In Deep

地球最期のニュースと資料

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世界を変えるかもしれない「瞑想という革命的存在」 : 英国の大学が「たった7分間の慈悲の瞑想が人種的偏見を人々から著しく減少させる」ことを発見

      2015/12/24

7minutes-meditation-top

▲ 2015年11月19日の英国サセックス大学ニュースリリースより。

 

世界の「神経衰弱」が止まらない中で

ほんの数日前、

パリの出来事から一気にカオス化が進むかもしれない世界だからこそ、戦争やテロの噂の中でも「何が正しいかを自分で判断する」ということを想うのでした
 2015/11/16

というタイトルの記事を書いたのですけれど、まあ、とにかく、その後も毎日いろいろと起き続けること、起き続けること。

昨日と今日だけでも、知るだけでも3件の「爆発物での脅迫」が起きています。


 

11月19日 ブルガリア 爆発物の脅迫によりエジプト機が緊急着陸

bulraria-emergency-landingアルジャジーラ

 

11月20日 アメリカ・フロリダ州 爆発物の脅迫により旅客機が緊急着陸

us-fll-bomb

CBS マイアミ

 

11月20日 オーストラリア・メルボルン 爆発物の脅迫によりクルーズ船が緊急停泊

victoria-ships9news.com.au


 

ブルガリアについては続報がないですので、何もなかったのでしょうけれど、他の2つは、ニュースを知ったばかりで、その後どうなったのかはわからないです。

ともかく、毎日毎日、世界中が神経衰弱のような日々となってはいまして、先ほどの記事にも書きましたが、「憎悪からの対立の連鎖」となっている現状では、穏やかな時はまだ先のようです。

そんな今だからこそ、今回の英国サセックス大学のニュースリリースの、

「瞑想により人種的偏見を減らすことができることが判明」

という論文のタイトルに興味を持ったのでした。

今回はこれをご紹介したいと思います。

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自分の幸せのためではなく、他者の理を重視する人間になることができる方法とは

言うまでもなく、現代の社会では、諍いのかなりの部分を「(人種的)差別と偏見」や「宗教」が占めていることは間違いないですが、そのうちの差別や偏見の観念が、瞑想で大幅に減らせるというのですね。

サセックス大学が、実験で用いた瞑想は、日本語では「慈悲の瞑想」と呼ばれるものだそうで、ニュースリリースによれば、仏教の瞑想のひとつとのことです(翻訳の後に Wikipedia から、その言葉を載せました)。

その「慈悲の瞑想」というものを用いて、実験では、白人の成人 71人に対して、

・慈悲の瞑想を「7分間」おこなったグループ
・慈悲の瞑想をおこなわずに他の方法をおこなったグループ

とわけて、その後、「潜在的連合テスト」という、無意識の態度を測定するプログラムで、「黒人に対しての感情」を測定したものです。

その結果として、慈悲の瞑想を7分間おこなったグループは、他民族グループに対しての偏見感情が著しく減少していたというものでした。

そして、それ以外にも、瞑想の後には、「肯定的な感情」が大きく増大したことが書かれてあるのですが、結局は、この瞑想が人にもたらす最も大きなものは、

「他人の利と幸福を考えるという感情」

のようです。

また、私がこのサセックス大学の記事の内容に興味を持ったのは、瞑想の時間が、

「7分」

というところです。

私は以前、ある方から、「 1日 30分の瞑想が理想的」だと言われたことがありました。

しかしですね。

「 30分間の瞑想」というのは、文字で書くと簡単ですが、実際にやってみますと、私のような落ち着きのない人間には、むしろ地獄のようなもので、ちょっと難しいのです。

そんなこともあり、「瞑想したいなあ」と思っても 30分という時間の枠で引いてしまい、今日もできない・・・という日々が多いのです。

でも、7分なら何とかなりそうな(「トムとジェリー」の一話分が大体7分ちょっとくらいです)。

そして、実験では、7分間で十分に、人が「慈悲を主とした人間に変わる」ことが示されているのですから。

思えば、お釈迦様という人の教えの基本は「慈悲」であるような気もしますので、お釈迦様は、「それがこの世で一番大切なもの」だとしていたのかもしれません。

お釈迦様
meditation-lkm-catch紀伊路の古刹・道成寺

 

いずれにしても、今回ご紹介することは、以前の In Deep の「革命」カテゴリーに属する話だと思っています。

「世界を平和にする方法」は、少なくとも、私は今の世界で行われているようなものの中には「ひとつもない」と思っています。

そんな中で、瞑想が「自分を変える」というだけならともかく、「瞑想が世界が変える」なんてのは、戯言に過ぎないとも思っていましたが、その考えは間違っているということを、サセックス大学の学生さんたちは実証してくれたわけです。

瞑想で世界を変えられる(しかも1日7分間)という現実がそこにあるのなら、それを目指してみるのも悪くはないかなとは思います。

とりあえず、私も含めて、「ほんのちょっとの瞑想を、できれば毎日しよう」ということは言いたい気もします。

 

世界を変えるもうひとつの革命的行為とは

そういえば、前回の記事の、

メンタル・シミュレーションの観点から「思考は現実化する」というロシアの研究論文から思い出す、過去に様々に考えた「言葉と人間の真実の関係」
 2015/11/19

の冒頭に、マザー・テレサの、

「思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから」から始まる言葉を載せましたが、私がマザー・テレサの言葉で、最も好きな言葉がありまして、それは私の感じ方と似ているものです。

マザー・テレサ – Wikipedia で知ったものですが、1979年に、ノーベル平和賞を受賞した後のインタビューの中で、彼女は、「世界平和のために私たちはどんなことをしたらいいですか?」という質問を受けます。

これに対しての彼女の答えは、

「家に帰って家族を愛してあげてください」

だったそうです。

家族を愛する = 世界平和 というのは、イコールには感じない方もあるかもしれないですが、過去記事、

「革命」(3) – 革命的行動の最上位は「子どもたちへの無条件の愛」を獲得した社会に戻すこと
 2015/07/12

などに書いたことがありますように、家族(特に子ども)を無条件に愛する社会にすることは、それだけで、すべてを平和に導く力があると私は信じています。

結局、真実の革命というのは、

・国家システムに依存しない自立した人生
・子どもへの無条件の愛
・他者に慈悲を持つための瞑想

の3つくらいということになるのですかね。

では、サセックス大学のニュースリリースをご紹介します。


Seven minutes of meditation can reduce racial prejudice, study finds
University of Sussex 2015/11/19

7分間の瞑想により人種的偏見を減少させられる可能性が見出される

英国サセックス大学の新しい研究では、優しさの感情を創り出すことを意図する人気の瞑想のテクニックは、また、人種的偏見をも減らすことができるということを見出した。

医学誌「モチベーション・アンド・エモーション( Motivation and Emotion )」に掲載されたこの研究発表によれば、「慈悲の瞑想( Loving-kindness meditation / LKM )」と呼ばれる、自分と、そして、他者に対しての無条件の優しさを促進する仏教の実践法を、たった7分間行うだけで、人種的偏見を減らすことに有効であることが明らかになった。

研究主任のサセックス大学心理学博士課程の学生アレクサンダー・ステル( Alexander Stell )氏は、

「この研究が示すことは、瞑想のテクニックは単に気持ちよく感じるということ以上のものを含んでいるということです。瞑想は、集団同志の調和を促進するための重要な手段である可能性があります」

と述べる。

慈悲の瞑想は、特定の人物を視覚化して、「幸せで健康でいられますように( may you be happy and healthy )」というようなフレーズを繰り返すことを通じて、自分と他者に幸福と優しさを生み出すものとして知られている。

ステル氏は言う。

「私たちは、慈悲の瞑想をすることにより、それを行ったひとつの民族グループが、自動的に自分たち自身の民族だけを好むという状態が減少するのではないだろうか、ということを知りたかったのです」

研究では、それまでの生活で瞑想をしていない 71人の白人の成人のサンプルをとった。

71人の白人の成人たちは、それぞれが、性別が一致する黒人の写真を手渡された。

そして、いっぽうのグループは、慈悲の瞑想の方法の手ほどきをテープで受け取り、もう一方は、手渡された写真を見るように指示され、顔の特徴を注意深く見るように指示された。

それぞれに指示されたグループの状態はちょうど7分間続けられた。

潜在連合テスト( Implicit Association Test / 潜在的な態度を測定するプログラム)を用いて、研究者たちは、実験参加者たちの反応時間を測定した。

参加者たちには、自分たちの民族グループや、他の民族グループに属する人たちの顔と共に表示した「正の意味を持つ単語」(「幸福」など)と「負の意味を持つ単語」(「間違い」など)を一致させるように求めた。

一般的な人々の場合、この実験では、自分たちの民族グループの顔写真の際には、より早く「正の刺激」を一致させ、自分たち以外の民族グループの写真では、「負の刺激」をより早く一致させる。

この潜在的な態度の測定は、従来おこなわれていたような、偏見に関するアンケートでのデータよりも、より強固なデータがとることができると考えられる。アンケート調査では、社会的に望ましい観点からの影響を受けることが知られているからだ(訳者注:自分の気持ちに正直に書かないで、社会的に評価されるようなものを書くというようなことだと思います)

そして、研究者たちは、わずか7分の慈悲の瞑想が、その白人の人たちが他の民族グループ(このケースでは黒人)に対しての人種的偏見を減少させるのに十分だったことを見出した。

しかし、もうひとつのグループ(瞑想をしなかったグループ)には、人種的偏見に著しい減少は見られなかった。

さらに、研究者たちが測定した肯定的な感情のレベルとしては、「他者の利に配慮する感情( other-regarding )」(例えば、愛、感謝、畏敬の念、気高さ、などの感情)、「自ら自分の方向を決める( self-directed )」(例えば、満足、喜び、誇り)などがあった。

その中でも、慈悲の瞑想を行った人たちには、特に「「他者の利に配慮する感情」が大きな増加を示したことがわかった。

これら「他者の利に配慮する感情」こそが、人から人種的偏見を減少させるものであることも判明した。


ここまでです。

参考までに、「慈悲の瞑想」の際に念じる代表的な言葉を載せておきます。

「慈悲の瞑想」

私は幸せでありますように
私の悩み苦しみがなくなりますように
私の願いごとが叶えられますように
私に悟りの光が現れますように
私は幸せでありますように(3回)

※こころの中で「私は幸せでありますように」と繰り返し念じる。

私の親しい人々が幸せでありますように
私の親しい人々の悩み苦しみがなくなりますように
私の親しい人々の願いごとが叶えられますように
私の親しい人々にも悟りの光が現れますように
私の親しい人々が幸せでありますように(3回)

※こころの中で「私の親しい人々が幸せでありますように」と繰り返し念じる。
生きとし生けるものが幸せでありますように
生きとし生けるものの悩み苦しみがなくなりますように
生きとし生けるものの願いごとが叶えられますように
生きとし生けるものにも悟りの光が現れますように
生きとし生けるものが幸せでありますように(3回)

※こころの中で「生きとし生けるものが幸せでありますように」と繰り返し念じる。

私の嫌いな人々も幸せでありますように
私の嫌いな人々の悩み苦しみがなくなりますように
私の嫌いな人々の願い事が叶えられますように
私の嫌いな人々にも悟りの光が現れますように
私を嫌っている人々も幸せでありますように
私を嫌っている人々の悩み苦しみがなくなりますように
私を嫌っている人々の願い事が叶えられますように
私を嫌っている人々にも悟りの光が現れますように
生きとし生けるものが幸せでありますように(3回



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