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1月23日にメルマガ「精神的な共同体への渇望と「叡智の活用」を考える」を発行させていただきました。

2026年からの世界 ディストピアへようこそ 人類の未来 健康の真実 悪魔の輪郭

AIが「自然界に存在しなかったウイルス」を作成。新しい感染性ウイルスを短期間で好きなだけ作成できる時代に世界は突入した

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可能性は良いも悪いも無限

何だか、最近、日中眠くなることが多くてですね。…まあ、やっぱりお年頃ということなんでしょうか(「お」も「頃」も要らないから)。

以前、AI に、

「あなたは眠くならなくていいですね」

と聞いたときに、AI は、

「それがいいことなのか悪いことなのかはわかりません」

と答えていましたが、確かにそうかもしれないなとか思った次第です。

さて、そんな中(どんな中だ)、最近、

「 AI により、自然界に存在しない新しいウイルスが作成された」

という科学報道を見ました。

名目上は、「大腸菌を攻撃する」という目的で作られたウイルスですが、この人工ウイルスには「感染性」があります。

このために開発されたサイドワインダーという技術により、

> 科学者は数週間や数か月ではなく、わずか数日でまったく新しい生命体を創造できる可能性を手にした。

と報道にはあります。

その報道をご紹介したいと思いますが、しかしこれデスね…。

この世というのは、それが人類にとって悪いウイルスや病原体などではあっても、「自然界や人間界と協調して存続してきた」ものです。

天然痘や麻疹の事例のように、その病原体自体は仮に恐ろしいものであったとしても、その流行と共に、人類はそれらの病原体に対しての免疫を蓄えて成長してきたわけです。

イングランドの麻疹の死亡率の推移(1838 - 1978年)

indeep.jp

上のグラフを見てもわかるように、ワクチンは流行の減少にあまり関与しているようには見えません。

しかし、先ほどのように、AI 技術によって、

「わずか数日でまったく新しい生命体を創造できる」

ようになったら、もうこういう図式は崩壊するわけです。

最近、「終末時計は真夜中に近づいた」という記事を翻訳しましたけれど、その脅威の中には、

「 AI が設計した病原体」

という文言も含まれており、そして、これは今回の科学者たちの「新しいウイルスの作成」の研究の成功により、かなり近づいた脅威となりつつあるのかもしれません。

AI が悪意を持つことが(仮に)ないとしても、人間のほうでは悪意を持つ人は「たまに」出てきます。そういう悪意から生み出される「新しい生物のようなもの」はかなりの惨事を引き起こす可能性もないではないと思えます。

まあ、これもコロナのパンデミックの時代に、「人間の免疫」というものをずいぶん調べて知ったからではありますが、

「その基本的な免疫システムを突破するようなウイルスみたいな生物」

が出てくると、人類滅亡というキーワードもそれほど奇妙には思えないものになるかもしれません。

しかし、一方で、そのような開発を抑止する力も法制度もないのが現実でもあります。

ここから記事です。





研究室で培養された生命が大きく前進 - 科学者がAIを使ってこれまでに見たことのないウイルスを作り出す

Lab - grown LIFE takes a major step forward - as scientists use AI to create a virus never seen before
dailymail.co.uk 2026/01/26

科学者が AI を使ってこれまでに見たことのない新しいウイルスを作り出し、研究室で培養された生命は大きな進歩を遂げた。

Evo-Φ2147 と名付けられたこのウイルスは、進化の過程に革命を起こす可能性のある新しい技術を使って科学者によってゼロから作り出された。

ヒトゲノムの 20万個と比較すると、このウイルスはわずか 11個の遺伝子しか持たず、生命体の中で最も単純な形態の 1つだ。


科学者たちは、AIを使って自然界には存在しなかった新しいウイルスを作成し、人工生命の創造に向けて大きな進歩を遂げた(写真)。

科学者たちは、同じツールを使って将来、生物全体を創造したり、はるか昔に絶滅した種を復活させたりできる可能性があると信じている。

この人工ウイルスは、感染性があり、致命的となる可能性のある大腸菌を殺すために特別に作られた。

科学者たちは、細菌に感染することが知られている野生ウイルスをベースに、Evo2 と呼ばれる AI ツールを使用して、まったく新しい 285種類のウイルスをゼロから作成した。

大腸菌を攻撃できたのはわずか 16種類だったが、最も成功した種類は野生型よりも 25パーセント速く細菌を殺した。

しかし、これまでの研究では、AI が設計した病原体自体が人類にとって致命的な脅威となる可能性があるという懸念が提起されている。

この驚くべき進歩は、英国の科学者であり起業家でもあるエイドリアン・ウルフソン博士が率いるスタートアップ企業、ジェニーロ社の科学者たちの研究から生まれたものだ。

ウルフソン博士はデイリー・メール紙にこう語った。

「過去 40億年にわたり、地球上のすべての生命は、先見性や意図を欠いた自然淘汰によるダーウィンの進化論の試行錯誤のプロセスによって進化してきました。自然進化に今や共著者が誕生したのです。その共著者、すなわち AI 主導のゲノム設計・構築技術の新たな能力は、自然進化と共存する可能性を秘めています」

これは、遺伝子コードを書き込むことができる AI と、研究室で遺伝子を組み立てるための新しいツールという 2 の技術の同時開発によって可能になった。

AI ツール Evo2 は、書かれたテキストではなく遺伝子コードでトレーニングされている点を除けば、大規模な言語モデル チャットボットの ChatGPT や Grok によく似ている。

Evo2 は、遺伝子がどのように組み合わさるかを教えるために、DNA の基本材料である個々の A、C、T、G である 9 兆個の「塩基対」に基づいてトレーニングされた。

(※ 訳者注) A、C、T、G とは、DNA を構成する 4つの塩基で、それぞれ、アデニン、シトシン、チミン、グアニンのことで、遺伝情報の基本単位です。

これにより、Evo2 は、設計者の要件に合わせて特別に形作られた、これまで存在しなかった生物のまったく新しいコードを作成できる。


この画期的な成果は、英国の科学者であり起業家でもあるエイドリアン・ウルフソン博士が率いるジェニーロ社の科学者たちによってもたらされた。
写真:(左から)共同創業者のノア・ロビンソン氏、カイハン・ワン氏、エイドリアン・ウルフソン氏、ブライアン・ヒー氏。

同時に、科学者たちは「サイドワインダー」として知られる人工ゲノムを組み立てる新しい方法も開発した。

かつて、人工ゲノムを組み立てることは、破れた本のページをつなぎ合わせるようなものだった。それは可能なことだが、それがどのような順序になっているかを知っていれば(人工ゲノムを組み立てることは)可能だ。

この技術の発明者であり、カリフォルニア工科大学の助教授である カイハン・ワン博士は、サイドワインダーを、引き裂かれた断片にページ番号を追加することに例えている。

ワン博士はこう語った。

「本を作るには、それぞれのページを印刷するだけでなく、正しい順序に並べて本にする必要がありますよね? そして我々が生まれる前の DNA 構築は、印刷機はあったものの、本を正しい順序に揃えて組み立てるためのページ番号というものがなかった時代のようなものでした」

この新しい技術のおかげで、科学者は研究室で長い DNA 配列を 10万倍の精度で作成できるようになる。

これにより、人工ゲノムの構築が 1,000倍安価になり、1,000倍速くなる可能性がある

サイドワインダーと Evo2 により、科学者は数週間や数か月ではなく、わずか数日でまったく新しい生命体を創造できる可能性を手にした

現時点では、Evo-Φ2147 ウイルスは、科学者が作成できるものと同じくらい複雑だ。

このウイルスは、人間の 32億塩基対の DNA コードと比べてわずか 5,386塩基対しかなく、信じられないほど単純で、自力で複製できないため、一部の専門家は生物であるとさえ考えていない。

しかし、抗生物質耐性の増大する脅威に取り組もうとする研究者にとって、これは非常に興奮する瞬間だ。

この新しいウイルスの共同作成者であるサミュエル・キング博士とブライアン・ハイ博士は、ブログ投稿で次のように書いている。

「私たちは、いつの日か、細菌の進化に耐性のあるファージ療法を設計できるかどうかを確認したかったのです」

抗生物質に対する細菌の耐性は、現代医学における最も差し迫った課題の一つであり、耐性菌による感染症は毎年数十万人以上の命を奪っている。

研究者たちは将来、これらの技術が抗菌治療法の開発やワクチンの設計・製造の加速に利用できるようになることを期待している

ウルフソン博士は次のように述べている。

「これは、いわゆる個別化がんワクチンの製造にすぐに役立ちます。通常、これらの製造には 8~ 12週間かかりますが、私たちが開発したサイドワインダー技術を使えば、2~3日で製造できると予想しています」

しかし、専門家たちは以前から、AI の利用によって医薬品だけでなく生物兵器の生産も加速する可能性があると示唆している。

昨年発表された論文では、研究者らが AI を利用して、リシン、ボツリヌス菌、志賀菌などの猛毒や毒素を模倣できるタンパク質を設計した。

研究者らは、武器化可能な DNA コードの多くが、オンデマンドでカスタム DNA 配列を印刷する企業が使用する安全フィルターをすり抜ける可能性があることを発見した。

研究者らがこれを行ったのは、現在のバイオセーフティツールが AI 設計の生命体の広範な利用可能性に対応できない可能性があることを実証するためだった。

同様に、実存的リスクの専門家は、生物兵器の設計は AI の最も危険な潜在的応用の一つであると警告している

人類の生存に対する脅威を監視する実存的リスク観測所は、AI が設計した疫病を世界が直面する 5大リスクの1つとみなしている

これらの新しいツールが危険な目的で使用されるのを防ぐため、Evo2 の研究者たちは、AI に人間の病原体を作成する方法を教えることができる例をトレーニングデータから特に削除した。

キング博士とハイ博士は次のように書いている。

「 Evo は、意図的なトレーニングデータの除外によりヒトのウイルス配列を生成できず、病原体設計における偶発的および意図的な誤用を防止します」

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