地球の最期のときに

やっぱり今の太陽は変だ



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2017年9月7日に発生したX9.3フレア indeep.jp




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初めて聞いた「太陽の磁力再接続」の概念

先ほど、以下のブログ記事を投稿しました。

 

[記事] 非常に巨大、かつ爆発的なエネルギー発生メカニズムを持つ黒点が地球に向いてきた
 地球の記録 2022年3月28日

 

これは「大変に大きな黒点群が現在地球に向いてきている」ということをお伝えしたものなのですが、この記事を投稿したすぐ後に、スペースウェザーの太陽の情報が更新されていまして、「その後ろに,またデカイ黒点が見えてきた」のです。

上の記事を書いている時点では、見えていませんでした。

2022年3月28日の黒点群の状況(黒点数97)

spaceweather.com

太陽の直径は、およそ地球の「 109倍」ですので、そこから大まかに地球サイズを示していますが、それぞれの黒点の強い領域(黒い部分)の面積だけで地球の面積を大幅に上回っていまして、左端に見えてきました黒点群 AR 2978 というのも、横から見てもデカイことがわかります。

何だか次々とすごそうなのがやってきています。

1ヵ月くらい前に、太陽の裏側で「観測衛星史上最大の爆発(コロナ質量放出)」が観測された後に、以下の記事を書きました。

 

[記事] 太陽、食糧、そして準備
 In Deep 2022年2月24日

 

「なんか次々と強そうなのが来るんじゃないだろうな」という感じはあったのですが、現在地球に向いているこの黒点群は、スペースウェザーによれば

「磁気リコネクション(磁気の再接続)」

というエネルギーを持つ場であるものである可能性が強いのだそうです。

「磁気リコネクションって聞いたことないな」

と思いましたが、スペースウェザーの記事では、2019年12月の論文にリンクが貼られていまして、その説明では以下のようなもののようです。

強調はこちらでしています。

「宇宙科学における磁気リコネクション:過去、現在、そして未来」より

Magnetic Reconnection in the Space Sciences: Past, Present, and Future

宇宙では、磁気リコネクションという謎のメカニズムによって大量のエネルギーが爆発的に放出される。

この再接続は、磁場に蓄積されたエネルギーを荷電粒子のエネルギーに、突然変換し、太陽や恒星のフレア、地球に近い空間での磁気嵐やオーロラ、磁気的に閉じ込められた核融合装置の大きな混乱などのさまざまな現象に磁力を供給する。

これは、衛星の損傷、宇宙飛行士の危険、電力網やパイプラインへの影響など、宇宙天気に関連する多くの危険な影響の背後にある要因だ。

このリコネクションを理解することで、これらの磁気爆発を定量的に記述および予測することができる可能性がある。したがって、磁気リコネクションは長年にわたって科学的関心の最前線にあり、さらに多くの人々にとって重要になるであろう。

 

まあ…ここには「科学的関心の最前線にあり」とありますけれど、私のような一般人が、たとえば一般的な物理学の世界の知識で知らないことが多いのは当然だとして、もう太陽黒点に関するスペースウェザーの記事を読み始めて十数年になります。

いろいろな太陽フレアに関しての現象や概念を知りましたが、この十数年、

「磁気リコネクションなんて言葉は一度も出てこなかった」

のです。

まさかこれもマンデラ・エフェクトじゃないだろうな……とか思いながらも、まあ、とにかく、太陽活動を眺め続ける中で、初めての概念を知りました。

この磁気リコネクションの説明に、

> 磁場に蓄積されたエネルギーを荷電粒子のエネルギーに、突然変換…

とありますように、つまり、

「突然、巨大なエネルギーの放出があり得る」

と理解していいのだと思いますが、そういうエネルギー磁場を持つ黒点群が、あと数日間は地球に向いていることになります。

 

スペースウェザーも、太陽黒点説明の下に、

「黒点 AR 2975 は急速に成長しており、地球に向けられた太陽フレアの脅威が高まっている」

書いていますが、今後数日間から 1週間ほどは、いつ巨大な太陽フレアが発生するかわからない面はあるのかもしれません。

しかし、もちろん、まったくそういうものは起きないかもしれないですし、つまり、

「現段階の科学では予測できない」

のです。

 

アメリカやイギリスの政府機関は、数年前から相次いで巨大な太陽嵐などに対応や対策を開始していることを発表していますが、対策はできても「予測はできない」ものです。

以下は、2015年にアメリカが巨大フレアに備えての、全省庁と国家機関と協調しての行動計画について取り上げたものです。アメリカ合衆国大統領行政府が作成した「国家宇宙天気行動計画」という書類をご紹介しています。7年前ですね。

 

[記事] 米国ホワイトハウスが巨大なフレアやCMEでの太陽嵐の「地球への直撃」に備えての行動計画を全省庁と国家機関と協調して開始
 In Deep 2015年11月11日

 

以下は、イギリス気象庁が、2018年に、太陽嵐によるブラックアウトを警告した際の報道をご紹介したものです。

 

[記事] イギリス気象庁が「巨大な太陽嵐による大規模なブラックアウト」を警告。……しかし、なぜ今の時期に? (もはや太陽はほぼ活動していないのに)
 In Deep 2018年11月21日

 

このタイトルに「……しかし、なぜ今の時期に?」とありますが、この2018年11月頃の太陽活動は、「ほぼ死んでいた」からです。

黒点はずっと出ておらず、太陽フレアなど発生することさえありませんでした。

 

ともかく、これらの欧米などの太陽活動への懸念は、どうも今になって現実となりつつあるようで、今、地球に向いている太陽黒点から巨大な太陽フレアや CME が発生しなかったとしても、今後、

「こういう複雑なエネルギーを持つ巨大黒点が次々と出現し続ける」

という可能性もあり、そういうことになっていった場合、いつかは地球を直撃する磁気嵐を発生させる太陽フレアが起きてもおかしくはないです。

 

こういう、これまで聞いたことのないようなエネルギー構造などの話を目の当たりにしますと、以前、

「今、太陽系は銀河系の中心に最も近い位置に近づいている」

と主張していたハンガリーのブダペスト工科経済大学の科学者の述べていたことを思い出します。

以下の 2019年の記事にあります。

 

[記事] 太陽系は、現在「銀河系の最も中心部に近づいて」おり、地球を含む太陽系は非常に高いエネルギーが支配する宇宙の領域に突入するとハンガリーの科学者が警告
 In Deep 2019年9月26日

 

これは科学的には実証しようがないことだとは思うのですけれど、ジャマル・S・シュレア博士という方は、以下のように述べていました。

 

(2019年9月のシュレア博士の文章より)

> 銀河系内の太陽の真の運動の状態は円運動ではなく、原子内の電子の運動とまったく同じだ。

> その中で、現在のすべての兆候は、太陽系は、銀河系の最も高い位置にある銀河コア(核)に可能な限り近い位置に近づいていることを示唆しているように見える。この領域は、太陽を囲む最もエネルギーのある地域となる。

> そして、この密な領域は、太陽の磁場と太陽系のすべての惑星の磁場を変えているのだ……

> ……間違いなく、太陽系全体で変化が起きている。この事実は、追加されるデータによっても示される。たとえば、太陽の磁場の強さの増加は、太陽系内で起こっている劇的な変化の最も明白な証拠の 1つだ。

> 米カリフォルニアにあるラザフォード・アップルトン国立研究所の調査によると、太陽の磁場は 20世紀だけで 230%増加した。太陽のエネルギーの変化は太陽風を通して外側に放射し、それにより星間空間の電荷を増加させる。 Jamal S. Shrair

 

ここにありますように、

> 太陽の磁場は 20世紀だけで 230%増加した。

というのが、もしかすると現在までも続いていて、次第に極点に近づいているということでもあるのですかね……。そのあたりは何ともわからないです。

何しろ、私自身は、昨年まで、「今後の太陽活動はどんどん弱くなる」と確信していたのが、今になって太陽はまったく反対の挙動を見せているのですから。

予測などできるものではないのかもしれません。

 

仮に、「今の状況」で、大規模な停電の発生を伴うような太陽嵐を噴出させる太陽フレアが起きた場合、いろいろなことがあるとはいえ、どこの地域が被害にあったとしても、

「その地域の食糧とエネルギーの輸送が突然止まる」

ということがあります。

あるいは、直撃を受けた地域の暗号通貨や株式や預金などを含めた「金融資産の麻痺、あるいは消失」が起きる可能性もあります。

今の金融資産は、結局デジタルですから、過去のどの時代よりも巨大な太陽フレアに対しては弱い資産です。

あと、原子力発電所のある地域が直撃を受けた場合、「原子力発電所への保全電力もストップする」と見られます。

通常の停電とは異なり、原発の非常電源が機能しなくなる可能性が高いため、冷却電源などが完全に断たれ、メルトダウンを待つだけとなる恐れがあります。

 

いずれにしましても、今の太陽の状況を見ていますと、現在の太陽活動(サイクル 25)が最大に達すると推定される 4、5年後までに、そういう太陽フレアが起きてもおかしくない気もしてきました。

現在の太陽黒点の状況については、変化があればスペースウェザーの記事が更新されると思われます。

https://spaceweather.com/

太陽フレアが発生したかどうかについては、NOAA (アメリカ海洋大気庁)の、おおむねリアルタイムの太陽フレア監視モニターがあります。

NOAA GOES X-RAY FLUX

このグラフの右側にある X から A のうちの「X」を超えた場合は、巨大なフレアが発生したことになります。しかし、X10以下なら、懸念するほどのものではないとは思います。

それを超えると、やや未知の領域ですので、わかりません。

私が太陽の観察の中で経験した最大のフレアは以下の記事にある X9.3です。

 

[記事] 1990年以来27年ぶりに強力な「 X 9.3 」の太陽フレアが突然噴出される。コロナ質量放出が地球方向へ進行している可能性。影響は現時点では不明
 In Deep 2017年9月7日

 

次の巨大黒点も含めて、今後 10日間ほどがどうなるかという感じでしょうか

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