世界で初めてとなる新型コロナのADEに関する論文
ここしばらくは、ADE (抗体依存性増強)について書くことがありました。これは、平たくいえば、自然感染やワクチンなどで獲得した抗体が、その後、感染を防ぐのではなく「感染が増強される抗体となり、つまり重症化しやすくなる」という現象についてのことです。
これがコロナワクチンで最も懸念される健康上の問題のひとつだと主張する医学者たちは、日本にも世界にもたくさんいらっしゃいます。
過去記事では、海外のバイオテクノロジー企業の CEO が、この ADE について、詳しく説明してくださっているページを以下の記事で翻訳しています。
人類の大量死につながる可能性を否定できない ADE (抗体依存性増強)についてのメカニズム。そしてそれを避ける方法は「永遠のワクチン接種のループ」しかないという絶望
投稿日:2021年4月27日
この ADE という現象に関しては、このことを知った時から「疑問」に思っていたことがありました。それは以下のようなことです。
「感染した際に作られた抗体が、感染増強抗体となってしまうことがあるのなら、《ワクチンでも自然感染でもどちらでも》 ADE は発生し得るものなのではないか」
ということです。
新型コロナということではなく、過去のさまざまな動物研究で、コロナウイルスのワクチンの実験は「失敗」し続けていますが(コロナウイルスに対しては、おそらく一度も成功していない)、
「なぜワクチンのほうはダメなのか」
ということです。
新型ではない従来の自然のコロナウイルスは、冬など風邪の流行期なら、全体の2割とか3割などがコロナウイルスによる気道感染症であることもあるわけで、非常にありふれているものです。ネコやサルのコロナウイルスもそうだと思います。
年をまたいで何度もコロナウイルスによる風邪を引くこともあると思われます。なら「自然感染で獲得した抗体による ADE というのはないのだろうか」という、わりと素朴な疑問です。
通常のコロナウイルスの風邪の悪化で亡くなる人がそう多いとは思えませんが、ADE はおおむね大変に重症化するもので、いろいろな医学文献を読みますと、「致死的」でさえあります。
何度も引用して申し訳ないですが、ネコのコロナウイルスワクチンの臨床実験では、2年後までにすべてのネコが自然のコロナウイルスに感染した後に亡くなりました。このように、ADE とは、かなり致死的な懸念があるものなのです。
「なぜワクチンでだけ?」
と思っていました。
そのひとつの答えは、上にリンクした記事の中に書かれてある以下の部分はあるかとは思います。
「コロナウイルスワクチンは時限爆弾なのか?」より
ワクチンは、一般的に、ウイルスのごく一部(スパイクタンパク質など)、またはより良性の改変(弱毒化または死滅した)ウイルスが投与される。ワクチンは、免疫系全体を実際のウイルスにさらすことはない。
これらのタイプのワクチンは、ワクチンに存在するウイルスの部分を認識する抗体のみを誘発する。ウイルスの他の部分は、抗体プールには含まれていない。このシナリオでは、ウイルス全体が抗体でコーティングされておらず、ワクチンの開発に使用された部分のみがコーティングされているため、ワクチン誘導抗体が非中和抗体(感染から守る抗体ではない抗体)としてレンダリングされる可能性がはるかに高くなるのだ。
実際の感染(自然のウイルス感染)では、私たちの免疫システムはウイルス全体に隅々にまでさらされており、そのため、私たちの免疫システムは、ウイルスのさまざまな部分を認識する万能薬のような抗体を開発し、したがってウイルスのより多くを中和する。
さらに、私たちの免疫システムは、ウイルス全体の何百もの異なるペプチドエピトープに対する T細胞応答を発達させる。
ワクチンでは、これらの T細胞応答の過多は存在しない。
研究者たちは、T細胞応答が ADE 応答の発生において協力的な役割を果たすことをすでに知っている。
これらの違いと、ワクチンに固有の歪んだ免疫応答から考えると、自然のウイルスで刺激された免疫系よりも、ワクチンで刺激された免疫系のほうが、ADE のリスクは桁違いに大きいと私は確信している。 (indeep.jp)
この中にあります、ワクチンは、
> ワクチンに存在するウイルスの部分を認識する抗体「のみ」を誘発
するのに対して、自然感染というのは、
> 免疫システムが、ウイルスのさまざまな部分を認識する抗体を開発
するために、幅広い防御態勢となっているということで、また、自然感染では、
> 免疫システムが、ウイルス全体の何百もの異なるペプチドエピトープに対する T細胞応答を発達させる。
という非常に多岐にわたり、そして「バランスのとれた免疫の過多」があると。
しかし、ワクチンは「その中からひとつの抗体(コロナワクチンならスパイクタンパク質)だけを誘発する」ために、本来の自然免疫とはずいぶんと異なった「感染予防」となっているようです。
その結果、この著者は、
> これら(自然感染とワクチンでの免疫細胞の応答方法)の違いと、ワクチンに固有の歪んだ免疫応答から考えると、自然のウイルスで刺激された免疫系よりも、ワクチンで刺激された免疫系のほうが、ADE のリスクは桁違いに大きいと私は確信している。
と述べていまして、ワクチンでの感染予防というのは、自然の状態での感染への免疫のシステムとはずいぶんと異なるものであり、その「不自然な免疫応答」により、ワクチンのほうが自然感染より ADE を発生させるリスクがはるかに高いと、この方は書かれています。
しかし、まだ何となく釈然としない部分もあったのですが、先日、大阪大学や、蛋白質研究所・免疫学フロンティア研究センターなど複数の日本の研究グループにより、「新型コロナウイルスでの ADE に関する論文」が発表されたのです。新型コロナウイルスに関しての ADE についての詳細な研究はこれが世界で初めてではないでしょうか。
以下にプレスリリースがあります。
新型コロナウイルスの感染を増強する抗体を発見 - COVID-19の重症化に関与する可能性 -
アメリカの科学誌セル(Cell)に掲載された論文の説明でした。
そこに書かれているポイントを読んで、「へえ」と思った次第です。
研究成果のポイント
・新型コロナウイルスに感染すると、感染を防ぐ中和抗体ばかりでなく、感染を増強させる抗体(感染増強抗体)が産生されることを発見した。
・感染増強抗体が新型コロナウイルスのスパイクタンパク質の特定の部位に結合すると、抗体が直接スパイクタンパク質の構造変化を引き起こし、その結果、新型コロナウイルスの感染性が高くなることが判明した。
・感染増強抗体は中和抗体の感染を防ぐ作用を減弱させることが判明した。
・新型コロナウイルス感染症(COVID-19)重症患者では、感染増強抗体の高い産生が認められた。また、非感染者においても感染増強抗体を少量持っている場合があることが判明した。 (amed.go.jp)
ここに「新型コロナウイルスに感染すると」「感染増強抗体が産生される」とありますように、自然感染でも ADE を起こす抗体は作られるようです。
興味深いのは、
> 非感染者においても感染増強抗体を少量持っている場合があることが判明した。
という部分で、これは、症状が出ない感染者ではなく、「非感染者」とありますから、つまり、「まったく感染していない人が、ADE を誘発する抗体をもっている場合がある」ということのようです。
これは、率など正確なところは、以下の報道にもあります(この報道のタイトルは何だか変ですが)。
新型コロナ 感染“増強”抗体を世界初発見
ヒトの体内に複数ある抗体のなかに新型コロナウイルスの感染を防ぐのではなく、逆に感染する力を強めてしまう抗体があることが分かりました。
大阪大学の荒瀬尚教授らは新型コロナウイルスの感染力を 2倍から 3倍強める「感染増強抗体」を世界で初めて発見したと発表しました。(略)
重症患者は感染増強抗体の量が感染を予防する「中和抗体」よりも多いことも分かったということです。
さらに、感染歴のない人の約 5%からも感染増強抗体がわずかに確認されました。感染増強抗体を持っている人は重症化しやすい可能性があるとしています。感染歴のない人がなぜ、感染増強抗体を持っているかは全く分かっていません。 (テレ朝ニュース 2021/02/25)
ここに、
> 感染歴のない人の約 5%からも感染増強抗体が
とありますように、感染していない人の 5%ほどが ADE の原因となり得る抗体を持っているようです。これは、2019年6月以前に採血された血液の調査ですので、まだ新型コロナウイルスの流行が始まっていない頃です(その頃にすでにあったというような話は、また別の話として)。
そのような時期にすでに「新型コロナウイルスに対しての感染増強抗体を持っている人がいた」ということになります。
いずれにしましても、これらを読みまして、
「これが原因かな」
と私は最近記事にしていたいくつかのことで納得しました。
それは何かといいますと、
「なぜ、ワクチン接種数増加と少し後の死亡数の増加がリンクしているのだろうか」
ということです。
以下の記事で、リュック・モンタニエ博士が、「感染拡大はコロナワクチンによって引き起こされている」と述べたことを取り上げています。
ノーベル賞学者のリュック・モンタニエ氏が「変異種も感染拡大もコロナワクチンそのものが作り出している」とメディアに語る
投稿日:2021年5月22日
私自身は、「ワクチン接種数の推移と感染確認数の推移のあいだに普遍的なリンクがある」ことは見出させてはいません。
しかし、「ワクチン接種数の推移と《死亡事例の推移》のあいだには明らかに普遍的なリンクがある」ことは各国のグラフで確認しています。
このワクチン接種数と死者数のリンクに関しては、ブログ地球の記録の以下の記事でグラフでご紹介しています。
ワクチン接種増加数と死者数の増加のアジア各国の関係性を見てみましょう
この記事では以下のようなグラフをいくつか載せているのですが、ワクチン接種拡大から「少し遅れて」死者数も拡大するのです。ほとんどすべての国でそうです。
大ざっぱな概念図ですが、以下のように、ワクチン接種数の増加を少し追いかけて、死者数の増加が示されるのです。
ほとんどの国、と書きましたけれど、全部の国を見ているわけではないですので、そう書いたのですが、欧米やアジアの主要国ではほぼすべてです。
その後、2ヵ月、3ヵ月、数カ月と経つうちに、現在の多くの欧米諸国のように感染者数の減少に伴い死者数も減ってくる、という感じです。
最終的に死者と感染者数が減少した理由が、ワクチンの効果によるものなのか、自然の感染収束なのかはわからないですが、最終的なところはともかく、
「ワクチン接種拡大の少し後は、必ず死者数も増加する」
のです。
この理由は何なのだろうなあと思っていました。
ワクチン添加物のポリエチレングリコール、あるいは生産されるスパイクタンパク質そのものが人体に悪いとはいっても、それらは急速に起きる死因を作り出すようなものではありません(そういう場合もあるでしょうが)。
今回の大阪大学の「感染増強抗体」についての論文からわかることは、「コロナの感染経験がない人も含めて、コロナの感染あるいはコロナワクチン接種前にすでに ADE 要素の抗体を持っている人たちがいる」ということですね。
その感染増強抗体により ADE が発生するキッカケは、「コロナウイルスに感染すること」ですので、すなわち、
「ワクチン接種そのものが感染増強抗体を持っている人に ADE を起こす可能性がある」
ということを思います。
ワクチン接種の少し後に死者数が増加しているのは、「実は ADE 」なのかもしれません。
プレスリリースには、以下のように書かれている部分もありました。太字はこちらで施しています。
非感染者において低レベルの感染増強抗体を持っている人が明らかになった。
既に感染増強抗体を持っている人では、感染やワクチンの接種で感染増強抗体の産生が高まる可能性が考えられる。 (amed.go.jp)
というように、感染やワクチンの接種で感染増強抗体の産生が高まる可能性について書かれています。
重要なのは「感染歴のない人の約 5%からも感染増強抗体が検出された」という 5%という数字は大した率ではないと思われるかもしれないですが、
「新型コロナウイルス感染症は、無症状患者が圧倒的に多い」
ことを思い出すのです。
無症状で自分自身も感染自体に気づかなかった人たちです。その人たちも ADE の要因となり得る感染増強抗体を持っている可能性もあるのかもれません。
それが「ワクチンで発動される」という可能性を否定できません。
そのようなことになっている可能性があるのですが、しかし、この大阪大学の感染増強抗体の研究でわかった最も大きなことは、「新型コロナウイルスの ADE のメカニズムは、これまでのウイルスで見られた、あるいは考えられていた ADE のメカニズムとはまるで異なるものだった」ということです。
プレスリリースから少し抜粋します。
誰も ADE から逃れられない?
新型コロナウイルス、あるいはその感染が「今までのものと異なるものである」ということが、この研究からはわかるのですが、大阪大学のこのプレスリリースは、ある程度一般向けに公開されているため、悶絶するほど難解な部分はあまりないのですが、それでも難しいですので、わかる範囲で少しご紹介したいと思います。
まず、以下がコロナウイルスの「スパイクタンパク質」の構造です。スパイクタンパク質は、「NTD」「RBD」「S2」と名づけられている部位から構成されているそうです。
プレスリリースでは、まず ADE とは何かということについて説明しますが、ワクチン大規模接種の時節柄ということで、デングウイルスとネコのコロナウイルスにふれており、「人のコロナウイルス」については言及していません。賢明だと思います。
大阪大学のプレスリリースより
抗体はウイルス感染防御に重要な機能を担う一方で、ウイルスに対する抗体によって感染が増悪する現象が知られており、その現象は抗体依存性感染増強(ADE)と言われている。
ADEはデングウイルス等で知られており、一度デングウイルスに感染した後、異なる型のデングウイルスに感染すると、最初の感染によって産生された抗体によって重症化する場合がある。また、コロナウイルスの一つである猫伝染性腹膜炎ウイルスにおいても、ウイルスに対する抗体が増悪因子になることが報告されている。(amed.go.jp)
この感染増悪は場合によっては致死的であり、ネコの場合は、後にすべて死亡したことは先ほど書かせていただきましたが、ワクチン接種の際にはネコは一匹も死亡していません。後になり、自然のコロナウイルス感染で亡くなっています。
実は現在まで、この ADE のメカニズムは、あまり詳細にはわかっていなかったのです。なぜ、二度目の感染で、強くなってしまうのかについて。
新型コロナウイルスあるいはそのスパイクタンパク質は、細胞に感染する際に「ACE2 」というヒトの細胞の表面にある受容体と結合します。
コロナワクチンの一義的な目標は、このスパイクタンパク質が ACE2 に結合することを「阻害する」ことによって感染を防ぐための中和抗体を作ります。
というか、ファイザー社やアストラゼネカ社のワクチンはスパイクタンパク質自体を作るのですが、それはともかく、これまでは、ADE に関与しているものとして、一部のヒトの免疫細胞の表面にある受容体の「 Fc受容体」というものが関わっていると考えられていたそうです。
Fc受容体は、ウイルスなどの病原体に付着した抗体に結合して、免疫細胞の活性化などに関与するものだそう。
そこで、新型コロナウイルスの抗体を Fc受容体の点から調べた結果は、以下のようになりました。
大阪大学のプレスリリースより
COVID-19患者の免疫細胞からクローニングされたスパイクタンパク質に対する抗体遺伝子をヒト細胞に発現させて用意した 76種類のスパイクタンパク質に対する抗体の機能を詳細に解析した。その結果、今までに知られていた Fc受容体を介した抗体依存性感染増強とは全く異なり、ウイルス粒子に結合するだけで感染性を Fc受容体非依存性に高める抗体が存在することが明らかになった。(amed.go.jp)
それで、ここからの話はややこしく、スパイクタンパク質のそれぞれの RBD とか NTD とかの領域に対する中和抗体の働きを調査したことが書かれますが、その結果のひとつとして、以下のように書かれてあります。太字はこちらでしたものです。
大阪大学のプレスリリースより
感染増強抗体は、中和抗体によるACE2結合阻害能を減弱させることが判明した。つまり、感染増強抗体が産生されると、中和抗体の効きが悪くなる可能性が考えられる。
感染増強抗体による感染性の増加は、抗体によるスパイクタンパク質への直接的な影響であり、Fc受容体は関与していない。従って、今までに知られていた抗体依存性感染増強とは全く異なる新たなメカニズムが存在することが判明した。 (amed.go.jp)
感染増強抗体が産生されると、中和抗体の効きが悪くなる可能性、というのは、「重症化する以前に、感染もしやすくなる」ということといえると思われます。
そして、プレスリリースには、
> 感染増強抗体を持っている人の感染やワクチン投与によって、感染増強抗体の産生が高まる可能性が考えられた。
とあります。
どのような人が感染増強抗体を持っているのかがわかるわけではないですが、感染増強抗体をもともと持っている場合、
「コロナのワクチンを接種することが感染予防に結びつかない可能性があり(感染増強抗体は、中和抗体による ACE2 結合阻害を減弱させる)、あるいはワクチン接種そのものにより ADE を引き起こす可能性がある」
ということかもしれません。
プレスリリースには、それらのメカニズムがスパイクタンパク質の各部位の働きと共に述べられていますが、そのあたりの内容は難しくて理解できない部分が数多くあります。
しかしですね。
この内容を読んでいますと、内容が難解で理解できない部分もあるとしても、どうもこう……あれなんです。つまり、
「時間の経過と共に結局、感染あるいはワクチンを打った全員に感染増強抗体が作られてしまうのでは」
というような不安な感じでした。
> 感染増強抗体が新型コロナウイルスのスパイクタンパク質の特定の部位に結合すると、抗体が直接スパイクタンパク質の構造変化を引き起こし
というメカニズムを「回避できる人」と「回避できない人」にわけられる可能性があるのだろうかと。
いろいろと差はあるでしょうけれど、みんなこのようになるのではないかと。
これはもちろん、こんなことはプレスリリースには一言も書いていないですし、ここで語られる「抗 NTD 感染増強抗体」というものを私は十分に理解していないですので、与太話として聞いていただければいいとは思いますが、感染あるいはワクチン後に、「感染増強抗体が生まれないようにするためには?」というものがどうしてもわからないのでした。
感染者すべてに感染増強抗体が最終的には生まれてしまうように解釈してしまったのです。私の解釈が間違っているなら、そのほうがいいです。
まあ、全員というのは極端な書き方ですけれど、「いくらかの割合の人たち」には、必ず「感染増強抗体が生じる」ことは否定できないと思います。
それは自然感染でもワクチンでも同じなのかもしれないですが、先ほど書きましたような、「ワクチンの不自然な免疫応答」を考えますと、自然感染よりワクチンの場合のほうが、将来の ADE に結びつきやすいのではないかという気もします。
これから日本などでもワクチンの大規模接種が進行していきますけれど、もしかすると、
「日本も世界も、感染増強抗体を持つ人だらけになる」
という可能性もあるというように思えてなりません。
そのような状態で、どんなコロナウイルスでも、何らかのコロナウイルスの大流行が再び起きたとすれば……一種の惨事になる可能性もややあるのかもしれません。
なお、このプレスリリースの一番最後には以下のように書かれています。
感染増強抗体の認識部位は現行のワクチン抗原にも含まれている。従って、感染増強抗体の産生を誘導しないワクチン抗原を開発することが望ましい。
本研究で明らかになった感染増強抗体の認識部位を改変することで、感染増強抗体の産生を誘導しないワクチン開発が可能になると期待される。 (amed.go.jp)
このように、
> 感染増強抗体の認識部位は現行のワクチン抗原にも含まれている。
> 感染増強抗体の産生を誘導しないワクチン抗原を開発することが望ましい。
と書いていらっしゃいまして、この研究者の方々も、言外に「今のコロナワクチンでは ADE を回避できない」と述べています。あるいは、今回の研究で、その思いをさらに強くしているかもしれません。
私がそう思うだけですけれど、この研究者の方々は、研究という行為を通して、賢明に「何かを訴えていらっしゃる」と思えて仕方ないです。
世界中で「 ADE を回避できないとしか思えないコロナワクチン」が十数億回など接種されている中で、この科学者の方々もまた静かに戦っているのだと思いたいです。
そういう意味でも少し感動しました。
反抗や抵抗ではなく、それぞれの戦い方でいいのだと思います。
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