地球の最期のときに

異常に高いオーストラリアや先進国のがん罹患率を見て思う「がんの原因とは結局何なのか?」



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がん罹患率上位はほぼすべて先進国

今日、世界がん研究基金という組織のデータによる「人口 10万人あたりのがん罹患率 (年齢標準化罹患率)」というリストを見ました。その一部を以下のページに掲載しています。

世界の10万人あたりの「がん罹患率」のランキング。1位と2位はぶっちきりでオーストラリアとニュージーランド
BDW 2025年9月27日

これが、もう 1位のオーストラリアと 2位のニュージーランドの罹患率がすさまじく高いのです。

10位までは以下のようになっています。

人口10万人あたりのがん罹患率の上位10カ国

1位 オーストラリア 罹患率 463
2位 ニュージーランド 罹患率 427
3位 デンマーク 罹患率 375
4位 米国 罹患率 367
5位 ノルウェー 罹患率 358
6位 カナダ 罹患率 346
7位 アイルランド 罹患率 345
8位 オランダ 罹患率 341
9位 フランス 罹患率 339
10位 ハンガリー 罹患率 337

アジア周辺の国に関しては、日本を含めますと、以下のようになります。順位は何位くらいになるのか、それぞれわかりません。

日本 罹患率 267
ロシア 罹患率 248
韓国 罹患率 235
中国 罹患率 202
タイ 罹患率 154
ベトナム 罹患率 151

アジアの中では、日本が一番がん罹患率が高いですが、それでも、ヨーロッパ諸国やオーストラリア等とは比較にならない低さです。

説明によれば、

> オーストラリア と ニュージーランド は世界で最もがん発症率が高いが、その主な原因はこれらの国での強烈な紫外線曝露で 黒色腫(メラノーマ)の症例が増えることである。

と書かれていますが、2025年の研究論文にあるマップを見る限り、この 2カ国だけがメラノーマの罹患率で突出しているというようにも見えません。

メラノーマの年齢標準化年間死亡率

researchgate.net

死亡率のカテゴリーとしては、オーストラリアとニュージーランドは、北米やヨーロッパ、ロシアなどと同じです。

他のがん、たとえば、肺がんなどを見ますと、これもオーストラリアは比較的高いようです。

国別の肺がんの死亡率(人口10万人あたり)

UICC

肺がんに「強烈な紫外線曝露」はあまり関係ないと思われますが、しかしまあ、肺がんに関しては、中国を除いて、「先進国ばかりが高い」ことが改めてわかります。

これに関しては、以前、「世界最悪のがん発症率を、ほとんど先進国が占めている」ことを以下で取り上げたことがあります。

文明と医療と人々の健康知識が進んだ国であればあるほど…
In Deep 2017年1月20日

 

これは 8年前の記事ですけれど、今でもこれは変わりません。以下は、2022年のすべてのがんの罹患率のマップです。

北米、ほぼすべてのヨーロッパ、日本、オーストラリアなどが、世界で最悪の罹患率(10万人あたり 258人〜 462人)のカテゴリーに入っています

年齢標準化率(世界)10万人当たりの2022年の全がん罹患率

WHO

いろいろ理由はあるでしょうけれど、理由の中には、主要国はがんの検診率が比較的高いということもあるかもしれません。

それでも、先進国のがん罹患率が高いことは事実です。

「結局、原因は何なんだろうなあ」

とかはいつも思います。

ちょうど、昨日でしたか、米エポックタイムズで「がんは遺伝子だけの問題ではない」というタイトルの記事を読みまして、逆に、「原因は何なのだろう」と思いが強まった次第でした。

もう少し続けます。




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生活環境とは言うけれども

そのエポックタイムズの記事には、まあ、何となくどこでも言われているような、つまり以下のようなことが書かれています。

> 新たな研究により、遺伝的要因は、がん症例のごく一部を占めるに過ぎないことが示されている。むしろ、遺伝子が作用する環境、例えば喫煙、食事、肥満といったライフスタイルの選択によって形作られる環境の方が、はるかに大きな役割を果たしている。米国がん協会の「Cancer Facts & Figures 2025」報告書によると、喫煙はがんによる死亡原因の最も多くを占めており…

この記事で引用されていた論文には以下のようにあります。

2024年の論文より

2019年に米国で 30歳以上であった成人における全体および 30種類のがんについて…死亡の割合と数を推定した。これらの危険因子には、喫煙、受動喫煙、過剰体重、アルコール摂取、赤肉および加工肉の摂取、果物や野菜、食物繊維、および食事性カルシウムの摂取不足、身体活動不足、紫外線、および 7種類の発がん性感染症が含まれる。

American Cancer Society

このような話になると、必ず出てくる、喫煙、飲酒、太り過ぎ、などの言葉が使われていますが、まあ、それらはある程度の原因なのかもしれないですが、それだけがそんなに大きな要因なのか。

たとえば、「喫煙率」の国別のマップを見てみます。

喫煙する成人の割合の国別マップ

ourworldindata.org

がん罹患率で飛び抜けて高いオーストラリアの喫煙率(13%)は日本(19%)より低く、カナダ(12%)と同程度です。

ヨーロッパは、ポルトガルやギリシャなど(大体25%くらい)比較的高い国もありますが、驚くほど高い国はそれほどありません。

ちなみに、日本の周辺国では、ミャンマーが抜群に高く(44%)、ロシアが約 30%となっています。

そのミャンマーのがん罹患率は 10万人中 136人で、オーストラリアの 3分の1以下となっています(がん検診数が多い低いは抜きにして話を進めます)。

では、お酒はどうでしょうか。

世界のアルコール消費量

landgeist.com

あー、アルコールは結構、がん罹患率の高い国と数値が比例しますね。

ヨーロッパのアルコール消費量はムチャクチャ高く(やっぱりヨーロッパ人はお酒よく飲むんだなあ)、北米、日本、韓国、ロシア、オーストラリア、ニュージーランド、そして、北欧や英国などが大体同じです。全部、がん罹患率の高い地域です。

「お酒は悪そうだなあ」(とか言いながらお酒飲んで書いている)

とは思いますが、何となく釈然としないまま、やはり、

「先進国に貫かれているがん罹患率の多さの本当の原因は?」

とかは思ってしまいます。

 

他のいくつかの要因(衛生観念の代償)

ちなみに、これはあくまで個人的な見解ですが、肺がんに関しては、もちろん喫煙も悪い影響はあるでしょうが、「過剰な消毒の習慣」というものが、かなり関係しているとは思います。

これは、COPD (慢性閉塞性肺疾患)の最大の原因が、「漂白剤と消毒剤」であることが、米ハーバード大学とフランス国立衛生医学研究所が 30年間続けた研究により、2017年に突き止めているからです

以下の記事にあります。

「タバコではない」 : 慢性閉塞性肺疾患(COPD)の最大の発症要因は「漂白剤と消毒剤」であることが判明。第四級アンモニウム塩を含む除菌製品が私たちの社会を破壊する
In Deep 2019年12月15日

 

「消毒剤を使用して定期的に(少なくとも 1週間に 1回以上)殺菌作業をおこなう看護師たちは、 COPD を発症するリスクが 22%増加することがわかりました」

と研究者たちは述べています。

また、以前、「腸と肺、そして免疫、および肺がんの関係」という論文を呼んだこことがありまして、そこには以下のようにありました。

腸管への免疫刺激が、肺の免疫、炎症、そして肺がんに及ぼす影響についても考察し、最後に、これら2つの部位がどのように「協力」して効果的な免疫応答と抗がん応答を発現させるかについて考察する。

wiley.com

これは確定された理論ではないですけれど、

「腸内細菌環境の問題が、肺がんの発生に関係している可能性がある」

ということを述べています。

話は逸れますけれど、コロナのパンデミックの際には社会で大々的な消毒キャンペーンが比較的長く行われていたわけで、私自身は当時から、「今後 10年くらいの間に、人々の『肺』にこの影響が出てくる」と考えていました(過去記事)。

腸内細菌を含めた常在菌に対して、過剰な消毒は「まったく良いことがない」のです。悪い作用しかありません。

それが 2年だか 3年続いたんですから、人体が影響を受けないわけがないです。当時、学校などでは、生徒たちは、毎日消毒を強要されていました。

先ほどの COPD の原因を突き止めたハーバード大学の研究では、「消毒剤の定期的な使用から COPD と診断されるまで」の測定期間として、「約 8年」という数字がありました。

2030年代までに、COPD も肺がんもさらに増えると予測できる根拠がこのあたりにあります

それはともかくとしても、がんの原因はブラックホールのままだとしても、治療は「ずっと同じ」状態ではあり、今後もがんは厄介な病気としてあり続けるのでしょうね。

まあ、先ほどのアルコール消費量とがん罹患率の相似性などを見ていますと、何より私自身が早くがんになりそうですが、それはそれです。

そういえば、がんといえば、最近の論文で、「法定限度の 20分の1の携帯電磁波で脳の DNA が損傷を起こした」ということを突き止めた研究が述べられていました。

それを取り上げていた医学メディアにには以下のようにあります。

医学誌 Neurotoxicology 誌に掲載された新たな査読済み研究によると、米国の法的安全限度の 20分の1以下の携帯電話の日常的な放射線レベルが、幼児ラットの脳の発達を阻害し、神経幹細胞の DNA 損傷を引き起こしたことが判明した。

thefocalpoints.com

DNA 損傷も持続し続ければ、がんの原因にはなり得ます。

現代生活では、がんの原因はあまりにもいろいろとあって、どれかだけを取り出しても意味がないのかもしれないですし、もちろん遺伝の問題も確かにあるとは思います。

それでも、ワクチンや過剰な消毒を含む、パンデミック中のさまざまな問題の長い影響と結果のひとつに、がんの増加は十分にあると思っています。

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