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人工甘味料入りドリンクが「脳卒中とアルツハイマー病の発症率を3倍にする」というアメリカの調査結果からふと思う、そういう飲み物が「糖質を極端に嫌う今の日本」には数十億本以上流通して……

      2017/11/06

人工甘味料が脳に与える影響を示したボストン大学の論文が掲載された記事

stroke.ahajournals.org
ここのところ自然災害的なことが続きまして、その手の記事が多かったのですが、今回はちょっと毛色の違うもので、タイトルに書きました通りの、

「人工甘味料が含まれている飲料が、脳卒中と認知症の発症を3倍にする」

ということが、アメリカのボストン大学の大規模研究でわかったということに関して紹介していた記事を翻訳したいと思います。

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もしかすると、世界で最も人工甘味料入りの飲料を消費しているかもしれない日本の「酒飲み」たち

この研究は、3000人の成人の被験者を 10年に渡って調査した結果で、論分は、脳卒中研究の世界的権威であるアメリカ心臓協会が発行する医学誌「ストローク」に掲載されました。ストローク(stroke)というのは「脳卒中」という意味で、つまり、医学誌「脳卒中」というストレートな雑誌名です。

人工甘味料が脳に与える影響を示したアメリカ心臓協会の医学誌の記事

AHA

上のタイトルは「ダイエット飲料は脳に負担が大きい?」というような感じですが、内容を先に簡単に書いておきますと、下のようなことがボストン大学の調査で判明したということになります。

・人工甘味料を摂取している人は脳卒中と認知症の発症率が約3倍になっていた

・砂糖も人工甘味料も含めて甘味料を多く摂取している人たちには「脳の老化の加速」が見出された

・1日に1種類以上のダイエット飲料を飲む人たちは脳の容量が小さくなっていることが見出された

などです。

具体的な数値は、人工甘味料入りの飲料を飲む人は、

・脳卒中になる率が 2.96倍
・アルツハイマー病になる率が 2.89倍

ということでどちらも、ほぼ3倍ということのようです。

 

この論文をご紹介しようと思った理由は、「現在の日本独自の飲料文化」をふと思ったからです。

 

たとえば、この「人工甘味料入りの飲み物」に関しては、ご紹介する原文では「ダイエット飲料」という表現がされていて、翻訳もそれに従っていますが、実は日本ではちょっと事情が違うのです。

というのも、この記事を読んだ時に、ふと以前のことを思い出したのです、

それは、お風呂で缶チューハイを飲んでいた時のことでした。

ふだんは缶入りのお酒はあまり飲まないのですが、この日は暑かったこともあり、メーカーはともかく(実質どこのメーカーのものも同じです)スーパーで缶チューハイみたいなのを買い、夕方お風呂に入った時に「飲みながら入ってみようかな」と、お風呂につかりながら飲んでいました。

そして、何となく、缶に表示されいるろいろいな文字を読んでいますと、「糖類ゼロ」とか「プリン体ゼロ」とか記されていて、「今は何でもかんでもゼロなんだなあ」と思いつつ、次に「成分」を読みましたら、次のようになっていました。

・グレープフルーツ
・ウオツカ
・酸味料
・香料
・甘味料(アセスルファムK、スクラロース)
・炭酸ガス含有

アセスルファムKとスクラロースは共に人工甘味料で、どちらもショ糖の数百倍の甘さを持ちますが、糖ではないので糖類にはなりません、人工甘味料では、アスパルテームなんかも有名です。

その時は何とも思わず読んでいましたが、今回の「人工甘味料入りの飲料がアルツハイマーと脳卒中を3倍にする」という論文を読んだ時に、

「人工甘味料入りの飲料って、まさにあれらの缶チューハイではないの?」

と思い至ったわけです。

論文には、「1日に1種類のダイエット飲料を飲む人」も影響を受けていることが書かれてありますが、お酒をわりと飲む人っていうのは、おそらく、あれらの缶チューハイを1本だけで済む人は少ないのではないかと思うのです。

そして、先ほどの缶チューハイだけではなく、どういうことか今の世の中の缶のお酒は、

「糖類ゼロばかり」

なんです。

糖類ゼロということは、人工甘味料が使われているということになりますが、非常に多くがそのようになっています(全部と言いたいくらいの比率です)。

そして、「もしかすると、今の日本人って、歴史的に見ても驚異的な量の人工甘味料を消費してるのでは」と思ったのでありました。

これはもちろん、良いとか悪いとか言っているのではなく、事実というか、つまり、かつては、ほとんどの缶入りアルコールには人工甘味料なんて入っていませんでしたから、まさに今の時代での出来事だと思います。

缶チューハイのたぐいがどのくらい飲まれているのかは、ちょっと古い数字ですが、2012年の缶入りチューハイの出荷量は日本経済新聞の記事によれば、「 1億2300万ケース」だったそうです。

1ケースは 24本換算ですので、本数になおせば、「 29億5000万本」!

これに通常のダイエット飲料だとかも加えると、日本で消費されている「人工甘味料飲料」は壮大な量となることに驚嘆した次第でした。

この驚きは、ちょっと前に書いたように、「以前の日本にはなかったこと」だからです。気づけば、唐突にこうなっていた。

 

それにしても、どうして、こんなに糖類ゼロとかカロリーゼロとか、そういうものばかりの世の中になってしまったのでしょうかね。

糖類カットがダイエットに有効なのは理解できるとしても、日本は国民全員がダイエットの必要がある国でもないでしょうし、お酒を糖質ゼロにしたところで、何の恩恵があるというわけでもないでしょうし。

まあ、糖質制限に関しては、支持している方々がとても多いようですので、それに対して意見はないですが、「糖質と地球の生命の関係」というものに関しては、たとえば、Wikipedia の次の 1行の文章だけで、「地球の生き物には何が必要とされているか」が示されているのではないかという気がします。

> ほとんどすべての生物が解糖系を持っており、もっとも原始的な代謝系とされている。解糖系 – Wikipedia より)

つまり、「地球のすべての生き物(の細胞)は糖類を栄養として生きている」と。

だからこそ、糖類が地球に登場してからはじめて、いわゆる生き物が登場したのだと私は思っております。生物には「糖新生」という糖類を使わないで生きる緊急事態のメカニズムが備わっているために、糖類なしでも生きのびられるのですけれども……。

まあしかし、糖質の話はいいです。

いずれにしても、ふと気づくと、缶チューハイのような「世の中は人工甘味料飲料だらけ」となっていて、それが今の日本では毎年数十億本消費されている。

体に良かれと思って選んでいる飲み物が、もしかするとアルツハイマー病とか脳卒中のリスクを高めているかもしれなく、そして、それはすでにものすごいペースで日本中に拡大しているというようなことなのかもしれません。

ちなみに、これは別に、それらの飲料を批判しているのではなく、そういう事例は他の食品も含めて今は多数ありまして、「そういう時代に生きている」という諦観があるだけです。

メーカーの人たちだって、基本的には「健康のために」と思って作っているのでしょうし。

いろいろと逆向きに進むのが今の時代ではよくあることでもあります。

というわけで、ここから、そのボストン大学の研究についての記事です。

 


ARTIFICIALLY SWEETENED DRINKS FOUND TO TRIPLE YOUR RISK OF STROKE & DEMENTIA
collective-evolution.com 2017/09/05

人工甘味料が脳卒中と認知症の発症率を3倍にすることがわかった

人工甘味料の問題に関しては長い間議論にあがる議題のひとつだった。それまでも複数の研究が人工甘味料が糖尿病やガンなどの健康問題に関与しているという調査を出してきていた一方で、人体に対しての悪い影響は、それがある、あるいはないということについて、メーカーも含めて様々な意見や激しい応酬が繰り返されてきた。

そんな中、最近のボストン大学の新しい研究では、ダイエット飲料など人工甘味料入りの飲料が、脳卒中や認知症の発症リスクをほぼ3倍にしていることが示された。

この研究は今年初め4月のアメリカ心臓協会の医学誌「ストローク( Stroke / 脳卒中の意)」に掲載された「砂糖と人工甘味飲料が脳卒中と認知症の発症に対して持つリスク(Sugar and Artificially Sweetened Beverages and the Risks of Incident Stroke and Dementia)」と題された論文で発表された。

ボストン大学の研究者たちは約 3000人の成人のデータを収集し、それらを2つのカテゴリに分けた。 45歳以上の人たちのデータからは脳卒中のリスクに関して観察・分析し、60歳以上の人たちのデータに対しては認知症の発症に集中して観察と分析をした。

その研究の結果、ダイエット飲料が脳卒中や認知症を発症する危険性をほぼ3倍にすることが示されたのだ。

この研究は 10年間に渡って続けられた。

ボストン大学アルツハイマー病センターの神経学教授であるスッダ・セシャドゥリ(Sudha Seshadri)教授は、以下のように述べる。

「今回の研究が人工甘味料に関しての調査のすべてというわけでもなく、また最終的なものでもありません。しかし、強力なデータだとは言えます。この研究を見る限りでは、甘い飲み物を飲むことにはあまり良い面はないと思われます。砂糖を人工甘味料に変えても役に立たないこともわかりました」

同じテーマを研究するマシュー・ペーズ(Mathew Pase)博士も 2017年3月に、 医学誌「アルツハイマー病と認知症(Alzheimer’s & Dementia)」に研究を発表している。

この研究では、約 4,000人分のデータと、磁気共鳴画像( MRI )スキャンと認知テストの結果を使用した。 ここでの焦点は、1日あたり 2種類以上の砂糖飲料を消費した人々と、週 3回以上ダイエット飲料を消費する人々に焦点を当てた。

研究者たちは「甘味飲料の高い摂取量」を持つ人たちの中に、早期アルツハイマー病と相関する「脳老化の加速」のいくつかの徴候を発見した。

また、研究者たちは、 1日に少なくとも 1種類のダイエット飲料を飲む人たちでは脳の容積がより小さくなっていることを発見した。



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