・WHO
今日、別の記事を書こうとしていた時に、ふとネット上で、あるランキングデータが目に入ったのです。
それは何となく意外性のあるランキングでした。
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今までこのブログでは、たとえば、ガンのことも含む病気のことなどをたまに書いていたことがあるのですが、そのデータを見て、そのガンのことにしても、「自分は今まで冷静にデータを見ていなかったかもしれない」という気がしたのでした。
たとえば、これをお読みになってらっしゃる皆様方は、
「世界で最もガンの発症率が高い国はどこだろう?」
というようなことをお考えになったことがありますでしょうか。
私は、日本という国でのガンのあまりの多さに、そういう比較ということをしたことがなかったのですが、最新のデータでは、以下のようになるのです。
もう冒頭にそれと関係する図を載せているのですけれど、「ガンの発症率」上位 10カ国をリストアップします。
データは、世界がん研究基金という国際団体の 2012年のものです。
Data for cancer frequency by country
ガン患者の発生率 国別ランキング
1位 デンマーク
2位 フランス
3位 オーストラリア
4位 ベルギー
5位 ノルウェー6位 アメリカ
7位 アイルランド
8位 韓国
9位 オランダ
10位 ニューカレドニア(日本は48位)
以下、20位までは、スロベニア、カナダ、ニュージーランド、チェコ、スイス、ハンガリー、アイスランド、ドイツ、イスラエル、ルクセンブルグとなります。
韓国など一部を除いて、「ほとんどがヨーロッパ」ということになっています。環境汚染が言われて久しい中国も、衛生観念の遅れを言われるアフリカ諸国も、ここにはまったく入りません。
そして、このランキングはですね、別の側面の部分を簡単に書いてしまいますと、
「医療システムが進んだ国であればあるほど、ガンの発症率が高い」
ということを示していると言えなくもないように見えるのです。
「これはガンの発症率なので、死亡率は違うのではないのだろうか」と思い、調べてみました。
確かに、ガンの「死亡率」のランキングは多少違って、下のようになっていました。
ガンでの死亡率 国別ランキング(2014年)
1位 ハンガリー
2位 スロバキア
3位 スロベニア
4位 デンマーク
5位 エストニア6位 ポーランド
7位 チェコ
8位 ラトビア
9位 オランダ
10位 リトアニア(日本は31位)
となり、これもすべてヨーロッパです。また、先ほどの発症率のベスト 10のヨーロッパ諸国も、ほぼ 20位までに入っていまして、ヨーロッパは全体として、ガンの発症率だけではなく、ガンの死亡率も高いことがわかります。
それにしても、
「世界最悪のガン発生国はデンマーク」
なんて響きをニュースなどで聞いたことがおありでしょうか。
あるいは、「ヨーロッパは、世界最悪のガン死亡エリア」だという響きを。
そして、ガンに関しては「アフリカが圧倒的に発症率が低い」、つまり、ガン患者が少ないという事実もあります。
下は WHO の 2015年データです。
人口10万人あたりのガン発症の数の国際比較
・WHO
この地図の色分けは下のようになっています。
青が濃くなれば濃くなるほど、ガン発症率が高いということになります。
ここから、大ざっぱに世界を分類しますと、下のようになるのです。
これを見る限りは、ガンの極めて少ないアフリカには、データがなくてこのようになっているということではなく、データは存在しているようですので、実際に、ものすごくガンの発症が少ない国が多いということになりそうです。
とにかく、ガンの発症、死亡、どちらも、北米、ヨーロッパ、オーストラリアなど「白人主導的な国家」が多いのが特徴ですが、それにしても、こうなってくると、ますます「ガンの根本的な原因」というものが、今まで語られているものとは違う方向にあるのではないか、ということが、かなりクローズアップされてくるように思います。
このデータを見まして、先日の、
・なぜ、地球は「病気の王国」になったのか : 現代社会を蝕んでいる病気たちの「正体」は、この地球を支配しているシステムと同列の中にあるものなのかもしれない…
2017/01/18
という記事のタイトルにある通りの「なぜ、地球は病気の王国になったのか」ということの背景には、さらに「もっと考えなければならない複雑なさまざま」が存在している可能性も思います。
上の記事で翻訳してご紹介した記事の中にありました「ワクチンの話」なども何となく思い出されますが、因果関係を調べたわけではないですので、それについては今は書きません。
いずれにしても、先ほどのランキングを見まして、「世界全体を覆っている医療、予防システム」は間違っているのではないか、あるいは、「現代で語られる健康観念そのもの」が間違っているのではないかというような気がさらに大きくなってしまいまして、今日もともと書いていた記事をやめてボーッとしていました。
それにしても、ヨーロッパもアメリカも、ガンだけではなく、認知症、うつ病なども非常に多く、何だんだいっても、それらの国々は「世界一の病気の国々」でしかなくなっているという現実もあるのかもしれません。
文明の進んだ国であればあるほど、そこに住むと病気になりやすい・・・。
進んだ医療がある国になればなるほど、人は病気で死にやすい・・・。
何かが間違っている。