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存在しない地球温暖化に対抗するために実施が計画されている「地球の気象への人為的介入 / ジオエンジニアリング」が、さらなる超寒冷化と生態系の壊滅的破壊を招く可能性

投稿日:2018年1月29日 更新日:

米ハーバード大学が今年実施する「気象への介入実験」の概念図


HARVARD UNIVERSITY

気象操作に懸念を表する2018年1月21日の米ラトガース大学のニュースリリース


news.rutgers.edu

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太陽活動はますます沈静化し気温は下がり行く中で、さらに下げたいと?

少し前まで、右横のサイド部分に「今日の太陽」というコーナーがありまして、毎日、太陽の黒点情報を掲載していました。

今はそのコーナーは休止をしています。

その理由は、下のように「毎日黒点0なので、更新してもあまり意味がない」ためです。

最近10日間の太陽黒点数の推移


nict.go.jp

太陽黒点の数が突然変化した場合に「社会に予期せぬ変動が起きる」ことについては、ずいぶん以前から書かせていただいていますが、もはや、今後しばらくは、「突然黒点が増加する」ということはあまり考えられにくい状況になってきました。

太陽黒点数と社会の間の関係で最も強く見られるのが「暴力」についてで、これに関しては、いくつも書いた記憶がありますけれど、比較的最近の記事、

気温や気候変動と「社会の暴力性」の間に存在する強い相関関係から見える未来
 In Deep 2016/07/28

等にありますので、ご参照いただければ幸いです。

そして、「太陽活動の停滞が招くと考えられるもうひとつの大きな事象」が、

地球の寒冷化

です。

これについては、1ヶ月ほど前に、

ミニ氷河期の到来が確定的な中で、「太陽活動と地球寒冷化の関係」についての科学論文の掲載数が2017年だけで100本を超えていた
 In Deep 2017/12/29

という記事を書かせていただきまして、そのタイトルにありますように、2017年の科学界では、

「今後の太陽活動の停滞が地球の寒冷化を導くと予測する科学論文だけで 2017年には 100本以上も発表されていた」

という事実があるのです(2016年も 130本ありました)。

数が多いから正当な意見だと言う気はないですが、これからの太陽活動の停滞が「長い地球の寒冷化を招く」という意見を持つ科学者が、世界中にこんなにたくさんいるという事実は、少なくとも、「そういう考えにも、ある種の合理性がある」とは言えるのではないでしょうか。

さらには、「その寒冷期は非常に長くなるかもしれない」という意見もかなりあります。

その中のとひつとしては、ノルウェーの科学者たちによる論文をご紹介した、

地球は「4000年間の温暖化」を終了し、これから長い寒冷期へ。そして、「地球の気候変動の原因は太陽活動にある」という内容を持つ科学論文の数が2016年には130件以上に及び過去最高に
 In Deep 2017/01/17

などでやや詳しくご紹介しています。

ところが・・・。

現実としては、今年から始められる「気象に関しての大規模な科学的試行」のひとつは、いわゆるジオエンジニアリングというものの実行で、ジオエンジニアリングというのは直訳すれば「地球工学」となりますが、実際には、地球の気象に人為的に介入することを言います。

これは最近出た言葉ではなく、ずいぶん昔からありますが、たとえば、8年前の日本経済新聞の下のような記述がわかりやすいのではないでしょうか。

気候変え地球を冷やす ジオエンジニアリングに脚光

日本経済新聞 2010/06/04

ジオエンジニアリング(地球工学)という言葉をよく聞くようになった。地球の気温を下げるために、人工的に雲を増やしたり、空に微粒子をまいたり、宇宙に太陽光を反射する鏡を置いたりするといった各種の気候改変の技術を指す。

こういうことをジオエンジニアリングというのですが、今年おこなわれようとしているのは、上にあるうちの「空に微粒子をまく」ほうで、具体的には、

「大気中への化学物質の散布によって、ある種の雲を作り出して太陽光線を遮る」

です。

これがどういうメカニズムかといいますと、たとえば、大規模な火山の噴火があった場合に、過去には「地球の気温が長期間にわたって寒冷化した」ことが知られています。

膨大な量の火山の噴煙などが高層大気に達し、それが地球全体を「覆う」かたちとなり、太陽からの放射を遮るのです。

これについて、冒頭に図を貼りましたアメリカ・ハーバード大学のジオエンジニアリングのページには以下のように書かれています。

なお、ハーバード大学は、今年実際に「化学物の噴霧」を実行する予定です。

ハーバード大学のジオエンジニアリングのページより抜粋翻訳

成層圏エアロゾル噴射とは、硫酸エアロゾルやダイヤモンドダストなどの小さな反射粒子を上空の大気中に噴射することによって地球を冷却する技術を指します。

これらの粒子は太陽光を空間に押し戻すことができ、地球への太陽の放射を減少することができるのです。

科学的な研究から、自然界の事象が太陽光の地球への到達を減らし、地球の平均気温を低下させることがあることが知られています。私たちは火山の噴火でこれを見ています。例えば、フィリピンのピナツボ山が 1991年に噴火したとき、大気中に放出された二千万トンの二酸化硫黄が太陽からの放射熱を宇宙に戻したために、地球の気温は 1年半にわたり、0.5℃低下し続けたのです。

とあります。

彼らハーバード大学のプロジェクト・メンバーたちは、この

> 地球の気温は 1年半にわたり、0.5℃も低下し続けたのです。

を実践しようとしている。

地球の気温を0.5℃下げたピナツボ火山の噴火 1991年

 

これを読んだ時には、「これ以上、地球の気温を下げるつもりなのかね」と、思わずつぶやきましたが、何しろ彼らすべての立脚点にある概念は、いわゆる「地球温暖化」ですので、こういう手のつけられない無謀に簡単に走る傾向があります。これからの地球は、理由の論拠は曖昧でも、とにかく気温がどんどん上がっていくという支離滅裂な主張に支えられている。

 

しかし、過去の何千年、あるいは何万年、あるいはもっと遡った地球の気温の推移を見ても、

「人間の介入などない中で、正確なサイクルで地球の気温は淡々と上下している」

という現実があるだけです。

下は、過去 45万年の長いサイクルの地球の気温の変動ですが、もっと短いものでも同じように「自然のサイクル」がそこにあるだけなのです。


The Holocene context for Anthropogenic Global warming

上のグラフを含めた、いくつかの「サイクル」については、過去記事、

「過去3000年間加速し続ける地球の寒冷化を止めることはできない」 : 南極とグリーンランドの氷床コアが語る地球過去45万年のサイクルから見る「今はまさに氷河期突入直前」だという強力な示唆
 In Deep 2017/05/27

ミニ氷河期は「2015年にすでに始まって」おり、今後「200年から250年間続く」というロシア科学アカデミーの科学者たちの主張が公開された
 In Deep 2016/11/05

などに記してもいますので、ご参照いただければ幸いです。

 

いずれにしても、これから地球が温暖化しようが、あるいは寒冷化しようが、基本的にそれらの地球の気温の上下は「放っておいても訪れる」ものであるわけで、つまり「自然の摂理そのもの」なのです

自然の摂理そのものに人為的に手を加えるということはどうなるか。その結果は、おそらく、

「悪い結果はあっても、効果的なものは何もない」

と断言していいと思います。

しかし、それをじきに始めようとしている。

今回ご紹介します冒頭にも貼りました米ラトガース大学のニュースリリースに関しての記事は、この気象操作に対しての警告を発した科学者たちの話です。

ただ、このラトガース大学の科学者たちも「地球温暖化派」の人たちで、基本的に、考え方が間違っている可能性がある中での研究であることは否めません。

それでも「気象操作が環境に壊滅的な影響を与える可能性が《はじめて》科学の世界で論文で提出された」ということもあり、ご紹介したいと思います。

もう一度書きますけれど、「はじめて」ですよ。つまり、それまで、地球の気象に大規模な操作を加えることが環境にどう影響するかが一度も論議されたことも考慮されたこともないという。

 

・・・なあ、科学者の皆さん。

どうしてそんなに地球に対して傲慢でいられるわけです?

地球の自然の気温の推移に人為的な行為で介入していくということが奢り以外の何?

科学というものが、誰のための何なのかというものが最近どんどんわからなくなっていて、遺伝子実験や何とか細胞実験から地球への環境介入まで、どれもすでにマッド・サイエンス以外のなにものでもなくなっているのに、「止める力が今の社会にはない」という。

いつのまにか、「科学が神」になってしまっている。その証拠は、多くの一般の人々がすでに科学者の意見に逆らえなくなっているところにもあります。

 

では、ここから、米ラトガース大学のニュースリリースを紹介している科学メディアの記事です。

それほど参考になるというようなものではないですが、環境の影響に科学者たちが初めて気づいたということで、掲載しておきたいと思います。


Chemically Engineering the Sky to Cool the Planet "Would Be Devastating" Warn Researchers in New Study
ineffableisland.com 2018/01/25

地球を寒冷化させるために上空の大気に化学的な操作を加えることは「壊滅的な事態を招く」とアメリカの科学者たちが新しい研究で警告した

気象に人為的に化学的な処理を与える気候工学は、一度開始してしまった場合、仮にそれを停止した場合に深刻な影響を及ぼすことが米国ラトガース大学の研究者たちによって示された。これは、地球の気候を寒冷化するための人為的努力が突然停止された場合の生物学的に与える影響が初めて研究された報告だ。

気候の危機に直面している私たちは、いつか地球の大気中に二酸化硫黄を噴霧し、地球を寒冷化する雲の形成をし始めるのかもしれないが、この行為の生物学的影響と、気候変動への人間の介入に関しての初めての研究によれば、一度始めたジオエンジニアリングの噴霧を止めることは、地球の動植物に深刻な影響を及ぼすだろうことが示された。

この論文は、米国ラトガース大学の著名な教授アラン・ロボック(Alan Robock)博士たちのグループによって発表された。共著者は、メリーランド大学、イェール大学、ストーニーブルック大学の科学者たちだ。

ロボック教授は、以下のように述べる。

「ジオエンジニアリングを止めた後の急速な温暖化は、自然環境や生物多様性にとって大きな脅威となるでしょう。ジオエンジニアリングが突然停止した場合、それは壊滅的な状況を招くことになり、行うのなら、それを徐々に停止することができるようにしなければなりません。それを防ぐシナリオを考えるのは難しいことではないはずです」

いわゆる「ケムトレイル」と呼ばれるものに関しての陰謀理論がある。その支持者たちによれば、ケムトレイルと呼ばれる長年にわたる空中からの飛行機による噴霧が行われており、それは大気中に残るようになっているという。そして、それは一般には公開されていない目的のために意図的に散布される化学物質または生物剤からなるという主張だ。

しかし、現実におこなわれようとしているジオエンジニアリングは、そのようなものではなく、地球温暖化の主な原因である化石燃料の燃焼による効果を止めることに加えて、気象をコントロールしようとしていることを意味している。

科学者たちはジオエンジニアリングの気候の影響を詳細に研究しているが、それが及ぼす地球の生物多様性と生態系への潜在的な影響については科学者たちは、ほとんど何も知らないとロボック教授たちの研究ノートは指摘する。

最も注目を集めているジオエンジニアリングの考え方は、大規模な火山噴火の際のように、地球の上部の大気中に硫酸の雲を作ることだ。

飛行機が二酸化硫黄を噴霧した後に形成される雲は、太陽放射を反射して地球を冷やすだろう。しかし、飛行機からの噴霧が止まると約 1年しか続かないので、この雲を維持するために上層大気に連続的に噴霧し続けなければならないとロボック氏は述べている。

ロボック氏たちの研究では、科学者たちは地球工学を通じた適度な冷却を伴うグローバルシナリオを使用し、突然ジオエンジニアリングを停止した陸上および海洋への影響を調べた。研究者たちは、飛行機が 2020年から 2070年にかけて赤道域の上層大気に年間 500万トンの二酸化硫黄を噴射すると想定した。これは 1991年に噴火したフィリピン・ピナツボ山の噴火の間に噴出した二酸化硫黄の約 4分の1に相当する。

噴霧は、北半球および南半球の硫酸雲の均一な分布につながる。それは、地球温暖化を約 1℃低下させると予測される。しかし、ジオエンジニアリングを停止すると、それは、急速な温暖化につながるという。

気候工学のための成層圏粒子噴射(SPICE)は、日射管理のために繋留気球から粒子を成層圏に噴射する可能性を評価することを目的としたイギリス政府が資金調達した気候工学(地球工学)研究プロジェクトだ。

地球を寒冷化させる気候を制御するための雲を作る類似のプロジェクトは、政府と民間の研究者たちによっていくつも提案されている。

ロボック氏たちは、生物がその環境に慣れ、生き残ることができる気候にとどまるための時間的推移を計測した。その結果、国立公園、森林、および野生動物の避難所は、動物、植物および他の生物の保護地として役立つと指摘したが、しかし、急速な温暖化が彼らをその場所から強制的に動かした場合、動物たちに、生き残るための移動の時間が足りない可能性があった。

「特定の生物への影響や、ジオエンジニアリングが突然停止した場合に、どのようにそれらが適応するかについて、より詳細に検討する必要があります」とロボック氏は言う。


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