地球の最期のときに

「準備の方法は1つだけではありません」と1億人いるプレッパー米国人の中のひとりの女性は語る



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過去の人生はさまざまだし、未来の生き方もさまざまだから

アメリカで、「終末的な経済や社会崩壊」に向けて準備している人たちを「プレッパー」(準備する人)というように呼びますが、2023年の全米の調査では、

「 1億800万人のアメリカ人が終末に向けて準備をしている」

ことが判明しています。

以下の記事で取りあげたことがあります。

アメリカでは「1億人以上が黙示録への準備を進めている」ことが全国調査で判明。日本で「ノアの方舟計画」が発表される中…
In Deep 2023年6月25日

 

ネブラスカ州などでは、「全人口の 51%以上が準備している」という結果も上の記事で載せています。

この理由は、アメリカに対しての電磁パルス (EMP)攻撃が行われる場合、ネブラスカ州のオマハへの攻撃が想定されているために特別に高いようですけれど、それでも、モンタナ州なども 50%が「準備」していると回答していまして、

「アメリカ人は他の国のどんな人の人たちよりも、終末に備えている人たちが多い」

とは言えます。3人に 1人は何らかの「準備」をしているようです。

プレッパーについては、以下の記事でも少し取りあげています。

大量飢餓の時代:51年サイクルの「食糧の壊滅的な不足」が近づいている可能性がある中での準備のすすめ
In Deep 2024年5月15日

 

多くのアメリカ人が、経済や食糧供給の崩壊、あるいは戦争などによる社会のカオス化をかなり想定しているようで、それだけに、たとえば今は、「金や銀価格の異様な高騰の話題」が多いですが、こういうのも、広い意味では、「ドル(あるいはあらゆる通貨)の死に備えたプレッパー的意識」のあらわれのひとつとも言えるかもしれません。

とにかく、多くのアメリカ人は、食糧の備蓄や自給自足などから始まり、また銃社会でもあるため、防衛用の武器などをストックする人たちも多いです。

今回ご紹介する記事は、そういうアメリカのプレッパーのひとりである女性の方の文章で、「備えはこうでなければいけない」というような強硬な考え方に否定的な見解を書いている方で、好感が持てる内容でした。

デイジー・ルーサーさんという、おそらく 50代の方で、5冊のベストセラー書籍の著者でもあるようです。まあ、アメリカには 1億人以上のプレッパーがいるのですから、それに関する著作だけでも十分にベストセラーにはなるのだとは思います。彼女にはお二人のお子さんがいます。

デイジー・ルーサーさん

Organic Prepper

彼女の文章の中にある、

> 自分で生活をコントロールできるようになって以来、私はずっと風変わりな人生を送ってきました。すべての選択が必ずしも良い選択だったとは言えませんが、人生とはそういうものです。

という部分も気に入りました。私も何となくそうだったからです。

「勘違いばかりの人生だったなあ」

と思うことが私にはよくありますが、まさに「人生とはそういうもの」なのかもしれません。

そして、いろいろな準備をするといっても、無理なことがたくさんあります。

「こういう場所より、ああいう場所に住むほうがいいのかな」と思っても、まだ学生の子どもなどがいる限り、そうそう自由にどこにでも移動できるわけでもないですし、そして、ルーサーさんも書いていますが、

「人は年をとっていく」

のですね。

若い時に比べると、できることは確かに少なくなっていく。あるいは、年と共に病気や体調不良にもなりやすくなる。

そういうことも含めて、その時点時点で、どういう「準備」をするのかを、無理のない範囲で書いているものだと思います。

そして、「そういうことが必要となる時代は、いつかはともかく必ず」来ます。現在起きている、ほぼすべてのことがそれを指し示しています

ここから記事となります。




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準備の方法は1つだけではない

There Isn’t Just One Way to Prep
Daisy Luther 2026/01/19

少し前、ノースカロライナ州の今とは別のアパートに住んでいた頃、市内の防災対策についてラジオのインタビューを受けました。その生放送で、リスナーから電話がかかってきました。

その中で特に印象に残っているのは、ある男性の方からの電話でした。彼は、私がまったく防災対策をしていない、そもそも対策などできるはずがない、なぜなら私は彼とは違う暮らしをしているから、と強く主張したのです。

彼はモンタナ州かアイダホ州か、どちらかの美しく広々とした山岳州にある自分の土地について話してくれました。1エーカーの庭、太陽光と風力で稼働している発電機、2年分のフリーズドライ食品、敷地内を流れる冷たい渓流、その他あらゆる高価な防災対策を講じているそうです。本当に畏敬の念を抱かせるほどの設備でした。

しかし、彼は、備えには様々な方法があり、あらゆる状況に万能の答えはないという事実をなかなか理解してくれませんでした。

彼はあまり感じの良い電話口ではありませんでしたが、私の頭を少し動かしてくれました。

実は数日前、ある地域が少なくとも一時的に居住不能になったという最近の産業事故について読んでいた時に、この男性のことを思い出しました。

自分の力ではどうにもならない理由で突然そこにいられなくなったら、あの男性の蓄えたものたちはどうなるのでしょう? 怒り狂った大群を撃退できるようなやり方で、空からの脅威を撃退することはできません。

侵略軍が自分の地域に爆弾を落としたら、持ちこたえることはできません。理想的な環境で暮らさなければならない理由は必ずあります。そして、あらゆる設備がなくても生き残れることは、設備そのものと同じくらい重要だと私は思います。

しかし、結局のところ、準備の方法は 1つだけではないという結論に行き着きます。

 

変数はたくさんあります

私たちは皆それぞれが、予算、ライフスタイル、住まい、そしてスキルが異なります。そのような現実の中で、備え(プレップ)の方法には「一つの方法しかない」と言うのは、正直言ってばかげているようにも思えます。

私たちは皆、以下のように異なる部分を持っています。

誰もが無限の資金を持っているわけではありません

備えのためにお金を慎重に配分すべきだといくら言っても無駄です。確かに、ディズニーや豪華クルーズ旅行を諦めれば、備えのための資金がいくらか増えるかもしれません。

私は、緊急時の資金、物理的な備え、そして借金を返済することを優先すべきだと思います。しかし、いくらそう言っても、私たちが経済崩壊の真っ只中にあり、人々が今週の食料品を買うのに苦労しているという事実は変わりません。

誰もが肉体的に農地経営ができるわけではありません

私も農地経営をしていましたが、それは大変な重労働でした。カナダのアルゴンキン森林公園でオフグリッド生活をした経験があり、発電機やあらゆるバックアップ設備といった贅沢な設備もありませんでした。

当時は 15歳若かったのですが、それでも本当に疲れ果てていました。私はシングルマザーなので、私と 10代の息子だけですべてをこなしていました。

どちらの経験も非常にやりがいがあり、勉強にはなりましたが、私がずっと続けていきたい生き方ではありませんでした。そして、障害を負ってしまった今、それはほぼ不可能でしょう。身体的にも、精神的にも、経済的にも、同じようにそれ(独自で農地経営などをすること)をできない人はたくさんいます。

誰もが家族全員の協力を得ているわけではありません

もしあなたが家庭のプレッパー(備えの責任者)なら、配偶者という壁にぶつかるかもしれません。子供たちに「どうかしている」と思われるかもしれません。収入を得ずに家にいるため、プレッパーが自由に使える資金がないということもあるでしょう。できることを慎重に、そして波風を立てずに行う必要があります。

慢性的な健康状態は、選択肢を狭める可能性があります

ご自身やご家族が長期的な健康問題を抱えている場合、お住まいになる地域は、生存シナリオとしては理想的とは言えない場所かもしれなくとも、必要な医療サービスに近い場所に住むことがあるかもしれません。これは、その人は愚かだという意味でしょうか?

もちろん違います。それは、差し迫った危機を「もしかしたら」起こるかもしれない危機よりも優先しているということです。信じてください、これは私が苦労して学んだ教訓です。

私たちは皆、年をとっていきます

若い頃にやっていたことが、年を重ねるにつれて必ずしも実行可能になるとは限りません。娘が家を出た後、50代の私が何エーカーもの土地、たくさんの家畜、警備、その他システムをすべて一人で管理することになるでしょうか? それは絶対に無理です。

ジムとボブとエリザベスが敷地内に家を建て、皆がほぼ永遠に一緒に暮らすウォルトン家のような家庭は、私たち皆にはないでしょう。

(※ 訳者注) この「ジムとボブとエリザベスが…」というのは、2013年のアメリカの小説『バージェス家の出来事』という作品のことだと思います。日本語版も出ています。

引っ越せない理由があるかもしれません

このことは何度も繰り返し説いてきました。私たちが今住んでいる場所には、理由があるのです。

いろいろな理由があるでしょう。住宅ローンの返済が滞っていて、資産がないため家を売って再出発できないかもしれません。なかなか引っ越してくれない家族のために、都会に留まっているのかもしれません。理想とは程遠い地域に住みながらも、高収入で素晴らしい仕事に就いているため、そこを離れられない場合もあるかもしれません。

周囲に支えてくれる素晴らしい家族や友人がいるなら、繋がりのない場所に引っ越すのは理にかなっていません。その理由は何でも構いません。引っ越しは費用がかかり、困難で、複雑です。誰に死でも必ずしもできるとは限りません。

こういった状況にある人々に対して、「あなたは完璧なプレッパーのライフスタイルを送っていないので、死ぬことになりますよ」とでも言うべきなのでしょうか? それは絶対に違います。

私たちはこう言います。

「これらの潜在的な懸念に目を向け、それらに対処する計画を立て、自分の人生を生きてください」

 

生存を本当に決定する要因は次のとおりです

自分で生活をコントロールできるようになって以来、私はずっと風変わりな人生を送ってきました。すべての選択が必ずしも良い選択だったとは言えませんが、人生とはそういうものです。

生きること、経験すること、行動すること、そして学ぶこと。今は、非常に流動的で遊牧民的な生活に戻っています。それが私の気質に合っており、適応力も向上するからです。私のライフスタイルは万人向けではないかもしれませんが、私自身はそれでいいと思っています。

なぜでしょうか? それは、準備方法がひとつだけではないからです。

以下は、生存を決定づける要因であると私が考えるものです。

 

スキル

スキルについては、これまで長々と書いてきました。備えとなると、スキルに勝るものはありません。食料の栽培、保存、治療、狩猟、修理、裁縫、建築など、スキルは多岐にわたります。世界中のあらゆる医療物資を持っていたとしても、それらをどう使えばいいのか分からなければ、愛する人を救うことはできないかもしれません。

5年間持ちこたえられるだけの食料を持っていたとしても、それを奪おうとする者から守ることができなければ、この特別な備蓄品を使うことはできないかもしれません。

スキル(と知識)の素晴らしいところは、年齢や体力、男性か女性かに関わらず、あらゆる境界を越えられることです。たとえ基本的なことを物理的に行うことができなくても、何か重要なものを修理する方法を知っているあなたの知識を持つグループは、計り知れないほど貴重です。

 

適応力

長年にわたり、あらゆることに挑戦し、世界を旅することで磨いてきたスキルの一つが適応力です。実際、私は 3つの異なる言語で(少なくとも少しは)コミュニケーションをとることができるようになりました。

見知らぬ場所でも楽に移動できます。すぐに人との繋がりを作ることができます。以前いた場所と常に比較したり、変化に抵抗したりすることなく、今いる場所のルールを理解することができます。これらのことが、行動をはるかに容易にしてくれます

新しいルールの下で活動していることを理解し、それに従って前進する能力が、あなたの命を救うことになるのです。

物事が「こうあるべき」という考えを捨て、あるがままに見なければなりません。これは多くの人が苦労していることです。

私たちが国(アメリカ)の進む方向に不安を感じ、変化に抵抗するのは、ある程度は当然のことです。しかし、すべてが変わったことを受け入れ、それに応じて行動しなければならない時がいつか来ます。

適応するということは、特定の変化にまったく抵抗がないということではありません。現実を受け入れることが、それを生き抜くための第一歩であることを理解しているということです。

これは簡単に磨ける特性です。限界にただ腹を立てるのではなく、限界の中で努力するように自分を訓練しましょう。たとえ、限界を阻もうとしているように見えるシステムの中でも、多くの場合、目標を達成できるのです。

 

結局のところ、すべてが運次第だと考えたい人は誰もいないでしょう。

しかし、多くの場合、運こそが決定的な要因です。もしあなたが住んでいる場所が核爆発の爆心地となったら、どんなに熟練していても、どんなに備えていても、どんなに祈っても何もできません。あなたのターンは終わりです

もしあなたが乗っていた飛行機が海に墜落し、乗員全員が即死したとしたら、あなたはそこに居合わせたという不運に見舞われたわけです。それは、家を出たことで罰せられたからではありません。十分な準備をしていなかったからでもありません。致命的な墜落は、致命的な墜落なのです。

このようなことはあなたの力ではどうにもならないことです。恐ろしい出来事は毎日起こっています。それは遺伝、タイミングの悪さ、あるいは運の悪さによるものかもしれません。

もしあなたがその恐ろしい出来事に巻き込まれてしまったら、それはあなたの力ではどうしようもないことです。(もちろん、ありがたいことに、運が味方してくれることもあります)

 

肝心なことは、生き残る方法は、生き残るための方法の1つにすぎないということ

生き残る方法が一つではないという事実は、あなたにとって大きなプラスになります。

あなたが誰であろうと、どこにいようと、どんな状況であろうと、前日よりも良い準備をする力はあなたの中に秘められています。あなたのやり方が間違っているなどと、誰かに言われても信じないでください。

状況をうまく利用しましょう。どこにいても、最善を尽くすことを選びましょう。太古の昔から、あなたよりもはるかに悪い状況で生き延びてきた人々がいます。

あなたは「完璧な」状況にいますか? 自分のやり方だけが唯一の道だと感じていますか? もしそうでないなら、どうやって乗り越えていますか? 同じような状況にいる人たちに、何かアドバイスはありますか? 励ましの言葉があれば教えてください。

そして、生き残るために最も重要な要素は何だと思いますか?

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