地球の最期のときに

日本でのADEの修羅場の到来時期が、イスラエル、アメリカ、あるいは、アイスランド等のワクチン優等国の状況からわかってきた



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イスラエル、アメリカの状況から日本の行く末を考える

少し前に、アメリカで、接種者がデルタ感染を広げているということと、その方々に重症化が拡大していることなどについて以下の記事で書きました。

「接種者がデルタ感染を広げており、もはやワクチンは機能していない」:米ワシントンポストが CDC の内部資料を公開。今後、世界各国でワクチン接種者同士での感染爆発が無制御になることは避けられない模様
投稿日:2021年8月1日

それと、ADE または、抗体依存性増強と呼ばれる「コロナ再感染時に接種者が重症化する現象」について、海外での現状と日本の今後の状況の推測について以下の記事で書かせていただいています。

国立感染症研究所の報告、あるいはビオンテック社CEOの発言からわかる「すでに ADE (抗体依存性増強)の時期に達している」可能性。日本は11月頃から?
投稿日:2021年7月28日

この記事から、そろそろ1ヶ月ほど経とうとしていますが、最近の各国の状況は、ますますこの「ADE (抗体依存性増強)の時期に達している」ことを示しており、それらについて、いくつかの国の報道や統計からご紹介します。

特に、アメリカ、イスラエル、そして最近の「アイスランドに関しての報道」から推移を見てみます。

そこから「日本の数カ月後の近い未来」も考えてみたいと思います。

なお、この「日本に関して」は、最初に書けば、日本で ADE あるいは、それが ADE ではなくとも、重症化を伴う感染数の急増は、気温にも依存するでしょうが、11月から 12月頃に開始すると思われます。

理由も後半に書かせていただきます。

 

ところで、最近、アメリカに長く住まれている方からメールをいただきました。

どの州かは伏せさせていただきますが、日本人から見れば、いわゆる都市部というイメージのある州ではない場所です。

そこの、ある病院では、現在、「コロナで入院している重症患者のほとんどが、ワクチン接種者」だという退院した人の話をお伝えいただきましたが、それを聞き、

「アメリカもイスラエルと同じことになっているのだな」

と知りました。

イスラエルに関しては、以下の記事で、エルサレムにあるヘルツォーク病院の病院長が、イスラエルのテレビで、

「重症患者の 95%がコロナワクチンを接種している」

と述べたことをお伝えしたことがあります。

「コロナ重症患者の95%がワクチンを接種した人たちで占められている」 : エルサレムの病院長が報道で深刻なイスラエルの感染状況を述べる
地球の記録 2021年8月8日

また、最近、イスラエルでは、3回目の接種(ブースターショット)が始まっていますが、それと共に死者数がとめどなく急増していることも以下の記事でご紹介しています。

イスラエルでブースター接種の拡大と共にコロナ死者数が激増中
地球の記録 2021年8月20日

以下はその記事に載せましたイスラエルの「ブースターショット接種数の推移」と、「コロナ死者数の推移」です。ブースターショットが始まった 7月1日からのグラフです。

ブースターショットの接種開始以来のイスラエルでのコロナ死者数の推移

ourworldindata.org

その後もイスラエルでは、感染確認数、死者数、ICU 搬送数共に増え続けていますが、ブースターショットの「想像される本来の目的」を考えますと、これらも理解できないことではないのですが、現実として、人口 900万人のイスラエルは、次第にどうしようもないことになっているようです。

このイスラエルは、世界で最も早く大規模なワクチン接種を始めた国のひとつですが、では、現在に至るまでの推移はどのようになっているのか。

イスラエルでは、4月から 7月くらいまでは、感染数も死者数も非常に少なく推移していました。当時の報道では、「ワクチン接種が進むイスラエルで、ついに死者数がゼロに。制限やマスクも解除」と大々的に伝えられていましたけれど、最近そういう報道を聞かないのは、

「イスラエルが本当の困難に突入した」

からです。

以下は、イスラエルで二回目のワクチン接種が本格的に開始された 2021年1月10日から、8月21日までのグラフです。

内訳は、

・国民における二回のワクチン接種率の推移(緑)
・新たな感染確認数(黒)
・新たな入院患者数(赤)

となっています。


ourworldindata.org

イスラエルのワクチン接種開始以来のおよその経緯は以下のようになっています。

イスラエルのワクチン接種開始から現在までの推移

・2020年12月19日から、国民の大規模ワクチン接種が本格的に開始。
・2021年2月15日には二回目の接種を受けた人が国民の 30%を超える。
・この頃から新たな感染者数が激減する。
・3月16日には二回目の接種を受けた人が国民の 50%を超える。
・感染者数の減少は続き、5月31日に 100万人あたりの感染者が 2人を割り込む。
(※ 5月31日のイスラエルでのデルタ株の占める割合は 9% / データ

・6月2日には、100万人あたりの感染者が 1.5人という今年最低値に。
・6月22日には、コロナでの死者数がゼロを記録。

・その直後の 6月下旬から新たな感染数が徐々に増え始める。
・7月3日には新たな感染数は最低値の 20倍に。
(※ 7月14日のイスラエルでのデルタ株の占める割合は 70%)

・7月26日には新たな感染数は最低値の 150倍に。
・7月31日には、二回目の接種が 50%を超えた 3月16日の感染数を超える。
・7月中旬から 8月の現在まで、ほぼ一度も新たな感染数が減ることなく増加。
(※ 7月29日のイスラエルでのデルタ株の占める割合は 99%)

・同時に入院患者数、重症患者も増加。
・8月6日、エルサレムの病院長が「重症患者の 95%がワクチン接種者」と述べる。

 

なお、ここで書きたいことは、イスラエルは大変だという話ではなく、イスラエルでは主にファイザー社製ワクチンが使用されていたということから、

「主にファイザー社ワクチンを使用したすべての国で同じようになる」

という可能性を今、書いています。

 

では、アメリカはどうなのかといいますと、アメリカは州により人口もワクチン接種状況も異なりますので、アメリカという国全体のデータを見ることには、あまり意味はないかと思われます。

人口 900万人のイスラエルと人口 3億数千万人のアメリカを同列にはできません。

では、先ほど書かせていただきました、「病院の重症患者がワクチン接種者ばかりだという話」を伝えていただきましたアメリカの州ではどうでしょうか。

州名は相変わらず伏せますが、イスラエルの人口 900万人より少ない人口の州です。

アメリカの CDC には、アメリカ国内のすべての州の新型コロナウイルスの感染、ワクチン接種などの状況を示しているページがあります。

Trends in Number of COVID-19 Cases and Deaths in the US Reported to CDC, by State/Territory
CDCに報告された州/準州別の米国における COVID-19 の症例数と死亡数の傾向

そのある州では、見てみますと、現在が感染拡大の真っ只中で、データの最新日が過去1年で最も多い感染数が示されていましたが、それはともかく、以下のようになっています。

グラフの内訳は、

・新たな感染確認数(青)
・二回のワクチン接種数の推移(黄)

となっています。


CDC

データでは、この州では、1日あたりのワクチン接種数の最大値が記録されているのは、4月12日となっています。

イスラエルと同じように、新たな感染者はワクチン接種拡大と共に減少していますが、ワクチン接種最大値を記録した日から約 3月半後あたりから、また感染数が急増していて、結果的に、それからの1ヶ月で過去一年で最大となりました。

ここでは重症者(入院患者)を同時にグラフに載せることができなかったのですが、感染者数の増加とほぼ同じ率で増加しています。

つまり、重症者も、ワクチン接種の最大値を記録した日から約 3月半後あたりから急増しています。

 

このイスラエルとアメリカの事例から見ますと、およそですが、以下のような動きとなっていたことがわかります。

イスラエル 国民の大半が二度のワクチンを接種した4ヶ月後から新たな感染者数と新たな重症者数が増加し始め、現在も過去最大級の勢いで増加している。

アメリカのある州 住民の大半がワクチンを接種した4ヶ月弱後から新たな感染者数が増加し始め、現在も過去最大級の勢いで増加している。

気温にも依存するでしょうけれど、この、

「国民のワクチン接種最大値から3ヶ月後から4ヶ月後」

というのが、ひとつの目安となる数値ではないでしょうか。

現在の日本では「二回のワクチン接種をした人の数」は、8月19日までのデータでは、5053万人(39.95%)と示されていますので、まだ全人口の 50%には達していません。

しかし、1回目の接種を含めますと、データでは、51.56% と示され、50%を超えており、そろそろ「起点となる時期に近いのかもしれない」という感じもないではありません。

8月からだと、三ヶ月後は 11月、四ヶ月後は 12月、あるいは、二回の接種をする日本国民が9月までに 50%に達するとしますと、それぞれ、三ヶ月後は 12月、四ヶ月後は 2022年1月となります。

気温や環境によって異なるところもあるとは思われますが、およその目安として、このような時期をご記憶されてもいいかと思います。

 

あと、最近のアイスランドに関しての報道、それは「ワクチンはやはり効果的だ」としている報道ですが、それを読みながらデータを見ますと、やはり、アメリカやイスラエルと同じことが起きていることがわかります。

少しご紹介します。




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消滅していく国家アイスランド

その記事は、米ビジネスインサイダーの記事で、オリジナル記事は英語ですが、日本語の記事でも報じられています。

「アイスランドはワクチンが機能していることを証明している」米専門家が指摘 (Business Insider 2021/08/18)

記事の概要は以下のように書かれています。

・アイスランドは新型コロナウイルスのワクチンが機能していることを証明していると、アメリカの感染症の専門家は指摘した。

・大半の新規感染者はワクチン接種を完了した人々だ。ただ、入院が必要になる人はごくわずかだ。

・アイスランドでは5月25日以降、新型コロナウイルスによる死者はゼロだ。

これはワクチン推奨記事ですので、「アイスランドでは新たな感染者のほとんどがワクチン接種者」だけれど「誰も死亡していないのでワクチンには効果がある」という内容です。

そこから抜粋しながら、アイスランドで起きていることを見てみます。

アイスランドは、人口約 35万人の小さな国ですが、ワクチン接種率は、70%を超えており、記事では、

> ワクチン接種率でアイスランドを上回っているのは、マルタ(80.5%)、アラブ首長国連邦(73.7%)、シンガポール(73.1%)だけだ。

とあり、ワクチン接種の最優良国のひとつです。

ちなみに、アイスランドという国に親しみを持つ理由としては、以下のような類似性があることもあります。

・アイスランド 人口約 35万人
・所沢人民市  人口約 34万人

アイスランドというのは、国家とはいえ、トコロンで知られる日本のこの町程度の規模のものであり、「もし」人口に大きな毀損があった場合は、国として存続できるかどうかは不明です。

話を戻しますと、記事には以下のようにあります。

アイスランドではこの 1カ月で 2847人が新型コロナウイルスに新たに感染したと報告されている。

その大半はワクチン接種を完了していて、感染力が強いとされるデルタ株に感染していると、公式の統計は示している。

この数字はパンデミックが始まって以来、ひと月あたりの新規感染者数としては最も多いが、ワクチンは”やるべきことをやっている”ようだ。新規感染者の大半は、入院せずに済んでいる。 businessinsider.jp

ということで、米ワシントン大学の疫学者ブランドン・ガスリー准教授は、以下のように述べているということを伝えている記事です。

「感染者が急増する中で死者数または重症者数がごくわずかに抑えられていることは、少なくとも部分的な勝利と見るべきだ」

つまり、

・アイスランドでは、新たな感染者のほとんどがワクチン接種者

・しかし、死亡していないので、それはワクチンの勝利だ

と。

まあしかし、これは余談ですが、「いや、そもそもワクチンは感染拡大を押さえ込むためだったという大義名分は?」とかは思いますが、それはいいです。

 

グラフを見てみます。

上で言われているように、確かに死者はまったく出ていないですので、ここでは、アイスランドのワクチン接種開始後の、

・新たな感染者の増加の様相

・入院患者数の推移の様相

を見てみます。

アイスランドの二回目のワクチン接種開始は、1月20日でしたので、その日からのグラフです。

・国民における二回のワクチン接種率の推移(緑)
・感染確認数(黒)
・入院患者数(赤)


ourworldindata.org

これは、イスラエルやアメリカの先ほどの州とは「開始時期」が異なるもので、国民の 50%が二回のワクチン接種をしたことが記録されてから、たった 1ヶ月ほどで信じられないような急激な感染者の増加が見られています。

この「ワクチン後の感染者の急増が早い」という点に関しては、「アイスランドの気温」の関係があるかもしれないとは思います。

気温が低い国なんですね。

それが関係しているのかしていないのか。

もし関係しているとすれば、冬に向かう時の状況はどうなるのか、などいろいろと思いますが、それに関しては何とも言えないですので、話を進めます。

 

さて、先ほどの記事では、

> 感染者が急増する中で死者数または重症者数がごくわずかに抑えられている

ことを「ワクチンの勝利だ」と准教授は述べられていますけれど、入院患者の急増ぶりを見ていますと、ちょっとそうは言えない感じです。

アイスランドは人口が少ない国ですので、グラフが急増を示しているとはいえ、たとえば、新たな感染数の実数は毎日 100人前後ですし、コロナの入院患者は「 30人」程度です。

このくらいの数だと、医療の進んでいるアイスランドでは、さすがにそうそう治療早期に死者が出るとも思わないですが、しかし「これ以上増えた場合」はどうなるのかということはあります。

 

アイスランドの今年の冬までの動向を見ていれば、「その数の単位を大きくして、他の国に当てはめれば」少しだけとはいえ、「世界全体で起きていること」の想像はできます。

もちろん、これらが ADE と関係しているものなのかどうかはわかりません。

そのような言葉の問題ではなく、単純な話として、

コロナの重症患者がワクチン接種者ばかりで占められている国が多い。

ということをご紹介しただけです。

 

なお、最近発表されました海外の論文で、

「現在のワクチンの感染増強抗体は、武漢型にもデルタ株にもどちらも認識する」

ということがわかったと書かれていました。

感染増強抗体というのは ADE を引き起こすもので、現在のワクチンでは、武漢型もデルタ株も、どちらでも ADE を引き起こす可能性があることが書かれています。

以下の論文です。

Infection-enhancing anti-SARS-CoV-2 antibodies recognize both the original Wuhan/D614G strain and Delta variants. A potential risk for mass vaccination?
感染を促進する抗 SARS-CoV-2 抗体は、元の武漢/ D614G株とデルタ変異株の両方を認識する。集団予防接種に潜在的なリスクがあるのか

この論文の概要のハイライトは以下のように記されていました。

ハイライト

・感染促進抗体が、症候性の Covid-19 で検出されている。

・抗体依存性増強(ADE)は、ワクチンの潜在的な懸念事項だ。

・強化抗体は、武漢株とデルタ変異体の両方を認識する。

・デルタ変異体の ADE は、現在のワクチンの潜在的なリスクだ。

・ADE エピトープ(抗原の特定の構造)を欠くワクチン製剤が提案されている。

Journal of Infection

これは、以前の 5月の記事でご紹介しました、大阪大学などによる複数の研究者たちの論文の中でも述べられています。

大阪大学が「抗体依存性増強の研究」論文を発表。そこから想像できる「ワクチン接種拡大と共に死者数が増加する理由」。そして、今のワクチンではADEは避けられないことも
投稿日:2021年5月31日

この論文のプレスリリースには、

> 感染増強抗体の認識部位は現行のワクチン抗原にも含まれている。従って、感染増強抗体の産生を誘導しないワクチン抗原を開発することが望ましい。amed.go.jp

とあり、先ほどの論文の

> ADE エピトープを欠くワクチン製剤が提案されている。

と同じことが書かれています。

つまり、

「 ADE を引き起こさないワクチンを作る必要がある」

と科学者たちはずっと述べているわけですが、各国の多くの当局は、このようなウイルス専門家たちの意見を完全に無視して今の状況にまで突き進んでしまいました。

 

なお、このような、「 ADE を引き起こさないワクチンなどあるのか?」ということに関しては、ファイザー社のワクチンにも、かつてこの「 ADE を起こさないワクチン候補」がありました。

臨床試験段階での数種類のファイザー社ワクチンのうちのひとつは、ADE を引き起こす感染増強抗体の産生を「誘導しないワクチン抗原」をもつものでした。

以下の記事で、それなりに詳しく書かせていただいています。

幻のワクチン : ADE (抗体依存性増強)を誘発しないコロナウイルスワクチンが現行のファイザー社ワクチン以前に存在したことを明らかに示す厚生労働省の特例承認報告書
投稿日:2021年7月7日

これは、日本の厚生労働省のファイザー社ワクチン「特例承認書」の 22ページにある記述からわかったものです。この話自体は、なかなか面倒くさいものですが、現在のイスラエルやアメリカのある州やアイスランドのようなことが「起きなかったようなワクチン」も存在したという話でもあります。

ファイザー社の選択次第では、それが実用化される可能性もありました。

……いや、その可能性はもともとなかったのかもしれません。

 

なお、「感染増強抗体の産生を誘導しないワクチン抗原」については、中国のワクチンはそれである可能性が最近わかっています。

以下の記事でご説明させていただいています。海外に輸出されている中国製ワクチンでの副作用報道がまったくない理由とも関係しているかもしれません。

中国ワクチンは、スパイクタンパク質の中和抗体部位の標的に特化した「ADE(抗体依存性増強)を引き起こさないもの」であることを今にして知る…
投稿日:2021年7月22日

 

・・・まあしかし、いずれにしましても、ファイザー社、モデルナ社、アストラゼネカ社のワクチンだけで、日本で数千万人、世界で十数億人などがすでに接種しているわけで、つまり、ほぼ決着はついてしまったのですから、今さら何をどうこうするものではないです。

接種した人が「接種していない状態」に戻ることはできないのです。

ワクチン自体の予防効果の期間がどれだけであれ、感染増強抗体は一生消えないのですから。

イスラエルやアメリカなどの状況を見ていますと、日本でも、今度の冬が修羅場になることは避けられないようです。あるいは来年の冬も再来年の冬も。

それがあまりにも修羅場すぎるため、接種していない人たちも含めて、全員にのしかかってくる社会的混沌と関係する可能性さえあります。

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