2017年1月12日の報道より
・news.com.au
プレ氷河期のヨーロッパの中で雪に埋もれた南イタリア
欧米の複数のメディアで、「イタリアのノストラダムス」と呼ばれているという 16世紀の人に関しての「予言」についての話題が取りあげられています。
それは、簡単に書くと、以下のようなものです。
イタリアので著名な占星術師で、サレント地方に住んでいたマッテオ・タフーリ(Matteo Tafuri)という人が、16世紀に自身の著作に、
「南イタリアのサレントのリゾートに二日連続して雪が降ったのなら、世界が終わることを私は知っている」
ということを書いていた。
というものでした。
そして、そのマッテオ・タフーリという人が住み、「この海岸に2日連続して雪が降ると世界が終わる」とした南イタリアのサレントの先週の光景です。
1月8日、9日、10日と3日連続して雪が降ったサレントの様子
このような感じとなりまして、南イタリアのサレントでは、2日連続どころか、3日連続で雪が降った次第でした。ということで、その 16世紀のイタリアの人によれば、「これが起きると、世界は終わる」ということになるようです。
まあしかし、世界が終わることに関しては、今の世の中の人は誰もが周知のことでもあり、特に問題はないですが、昨年末くらいから、この話に絡んだような様々な話題や報道が出続けていましたので、まとめて少しご紹介したいと思います。
ところで、この「イタリアのノストラダムス」といわれているマッテオ・タフーリという人に関しては、日本語や英語では、あまり説明がないですが、イタリア語の Wikipedia では詳しく説明してされていて、イタリアでは著名人であるようです。イタリアの Wikipedia の冒頭部分をご紹介しておきたいと思います。
マッテオ・タフーリ(1492 - 1584年)
マッテオ・タフーリは、イタリアの医師であり哲学者である。ルネサンス期のイタリアの著名な人物であるタフーリは、「ソレトのソクラテス」とも呼ばれた知的で魅力的な人格者だったとされる。
タフーリは、化学、哲学、天文学、占星術、医学、物理学、自然魔術など、多数のジャンルについての知識を持っていたが、彼の興味の中心は、「自然現象と世界の魂」の関係、そして、奇跡と創造の不思議と、あらゆる人間の反復不可能な唯一性の研究にあった。
その一方で、「サレントのノストラダムス」と称されることもあった彼の占いの技術は、尊敬と畏怖を集めており、オカルトと鬼神学に大いに寄与した。
人物そのものは、考えているほど怪しい感じの人ではなく、賢明な人物だったようです。
というか、
> 興味の中心は、自然現象と世界の魂の関係、そして、奇跡と創造の不思議と、あらゆる人間の反復不可能な唯一性の研究
というのは、何だかわからないといえば何だかわからないですが、魅力的な響きのような感じもします。特に「人間の反復不可能な唯一性」というのは素晴らしい響きだと思います。
どうも、悪い人には思えない気もします(人がいいとか悪いとかは関係ないことでしょうけれど)。
ただまあ、上の自画像の「頭に被っているものがヘン」で、「ヨーロッパの中世の男性ってこんなもん被ってたっけ?」とは思いましたが、変人か、あるいは金星人とかのたぐいだったのかもしれませんが、いずれにしても、人物そのものはこのような方だったようで、その方が述べていたことのようです。
フレグレイ平原の超巨大火山、巨大小惑星の衝突、涙を流すマリア像…などのそれぞれの話題
16世紀のイタリアの予言者だというマッテオ・タフーリという人物像についてはそんな感じですが、「現在のイタリアの雪」に関しては「2日連続で」どころではない状況となっていまして、最近のイタリアの報道では以下のように報じられています。
2017年1月12日のイタリアのメディアより
・'Ten days of snow and ice' on the way for Italy
ヨーロッパの多くの国や地域と同様に、現在のイタリアでは、様々な地域で寒さと大雪が続いており、少なくとも 8名が亡くなっていると報じられていますが、「それが 10日続く」というのです。特に通常は温暖なイタリア南部も SNS などに投稿された写真などを見ますと、その光景は「どこの極地だかわからないようなもの」となっている場所が多くなっているようです。
アイスランドのようになったイタリア最南部プッリャ州 2017年1月10日
その 16世紀の人物が述べた「サレント地方」というのは、大体ですが、上の雪景色の写真のプッリャ州などを含んだ下の場所のあたりです。
このあたりが雪に覆われた時に、「世界は終わる」と、そのイタリアの方は述べていたということですが、c;i
報道のひとつをご紹介しておきます。
ここからです。
Apocalypse signs from ‘Italian Nostradamus’ reveal themselves 500 years later
news.com.au 2017/01/12
イタリアのノストラダムスによる黙示録の兆候がその500年後に明らかになった
黙示録に関する 500年前の予言に記された警告と兆候は、陰謀論を支持する人たちの間に懸念と恐怖を引き起こし、彼らは人類の滅亡について主張する。
イタリアの哲学者であったマッテオ・タフーリ( Matteo Tafuri / 1492 - 1582年)は、イタリアのプッリャ地方で最も尊敬される人物の一人だった。
タフーリは 16世紀に、地元のソレントについて警告した。ソレントのあるイタリア南部は穏やかな気候でよく知られており、雪は稀だが、その「雪が降る」ことについて、次のように記述したのだ。
『ヤシの木が実り、穏やかな南風に恵まれたサレント。この雪にふれたことのない地に、雪が2日間降り、そして、2つの空の激しい輝きが現れた時に世界が終わることを私は知っている。私がそれを望んでいるわけではないが』
さて、最近、異常な寒波と吹雪にヨーロッパ中が見舞われていることは多くの人が知っていると思われるが、この吹雪は、上の予言にある南イタリアのサレントにも席巻し、この地では、すでに「2日間」雪が降った。
その予言には、雪の後に「2つの空の激しい輝き(フラッシュ)があった後」とあるが、これに対して、メディア Inquisitr は、「イタリアの超巨大火山の噴火ではないか」との懸念を記している。
先月(2016年12月)、科学者たちは、イタリアの超巨大火山「フレグレイ平野」(カンピ・フレグレイ)が目覚めた可能性を発表し、危機的な状況に近づいているかもしれないとした。イタリアのナポリ西方にある広大な火山地域であるカンピ・フレグレイは、世界で最も危険な火山の一つとして知られており、500年間休眠している。しかし、過去 10年間で、その下の揮発性のガスが加速して表面に浮上していることを示唆する「隆起」を経験していることがわかったのだ。
また、やはり先月、NASA の科学者たちが、大規模な小惑星の地球への衝突に関して、それが世界的な破壊を引き起こす可能性について述べている。
さらに、マケドニアの聖大天使ミカエル教会で、聖母マリアの絵画の目から涙が見えたという最近の報道に関連して、陰謀理論家たちは、これとタフーリの予測を関連づけた主張を行っている。そのマリア像のある教会の長は、「司祭が日曜の朝の礼拝を終えると、ある信者は聖母の左目から数滴の涙が出ていることに気付いたのです」と述べている。その後、マリア像からの目から滴は一晩中、流れ続けたという。
これらの数々の最近の話が、陰謀理論家を中心に、「この世の終わり」との関連として語られている。
しかし、だからといって、これらの話を聞いて、私たちがどうするべきかということがわかるものでもなく、日常は続いていくしかないのだ。
ここまでです。
何だか、この記事にはいろいろと最近の話題が出てきていますが、これらはすべてご紹介しようとしていた話題です。
上の記事に出ていたものをざっと並べますと、
・イタリアの超巨大火山に関する最近の話
・小惑星の衝突に関しての最近の話
・マケドニアの教会のマリア様が涙を流した話
とありますが、イタリアの超巨大火山については、つい最近、
・「ネアンデルタール人を滅ぼしたかもしれない超巨大火山」は、現世人類に同じような打撃を与えることができるか否か : イタリア・フレグレイ平野
2017/01/11
という記事でご紹介したのですが、その他のふたつも、以前にご紹介しようしようと思って、できなかったものです。
それぞれ簡単にニュースをご紹介しておきます。
小惑星の地球への衝突に関して本気で懸念し始めた科学者たち
2016年12月19日の報道より
この「私たち人類は悲しいほど、そのための準備ができていない」という記事は、NASAのゴダード宇宙飛行センターの研究員であるジョセフ・ナス(Joseph Nuth)博士という方が語ったことですが、特に「何か具体的に地球に衝突する小惑星などが特定されてのものではない」です。
しかし、その可能性が肥大しているのにも関わらず、地球ではその準備がまったくできていないという、まあ、警鐘を鳴らすというか、そういうタイプのものです。しかし、実際には、小惑星でも彗星でも、超巨大なものが地球に向かって進んできた場合、今の地球の科学では(準備しようもにも)「一切の対処方法はない」はずです。
この「地球への天体の衝突」に関しましては、最近いろいろな報道などかありまして、ご紹介しようと思い続けていますので、近いうちにご紹介したいと思っています。興味深い報道も多いです。
マケドニアの聖母マリア様の涙
2017年1月6日のクリスチャン・トゥディより
これは、イタリアから近いといえば近い、バルカン半島のマケドニアにある教会に描かれているマリア様から「涙が一晩中流れた」というもので、わりと多く報道されていたものでした。
まあしかし・・・涙を流したり、あるいは「血の涙」を流したりするマリア様は、世界中にあふれていて、このブログでも、過去どれだけご紹介したかわからないほどですが、下のような記事にいくつか載っています。
・悪魔と何かの戦いが続いているかのようなアメリカの北緯33度線近くで「涙を流し始めた聖母マリア像」 (2016/05/17)
・救世主の再臨とか六芒星などのキーワードが飛び交う中、イスラエルのマリア像が「油の涙」を流し始めた (2014/02/14)
・世界中に出現する「血を流す聖母マリア」:インドでは血の涙。米国ではこめかみから流血 (2012/07/23)
マリア様の像というのは、何となく、時代の進行の中で、その状況を「象徴的に示してくださる」という面はありそうで、昨年は、マリア像が真っ黒に塗られる(アメリカ)とか、マリア像が首を切り落とされた(カナダ)などがありましたし、あるいは、エクアドルの大地震で、建物が崩壊した中で、唯一残ったのがマリア像だった、とか、昨年はいろいろとありました。このあたりは、先ほどリンクした記事「悪魔と何かの戦いが続いているかのような…」でご紹介しています。
いずれにしても、マリア様の「異変」は、各地で大変多く現れていますので、今回のマケドニアのマリア様がどうこうという感想はないです。
というようなことが報じられたりした中で、イタリアのノストラダムスというような人の話にある「イタリア南部で2日間、雪が降れば…」という話が出てきたということで話題となっているようです。
まあ、
・超巨大火山の噴火
・巨大天体の衝突
は、どちらも確かに、その地域、あるいは地球の広範囲に途方もない被害をもたらすものではありますが、「地球が終わる」とか「人類が説滅する」というタイプのものともちょっと違う気はします。
・・・と書いていて、「地球の終わりってどういう意味だ?」と、ふと思いましたが、それに関して、ややこしく考えている時でもないかもしれません。
2016年のイタリアは地球の地質異変を代弁していたのかもしれない
あと、詳しく書くと、長くなりすぎてしまうのですが、昨年 2016年にイタリアで起きた地質的事象には、注目すべきものがとても多かったことは事実です。
昨年 8月にイタリア中部で起きた地震以来、相当大きな異変が起きています。
そのいくつかは記事にしていますので、リンク先とその場所を示しておきたいと思います。
2016年8月と10月の大地震の震源
2016年の顕著なイタリアの地質事象(下のリンク記事に内容)
・ポンペイを壊滅させたイタリア・ベスビオ火山近くの海で「未知の海底火山が6つ」同時に発見される (地球の記録 20106/10/04)
・連続する地震の中、イタリア半島を縦断するアペニン山脈の中央部が40センチメートル「沈んだ」ことが明らかに (地球の記録 2016/11/01)
・連続した地震に見舞われているイタリア中部の村に謎の「泥火山」が形成され、泥の噴火が続く (地球の記録 2016/11/04)
詳細については、上のそれぞれの記事などをご参照いただけると幸いです。
こういう最近の事象を振り返ってみますと、イタリアのソクラテス(兼ノストラダムス)が、500年前に「雪が2度降れば…」と言っていなかったにしても、イタリアという国と地域は、将来的に「地質的な大変動」の源のひとつとなる可能性はあるような気もしないでもないです。
この今の地球を覆い尽くす文明の「根源」を遡れば・・・おそらく、古代ローマとかギリシャとかは「現代の地球のシステム」への強い布石としての「初代」というような面もありますし、全体として変化していくとするならば、その時にイタリアやギリシャで何か大きな出来事が起きることは不思議ではない気もしますが、マッテオ・タフーリ師の表現を借りれば、「私がそれを望んでいるわけではない」ですが。
>> In Deep メルマガのご案内
In Deepではメルマガも発行しています。ブログではあまりふれにくいことなどを含めて、毎週金曜日に配信させていたただいています。お試し月は無料で、その期間中におやめになることもできますので、お試し下されば幸いです。こちらをクリックされるか以下からご登録できます。
▶ 登録へ進む