地球の最期のときに

アメリカのワクチン接種率が高い州の混乱を見ながら、次の(おそらく11月から12月に始まる)日本の終末的状況を想像する



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惨状を呈している米国ワクチン接種率上位5州

大した内容の記事ということでもないのですが、アメリカのエポックタイムズの記事で「アメリカで、ワクチン接種率が高い州ほど感染者数、重症者数が多い」というものを読みまして、これは、以前から書いていますように、どの国や地域でも同じ傾向はあり、珍しいことではないのですが、簡単にご紹介させていただきます。

どんな「波」にもピークが来ますので、このアメリカのいくつかの州の惨状も、そのうちおそらくは収まるでしょうけれど、これをご紹介したかったのは、

「次の日本の感染ピーク」

のことを想定しながら読んでいたということでもあります。

とりあえず、そのエポックタイムズの記事をご紹介させていただきます。

なお、オリジナル記事にグラフはないのですが、特に状況が悪いバーモント州とメイン州に関しては、CDC のデータからこちらでグラフを添付しました。

ここからです。




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ワクチン接種率が最も高いアメリカの州が感染の急増に見舞われている

US State With Highest Vaccination Rate Hit by Virus Surge
Epoch Times 2021/10/05

米国でワクチン接種率が最も高い州であるバーモント州では、1年前の冬のパンデミックの感染ピーク以来見られなかったレベルでの新型コロナウイルスの感染急増が発生している。

バーモント州の症例数は記録的なレベルであり、入院は昨年の冬の記録に近く、州は 9月にパンデミックが始まって以来最悪の入院者数と、2番に最悪の入院者数を記録した。

バーモント州の COVID 統計監視している州財務規制局のマイケル・ピーシャク委員は、「これは、私たち規制局の全員にとって明らかに苛立たしい事態です」と述べている。

米 CDCによると、バーモント州の人口の 69%以上が、9月24日の時点で COVID-19 に対して完全にワクチン接種されており、全国の 56%をはるかに上回っている。

バーモント州(全米1位のワクチン接種率)の新たな感染数と入院数の推移 / 全パンデミック期間

CDC

同州では 9月30日に住民 10万人あたりの入院率が過去最も高い記録となり、2020年1月31日の入院数の記録を破った。 

バーモント州の疫学者であるパツィ・ケルソ氏を含むバーモント州保健局の 90人の局員たちが署名した書簡によると、8月下旬にバーモント州で発生した COVID-19 感染の 40%がワクチン接種を受けた人々だった。

共和党のフィル・スコット知事は、人口の 80%が少なくとも 1回のワクチン接種を受けたあと、6月にバーモント州の非常事態を解除した。それ以来、知事は非常事態を再び課すことに警戒していることを示している。

全国で最も高いワクチン接種率の点で、バーモント州に続く全米でワクチン接種率が上位の 4つの州も憂慮すべき兆候を示している。

アメリカで 5番目に高いワクチン接種率のマサチューセッツ州でも、急激な感染者の増加が見られる。マサチューセッツ州中部で最大の医療システムであるUマスマテリアル・ヘルスの代表は、最近、地域の病院において、 6月の 20倍近くの COVID-19 患者が見られ、ICU (集中治療室)の病床に余裕がないと述べた。

全米 2番目にワクチン接種率が高い州であるコネチカット州では、議会は最近、パンデミックの最新の波に対処しやすくするために知事の緊急権限を拡大した。

9月22日、米国で 3番目に接種率の高い州であるメイン州では、集中治療室で 90人近くが治療を受けており、パンデミックが始まって以来最高の ICU 病床使用数となっている。

メイン州(全米2位のワクチン接種率)の新たな感染数と入院数の推移 / 全パンデミック期間

CDC


 

ここまでです。

これに関しましては、「ワクチン接種率が高い国や地域ほど(一時的ではあれ)感染者数と、何より重症者と死者数が増加する」という傾向は、これまでのところ、ほぼガチです。

世界で、人口全体での比率で最も高いワクチン接種率を誇る国のひとつでもあるシンガポールは、以下の 1週間ほど前の記事で取り上げましたが、感染数、死者数共に過去最大を更新し続けていました。

追加接種が進んでいるワクチン接種率80%のシンガポールで、さらに感染拡大と死者数の増加が止まらない
地球の記録 2021年9月28日

この時は、9月27日に、1日の新たな感染確認数が 1545人(7日移動平均)となったところまでのことでしたが、その後の 1週間も増え続けています。


ourworldindata.org

シンガポールは、死亡数の急増も著しいです。


ourworldindata.org

ただ、どんな感染拡大でも、「ピークは必ずやってくる」ようです。つまり、そのうち落ち着きます。

以下の記事など何度か取り上げていましたイスラエルでは、ここにきてピークが過ぎ、感染者が大きく減少に転じています。

以下は、1ヶ月ほど前の記事です。最近になり、イスラエルでは重症者はまだ多いですが、新たな感染数は減っています。

イスラエル : 重要な祝日であるユダヤの新年に過去最高を大きく上回る1日2万人超の感染数が記録される
地球の記録 2021年9月10日

 

次にどうなるかと予測されるかといいますと、「定期的にピークがやってくる」ものと思われます。

国や地域によって多少異なるとはいえ、この新型コロナウイルスというのは、どんな変異種であろうと「妙に正確な流行周期」を持っていまして、おおむね2ヶ月から 3ヶ月前後で、再び感染の増加が始まるという場合が多いです。

ですので、イスラエルは、今の感染拡大が急激に収まった(日本のように)後の、 2ヶ月後から 3ヶ月後に同じような(あるいはもっと激しい)感染の波がやってくると思われます。

 

そして、こういうアメリカなどのことをご紹介していますのは、

「日本も例外になることはないだろう」

ということです。

 

たとえば、日本の感染拡大が、この 9月に急速に収まったとしたなら「次は 11月から 12月」に、またピークに向かって感染は増加し始めます

実際にそうなるかどうかはわからなくとも、少なくとも、これまでのデータではそうなります。

そして、ほとんどすべてあらゆる「規制やマスク制限をおこなっていた、あるいは今もしている国」に共通しているのは、

「一度感染拡大が始まった場合、どんな規制をかけようと、人的交流を抑えようと、必ず感染は拡大する」

ということです。

あらゆる政策、施策が「無駄」だったことは、これまでの日本の対策を見ても十分におわかりかと思います。

マスクなどは、特に小さな子どもに対しては、むしろ殺人的ツールとしか言えなくなっていますし(以下の記事などをご参照下さい)。

小さな子どもへのマスクがどのようにその子たちを殺していくか
投稿日:2021年9月27日

 

じゃあ、どうすればよかったんだというと、それもデータがよく示しています。

「何もしなければずいぶん前に全部終わっていた」

ということです。

 

以下の記事では、「ワクチン大規模接種と行動制限を積極的におこなっていた国」と、「ほとんど何もしていなかった国や地域」を比較しています。

以下は、イギリス、アメリカと、アフリカの100万人あたりの感染数の推移です。

イギリス、アメリカ、アフリカの人口100万人あたりの感染数の推移の比較

ourworldindata.org

 

なぜ「何もしないほうが感染が拡大しにくいのか」というのは、その理由は明白で、世界の歴史で一度もおこなわれたことのないような人口比に対しての大規模接種をした場合、

「ものすごくたくさんのウイルスに圧力がかかる」

のです。

専門語では、選択圧とか免疫圧とかいうようですが、専門的なことはともかく、ウイルスあるいは病原体は、圧力がかかると生き残ろうとして、強くなる

各国政府もそのことは知っていて、以下の 8月の記事では、イギリス政府のコロナ諮問委員会の文書をご紹介していますが、その英国政府書類には、

> SARS-CoV-2に対するワクチンが集団全体に展開されているため、ワクチンによる免疫応答を回避できる変異体の選択圧を生み出す可能性がある。

と明記されています。

つまり、「ワクチン接種が大規模になればなるほど事態は悪化する」ことは、専門家の間では想定されていることであり、専門家たちが確信として想定していることは「起きる」と言えると思われます。

今年 7月の日本の国立感染症研究所のレポートにも、

> ワクチンにより選択された(可能性のある)変異株の検出

と記述があり、「ウイルスが圧力でどんどん強くなる」ということは、ウイルス学では一般的なことのようです。

 

なーんにもしなければ、ウイルスが強くなることなんてなかったわけです。

 

しかし、ワクチン大規模接種はすでに敢行されてしまっています。

つまり、「歴史上ないほど大規模に」変異株の誕生が各地で起きる、あるいはすでに起きている、という可能性が非常に高いです。

 

そのようにして生まれた今後の変異株には、これまで接種したワクチンの中和抗体は「まったく」効きません

これは日本の複数の大学の研究で明らかになっています。

以下の記事でご紹介しています。

東京大学等や大阪大学の異なる論文に見る「ワクチンによる逃げ道はナシ」という実感。強行した後に残るのは「無」
投稿日:2021年9月11日

 

これらのことから考えれば、「今後の感染拡大状況こそ悲惨なことになる」という可能性がある程度はあり、今度の冬、あるいは今後の1年、2年は、

「私たちが経験したことのないような時期になる」

という可能性を排除できません。

 

場合によっては、いわゆる黙示録な状況に少しずつ入っていくような感覚にとらわれるほどの状態が、この 11月、あるいは 12月頃から始まるのかもしれません。

この「 11月」というのはいろいろなデータ上の予測が重なる時期でもあります。

以下の 7月の記事などでも少しふれています。

国立感染症研究所の報告、あるいはビオンテック社CEOの発言からわかる「すでに ADE (抗体依存性増強)の時期に達している」可能性。日本は11月頃から?
投稿日:2021年7月28日

 

もはや、日本でも 9000万人などの方々が接種されている状況では、今はすでに「ワクチンを接種したほうがいいのか、よくないのか」という議論は存在しません。

接種された方も、接種されていない方も、あるいは、今後も「絶対に接種しない」と決めている方々も、それぞれ覚悟されて、この冬を迎えられてほしいと思います。

病気だけではなく、以下の記事で書きましたような、さまざまな方面での混乱も、今後予測されます。

中国で突如起きた「春まで終わらないかもしれない大停電」や、各国のエネルギークラッシュを見ていて思う「本物の黙示録」の入口に立っているという感覚
投稿日:2021年9月28日

私が思っているような厳しい冬になるかどうかはわからないですが、しかし、これまでの数十年の中でも、相当大変な時期となると思わざるを得ません。

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