削除された記事が復活する場
この記事は、今日投稿しようとしていた本来の記事の前書きとして何となく書いていたものなのですが、しかし、インターネットからリアル情報が削除され続けている中で、この部分を独立した記事にしようと思いました。
昨年以来、「ファクトチェック」というようなサイトや記事が多くなっています。
これは、「フェイクニュースや情報を間違いだと指摘する」ためのもので、今は、新型コロナウイルスやそのワクチンに関しての記事や情報が多いですけれど、ネット上や巷で流れる情報などの「過ち」の部分を様々な情報源を提示して、その情報がなぜ間違っているのかを指摘するというものです。
このファクトチェックは、出始めた頃は鬱陶しく感じていたのですが、最近は以前とはちょっと違った捉え方となっています。
たとえば、現在は、フェイスブックやツイッター、そして TouTube なども含めた SNS などでは徹底した「情報コントロール」が強化され続けていまして、欧米などでは、フェイスブックなどへの新型コロナ関係についての投稿は、それが一般人の投稿であろうと、専門家による投稿であろうと、
「現在の一般的なガイドラインに則っていない投稿は削除される」
ことが大変に多くなっています。
日本でこれがどのくらい行われているのかは、私は SNS をほとんど利用しないですので、状況はよくわからないのですが、海外ではかなりのものです。
いずれにしましても、削除されてしまえば、当然、その後、その記事を読むことはできません。
最近、海外の元心臓外科医の方が、新型コロナウイルスのワクチン接種について SOTT.net に書いていた記事を読んでいました。
ここで、この方は、「ワクチンを打たなければならなくなった場合の準備」として、事前( 1、2週間前から)に行っておくべきことを書かれていました。これも、そのうち記させていただくと思いますが、その記事で、この元心臓外科医の方が、以下のように書いていたのです。
予防接種を回避することができたとしても、最悪のシナリオ、つまり予防接種で発生する遺伝子組換えによって引き起こされる実際のパンデミックについても念頭に置いてください。 (SOTT.net )
今回書いていた本題は、この「予防接種で発生する遺伝子組換えによって引き起こされる実際のパンデミック」についてのことだったのですが、それは後に記事にします。
ともかく、これを読んで、
「そっちのほうのアレもあるのか…」
と、思い、この記事の下に「私のブログをご覧下さい」とありましたので、リンクされていたこの元心臓外科医の博士のブログに行くと、以下のように「このアカウントは停止されました。」とあり、つまり「サイトごと丸ごとなくなっていた」のでした。
アカウントが停止された理由には、「ドメインが過剰に使用されているか、再販業者がリソースを使い果たしたか」と書かれてあり、意味はわからないですが、ともかく、読めなくなっていましたので、先ほどの「予防接種で発生する遺伝子組換えによって…」の部分などを英語で Google 検索しました。
当然、「どうせ知りたいような情報って出ないんだよな」と思っていたのですけれど、「そういう情報をたくさん知ることができる」サイトがあることに気付いたのでした。それこそが、「ファクトチェックサイト」だったのです。これは、検閲も受けず、記事を削除されることもなく、どんなことでも掲載できるサイトだと気付いたのです。
少し具体的にこのことを書かせていただきます。
ファクトチェックはこのように機能する
たとえば、削除されたり検索されなくなったりしている SNS の記事やサイトを、そのまま転載しているような SNS でも、その記事が連鎖的に削除されたり、あるいは検索されなかったりするのですが、「その記事も写真もリンクもそのまま転載あるいは保存して掲載しても削除、検閲されないサイト群」こそが、このファクトチェックサイトだと改めて気付いたのです。
以前から、「もしかすると…」と思っていた部分はありまして、つまり、それらの情報に批判的な内容で記事を投稿している限りは検閲されないわけですから、「いくつかのファクトチェックサイトは、そのような体裁で事実を伝えようとする試みなのではないのかな」と思う部分はありました。
というのも、メジャーメディアのファクトチェックは、わりと適当ですが、そうではないファクトチェックの中には、論文や報道のリンクを含めて「きわめて詳細に情報が間違っている理由」を述べているものがあり、ところが、それらのリンクには、
「どう読んでも、それが情報の間違いを示しているものではない」
ものが多く見受けられるのです。
あくまで一部でしょうが、いくつかのファクトチェックサイトは「賢い人たちが、真実の情報伝達手段として機能させている」可能性を感じます。
どのようなものがファクトチェックとして「間違い」だとして挙げられているかを見るには、たとえば、米アーカンソー大学リトルロック校のウェブサイトに「誤報 (misinformation)」という特設サイトがあります。
そこに日々、ファクトチェックとして「間違い」と報じられた内容の数々が一覧で掲載されています。
3月21日の時点で、612件の「誤報」が掲載されていますが、すべてファクトチェックサイトへのリンクが示されており、それが勉強になることなること(苦笑)。
以下のように、「変な情報もいろいろと伝えられているのだなあ」ということも知ります。
リンクはすべてファクトチェックサイトのもので、つまり、これらの情報はもちろんすべて偽情報ということになります。
「コロナワクチンは人々をゲイに変えるとイランの聖職者は主張している」 (ファクトチェックサイト)
「コロナワクチンは DNA の一部を取り除き、それを遺伝暗号テクノロジーに置き換えられる」 (ファクトチェックサイト)
「コロナワクチン接種は女性への不妊手術だ」 (ファクトチェックサイト)
「コロナワクチンを投与する医師や看護師たちは、戦争犯罪者として裁判にかけられる可能性がある」 (ファクトチェックサイト)
「アーミッシュの人々はテレビやインターネットの情報を得ていないために、コロナウイルスに感染しない」 (ファクトチェックサイト)
この中の「コロナワクチンは人々をゲイに変える」というイランの聖職者の主張は意外な方向ですが、しかし、このファクトチェックサイトには、
> イスラエルのユダヤ教超正統派ラビも同様に、「胚性基質を使用して作られたワクチンは、反対の傾向(同性愛の意味)を引き起こす」と主張した。
という文言があり、そのニュースサイトまでリンクしてくれていました。
ラビとは、ユダヤ教の宗教指導者のことで、人によるでしょうけれど、イスラエルでは尊敬される存在でもあります。
そのイスラエル国内の記事の概要は、以下のようなものです。
著名なラビは信者たちにコロナワクチンについて「あなたを同性愛者にする可能性がある」と警告した
israelhayom.com 2021/01/11
イスラエルの著名なラビであるダニエル・アソール師は、ワクチンと同性愛の間の間違った関連を主張している。それと共に、ウイルスとワクチンの両方が「新世界秩序を確立しようとする」ものであり、「世界的な悪意のある政府」の仕事であると主張している。
アソール師は、信者たちにコロナの予防接種を受けないように促しているが、この主張はイスラエルの法に違反している。
アソール師は、新型コロナウイルスもワクチンもどちらも、フリーメーソンを含む「世界的な悪意のある政府」の仕事であると主張し、イルミナティやビル・ゲイツ氏などの「世界の人口を淘汰する」ための画策だと述べている。
イルミナティなんて言葉は久しぶりに聞きましたけれど、それにしても、このような普通では自分で見つけにくいと思われるイスラエルのニュースも、「ファクトチェックが教えてくれる」のですね。
さすがに、ワクチンが人を同性愛傾向にさせるとは思いませんが、問題はその内容ではなく「知らないニュースがたくさんある」ということで、それを教えてくれるのがファクトチェック。今では情報検索の大きな味方となっています。
なお、元々のファクトチェックにあるイランの聖職者の正確な言葉の内容は以下のようになります。
イランのシーア派宗教指導者アヤトラ・アッバス・タブリジアン師のテレグラムへの投稿より
コロナの予防接種を受けた人たちに近づいてはいけない。彼らは体内にマイクロチップを持ち、それらは遺伝子組み換えされている。彼らは、すでに人類ではなく、制御されたロボットのように振る舞い、そして、信仰、道徳、品位の遺伝子を失ってしまい、同性愛者になった。 (polygraph.info)
これも何だかすごい内容ですが、投稿されたのが「テレグラム」という通常の SNS のようなオープンなものではない上に、オリジナルの投稿はアラビア語で、つまり、
「ファクトチェックが紹介して文章を英語に訳してくれなければ、こんなことは知りようがない」
のです。
イランの聖職者がアラビア語でメッセンジャーアプリに書き込んだ内容を、日本に住む私が知る術がないです。
それをやってくれているのですね。英語にしてくれれば、インターネットの自動翻訳等を使って、世界中のほとんどの人たちが読むことができます。
もちろん、このことも、このイランのタブリジアン師の言う内容がどうのこうのということではなく、「そういうことを述べている聖職者がいる」というニュースなどの自分では知りようがなかったことを詳細に教えてくれるということなんです。
なお、このアッバス・タブリジアン師という人は、単なる聖職者ではなく、イランでは、
> 信者たちから「イスラム医学の父」と呼ばれている
という方なのだそうで、そして、コロナワクチンだけではなく、
> 予防接種そのものを「植民地主義医学」として拒否している
と主張し続けている方なのだそうです。こんなことも、日本にいる私などは、普通では知りようがないですが、ファクトチェックではそう説明されています。
アッバス・タブリジアン師の写真まで掲載してくれていました。
タブリジアン師は、なかなか迫力ある顔をされていて、ふと思い出すと、16世紀の医師であり神秘思想家であるパラケルススの肖像画と似ています。
イスラム医学の父と呼ばれるアヤトラ・アッバス・タブリジアン師
polygraph.info
以下は、イスラエルで同じ主張をしているユダヤ教のラビ、ダニエル・アソール師です。
イスラエルのダニエル・アソール師
Israeli Rabbi Daniel Asor's Bizarre Claim: Covid-19 Vaccine Can Turn People Gay
ファクトチェックは、どんなものでも探し出してきて、何も知らない私たちに教えてくれる。
ベトナム戦争で、サーチ・アンド・デストロイ作戦というものがありましたが、それと同じように、「隠れているフェイク情報を探し出し」「破壊する」。リンクまでしてくれる上に、難しい言語は翻訳までしてくれる。
便利でしょう、ファクトチェック。
これは、逆にいえば、どんな情報サイトでも、ファクトチェックサイトとして運営すれば、いかなる内容でもオープンにすることができそうです。
まあ、知恵がないと、どうにもならない世界ですし。
ベトナム戦争のサーチ・アンド・デストロイ作戦では、韓国陸軍による数々の大量虐殺事件や、米兵による大量虐殺事件が起きて問題になりましたけれど、「現代社会の大量虐殺」はこういうものとはまた規模が違うことになっていて、それが粛々と行われ続けているのが、なかなか不気味ではあります。
あるいは「自ら列に並び」というあたりも不気味ではあります。
世界のワクチン接種数は、3月21日で 4億回を超えました。
その中で、世界全体の感染者数の平均値(7日移動平均)は、ここにきて「上昇」に転じています。
南米チリ(報道)やブラジル(報道)のように、「ワクチン接種が進めば進むほど新たな感染者が増加する」という現象も多く起きています(アストラゼネカのワクチンを使っている国で顕著です)。
何もかも不気味ではありますが、いずれにしましても、今後どれだけ「間違った情報」をたくさん取得できるかが、サバイバルの焦点となっていきそうです。
「間違った情報の中から《最も間違っている情報》を識別できる能力」が必要になってくるのかもしれません。おそらく、そのあたりに真実があります。
珠玉のフェイク情報を見出すためには、努力も勉強も必要ですが、これまでの人生でまったく勉強をしてこなかったですので、今は勉強は苦にはなりません。
いずれにしても、何もかも逆に考えなければいけない世界になりました。