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妊娠のメカニズム
意図したわけではないのですが、連続して、コロナワクチンの妊娠あるいは生殖機能そのものへの影響と関係する記事を書かせていただいていました。
流産率 82% : 医学誌に掲載されたmRNAワクチンによる妊婦さんの流産率の調査に見る「妊娠初期の母体と赤ちゃんへの壊滅的な影響」
投稿日:2021年7月1日
ワクチンが不妊と流産をもたらすもうひとつの要素「ヒト絨毛性ゴナドトロピンへの影響」。そしてなぜ副作用として女性の不正出血が多いのかもこのあたりに
投稿日:2021年7月3日
このうちの「ヒト絨毛性ゴナドトロピン」という…何度書いても、この言葉を憶えることができないのですが、(ヒト絨毛性ゴナ…あたりが記憶の限界)これについてわかりやすくお伝え下さったメルマガの読者様がいらっゃいまして、以下のように書かれていました。
私などは「妊娠」と全体的に言い含んでしまいますが、「妊娠初期」と「その後」では、基本的に妊娠の維持/継続メカニズムが異なるようです。
妊娠(卵子が受精して子宮の内膜に着床した状態)で、妊娠を継続させるもの
はじめの 10週目までは、着床した部分にでき始めた胎盤(を構成する絨毛膜の細胞の一種、ジンチチウム細胞)から分泌されるヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)によって、妊娠が維持されます。
hCGが、卵巣にある黄体に、プロゲステロンを分泌させ、それで 10週目までの妊娠が維持されます。
黄体とは、卵胞から卵子が排卵されたあとの抜け殻のことで、排卵後2週間は黄体からプロゲステロン=黄体ホルモンが分泌されて、子宮内膜を増殖させます(卵のためのふかふかベッドを作る)。
受精した場合に着床できるために、黄体は2週間で寿命が尽きて、プロゲステロンが減少して、子宮内膜が剥がれ落ちます(月経)。
プロゲステロン=子宮内膜をふかふかベッドにしておく、と考えると分かりやすいです。
10週目以降は、胎盤から直接、妊娠維持に必要な女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)が分泌されます。一方、妊娠黄体は 10週すると消退します。
つまり、
[10週目まで]
初期の胎盤 → hCG分泌 → 黄体からプロゲステロンとエストロゲンを分泌させる → 子宮内膜維持(妊娠の維持)
[10週目以降]
胎盤から充分量のプロゲステロンとエストロゲンが分泌される → 子宮内膜維持(妊娠の維持)
一方、hCGは妊娠 10週でピークとなり、その後、低値となって妊娠末期まで継続、分娩(出生)後消失します。
hCGは胎盤から産生されるホルモンなので、hCGが消失あるいは 10週前なのに低値、ということは、胎盤が形成されていない、または、機能していない、ということです。
流産例の多くは、妊娠 10週以前に起きています。
わたしはこの部分に、胎盤を作るのに必須のシンシチン遺伝子(から作られた蛋白)に対する、免疫系の攻撃(ワクチンによる交差反応)が関係するのでは? と思います。
書いていて今気づきました。
hCGを分泌するジンシチウム細胞は、シンシチンによって作られるのでは?
ジンチチウム細胞 Syncytio-trophoblast
シンシチン Syncitin
ここまでです。
> プロゲステロン=子宮内膜をふかふかベッドにしておく
というのはわかりやすいですね。
つまり、赤ちゃんの素(素とか言うな)が「快適に育つように」子宮内膜を優しい環境にしてくれるというようなイメージでしょうか。
そして、プロゲステロンを含めて、
「妊娠 10週目までは」
ヒト絨毛性ゴナ…(そろそろ憶えろ)…ヒト絨毛性ゴナドトロピンにより維持されている黄体(卵胞から卵子が排卵されたあとの抜け殻)からプロゲステロン(ふかふかベッド作り)とエストロゲン(卵胞ホルモン)を分泌させる。
そのことによって、子宮内膜が維持される。つまり、
「妊娠が維持される」
ということになりますでしょうかね。
妊娠 10週目以降は、プロゲステロンとエストロゲンは、
「胎盤から分泌されることにより妊娠が維持される」
ために、妊娠 10週以降では、「ヒト絨毛性ゴナドトロピンは必要ない」ということになり、実際、上のご説明にありますように、
> hCGは妊娠 10週でピークとなり、その後、低値となって…出産後に消失
と、妊娠 10週からは自分から少しずつ消えていくのですね。
ここから見ますと、ヒト絨毛性ゴナドトロピンの観点からは、「妊娠 10週目までが極めて大事」だといえそうで、数字は流動的だとはいえ、記事「流産率 82% …」での妊娠初期のかなり大きな割合の流産率は、ここと関係している可能性がありそうな気がさらにします。
つまり、受精したあと、
「初期の胎盤 → ヒト絨毛性ゴナドトロピン分泌、からすべてが始まる」
わけですから、受精が大事とはいえ、いくらそれがあっても、次の「ヒト絨毛性ゴナドトロピン分泌が阻害」された場合、妊娠の維持や継続はきわめて難しいことになる。
なるほど。
ヒト絨毛性ゴナド…(憶えた文字ひとつ増えたやん)…は重大なものなんですね。
本当は hCG と書くといいですし、医学用語的にもそちらの方が多いのですが、私は実は「英単語の略語がとても苦手」でして、何度も何度も何度も出ているような FDA とか EMA なんかも、出てくるたびに「なんだっけ、これ?」といちいち調べる始末で、ほとほと英語とは相性が悪いようです。
さて、そんな話はともかく、先日の記事「ワクチンが不妊と流産をもたらす…」で書きましたように、ファイザー社やモデルナ社のワクチンに、ヒト絨毛性ゴナドトロピンに干渉するような、あるいは阻害するような、そういう物質が含まれているのかというと、それは、
「見当たらない」
です。
しかし、その記事で抜粋もしていますが、アメリカ有害事象報告 の流産の事例では、かなり多くの方々の症例に、「ヒト絨毛性ゴナドトロピン陰性」という表記がされています。
もちろん、先ほどのメカニズムを見る限り、一般的な流産でもこのヒト絨毛性ゴナドトロピンの問題によって起きるものも多いとは見られますので、有害事象報告のデータにあるものが、ワクチンによって誘発されたものかどうかはわからないです。
しかし、ワクチン展開の最初から非常に嫌悪していたことは、
「〇〇に対して害や影響があるという証拠はない」
という論旨が、すべての害について述べられることです。
多くのファクトチェックはその論旨だけで展開されています。
本来はそうではなく、少なくとも世界何億人、何十億人に接種しようとしているものに対しては、「証拠はない」と反発するのではなく、
「ほぼ絶対に害や影響はない」
と言い切るまでのものでなければダメなのではないかということだけです。
繰り返しますが、何億人、何十億人ですよ。
「動物試験がパスされ、人の臨床試験も通常の何十分の1という期間で済まされ、超スピードでの各国での当局緊急承認がなされたものに、そもそも安全性など見込むこと事態が筋違いだろ。黙って打てよ」
と言われればそれまですが、自分の人生で、こんなに大量の人々にこんなに安全性が曖昧な「劇薬(コミナティ筋注添付書にはそう書いてあります)」を老若男女問わずに打ち込むなんて風景を見るなんて初めてのことです。
注意 – 特例承認医薬品
ウイルスワクチン類 生物学的製剤基準
コロナウイルス修飾ウリジン RNA ワクチン(SARS-CoV-2)劇薬、処方箋医薬品
コミナティ筋注
COMIRNATY intramuscular injection日本標準商品分類番号 876313
「なんで、みんな、こんな劇薬打ちに行くん?」
といつも思いますが、しかし、以前から書いていますが、私自身は人に「打て」とか「打つな」とかは決して言いません。親や兄弟にも言いません。家族や友人にもそういう言い方はしません。それは自分で決めることです。
特にこのワクチンの件については、自分の意思で決められないのであれば、今後の厳しい社会では、どのみちさらに厳しくなります。
私自身は、現状は、5月の以下の記事に書いたような状態だと思っています。
米中生物戦争はこのように始まっていた……のかもしれない。トジナメランとコミナティ筋注という名のmRNAワクチンの周辺を見ながら想像する
投稿日:2021年5月24日
米中云々…のほうではなく、「生物戦」のほうです。
どんな戦争でも、雌雄を決するまでは先鋭化していくのが普通ですから、今のような曖昧な状態だけで終わっていくとは思えないです(現状でそれほど曖昧でもないですが)。
気温が下がる冬頃に「第二弾」、来年から「トドメ」に入っても不思議ではない。
と、本題とは関係のないことを書いてしまいましたが、話を戻します。
先ほどのヒトじ…(ああ、忘れ方がひどくなってる)…ヒト絨毛性ゴナドトロピンのことについて、わかりやすく教えてくださった方の文書の最後のほうに、
> hCGを分泌するジンチチウム細胞は、シンシチンによって作られるのでは?
>
> ジンチチウム細胞 Syncytio-trophoblast
> シンシチン Syncitin
とありました。
これもまた、ジンチチウム細胞とかわからない言葉だらけですが、ここにある「シンシチン」というものは、以前から、ファイザー社ワクチンのスパイクタンパク質において、「不妊と関係するのでは」ということで、言われていたものです。
それについて、参考になるものを偶然見つけました。
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シンシチンとワクチンについて述べた論文を初めて知る
ところで、上の
> ジンチチウム細胞 Syncytio-trophoblast
> シンシチン Syncitin
にあります「ジンチチウム細胞」がわからない。
英語の Syncytio-trophoblast (シンシチオ・トロフォブラスト?)で調べてみますと、「合胞体性栄養膜」という日本語が出てきました。
これにはまず栄養膜というものを理解しなければならないようです。英語版 Wikipedia からです。
栄養膜
胚盤胞の外層を形成する細胞。それらは人間の受精の 4日後に存在する。それらは胚に栄養素を提供し、胎盤の大部分へと発達する。 (Trophoblast)
その栄養膜のうちの合胞体性栄養膜とは、以下のようなもののようです。
合胞体性栄養膜
胎児の栄養膜のうち、母体血と接触する外側の細胞層で胎盤の絨毛を子宮内膜につなぎとめているものである。 (合胞体性栄養膜)
そして、この後の記述には、
> この細胞層の役割としては、ホルモン分泌などが挙げられる。たとえば、ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG / ヒト絨毛性ゴナドトロピン)を分泌することで妊娠黄体を維持しエストロゲンやプロゲステロンの分泌を調節する。
とあり、この合胞体性栄養膜は、
「母体の血の外側の細胞層で、胎盤の絨毛を子宮内膜につなぎとめている」
「ヒト絨毛性ゴナドトロピンを分泌する」
というもののようです。
妊娠 10週目までは、このヒト絨毛性ゴナドトロピンによって、妊娠が維持されることを先ほど勉強したのですが、胎盤 / 妊娠の形成と維持に必要なヒト絨毛性ゴナドトロピンを分泌しているのは、
「初期の胎盤の中の、この合胞体性栄養膜」
という理解でいいのですかね。
そして、以下のように、英語上では、
合胞体性栄養膜 Syncytio-trophoblast
シンシチン Syncitin
と、合胞体性栄養膜は、「シンシチン関係栄養膜」と読めるものです。
ということは、仮に、
「妊娠 10週までの妊娠維持に不可欠であるヒト絨毛性ゴナドトロピン」
を分泌するのが、この「合胞体性栄養膜(シンシチン関係栄養膜)」だけだとするならば、そして、
「合胞体性栄養膜を作り出しているのが、その名の通り、シンシチン」
だとするならば、
「シンシチンに影響を与えれば、初期の妊娠において持続を停止する可能性がある」
ことになるということなのかなと。
そして、私のこの、まあ、たった数十分かそこらの理解では、脱落している部分がたくさんあるだろうとはいえ、「シンシチンが初期の妊娠を支配している」のだとすれば、かつて記事に書いた科学者たちの懸念がよくわかります。
というより、その懸念が初めてわかりました。
これを最初に述べたのは、ファイザー社の元副社長のマイケル・イェードン博士で、昨年 12月に、欧州医薬品庁に提出した「新型コロナワクチンのすべての研究の即時停止を求める緊急申請」でふれられていたことで知りました。
イェードン博士の緊急申請には以下のように書かれていました。
ファイザー社元副社長の緊急申請書より
ワクチン接種は、SARS-CoV-2 (新型コロナウイルス)のスパイクタンパク質に対する抗体を産生すると予想される。
しかし、スパイクタンパク質にはシンシチンという相同タンパク質が含まれており、これはヒトなどの哺乳類の胎盤の形成に不可欠なものだ。SARS-CoVの-2に対するワクチンは、絶対にそうなるというわけではないにしても、このシンシチンに対する免疫反応を引き起こす可能性を除外できない。
これは、ワクチン接種をした女性の「恒久的な不妊」につながる可能性がある。(2020news.de)
また、アメリカの分子生物学者で毒物学者でもあるジャンシー・チュン・リンゼイ博士は、米CDCに対して、同じことでの懸念の声明を出しています。
リンゼイ博士は、以下のように述べています。
ジャンシー・チュン・リンゼイ博士の CDC への声明
これらのワクチンは、シンシチンに対する交差反応性抗体を誘発し、出産に関する問題が生じるだけでなく、不妊を誘発する可能性があります。 Covidワクチンが、精子、卵子、胎盤のシンシチンおよび生殖タンパク質と交差反応し、出産性の低下と生殖および妊娠の結果の低下につながると信じる確かな理由があるのです。
著名なウイルス学者のビル・ガラハー博士は、なぜ交差反応性が起きるのかについて、スパイクタンパク質とシンシチン-1 およびシンシチン-2 の間のベータシートコンフォメーションの類似性のためとしています。この説に反証する免疫学的研究を私は今までにひとつも見たことがありません。
自然感染とワクチン接種は同様の胎盤病理を有しており、およびシンシチンが攻撃される動物モデルの両方から、精子形成障害および胎盤の問題の所見の報告があり、これらの結果におけるシンシチン媒介の役割を示唆しています。 (Globalresearch)
このおふたりが述べた内容については、以下の記事などにあります。
「これはその時代すべての女性を不妊にする」 – CDCにワクチン接種の即時の停止を要請した科学者の声明
投稿日:2021年5月13日
この頃は、書きながら、「なぜ、シンシチンが攻撃されると、不妊になるんだ?」ということ理解しないで書いていました。
しかし、今回の勉強により、
・シンシチンは合胞体性栄養膜(シンシチン関係栄養膜)を作る
・このシンシチン関係栄養膜がヒト絨毛性ゴナドトロピンを分泌する
・ヒト絨毛性ゴナドトロピンが、妊娠初期の妊娠維持の支配的な役割を持つ
・したがって、シンシチンが影響を受けると、この関係性が崩壊する
・つまり、「妊娠を維持することも、妊娠することも共にできなくなる」
ということを知り(一部は「可能性」ですけど)、なので、イェードン博士などは、あれほど強く mRNA ワクチンを糾弾していたのかと。
もっとも、イェードン博士は、「すべてのコロナワクチンの停止を」と声明で述べていましたので、
「コロナワクチンのスパイクタンパク質はどれでもシンシチンに影響する可能性がある」
というように聞こえました。
とすると……「スパイクタンパク質の伝播とかはどうなるの?」とか、イヤな感じは残りますが、それはともかくとして、今回は、ひとつの「論文」をご紹介して締めさせていただきます。
「ワクチンのスパイクタンパク質は、シンシチンに影響しない」ということを述べたものです。ワクチンが不妊をもたらす可能世は低いという内容のものです。
以下のものです。
Exaptation of Retroviral Syncytin for Development of Syncytialized Placenta, Its Limited Homology to the SARS-CoV-2 Spike Protein and Arguments against Disturbing Narrative in the Context of COVID-19 Vaccination
シンシチン化胎盤の開発のためのレトロウイルスシンシチンの抽出、SARS-CoV-2スパイクタンパク質へのその限定された相同性およびCOVID-19ワクチン接種の文脈における妨害物語に対する議論
この論文をどうして知ったのかというと、「ファイザー本社のウェブサイト」を何となく眺めていた際、人々の質問に答えるページがあり、「このワクチンは不妊と関係しますか?」という質問があり、その下に参考文献としてリンクされていました。
この論文は、「ファクトチェック」のような感じにもなっていて、そのあたりも参考になります。
その「セクション 10」からご紹介します。
ここからです。
注目した部位は、こちらで太字にしています。
10. シンシチンとSARS-CoV-2スパイクタンパク質の限定的な類似性
SARS-CoV-2 スパイクタンパク質は、COVID-19ワクチンの多くのメーカーの主要な標的抗原だ。
現在認可されているモデルナ社およびファイザー社ワクチンは、ナノ脂質粒子に囲まれたスパイクタンパク質をコードする mRNA を使用し、アストラゼネカ社ワクチンは、SARS-CoV-2 スパイクタンパク質配列が挿入された複製欠損アデノウイルスを使用する。
COVID-19 ワクチンの前例のない急速な開発により、世界中の何百万人もの人々に即時のワクチン接種が可能になり、この壊滅的なパンデミックの終結が約束されているが、ワクチンの危険性を告げる懐疑論者たちやワクチン接種反対運動がいくつある。
その中には、COVID-19 ワクチンが、女性と男性の不妊症、妊娠中の問題、癌などを引き起こす可能性があると主張しているものがある。
これらの主張は、SARS-CoV-2 スパイクタンパク質とシンシチンタンパク質の間の想定される類似性に基づいており、おそらく受精中の配偶子の融合、妊娠中の胎盤の形成、および、特定の癌では細胞の融合に関与する。
ワクチン接種の懐疑論者たちは、スパイクタンパク質に対して向けられた免疫応答はまた、シンシチンおよびその関連機能を標的とし、破壊するであろうと述べている。
シンシチン遺伝子(レトロウイルス起源エンベロープ ENV 遺伝子)は、ヒト染色体番号7(7q.21.20)にある。
シンシチンタンパク質には 538 個のアミノ酸がある。最近の研究では、SARS コロナウイルス(SARS-CoV)スパイクタンパク質とシンシチンの S2ドメインの N末端および C末端ヘプタッドリピート NHR および CHR の領域がいくつかの非常に限られた類似性を共有することが示された。
ただし、ヒトシンシチン-1と SARS-CoV-2 スパイクタンパク質を比較すると、ウイルススパイクタンパク質と人体の他のタンパク質は少数のアミノ酸しか共有していない。
分析によるアミノ酸レベルでのこれら 2つの配列の比較は、相同性がゼロであることを示している。検索が類似性の小さな範囲に限定されている場合、これら 2つのタンパク質間で同一の2-アミノ酸範囲は2つだけだ。
これら 2つの配列の比較では、類似点は示されていない。
ただし、5-アミノ酸ストレッチ間の類似性を検索すると、2つの 2-アミノ酸の同一性が示される。そのような非常に限られた類似性が、抗 SARS-CoV-2 抗体とヒトシンシチン-1タンパク質との間の交差反応性を引き起こす可能性は非常に低い。
経験的な生物情報学的研究は、8つのアミノ酸の同一性を共有し、80のアミノ酸ストレッチにわたって > 35%の同一性を共有しないタンパク質ペアは交差反応性ではないことを示している。
妊娠、胎盤形成、および出産に対する COVID-19 ワクチンの安全性に関する公表された臨床データはないが、妊娠中の女性が COVID-19 ワクチン接種などの予防措置の最初の候補となるべきであるという強い兆候がある。
ファイザー/バイオンテックは、 COVID-19 ワクチンが妊娠に及ぼす影響について動物実験を行っており、未発表の報告によると、ワクチンは安全であることが示されている。
モデルナ社はラットモデルを使用して同様の研究を行い、女性の生殖、胎児の発育、または出生後の発育に悪影響はないと結論付けた。
ファイザー/バイオンテックワクチンの臨床試験中に、23人の女性が妊娠し、これまでのところ副作用は報告されていない。疾病管理予防センター(CDC)は、 妊娠中や授乳中の女性は、COVID-19ワクチンを避けるべきではないと勧告している。
COVID-19ワクチンが母親と新生児の出産、胎盤形成、妊娠、および一般的な健康に及ぼす潜在的な影響については、さらに評価する必要はある。
しかし、ヒトシンシチン-1と SARS-CoV-2 スパイクタンパク質の間の配列類似性が非常に低いことに基づくと、スパイクタンパク質特異的 SARS-CoV-2 ワクチンは、シンシチン1と交差反応する免疫応答を生成して、出産や妊娠に影響を与える可能性は低いと考えられる。
11.結論
ヒトシンシチン-1はヒト胎盤形成において役割を果たす。シンシチン-1はレトロウイルス起源であり、SARS-CoV-2 の表面に発現するスパイクタンパク質とわずかに類似している。
しかし、シンシチン-1と SARS-CoV-2 スパイクタンパク質の類似性は非常に限られている。そのため、スパイクタンパク質特異的 SARS-CoV-2 ワクチンが、シンシチン1と交差反応し、出産と妊娠に影響を与える免疫応答を生成する可能性はほとんどないと考えられる。
ここまでです。
すべての女性たちが安心する内容の論文でしたね。
この論文で、スパイクタンパク質とシンシチンにアミノ酸の同一性があることを初めて具体的に知ることができ、この論文に感謝いたします。
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