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12月06日にメルマガ免疫と戦争とパンデミックと5Gを発行させていただきました。

2021年からの世界 人類の未来 人類の覚醒と真実 健康の真実

医学が多くの人たちの健康を奪った歴史のほんの一例

投稿日:2021年2月27日 更新日:


2月23日の奇跡的な富士山の光景。 Amarate Tansawet




 

「現代医学を構成する医者、病院、薬品、医療機器の9割がこの世から消えてなくなれば、人々の体調はたちどころによくなるはずだ。これは私の確信である。」 -  『医療異端者の告白』 1979年 / ロバート・メンデルソン医師

 

Robert Mendelsohn (1926-1988)

 

 

過ちを振り返る医学者たちや、それをしない医学者たち

スウェーデンの医学者の方のサイトに「医学的逆転 – 医師が患者を傷つけるとき」というタイトルの記事がありました。

これは「過去に医師(医学者)たちがどれだけ多くの間違いを犯し、結果としてどれだけ多くの人たちを苦しめてきたか」ということについて書いている記事で、かなり面白いものでしたが、読みながら、「今の世界もまた同じなのかな」と思わざるを得ない部分も感じました。

書かれているのは、医学博士のセバスチャン・ラッシュワースさんという方です。

記事には高齢のお医者様の写真が使われていますが、スウェーデンのカロリンスカ医科大学(名門中の名門)に 1994年に入ったと文章にありますので、四十代くらいの方だと思われます。

ちなみに、この「現代医学界の過去の過ち」ということについては、たとえば、以下の記事では、1970年代にアメリカで出版された小児科の医師の著作『医療異端者の告白』をご紹介したことがあります。

「現代医学は悪しき宗教」と40年前に述べた異端医師の懺悔
投稿日:2017年2月26日

この記事は 2017年のもので、ブログのタイトルに「現代医学は悪しき宗教」と入っていますが、まさかその 3年後に、このフレーズが再びタイトルに出てきて、しかも「医療戒厳令」などという単語と共に社会状況をご紹介することになるとは想像もしていませんでした。昨年の以下の記事です。

「健康という宗教」が世界中に拡大する中で強行された医療戒厳令。今や、医療と健康概念は神であり宗教となっているという現実
投稿日:2020年10月5日

ご紹介させていただくセバスチャン・ラッシュワース博士の記事はかなり長いものですので、まずご紹介します。

ここからです。




 


医学的逆転 – 医師が患者を傷つけるとき

Medical reversals – when doctors hurt patients
Sebastian Rushworth M.D. 2021/02/26

現代の健康と医学に関して、なぜ私がそれほど懐疑的なのかと聞かれます。

私はこれまで医学の歴史の研究に多くの時間を費やし、何世紀にもわたって医師たちがどれほどの被害を人びとに与えてきたかを知ってきました。それが私の答えです。

医学史が、一般的な医学部のカリキュラムの一部ではないのは残念なことです。

もしそうなら、おそらく医師たちは彼らが知っていることと彼らが知らないことについてもっと謙虚になるでしょう。私が医学部のカリキュラムを設計するのなら、私は医学部での講義の最初の 5〜10週間は、医学の歴史の詳細なコースとし、特に医師や科学者たちが何世紀にもわたって犯した「すべての過ちとその理由」に焦点を当てるはずです。

それらの多くの間違いは現実に存在しました。そして、そのような歴史を知らない人たちは、同じようなことを繰り返す運命にあるかもしれません。

今回は、最近の医学の歴史から 4つの異なる事例を紹介したいと思います。これらは、健康と医療の分野に対して懐疑的である部分を持つことが重要である理由を明確に示していると思います。

何らかの医学分野での初期の研究によって、あるいは「それまでの医学的常識」によって、医学的に有益であるはずだと示唆され、データ的にも非常に有益であるように見えるものが歴史の中に多くありました。

その後、より多くのデータが蓄積されていく中で、その医学的方法がすでに「完全なスタンダード」となってから「数十年後」などに、そのような医学的な介入が実際には大変に有害であることが明らかになることがあります。

過去の歴史では、場合によって、その時点までの介入の結果として、何百万人もの人々が早期に死亡しました。

このようなことが起こったとき、推奨される治療法から 180度回転して医師たちが推奨しない治療法になるときに、それは医学的逆転(Medical reversal)として知られています。

残念ながら、この医学的逆転は一般的なことです。

私が不幸だと思うもう一つのことは、科学的方法論は実際には学校で教えられるものではないということです。人々は科学的方法の非常に限られた訓練だけで大学を卒業することさえあります。

これにより、大多数が科学的証拠を「自分で評価することができなく」なり、他の人の意見に完全に依存するようになります。科学は、民主主義と同じように、多くの人々がさまざまな証拠を調べて「自分で考えることができるとき」に、はじめて繁栄するものなのです。

ともかく、その 4つの事例にうつりましょう。

過去にスタンダードとしてもてはやされたものに「ロボトミー」があります。

これは 1930年代にポルトガルの神経内科医エガス・モニスによって最初に開発され、神経内科医のウォルター・フリーマンと脳神経外科医のジェームズ・ワッツの 2人のアメリカ人医師によってさらに進展しました。

ロボトミーは、基本的に、脳の前頭皮質の一部を破壊する外科的な介入です。これは、前頭葉の一部を破壊することにより破壊的な精神パターンが「リセット」されるという仮説に基づいて、精神障害の治療法として開発されました。

1935年に最初のロボトミー手術がおこなわれた後、モニスは 20人の精神病患者の症例報告を発表しました。彼は、その 3分の1は根本的な精神疾患が大幅に改善され、3分の1は軽度に改善され、3分の1は改善されていないと主張しました。

彼の主張では、明らかに害を受けたものはいなかったとされました。しかし、この主張は、患者をモニスに提供した精神科医たちによって即座に反論され、モニスはすべての患者が人格の「低下」に苦しんでいると答えざるを得なくなりました。

前頭皮質は、複雑な目標指向の行動、自制心、および高次の思考など、人間を他の動物とまったく異なる存在とする中心となる場所です。したがって、前頭葉の機能を破壊すると、その人たちは、まるで無気力なゾンビのように変わってしまう可能性があるのです。

そして、これは、ロボトミー手術をされた人たちに現実として起きたことでした。

害が早期に示唆されたにもかかわらず、このロボトミー手順はいくつかの地域で熱心に取り上げられました。ロボトミーが最も人気があった 1949年までに、毎年何千人もの人々が世界中でロボトミー化されていました。その同じ年、エガス・モニスは、このロボトミーの功績によりノーベル医学賞を受賞しています。

その後、「真実」がそれまでの誇大宣伝を駆逐し始めます。ロボトミー手術を受けたすべての患者の 5%から 15%が、手術台で死亡するか、手術直後に死亡していることが明らかになりました。

脳内の動脈が誤って傷をつけられ、大きな頭蓋内出血や脳卒中を引き起こすことは珍しくありませんでした。これにより死亡しなかった場合も、しばしば深刻な身体障害をもたらしました。

また、手術後は患者さんは「落ち着く」ようになるかもしれませんが、ほとんど治ることはないことも広く知られるようになりました。ロボトミー手術を受けた後に、独立して生きることができた人はほとんどいません。そのため、ロボトミーは徐々に支持を失いましたが、1980年代まで、一部の国ではまだ患者に対して行われていました。

次の医学的逆転に移りましょう。

1960年代から、世界中の公衆衛生当局は、親が赤ちゃんを「うつぶせ」で眠らせる(顔を下にして眠らせる)ことを推奨し始めました。この勧告は科学的研究に基づくものではなく、むしろ「常識」に基づいたもので、あまりにも頻繁に生命を破壊するものとなりました。

「常識に基づく」とは、曖昧な複数の仮説が一緒になり、推奨の基礎を構成したことを意味します。1つは股関節形成不全のリスクを減らすこと、もう 1つは脊柱側弯症を予防すること、3つ目はミルクの誤嚥(誤って気道にミルクが入ること)のリスクを減らすこと、4つ目は赤ちゃんの頭の形の不自然発達(フラッドヘッド)を防ぐことでした。

その後、1980年代後半になり、うつぶせの睡眠が乳幼児突然死症候群、別名 SIDS で死亡する赤ちゃんたちの数を大幅に増加させていることを示唆する観察データが現れ始めたのです。うつぶせで寝ている赤ちゃんは、仰向けで(上を向いて)寝ている赤ちゃんよりも乳幼児突然死症候群で死亡する可能性が約 500%高かったようです。

その後すぐに、政府の保健当局は、赤ちゃんがうつぶせで寝ることを推奨することから、仰向けで寝ることを推奨することへと切り替えました。それからすぐにベビーベッドでの赤ちゃんたちの死亡率は劇的に低下しました。ここスウェーデンでは、乳幼児突然死症候群で亡くなる赤ちゃんの数は、その数年の間に 85%減少しました。

公衆衛生当局によって、うつぶせの睡眠が推奨されていた数十年間に世界中で何人くらいの赤ちゃんが不必要に死亡したのでしょうか。おそらくは数百万人だったと思われます。

次のケースに移りましょう。

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は長い間使用されてきました。アスピリンは 1890年代に発明され、イブプロフェンは 1960年代初頭から存在しています。

当初から認識されてきたこれらの薬の問題の 1つは、胃潰瘍を引き起こす可能性があることです。実際、NSAIDs の過剰使用は、出血性潰瘍による緊急入院の最も一般的な理由の 1つです。

この副作用の理由は、NSAIDs がシクロオキシゲナーゼと呼ばれる酵素をブロックするためです。一般的には COX と短縮されます( NSAIDs の別名は COX 阻害剤です)。COX には、COX-1 と COX-2 の 2つの異なるバージョンがあります。初期の NSAIDs はすべて非選択的 COX 阻害剤です。言い換えれば、それらは COX-1 と COX-2 の両方をブロックします。

ある時点で、炎症と痛みを軽減するという点で、NSAIDs からもたらされるすべてのプラスの効果は、COX-2 の阻害からもたらされ、COX-1 の阻害は出血の増加の副作用の原因であることが発見されました。これにより、製薬会社は、炎症を軽減するが、胃潰瘍は引き起こさない特定の COX-2 阻害剤の開発を模索するようになりました。

1999年に、最初の 2つの COX-2 選択的阻害剤が登場しました。メルク社が製造したロフェコキシブと、ファイザーが製造したセレコキシブが市場に登場しました。これらは即座に世界で最も売れる薬のいくつかとなります。(※ 訳者注 / 日本では非承認)

この 2つのうち、ロフェコキシブは COX-2 を特異的にブロックするのにはるかに優れていたため、胃潰瘍を引き起こす可能性がはるかに低くなりました。

市場に出てから数年後、ロフェコキシブが、心臓発作や脳卒中のリスクの大幅な増加に関連しているという兆候が現れ始めました。

実際、ロフェコキシブを服用している人は、非選択的 NSAIDs を服用している人と比較して、心臓発作を起こすリスクが 300%高くなっていました。メルクの最初の反応は、当然のことながら、この情報に蓋をしようとすることでした。

しかし、2004年までに、蓋は自然に開いてしまいました。高まる批判と訴訟に直面し、メルクは市場からこの薬を撤回することを選択しました。その時点で、 8000万人がロフェコキシブで治療され、約 10万人が不必要な心臓発作に苦しんでいました。

最後に、少し個人的な例を示します。

医学部に入った初日、私は新しい研究場所であるカロリンスカ研究所(カロリンスカ医科大学)と、関連する病院で開発された素晴らしい新しい治療法についての話をされました。

新しい治療法の開発者はパオロ・マッキャリーニと呼ばれる外科医で、治療法は幹細胞でコーティングされた人工気管でした。

事故で気管を損傷した人や、ガンのために気管を取り外さなければならなかった人に、気管を移植することができるというのです。このアイデアは、人工気管が周囲の組織と融合し、完全に機能する新しい気管に成長するというものでした。

パオロ・マッキャリーニは、他のいくつかのトップ大学との競争の中で、カロリンスカ研究所にヘッドハンティングされていました。マッキャリーニはノーベル賞を狙っていたようでした。

人工気管移植手術は 2010年に始まりました。

最初に手術を受けた人は、すぐに亡くなりましたが、これが革新的な技術であると感じていたためなのか、彼らの周囲には多くのメディアの誇大宣伝がありました。マキャリーニは売り込みの技量にも優れていたようです。

しかし、マキャリーニが手術した人々は死ぬ、という厄介な繰り返しが起きる中、マキャリーニは手術するために、より健康な対象が必要だと感じたと思われます。それまでのところ、手術を行ったすべての人々は、手術がなくても、近い将来死亡するであろう末期の病気に苦しんでいました。

マキャリーニは実際に、そのような病気の人たちではない何人かの人々を見つけ出してきました。2012年、マキャリーニは自動車事故後に慢性気管切開を患っている 2人と、以前の手術中に気管に偶発的な損傷を負った女性に人工気管を挿入しました。

それと共に、2013年には、気管を持たずに生まれた 2歳の子供に人工気管を入れました。これらの人はそれ(気管の障害)以外は完全に健康な若い人たちでした。

結果、人工気管は機能しませんでした。

幹細胞は、期待されていたように機能的な上皮に変化しなかったのです。人工気管はバクテリアの種まき場になり、免疫システムによって攻撃され、その合成気管は周囲の組織と融合することができませんでした。

人工気管は数ヶ月以内に、文字通りバラバラになりました。そして、患者たちは亡くなりました。

人工気管のことを私が最初に聞いた医学部の初日だった 2014年9月にはすでにその人工気管はバラバラになり始めており、患者たちは死亡寸前でした。手術前に健康だった患者たちでさえ。

それでもマキアリーニは一流の科学雑誌に記事を掲載し続けており、幹細胞で処理された人工気管は計画通りに持ちこたえ、周囲の組織と統合していると主張していたのです。

2016年、スウェーデンの公共テレビがマキャリーニの手術について真実を語ったドキュメンタリーを放映したとき、すべてが突然崩壊しました。

手術が主張されているほど成功していないことを明らかにすることは別として、マキャリーニは人間に移植手術を行前に、その人工気管を動物で試験したことがない(!)ことが明らかとなったのです。

人工気管は、実際に標準的な医学的慣行になったことはないですので、この最後の事例は実際には医学的逆転のストーリーではありません。しかし、これは興味深い警告だと思います。

真面目な科学者になりすました山師がたくさんいます。

マキャリーニように早い段階で発見されるものもあれば、ロボトミーを開発したエガス・モニスのように、数十年が経過した後に、すでに多くの人々の生活が台無しになってしまっていた時まで、その嘘が発見されない場合もあります。

これらの事例から私が述べたい主なポイントは、患者に危害を加える医師や保健当局の存在は、遠い昔にだけあったものことではないということです。

最近、深刻な医学的逆転が起き始めており、それは再び起こるでしょう。それらは、乏しい証拠に基づいて新しい介入が急いで出されたときに特に起こりやすいのです。


 

ここまでです。

ここに出てくる内容に関して、最後の人工気管の話を別にすれば、個人的に関係していたものもあり、赴き深いです。

この中に NSAIDs (非ステロイド性抗炎症薬)という、処方薬でも市販薬でも、非常に一般的な鎮痛剤が出てきますが、私自身が十数年前にこれで胃潰瘍になりました。

突然、大量の吐血をし、意識不明となって緊急搬送された病院で、入院した後日、担当医たちとの面談の中で「最近の生活であったこと」を聞かれている中で、「整形外科から非ステロイド性抗炎症薬を処方されていた時だった」ことを話をした時に、

「ああこれだ」

と、医者同士で述べていたのをおぼえています。

この非ステロイド性抗炎症の胃潰瘍発症率はとても高く、「非ステロイド性抗炎症薬 - Wikipedia 」には、

> 概ねNSAIDsを処方された患者の10~20%に消化器症状が現れ、アメリカでは、薬剤が原因の救急患者の43%をNSAIDsが占めている。

というような破壊力があります。

しかし、現実として「 NSAIDs など服用したことがない」という人は、現代社会にはほとんどいないはずです。

たとえば、以下の表は、過去記事で書きました「パッと思いつく非ステロイド性抗炎症薬」となります。市販薬も処方薬も含まれます。

痛み止めとして、これらのどれかは飲んだことがあるという方のほうが多いのではないでしょうか。ちなみに、私が胃潰瘍を発症した際に処方されていたのは、上の中の「ジクロフェナク (ボルタレン)」というものです(処方薬)。

とはいっても、薬との相性が合えば、非ステロイド性抗炎症薬は痛みを強く止めてくれるものであり、かつて頭痛持ちだった私にはありがたいものでもありました。

ですので、これらの鎮痛剤の存在自体を否定しているわけではなく、そういう高い副作用を持っているという側面があることは知っておかれてもいいと思います。「食後に飲む」とか、「お酒と同時に飲まない」とか、そういうことも含めて、ふだんは読まないような説明書もちゃんと読むほうがいいかもしれません。

なお、この非ステロイド性抗炎症薬については、他にさまざまな影響が知られるようになっていまして、以下のような記事で記しています。

「非ステロイド性抗炎症薬」の功罪がまたひとつ : 鎮痛薬イブプロフェンで「急性の心停止」のリスクが極めて高くなることが大規模な医学的調査で判明
投稿日:2018年2月14日

「鎮痛薬イブプロフェンで男性の不妊が起きる」なんてことを、今さら告知されてどうする……と、過去にイブプロフェン配合の薬を十数年ヘビー常習していた私は……
投稿日:2018年1月9日

また、今回の記事には「ロボトミー」の話が出てきますが、これもいろいろ思いますね。

ずっと昔の記事ですが、以下の記事で、ロボトミーについて雑談として書いたことがあります。

ノーベル賞とロボトミー : 「科学の歴史」を振り返って、ちょっと考え込んでしまいました
2013年12月20日

タイトルに「ちょっと考え込んでしまいました」とありますのは、このロボトミーがもてはやされていた時代には、

「心的外傷後ストレス障害(PTSD)の患者にも行っていた」

のです。

ということは、神経症でパニック障害であった私が、そのような時代やそのような状況に生きていたとすれば、「自分もロボトミーを受ける側だった可能性」もあるわけなんですね。

今は幸いそうではない時代ですけれど、しかし同時に「今ほど医学的に異常な時代を見たことがない」ことも事実で、それがロボトミーではなくとも、

「正当な科学的理由に基づかない方法でたくさんの命が奪われる」

ということは今後も起きていくかもしれません。

あるいは現在それが進行しているということなのかもしれません。

過誤により亡くならなくていい人が次々と亡くなっていく。

冒頭に載せましたメンデルソン医師は、「私はもう現代医学を信じない」という心境になるまで、その時代の主流あるいは一般的だった医学的措置によって、数多くの患者たちを苦しめてしまったことを「告白」という章で書いています。

この本の序文にこのように書いています。

「なぜ、あなたがたは医者である私に頼るのか。あなたたちをこんな目に遭わせた人間だというのに。」

でも、このように間違いを間違いだと「気付く」ことができれば、それはそれで悪い経験にも意味があるのだと思います。

医学者の安保徹さんも、ロバート・メンデルソン医師と同じように「間違いに気付いて、西洋医学を疑うようになった」ことを以下のように述べています。

医師の石原結實さんとの対談での安保徹さんの言葉です。

安保徹さんの回顧

東北大学を卒業した後、青森の県立中央病院で2年間、内科の研修医をやりました。「父のように患者さんを治し、世のため人のために尽くそう」と理想に燃えていました。

でも、夢は無残に打ち砕かれました。私が勤務していた間、15人のガン患者さんを担当しましたが、一生懸命に手を尽くしても、次々に亡くなっていくのです。生還率はゼロでした。

ほどほど治る患者さんも混じっている環境なら、「たまに亡くなるなら仕方ない」と割り切ることもできるのですが、15人が 15人とも、バタバタと亡くなっていく。強い抗ガン剤を使う結果、あっという間に弱っていくのです。

あまりにも、みんながみんな、具合が悪くなって死んでいくので、「ああ、これはダメだ」と思いました。

自分の無能力にさいなまされ、患者さんへの慰めの言葉も見つからないような状況で、私は絶望し、最後には無気力になってしまいました。

「こんなことを続けて、本当に病人を救えるのだろうか?」と、現代医学に疑問を抱いたのはそのときです。 体を温め免疫力を高めれば、病気は治る

この本の発行年とその時の安保さんの年齢を考えますと、この青森県立中央病院の描写は、今からずいぶんと昔だと思いますが、この「強い抗ガン剤を使う結果、あっという間に弱っていくのです」という描写は今も同じです。

私の奥さまのお母さまも最近そうでした。「あっという間」でした。

この時に安保さんが思った、

「こんなことを続けて、本当に病人を救えるのだろうか?」

というのは医療者にとって、とても大事な考えだと思います。

昨年からの今の世界でも同じことを感じている医療者の方々はたくさんいらっしゃると思います。

しかし、現在の、全体主義的となってしまった社会構造の中で、その想いを行動にするのは難しいことだということもわかります。

2月25日には、世界のコロナワクチンの接種者数が 2億2000万人を超えました。しかし、心身に悪影響ばかりのマスクも孤立化も社会の閉鎖も撤廃される兆しはまるでありません。

今回の医学的誤りによる犠牲者の数は過去とは桁違いになりそうです。

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