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3月15日にメルマガニネベの年に起きること。そしてガンと寄生虫の関係を発行させていただきました。

健康の真実 地球という場所の真実 日本の未来

1995年に何が? 日本の「ガンでの死者数の推移」に思った素朴な疑問を素直に書かせていただきますと

投稿日:2018年9月15日 更新日:

9月15日 台風22号 / マンクットの衛生からの赤外線画像


NOAA

これを書いているのは、9月15日の午後なのですけれど、おそらく今現在、フィリピンのルソン島にスーパー台風マンクット(台風 22号)が上陸しているのではないかと思いますが、上の写真は、上陸直前の台風マンクットの赤外線画像です。




 

さて、話題変わりますが、今日、ニュースの見出しを見ていましたら、目を引く報道があり、それは下のようなものでした。

がん患者 最多86万人…大腸が胃抜き1位

毎日新聞 2018/09/15

2014年に全国で新たにがんと診断された患者は過去最多の86万7408人だったと、国立がん研究センターが14日発表した。

前年推計から約5000人増え、部位別では大腸が胃を上回って2年ぶりに最多となった。

16年の死亡数も公表され、37万2986人(男性21万9785人、女性15万3201人)で過去最多だった。

これは、「新たにガンと診断された人の数も、ガンで亡くなった人の数も過去最高を記録した」という内容の記事で、このこと自体は最近の毎年恒例となっていますので、特に何か思うところはないです。

ただ、そこから個人的にいろいろ見ているうちに「変なこと」に気づきまして、もしかすると下らないこと、あるいは、些細なことなのかもしれないのですが、記録しておたきいと思いましたので、書かせていだたこうと思います。

医療や治療に対しての主張や意見などの記事ではないです。「単に不思議に感じた」というだけの話です。

 

統計のデータグラフを見ていて

発表をおこなった国立がん研究センターのウェブサイト「がん情報サービス」には、報道の内容とも関係する「ガンの統計」が非常に詳しく公開されています。

その中に、がんの統計に関しての詳細なグラフを検索できるページがあります。これは医療関係者向けと書かれていますが、私たち一般人もアクセスできます。

がん情報サービス

のトップページ右上に「がん登録・統計」という場所がありますので、そこをクリックしますと、表示されるページの中段左に下のような「グラフデータベース」というコーナーが示されまして、ここから該当ページを閲覧することができます。

ここでは 1958年から 2016年までの下のすべての部位のガンについての、罹患、死亡の率と実数、あるいは、年齢調整率を加えたグラフ、他にも地域別についてなどさまざまな詳細なグラフを見ることができます。

先ほどの報道を読みました後に、この統計グラフをいろいろな方向から眺めていたのですが、「ガンの死者数の実数」というのが、もうずっと増え続けているのは言うまでもないことかと思います。

全体的に増えていますけれど、特にめざましいのは、男性の肺ガンと前立腺ガンの死亡者数のグラフで、そこに示される「一方的な増加ぶり」は、なかなか圧巻です。

肺ガンでの死者数は 1958年から、ほぼ完全な斜め上がりの直線的な上昇を描いています。1958年からですと、大ざっぱに 25倍から 30倍くらいの増加ですかね。

1958年から2016年までの肺ガンでの死者数の推移(男性)


ganjoho.jp

男性の前立腺ガンは、1990年代くらいまでは穏やかな曲線でしたが、1995年くらいからグッと急上昇して、これも 1958年からですと 30倍近くの増加となっているのではないでしょうか。

1958年から2016年までの前立腺ガンでの死者数の推移(男性)


ganjoho.jp

 

このように、いろいろと見ているうち、ふと、

「あること」

に気づいたのです。

それは、下の「全部位のガンの総死者数の推移」を見ていた時でした。

1958年から2016年までのすべての部位のガンでの死者数の推移


ganjoho.jp

すべての部位のガンによる総死者数の推移は、もちろん増加し続けているのですが、しかし、基本的には、なだらかな直線的なグラフを描いています。

ところが、このグラフの下の部分がふと部分が気になったのです。


ganjoho.jp

1958年から 2016年までの約 60年間のほぼすべてが、あまり上下の振り幅がない直線的なグラフを描いているのに、この「 1995年からの 1年間ほど」だけが急激に上昇しているのがおわかりでしょうか。グラフの他の部分も上下に激しく振れているものでしたら特に気になるものではないのでしょうけれど、「ここだけ」のように見えるのです。

そこで、すべての個別のガンのグラフをチェックしてみましたら、いくつかのガンでは、このことが顕著になっていたのでした。

それらのガンのグラフの部分を掲載してみます。これらは死亡数のグラフですが、死亡率のグラフもほぼ同じです。

1995年からの1年間ほどだけ顕著に死亡数が上昇しているガン

肝臓ガン

脳・中枢神経系のガン

口腔・咽頭ガン

直腸ガン

皮膚ガン

子宮頸部ガン

多発性骨髄腫

 

明らかに 1995年だけ妙な感じがしませんでしょうか。

なお、これは単に「純粋な疑問」として書いているもので、それ以上の意味はありません。

「この年に何か統計の取り方を変えたのかな」とも思いましたが、それなら、他の部位のガンのすべてに現れていないとおかしいような気もしますし、そもそも、特に統計の取り方の変更などについての注記はないです。

 

1995年……。

それがどのような年だかは忘れていましたが、Wikipedia を見てみますと、1995年というのは、

・1月17日 阪神・淡路大震災
・3月20日 地下鉄サリン事件

というような大きな出来事があった年ではありましたけれど、それとガンの死者数が関係あるというようなことはなさそうですし。

もし、このデータ通りならば、「 1995年という年には、ガンの死亡率を上げる何かがあった」ということになるということなのでしょうかね……。

社会的な影響の部分ではないとすると、「環境」ということになりそうですけれど、一体どういう「環境的な要因」が考えられるのかなあ、と、今日はいろいろ考えていた次第です。

なお、2016年から現在にかけても、部位によりますけれど、1995年の時のような「ガン死の急激な上昇」が、やや見られます。国立がん研究センターによれば、今年 2018年に新たにガンと診断される人の数は 101万 3600人だと予測しているそうです。

実際には、年齢調整をすれば、ガンでの死亡「率」は増えているわけではないですが、死者の実数はこれからもどんどんと増えていくことは避けられないと思われます。それは日本の人口が、完全な減少局面に入るまで続くのだろうと予測されます。

というわけで、ちょっと疑問に思ったまま勢いで記事に書かせていただきました。

大した話ではないのだとは思いますが……。





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Oka In Deep

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