In Deep

地球最期のニュースと資料

*

前年より「数十倍」の規模で押し寄せる難民の人々。そして、突如として始まったヨーロッパの異常な暖冬とWHOの緊急事態宣言が示唆する「近い未来」

      2017/12/06

ギリシャのレスボス島に到着し安堵の表情を見せる難民の人たち

refugee-arrival-01Daily Mail

 

待ち受けるヨーロッパの人たち(上:英国 / 下:スロバキア)

not-welcomemashable

 

TOPSHOTS Participants hold flags and a banner during an anti-immigration rally organised by an initiative called "Stop Islamisation of Europe" and backed by the far-right "People's Party-Our Slovakia" on September 12, 2015 in Bratislava, Slovakia. AFP PHOTO / Samuel KubaniAFP

 

ヨーロッパでは、移民というか難民の問題がますます大きくなってきていまして、どちらが良い悪いという問題でもないわけでしょうが、いずれにしても、つい最近だけでも下のようなニュースの見出しをが並んだりしているわけで、「すべてが平穏に進んでいるとは言いがたい」状況であるようには思えます。

ベルギー、イラク移民を帰国させるためのチャーター便を手配、EU諸国初( sputnik 2016/02/02)

移民の子ども、1万人超が行方不明に ( AFP 2016/02/01)

ドイツの難民施設に手榴弾投げ込まれる ( TBS 2016/01/30)

覆面集団50人、難民らを次々襲撃 スウェーデン (産経ニュース 2016/01/31)

難民の中にテロリストか 独当局に244件の情報 (2016/01/29

ドイツなどは、この移民の流入の関係で、「 2015年のドイツの人口が 23年ぶりに大幅に増加した」のだそうです。

15年のドイツ人口は8200万人、移民流入背景に23年ぶり大幅増加

ロイター 2016/02/01

ドイツ連邦統計庁が29日発表した推定値によると、昨年の人口は20年超ぶりの大きな伸びを記録したとみられる。死亡数の増加を上回るペースで移民が流入したことが背景。

同庁の推定では2015年の人口は8190万人となり、前年の8120万人から増加した。前年比で1992年以来最大の伸びとなった。

日本と同様に人口が減り続けて、深刻な高齢化が進んでいるドイツですから、「人口が増加した」ということそのものは悪いことではないでしょうが、背景がここまで複雑化している状態ですと、微妙なニュースということにもなりそうです。

それで・・・どうして、難民のことを考えていたかといいますと・・・また暗い話ですが、最近、ジカウイルスのことを書くことがたまにあります。

前回の、

ジカウイルス vs 超寒冷下の世界:「望ましい地球」と「望ましくない地球」を天秤にかけることは難しくて
2016/02/01

という記事では、最近の「寒波とのジカウイルス(蚊の活動)の関係」にふれたりもしたのですけれど、この「気温」に関して、ヨーロッパは、これが実におかしなことになっているのです。

ほんの2週間ほど前まで異常な寒さに見舞われていたヨーロッパ各地ですが、今度は一転して、

「異常に暖かい冬」

となっているのです。

だからどうなるということではないのですが、さまざまな地域から雑多に人々が押し寄せてきている現在の状況と、下の報道のように WHO などによって、ジカウイルスに対して「世界的な緊急事態宣言」が出された今の時期との兼ね合いを考えますと、何だか微妙な雰囲気となってきている感じもあります。

WHO、ジカ熱で緊急事態宣言 小頭症との関連重視

日本経済新聞 2016/02/02

世界保健機関(WHO)は1日、中南米で蚊が媒介する「ジカ熱」が急速に広がっているのを受けて緊急委員会を開き、「国際的に懸念される公衆衛生の緊急事態」を宣言した。

妊婦が感染すると新生児の脳の発育が不十分になる「小頭症」につながる疑いが強いことを重視した。各国には感染状況の監視を強化するなどの警戒を促した。

感染者はブラジルを中心に中南米で急速に増えている。WHOによると感染を確認した国・地域は25にのぼる。

who-chan

WHO は、

> 各国には感染状況の監視を強化するなどの警戒を促した。

と言いますけれどですね、デング熱にしてもマラリアにしても、蚊が媒介する病気を完全に封じ込めた歴史などないです。

ちなみに、蚊が媒介する5大疾患は、東京都感染症情報センターによりますと、

・ウエストナイル熱
・チクングニア熱
・デング熱
・日本脳炎
・マラリア

となっていて、今問題となっているジカ熱も蚊が媒介する上のものと同じタイプのものといっていいと思います。

そして、上の5つの疾患で撲滅されたものはありません。

それどころか、デング熱とチクングニア熱に関しては、明らかに地域も感染者数も拡大の一途を辿っています。

[関連記事]
「病気の時代」は継続している:患者100万人を越えたチクングニア熱…( 2014/12/26 )

台湾のデング熱の爆発的流行が過去最悪に。患者は1日600人のペースで増加し続けている ( 2015/09/26 )

 

歴史を見る限り、いくら WHO が緊急事態を宣言したところで「方策はないも同じ」だと思われます。

それで、前回の記事にも書きましたけれど、こういう時に限って、「人の大移動が多い」ということも事実です。

ブラジルでリオのカーニバル…は毎年あるものですが、今年はブラジルでオリンビックがあったり、そして、ヨーロッパには、途方もない数の難民の人たちが入ってきている。

もちろん、中東から病気がやってくるいう意味ではないです。

いろんな地域の人たちが、世界的にミックスしやすい状況」だと。

ヨーロッパはこの冬はこれまで寒かったですし、蚊などが関係するような感染症と関係があるようにはとても思えなかったのですが、先ほども書きましたけれど、ここにきて急変しています。

たとえば、下は、ブルガリアの「たった10日くらいしか経っていない間の気候に関するニュース」を並べたものです。

ブルガリアの2016年1月21日の報道

bulgaria-cold-2016novinite.com

そして、下はその 10日後の同じメディアの報道です。

ブルガリアの2016年2月1日の報道

bulgaria-warm-spring1novinite.com

 

ちなみに、上のそれぞれの報道によりますと、ブルガリアの気温は、それぞれ「地域により」という言葉が入りますが、

・1月21日の報道 → ブルガリア北部の最低気温マイナス10℃〜マイナス 15℃。最高気温 マイナス1℃〜マイナス6℃。、

・2月1日の報道 → 最高気温17℃〜18℃。地域によっては、21℃まで上昇。

ということになっていまして、

「 10日間で最低気温と最高気温の差が 40℃くらいになっているところもある」

という、もう何だかすごいことになっているのですが、イギリスなどでもこれは同じですので、細かいところは調べていなですが、難民問題を抱えるヨーロッパの多くの国が、同じように、「突然、ものすごく暖かい冬になった」という経験をしているはずです。

イギリスでは、冬眠しているはずのカエルたちが、あまりの暖かさに活動を始めてしまったことが報じられていました。

BBCの報道より
frogs-foolWarm UK weather fools toads and frogs

 

これは昨年末からの流れでみますと、ヨーロッパの多くの地域は、

 

[2015年12月]超暖冬

[2016年新年から中旬]一転して異常な寒波

[2016年1月下旬より] さらに一転して歴史的な暖かさ

 

ということになっているのです。

暖かい冬は過ごしやすい分には過ごしやすいとは思うのですが、今の状況をいろいろと考えますと、どうなんでしょうか。

 

ちょっと時間が来てしまいまして、本当は、今日見た英国デイリーメールの

「難民危機は昨年に比べて 35倍悪化:冬の海の危険な状態にもかかわらず、ギリシャの島には毎日 2000人が到着」

というタイトルの記事の内容をご紹介して締めようと思っていたのですが、後日ご紹介したいと思います。

 

相変わらず時間の流れが早くて、時間をうまく使いこなせていない日々が続いています。

 



 - 2016年からの世界, 人類の未来 , , , , , , ,