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戦争、戦争、また戦争

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2025年7月23日 カンボジア軍の地雷で負傷したタイ軍兵士がヘリコプターで搬送される

abc.net.au




 

今度はタイとカンボジアに戦争状態が発生

トランプ大統領がロシアに対して、イスラエルとの停戦を「 50日以内に実現せよ」という「最後通牒」を行ったのは、10日くらい前でしたかね。

しかし当然、この戦争は(少なくともロシア側からは)停戦する理由がまったくないわけで、最後通牒以来、ロシアのウクライナへの攻撃はむしろエスカレートしており、戦争が始まって以来最大規模のドローン攻撃も何度か行われています。

そして、少し前の以下の記事では、伝説的な金融・地政学サイクルアナリストであるマーティン・アームストロング氏の分析と共に、作家のマイケル・スナイダーさんの「新たな戦争が近い15の兆候」というものもご紹介しました。

「核戦争の可能性は100%」と、伝説的な金融・地政学サイクルアナリストが予測する中、新たな戦争が近い15の兆候
In Deep 2025年7月22日

 

ここでは、マイケルさんがピックアップした報道の中から、以下のような項目をご紹介しています。

・イスラエルは シリア領内で数百回の空爆を実施した

・イスラエルの元国防大臣は、イランがイスラエルに対する「復讐戦争」を計画していると警告している

・イスラエルは「必要なら」イランへのさらなる空爆を準備していると報じられている

・NATOはロシアのウクライナへの爆撃に対し、ここ数週間で13回目となる戦闘機の緊急発進を行った

・ドイツのメルツ首相は、ドイツが間もなくウクライナに長距離ミサイルを提供する予定であると発表した

・ロシアのテレビ司会者が、ロシアはイギリスに核攻撃を行うべきだと示唆した

・メドベージェフ元ロシア大統領が、ロシアは現在 NATO と実質的に「本格的な戦争」状態にあり 、「予防的攻撃」を開始することも選択肢の一つであるべきだと公に述べた

などです。

イランとイスラエル、あるいはイスラエルと周辺国の緊張は、いわゆる 12日間戦争のときとさほど変わっていないですし、ロシアのほうは、いよいよ戦争が「 NATO 対ロシア」という世界戦争レベルへ拡大する可能性も徐々にとはいえ高まっています。

そして今日(7月24日)、タイとカンボジアの間で「戦争状態」が勃発しました。

この経緯は、以下の記事で翻訳していますが、

「タイ軍が、カンボジアを空爆した」

というところにまで、たった 1日でエスカレートしています。

[タイ-カンボジア紛争]タイ軍がカンボジアへの空爆を開始。国境沿い6カ所では戦闘が勃発
BDW 2025年7月24日

 

 

もともとタイとカンボジアの国境近辺は緊張が続いていた場所ですが、最近、急激に両国の関係が悪くなっていることを CNN が以下のように述べています。

「タイとカンボジアの間の緊張が高まった原因は何か?」より

5月には、カンボジア、タイ、ラオスが接するエメラルド・トライアングルの係争国境地帯でタイ軍とカンボジア軍の間で短時間の衝突が発生し、カンボジア兵士が死亡して緊張が高まった。この際、タイ軍とカンボジア軍は自衛のために行動したと述べ、小競り合いの責任は相手側にあると主張した。

タイとカンボジアの軍事指導者は緊張緩和を望んでいると述べたが、両国はその後、軍事力を誇示する姿勢を示し、国境沿いに部隊を増強した。

タイは国境検問所を掌握し、国境検問所の通行を制限し、カンボジアの国境沿いの町への電力とインターネットの供給を遮断すると脅した。これに対し、カンボジアはタイ産の果物と野菜の輸入を停止し、タイ映画とテレビドラマの放映を禁止した

最近の地雷爆発により、両国は互いの関係を悪化させ、外交官を呼び戻すに至った。

最初の兵士は 7月16日の地雷爆発で片足を失った。2件目の事件は水曜日 (7月23日)に発生し、爆発によりタイ兵士 5人が負傷、うち 1人が片足を失った。翌日の暴力行為は、事態の大幅なエスカレーションを象徴するものだ。

CNN 2025/07/24

ちなみに、「軍事力」については、タイとカンボジアでは、まるで比較にならないようで、

・タイ軍の現役兵力は 36万1000人で、カンボジアの兵力の 3倍

・タイ軍は地上戦において、中国製の最新鋭 VT-4 戦車 60両を含む数十両の戦車を保有しており、さらに数百両の旧式の米国製戦車を保有している。カンボジアには旧式の戦車が約 200両あるのみ。

・タイ空軍の装備には、少なくとも 11機の最新鋭スウェーデン製グリペン戦闘機と、数十機の旧式のアメリカ製 F-16 および F-5 戦闘機が含まれている。カンボジアには戦闘能力のある空軍は存在しない。

CNN

ということのようで、戦闘能力から考えて、両国が冷静に対処すれば、まともに戦争に発展する可能性は低そうですが、しかし、時代が時代で、そういう分別とは別のところで戦争が起きる可能性はあり得ます。

いずれにしても、タイとカンボジアの戦闘では、今日 1日だけで、タイの民間人 9名が、カンボジア軍の攻撃で死亡したと報じられていて(カンボジアの犠牲者数について同国からは情報が得られない)、こうなると、タイ政府も単に引っ込むというわけにはいかないのかもしれません。

どうなるのかは予測はできないですが、どこでもここでも戦争が起きやすい状態になっています。

中国と台湾なんていう火種もありますし、これから物騒になっていく可能性は否定できません。

少し前の記事などを思い出します。




やはり戦争サイクルなのか

以前、地政学および金融サイクルの専門家であるチャールズ・ネナー氏という方のインタビューを掲載したことがありますが、ネナー氏は、2022年に、

「 2023年から 2026年は戦争のサイクルとなる」

と述べていました。

さらに言えば、

「この戦争サイクルでは、世界人口の3分の1が死亡する」

という、めっちゃ物騒な(Grokは「めっちゃ」が口癖で、伝染してしまいました)ことも述べていたのですけれど、ネナー氏のサイクル予測の分析によると、

「 1928年と 2025年が同じで、1929年と 2026年は同じ」

とのことで、つまり、来年 2026年は、世界恐慌が始まった 1929年と同じサイクルにあたると述べています。

このあたりは、以下の記事にもあります。

不況のサイクルの到来の予測の中で知る「中国の台湾侵攻の際には、日本もまた甚大な損失を被る」シミュレーションの数々
In Deep 2025年4月24日

 

ネナー氏は、中国と台湾の間に戦争が起きて、そこにアメリカが参加したとした場合、

「米国が中国と戦争になれば、米国は負ける」

と、おそらくは独自のシミュレーションなんでしょうけれど、そう予測しています。

他のさまざまな予測でも、中国とアメリカが戦争になった場合は、アメリカが敗北するという予測のほうが多いです。

さらに、シンガポールのストレートタイムズ紙の 2024年11月の記事では、中国と台湾に戦争が起こり、「日本も参加した場合」のシミュレーションが書かれていますが、

「日本は 144機の戦闘機、15隻の艦船、約 2,500人の兵士を失った」

とあります。

こういうことが起きれば、当然、人々の心理面や経済などへの影響も大きいでしょうし、社会が(一時的にしても)グチャグチャになる可能性もありそうです。

こんなことは、すぐには起こらないことでしょうけれど、どこでもここでも戦争が起きている現状では、「さらなる地域戦争の拡大」があったとしても不思議ではなさそうにも感じます。

金融・地政学サイクルアナリストのマーティン・アームストロング氏は、

「特に、今年 8月からが危ない」

述べています。

どんな夏になっていくのかわからないとはいえ、ふだんの夏よりも緊張感がある夏になる可能性が高そうです。

タイとカンボジアの衝突を受けて、戦争の未来のことを少し書かせていただきました。

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