にそうしている」として「その場合、それはどのように作用する?」ということは分からないとしか言いようがないです。
普通に考えれば、暴風雨のような大気の現象に電磁波が干渉することができる気もしないのですけれど……。
しかしまあ、たとえば、海に干渉して海水表面温度(を上げる)とか、上空の電離層などに干渉するなどのことができるのなら、何か影響を持たせることはできるのかもしれないですが。
例えれば、「気象兵器」的なものの実験あるいは「実践」というような感じのイメージですかね。
しかし、以下の記事にも書いたことがありますが、気象兵器の分野で最も進歩した技術を持っていると考えられるのはアメリカそのものであり、そのアメリカが「自分の国に向かうハリケーンを強化してどうする」という気もしますしねえ……。
それにしても、最近は、マイクロ波という言葉もニュースで聞くようになりまして、ニュース検索で「マイクロ波」と検索すると、いろいろなものが出てきまして、たとえば以下のようなものも出てきます。
在キューバ米大使館員の体調不良は「マイクロ波攻撃」が原因か 米紙報道
産経ニュース 2018/09/03
キューバの首都ハバナにある米大使館の外交官らが聴覚障害などの体調不良を訴えた問題で、米ニューヨーク・タイムズ紙は、外交官らはマイクロ波による攻撃を受けた可能性が強まっていると報じた。
ハバナの米大使館では2016年秋頃から原因不明の聴覚障害を訴える外交官らが出始め、軽度の外傷性脳損傷と診断された者もいた。
国務省はこれまで計26人が被害を受けたと発表。同紙はうち21人を診察した医療チームの代表者の話として、脳損傷はマイクロ波が原因であるとの見方が強まっていると報じた。
マイクロ波は、数十年前の米ソの冷戦時代の兵器として挙げられることがありましたが、今にして再び台頭しているのかもしれません。……とはいっても、思えば、電子レンジもマイクロ波ですので、いつでも世界はマイクロ波だらけなのかもしれないですが。
さて、そんな感じで、「南極から大西洋に巨大なマイクロ波が照射されている」ということが今年も続いているということをご紹介しているわけですが、実は、その「照射しているほうの南極で最近、謎の発見があった」のですね。
それが冒頭でご紹介したロシアの報道にあります「南極大陸で所属不明の謎の構造物が発見された」というものです。
さらに噴出する南極の不可解
これは最近、Google Earth 上で発見されたもので、
「どこの国の南極基地も存在していない場所に施設のようなものがある」
ことがわかったいうものです。下のようなものです。
その周辺で他にも Google Earth で見出される風景などを並べますと、以下のような感じとなります。
Google Earthで発見された南極のその場所の様子
・Тайны Мира
これが自然の造形の産物ではないことは明らかで、人工的な構造物であることには疑いの余地がないのですが、
「所属がわからない」
のです。
ところが、その後、「この場所は、第二次大戦前のナチスドイツが南極に持っていた基地ではないか」という複雑な話が出てきたことで、また難解なストーリーも加わってくるような話題となりつつあります。
それは「コーネン南極基地」といって、ナチスドイツ時代にドイツが複数持っていた南極基地のうちのひとつで、もちろん現在は存在しないことになっています。
下の場所にそのコーネン南極基地はありました。
謎の構造物は、座標的には確かにこの場所と近いのですが、しかし、写真は数十年も前に廃棄され放置されてままとなっているような感じは見えず、現行の基地という感じを受けます。
この「南極とナチスドイツの関係」は、いろいろと言われることがあるようで、たとえば、Wikipedia の南極の地区(ノイシュヴァーベンラント)の「ドイツと南極」という項目に以下のような記述があります。
句点がない長い記述ですが、そのまま示します。
ドイツと南極
1946年から1947年にかけてアメリカ軍が南極大陸でハイジャンプ作戦と呼ばれる軍事演習を行ったこと、「1958年にドローニング・モード・ランドでアメリカが核実験を行った」との説が流れたことから、「ドイツが南極に極秘のうちに基地を築いた」「Uボートはナチス幹部や財宝を南極基地に護送するために用いられた」「ハイジャンプ作戦はアメリカ軍によるドイツ秘密基地への侵攻」「核実験は全ての証拠を吹き飛ばすために行われたもの」「今でもナチス残党は南極に潜んでいる」などといった陰謀論や、ドイツのUFO開発や地球空洞説につながる荒唐無稽な説をも生み出すことになった。
今回のマイクロ波の話にこの南極の話題を加えたのは、マイクロ波の照射地点と推測される地域が、このナチスドイツの南極基地のあたりだったということもありますし、あるいは、上の Wikipedia にありますように、
> ハイジャンプ作戦はアメリカ軍によるドイツ秘密基地への侵攻
というような陰謀説に見られるような「ドイツ vs アメリカ」の図式と、今回のような
「アメリカに向かうハリケーンに対しての謎のマイクロ波照射」
ということと結びつけて考えることは、それはそれで想像力豊かな興味深い世界だと感じたからです。
実際にはそういうこととは関係ないとは思いますけれど、しかし「ドイツ vs アメリカのマイクロ波戦争の幻想」は存在しないとしても、南極のこの基地の所属は不明のままですし、そして、現実として大西洋を派手に交差しているマイクロ波の正体と、その目的は何なのだろうと思います。
正直なところを書けば、
「何も意味がないということはない」
とは思います。
それが実験レベルであろうとも、先ほどリンクした記事にありますように、過去にないレベルの気象改変オペレーションが中国とアメリカの両大国の間で激しく行われ続けているのは事実でもあります。
あるいは、「未来の戦争」というのはこういうものなのかもしれないというようにも思ったり。