いつまでも終わらないことを示唆する国立感染症研究所の報告
最近、国立感染症研究所の速報レポート「新型コロナワクチン接種後に新型コロナウイルス感染症と診断された症例に関する積極的疫学調査」というものを読みました。
これは「コロナワクチンを接種した後に、コロナに感染した人たちの調査」ということになりまして、調査の目的は以下の3点だと書かれています。
1)ワクチン接種後感染の実態把握
2)ワクチンにより選択された可能性のある変異株の検出
3)ワクチン接種後感染者間でのクラスターの探知
本当はこの内容は、前回の以下の記事の中でご紹介しようと思っていたのですが、記事を書いているうちに忘れてしまい、そのうち「何を思い出そうとしているのか思い出せない」という、いつものアイ・ドント・ノウ・ホワット・アイム・サイニング状態となってしまっていました。
どうせもう終わらないとはいえ… : ワクチンとマスクがコロナ感染をさらに拡大させる上に、人の免疫を根底から破壊するメカニズム
投稿日:2021年7月27日
それで、今日投稿しました、以下の「シンガポールでは、新たな感染者の 75%がワクチン接種者」だというシンガポール政府のデータをご紹介した記事の中で取り上げさせていただいています。
シンガポールの新たなコロナ感染者の75%が「ワクチン接種者」だと政府が発表
地球の記録 2021年7月28日
国立感染症研究所のレポートより抜粋したのは、以下の部分です。
国立感染症研究所の報告書より
ワクチン 1回目接種後のみならず 2回目接種後 14日以降においても、一部の症例では感染性のあるウイルスが気道検体中に検出されたことから、二次感染リスクも否定できないことがわかった。
また、ワクチン接種後感染者から検出されるウイルスは、ワクチン接種により付与された免疫を回避できる新規の変異を有するウイルスではなく、同時期に国内各地域で流行しているウイルスであった。
これらの結果より、ワクチン接種後であっても、その時点で流行しているウイルスが感染することがあること、および、ワクチン接種後感染例の一部では二次感染しうることが示唆され、ワクチン接種者における感染防止対策の継続は重要と考えられた。
今後は、ワクチン接種後であっても、新型コロナウイルス感染の疑いがある場合(有症状・接触者等)は積極的に検査を実施し、陽性検体の一部については、免疫逃避能を有する新たな変異ウイルスの出現の監視など、病原体解析を継続して実施していく必要がある。 (niid.go.jp)
このように、「ワクチン接種後であっても」積極的な検査が必要で、「ワクチン接種者における感染防止対策の継続は重要」ということで、
「ワクチンを接種した人たちの規則生活は何も変わらない」
ことが強く示されています。
そして、重要なのは、先ほどの抜粋の中にもあります以下の部分です。
> ワクチン接種後感染例の一部では二次感染しうることが示唆され
という部分で、この「二次感染」という概念が、大規模ワクチン接種キャンペーンと同時に存在する限りは、「いつまでも感染流行は終わらない」ということを強く示唆しているものだと思われます。
それまでマスクをしていたなら、これからもマスクをとる日は来ないように思います。
緊急事態宣言も永続的になるようにさえ思います。
もう都内でお酒を飲める日は来ないことさえ考えます。
これらをやめる大きな方法のひとつに、「 PCR 検査をやめる」というものがありますが、これはアメリカの CDC はすでに「 PCR 検査をやめよう」と提唱していますので、日本でもそのうち PCR 検査をやめるかもしれません。
このまま、 PCR 検査を続けていくと、気温の下がる秋、冬に向けて途方もない数の陽性者が検出され続けて、いろいろと機能しなくなると思われるからです。
昨日の記事でも書きましたけれど、おそらく次に上げられる公衆衛生上の緊急事態は「強毒性(と喧伝される)季節性インフルエンザ」にシフトしていくと思われますので、PCR 検査はそろそろ不要になると考えられます。
ただまあ……ワクチンを接種された方が日本でも数千万人ということになっていますと……前回の記事でも書きましたけれど、元ゲイツ財団のワクチン開発局長のボッシュ博士が言う、
「コロナワクチンを接種した人はすべての免疫を失う」
ということが、ある程度その通りになっていった場合、単なるインフルエンザでも大惨事が繰り広げられる可能性があります。インフルエンザワクチンでも大惨事が起きるのは同じだと考えられます。従来型の弱毒性のごく普通のインフルエンザワクチンでさえも( mRNAインフルエンザワクチンならアルマゲドン級)。
それと共に、コロナワクチンの大規模接種と平行して、次々と「コロナの変異種」が生じていくことも避けられない感じはしまして、それらはもう現行のコロナワクチンの中和抗体とかはもう全然関係ないものとなっていくと考えるのが妥当ですので、「単なる ADE 誘発スパイクタンパク質」に過ぎないものが社会を埋め尽くすことになります。
先ほどの国立感染症研究所の報告書を読んでいましても、
「ワクチンにより変異種が生まれる」
ことについての懸念は持たれてらっしゃるようで、「調査の目的」の部分に、
> ワクチンにより選択された(可能性のある)変異株の検出
という部分があります。
この「ワクチンにより選択された」という書き方は微妙ですけれど、選択圧のことだと思われます。
選択圧と書きますと、私のような人にはよくわからない面があるのですが、以前ご紹介させていただきました新潟大学名誉教授の岡田正彦さんが、どなたにでもわかるように、このことを以下のようにわかりやすく述べられています。
岡田名誉教授の動画より
ウイルスも生きのびる必要がありますので、抗体がたくさん出てきますと、それに負けないように自らの遺伝子を組み換えてしまう。 (YouTube)
選択圧とはこういうことだと解釈して構わないと思われます。
岡田名誉教授の動画の内容を文字に起こしたものは以下の記事にあります。
新潟大学名誉教授が訴える「新型コロナワクチンの危険性」の内容。これらのワクチンの身体への不安な影響は、場合により「永続的」に続く
投稿日:2021年3月16日
あるいは、2008年にノーベル生理学・医学賞を受賞したフランスのウイルス学者であるリュック・モンタニエ博士は、5月のフランスのメディアのインタビューで以下のように述べています。岡田名誉教授がおっしゃっていることと同じです。
モンタニエ博士のインタビューより
ワクチンにより抗体が作られますが、これは、ウイルスに対して、別の解決策を見つけるか死ぬかを選択することを強いるのです。ここで変異種が生み出されます。変異種はワクチン接種の副産物です。
変異種を作り出しているのはワクチン接種そのものなのです。(RAIR 2021/05/18)
このモンタニエ博士のインタビューは以下の記事にあります。
ノーベル賞学者のリュック・モンタニエ氏が「変異種も感染拡大もコロナワクチンそのものが作り出している」とメディアに語る
投稿日:2021年5月22日
これらのことが、現在、現実化しているということになるのでしょうが、日本にしても、少し前の以下の記事のタイトルのようなことになってしまっているようです。
「結局、ワクチン接種が進んだ国でだけ感染が爆発している」 : mRNAワクチンの世界最初の発明者が自身の懸念を表明。そして日本にもやってくる究極のカオス
投稿日:2021年7月19日
なお、「究極のカオス」というのは、感染数の増加のことではないです。その先のことです。
それはともかく、これらのウイルスの変異については「すべてのウイルス学者の方々は、この選択圧のことを知っている」わけでして、でも、言わないか、あるいは「言えない」状況となっている。
もちろん、ウイルス学者の方々を責めるつもりはまったくないですが、常識的なウイルス学の知識が、見事にメディア上で遮られているという状況をどのように眺めていらっしゃるのかなとは思います。
メディア上で遮られているので、一般の人々は「知らない」ままです。
ワクチンの大規模接種は「必ず変異種を生み出す」ということを、人々が知らされない中、そのまま誰も知らない中で今のような状況となってしまいました。
いずれにしましても、もうここまで接種が進んでしまったものは今さらどうだこうだ言っても仕方ないわけでして、こうなってくると、気になるのが、
「 ADE (抗体依存性増強)」
です。
これは、コロナワクチンを接種した後にコロナに再感染した場合、状態が致死的に悪化する可能性があるもので、何度か記事でもふれていますが、最近では以下の記事で書かせていただいています。
近づくADE。ワクチンを接種した人たちは、迫り来る中期的リスクである ADE にどのように対処すればよいか
投稿日:2021年7月13日
このタイトルに「近づく ADE」と記していますけれど、その「近づく」時期が、最近のビオンテック社 CEO のインタビューで少しわかったのです。
独ビオンテック社は、ファイザー社と共に mRNA 新型コロナワクチンを開発した会社で、ファイザー社より先にビオンテック社が開発を進めていました。
関係ない話ですけれど、このビオンテック社の mRNAワクチン開発は「中国の資金」で始められたことを以前書きました。以下は、Wikipedia - トジナメラン (mRNAコロナワクチンの名称であり有効成分の改変型 mRNAのこと)からの抜粋です。
2020年3月、ビオンテック社は中国の復星医薬から1億3,500万米ドル(約150億円)の出資を受け、ビオンテックの株式 158万株および中国、香港、マカオ、台湾における BNT162b2 の将来の開発および販売権と引き換えに行われた。 (トジナメラン)
中国からの出資ではあるけれど、「このビオンテック / ファイザー社ワクチンは中国では決して使われなかった」ものでもあります。
まあ、これに関しましては、以下の記事でご紹介しましたように「中国には ADE を引き起こしにくい国内製ワクチンがある」という可能性がある中で、「こんな危険なものは中国では使えない」ということだったのかもしれませんが。
中国ワクチンは、スパイクタンパク質の中和抗体部位の標的に特化した「ADE(抗体依存性増強)を引き起こさないもの」であることを今にして知る…。積み重なる「やられた感」…
投稿日:2021年7月22日
私は今の中国という国があまり好きではないですが、敵を殲滅する軍の戦略に関しては、他とは比較にならないほど優れているとは思います。
ちょっと話が逸れましたが、そのビオンテック社の CEO の最近のメディアの発言から、「 ADE の時期は近いのではなく、もう徐々に始まっている」ことを知るのでした。
ここから簡単に書かせていただきます。
中和抗体が有効でなくなった後、機能するのは感染増強抗体?
ビオンテックの CEO は、ウグル・サヒンさんという人なんですが、先日、日本で以下のように報じられていました。
“接種後 7カ月で抗体レベル減少も” 独ビオンテック
新型コロナウイルスのファイザー製ワクチンについて、共同開発したビオンテックの CEO が接種から 7カ月で抗体レベルが減少しているとの見解を示しました。
ウォール・ストリート・ジャーナルは 25日、ファイザーとワクチンを共同開発したドイツのビオンテックのウグル・サヒンCEOのインタビューを報じました。
サヒンCEOは、「接種後7カ月が経過した一部の患者のなかで抗体のレベルが減少している」との見解を明らかにしました。
さらに、「新たな変異ウイルスへの予防効果はかなり低い」とも言及し、抗体の減少に加えてデルタ株への免疫力の低下を指摘しました。 (テレ朝news 2021/07/27)
この報道をご紹介するだけで十分かと思われるのですが、
> 接種から 7カ月で抗体レベルが減少している
とあり、この「抗体」とは、感染を予防するための中和抗体のことです。
ADE を引き起こす「感染増強抗体」というものについては、今もさまざまな研究rがなされているもので、どのような状態で感染増強抗体の活動(?)が活発化するのかはよくわかっていないと思われますが、しかし、一般的な医学的な見識では、
「中和抗体が機能しなくなる頃、あるいはそれ以降」
だというように考えられているようです。
どんなワクチンでも、感染を予防するための中和抗体は、いつかは機能しなくなります。季節性インフルエンザワクチンが毎年調整されているのも、名目的にはそれが理由です。
しかし、中和抗体はいつかは機能しなくなるけれど、「では、感染増強抗体が時間と共に機能しなくなることはあるのか」ということになりますと、それはわかりません。
つまり、たとえば、感染増強抗体による ADE の可能性が、「いつまでも続いてしまう」のだとすれば、一度コロナワクチンを接種した場合は、永続的にその懸念と共に生きていかなければならないことになってしまいます。
しかし、感染増強抗体も時間と共に「機能しなくなることがある」のなら、時間の経過と共に、ADE の脅威からは解放されるのだと思われます。
猫のコロナウイルスのワクチン試験では、2年後までに猫たちは全滅したのですが、しかし、その先がどうなのかは、全滅してしまったのでわからないのです。
そういうデータ(感染増強抗体の機能が継続する期間)は、あるのかもしれないですが、探してもわかりません。ご存じの方がいらっしゃれば、お教えいただきたいとも思いますが、感染増強抗体というものは、いつまで体内に残り続けるものなのか。
それが少しでもわかれば、「懸念される期間」というものもある程度はわかるようには思うのですが。
それはともかくとして、ビオンテック社の CEO が、
> 接種から 7カ月で抗体レベルが減少している
というのが、トリックではなく事実だとした場合(ここでのトリックというのは3回目のワクチン接種を促すためという意味です)、
イスラエルなどの、昨年 12月からワクチン接種が始まった国では、中和抗体が機能しなくなっている人が出ている
という可能性があると共に、
「 ADE の発生が懸念される時期が到来した可能性」
も考えられます。
先ほどの国立感染症研究所のレポートに、
> 一部の症例では感染性のあるウイルスが気道検体中に検出されたことから、二次感染リスクも否定できないことがわかった。
とありますように、「どこからどういう状態でも、新たな感染はあり得る」上に、ファイザー社の臨床試験実施計画書を見ますと、
「ワクチン接種者からウイルスタンパク質は他者に伝播する」
ことが強く示されています。
これは、以前の記事で、ファイザー社の mRNA コロナワクチン臨床研究実施計画書から抜粋していますが、以下のようなセクションがあります。
ファイザー社のコロナワクチン臨床研究実施計画書 69ページ「職業暴露」より
職業暴露(伝染)は、研究介入した人(ワクチン試験を受けた人)との直接接触を受けたときに発生し、AE (有害事象)の発生につながる場合とそうでない場合がある。
調査員は、関連する SAE(深刻な有害事象)があるかどうかに関係なく、調査員の認識から24時間以内に職業上の曝露を報告する必要がある。(8.3.5.3. Occupational Exposure)
これは、ファイザー社の臨床試験にあたって、有害事象つまり「副作用」が「ワクチンを接種した人から接種していない人に伝播する」ということが記されてある部分であり、有害事象を起こすものは、添加物を別にすれば、「スパイクタンパク質」だけですので、「それが伝播する」と。
そして、「細胞の受容体に結合するもの」つまり「感染するもの」は、スパイクタンパク質そのものですので、簡単にいえば、
「ワクチンを接種した人から他者に感染が伝播されていく」
ということについての記述であり、このことは、ファイザー社自身が知っていたことのようです。
これについては、以下の記事で取りあげています。
…ファイザーの臨床計画書ではmRNAワクチンの有害事象が「接触した未接種者に起こる」ことも知る
投稿日:2021年5月2日
そのファイザー社の臨床試験研究実施計画書(プロトコル)そのものは、以下にあります。
PF-07302048 (BNT162 RNA-Based COVID-19 Vaccines) Protocol C4591001
このファイザー社の説明を、社会にあてはめますと、
「ワクチン接種者が増えれば増えるほど、感染の機会も増えていく」
ということになり、国立感染症研究所の調査では、「ワクチンを接種した人の予防効果も曖昧」であることがわかり、つまり「ワクチン接種者同士の再感染」さえあり得るのかもしれません。
ここまで挙げましたような点を考えてみますと、
「大規模ワクチン接種が早くに開始された国や地域では、すでに ADE の発生が始まっていても不思議ではない」
と言えるかと。
特に初期の段階から大規模にファイザー社の接種を進めたイスラエルなどでは、始まっているのかもしれません。
ただ、「それが ADE なのかどうか」を判別する方法があるわけでもなく、つまりそれらは、表面的に見れば、どんな死因にでもなり得るからです。単なる風邪の悪化での死亡のように見えるかもしれないし、もともとの基礎疾患があるならその悪化で死亡したとしか見えないかもしれないですし、ADE の見分け方は存在しません。
ですので、後年になってから「数値」を見るしかわかりようがないことだと思われます。過剰死の統計などでしょうか。
これは、ADE だけではなく、スパイクタンパク質の長期の悪影響も、後にならないとわからないものなのかもしれません。
それでも、ビオンテック社の CEO の言う「接種後 7ヶ月」というのはひとつの目安にはなるのかもしれません。
日本ですと、大規模接種の開始が 4月くらいでしたか。
それだと、11月くらいから、そのような事例が見られるのかもしれないです。
この 11月くらいというのは、気温が下がると共に、通常の風邪コロナウイルスがたくさん大気中に漂う時期でもあります。
来年の春くらいまで緊張する期間が続いてしまうのか、こういう懸念が杞憂なのかは、今はわからないですし、あるいは、そうなっていても、「個別の状況は誰にもわからない」のが現実です。
遠く離れた場所に住むどなたか知らない方たちが「風邪で亡くなった」としても、その事実を知る方法は誰にもありません。
何もかもわからないままになりそうです。
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