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アメリカの医学界の「人間と羊のハイブリッドを作り出すことに成功した」報道への賞賛から見る「人間は完全に単なる物質である」とする現代社会に生きること

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ハイブリッド

生物学で、異なる種類・品種の動物・植物を人工的にかけ合わせてできた交雑種のこと。

2018年2月18日の米ナショナルジオグラフィックより


Sheep-Human Hybrids Made in Lab—Get the Facts

今回は、科学界の「ブレークスルー(大躍進)」として報じられているこの報道について、ナショナルジオグラフィックの記事からご紹介したいと思います。

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「生命をいじくることへの抵抗感」が自分の中に生まれて、はや3年

今回ご紹介する話は、簡単に書きますと「臓器移植のために、人間の細胞を使った臓器をヒツジの中で成長させる」という試みのひとつです。

この目的は、ものすごく簡単にかけば、

「動物の体内でヒトの細胞を使った臓器を育て、育った後で取り出して、人間に移植する」

というものです。

下はブタさんの例ですが、このような感じで行おうとする研究が数々おこなわれています。

動物の体内で人体の臓器を成長させヒトに移植する手順


dailymail.co.uk

こういうことについて、以前の私は、これがいいことなのか、そうではないのか判断はありませんでした。しかし今はあります。それについてはともかくして、この方向は医学・科学の世界ではどんどんと進んでいます。

2014年には、「人工の精子」が作られたことをご紹介したことがあります。

2014年12月24日の英国ガーディアンより


theguardian.com

これは、

スヴァールバルの植物貯蔵庫に続き、ロシアでは「全生物対象の生体貯蔵庫」計画が始動。そのプロジェクトの名は「ノアの方舟」計画
 In Deep 2015/01/05

という記事でご紹介したことがあります。

クローン人間なども、「作っていいのかダメなのか」という問題があるだけで、すでに技術的な面ではいろいろなことがクリアされ続けているようです。これなども、

人間が人間を編集し、造り出す時代の一歩手前に何を思う : 実施直前の様相を呈する「デザイナーズベイビー」と「人間クローン計画」
 In Deep 2015/12/05

という記事で、中国の「世界最大のクローン工場」のことをご紹介しました。この中国の会社では「 2020年までに、100万頭のクローン化された牛の出荷を目指している」という他、認められさえすれば、「ヒトもすぐに」ということになっています。

ここには、

「生命の主体は物質としての肉体ではない」という考え方

と、

「生命の主体は物質である」という考え方

が決して埋まることはない「ふたつのそれぞれの世界」がそこにあります。

とにかく、冒頭のナショナルジオグラフィックの記事をご紹介します。


Sheep-Human Hybrids Made in Lab—Get the Facts
nationalgeographic.com 2018/02/18

研究室で作られた「ヒツジ - ヒト」のハイブリッド - その事実

今回の画期的な技術により、研究者は医療移植のための人間の臓器の成長に一歩近づいた。

科学者たちは、2017年に論争の的になった画期的な成果を踏まえて、2月17日に、「ヒト - 動物ハイブリッド(配合種)」を作成したと発表した。

これは、世界で2例目となる。

28日齢を超えて発育することを許されていないこれらの胚は、おそらくは医療移植において、成長するヒトの器官に近いものとなる可能性を持つという意味で、新たなステップに近づいたといえる。

アメリカでは、1時間ごとに 6人が臓器移植の全国待機リストに追加され、そして、毎日、待機しているうちの 22人が死亡している。アメリカだけでも、毎年 10万人以上が心臓移植を必要としており、約 2,000人が心臓移植を受けている。

これに対応して、研究者たちは臓器の供給を人為的に拡張することに努めている。

臓器の新たな供給について、3Dプリンター技術での開発に取り組んでいる研究者たちもいれば、人工の機械的な心臓器官の研究に取り組んでいる人たちもいる。

そして、ブタやヒツジの体内で人間の器官が成長することを期待し、ヒトとブタ、ヒトとヒツジなど異なる種の雑種であるキメラ(同一個体内に異なった遺伝情報を持つ細胞が混じっている個体)を作る研究をしている科学者たちもいる。

キメラを作製するために、研究者たちは、体内の任意の細胞型に発生させることができる 1匹の動物の幹細胞を単離する。そして、ある種の幹細胞を別の種の胚に注入するが、これを正確におこなうにはそれなりの手間がいる。

もし、その胚の DNA が特定の器官を成長させないように切り刻まれた隙間がある場合は、その隙間を埋めることができるのは隙間のない細胞だけなのだ。

このようにして、研究者たちは、例えば生きたブタの体内でヒトの肝臓を成長させることをなしえてきた。

2017年、この方法を使用した研究者たちがラットの体内でマウスの膵臓を正常に増殖させることに成功した。そして、その膵臓を用いた移植が糖尿病のマウスの糖尿病を治療できることを示した。

その後すぐに、ソーク研究所(Salk Institute)の研究者たちは、ヒト幹細胞を注射したブタの胚を 28日間生存させることができると発表した。

幹細胞の専門家たちは、この「ヒト - ブタ」の研究を賞賛したが、ブタの胚のヒト細胞の数は「約 10万個に 1つ」で、これは臓器移植を成功させるには低すぎると指摘した。

カリフォルニア大学デイビス校のパブロ・ロス(Pablo Ross)博士は、2018年にテキサス州オースティンで開催されたアメリカ科学振興協会(AUSA)の年次総会で、これらの手順を微調整し、ヒツジの胚の中のヒト細胞の数を「数千個に 1個」に増やすことを発表した。

ロス博士は記者会見で、「現段階では、臓器を発生させるためにはまだ不十分だと考えている」と述べた。ヒトでの臓器移植を成功させるためには、胚の約 1%がヒトのものでなければならないと英国のガーディアンは報告している。

また、免疫拒絶反応を防ぐためには、動物のウイルスの残りの部分をブタまたはヒツジの DNA から守るためのさらなる他の手順が必要となる。

しかし、それでも、この研究は、移植に使うためのより現実的な臓器への進展を示している。

倫理的な影響

ロス博士は、研究資金が充実していれば、さらに研究を加速できると述べている。

アメリカ国立衛生研究所は、現在「ヒト - 動物ハイブリッド」の研究への公的資金を禁止しているが、そのモラトリアムが解除される可能性があると 2016年に言及している。現在のところ、ヒト - 動物ハイブリッドの初期の研究には私的な寄付の数々が資金を提供している。

今後、研究が継続するにつれて、倫理的な議論も激化するかもしれない。

アメリカ科学振興協会の年次総会では、ロス博士の共同研究者であるスタンフォード大学研究員のナカウチ・ヒロ氏が以下のように述べた。

「これまでの研究では(この配合の)人間の細胞の寄与は非常に小さなものです。この研究は、人間の顔を持ったヒツジや、人間の脳を持つブタのようなものを作り出すというものではないのです」

ナカウチ氏は、研究者たちはもヒトの細胞が増殖する場所を的確にすることを心がけているという。たとえば、動物の脳や性器には研究の手を及ぼさない。

ロス博士は、この研究に対して楽観主義を貫くが、その理由として、これらが臓器研究のための可能性をますます広げるアプローチを持つからだという。

「私たちのおこなっているこれらの取り組みにはすべて議論の余地があり、どれも完璧ではありません。しかし、私たちは日々死にかけている人たちに希望を提供しているのです」と博士は語った。

「私たちは臓器提供のためのすべての可能性を探る必要があるのです」


 

ここまでです。

ちなみに、私がこういうことに疑念を感じるようになったのは、自分でこのブログを書き始めてからのことです。

書いているうちに、いろいろなヒトの存在を知ったりしました。

たとえば、日本最初の整体師の野口晴哉さんという方がいますが、その方のことを知り、本を読んだ際に、そこに以下のような下りがありました。

野口さんは「体の部位を切除することは良くない」として、

やはり天然のまま傷つけず、むしろそれを鈍らせず、萎縮させず、自然のままの体であるようにするのでなければ、本当の意味の治療とはいえないのではあるまいか。

(野口晴哉「風邪の効用」より)

と、さりげなく書かれてあったのですが、こんな些細なことに私はショックを受けたのです。

「病気になって、手術をしてそこを切除することは良くない」ということを考えたことが人生で一度もなかったことにショックを受けたのです。

これは注意が必要な部分ですが、「手術をして切除することは良くない」ということにショックを受けたのではなく

「その是非を人生で考えたことがなかった自分」にショックを受けた

のです。

病気になり、手術などで臓器等を切除することの是非を考えたことがなかった自分の人生というものに愕然としたわけでした。

「オレって何も考えないで生きてきたんだ……」と、ほとほと自分に呆れたものでした。

そして、それと同時の頃に、「人間はただの肉体としての物質なのかどうか」ということを考えるようになり、そのあたりで知った人物が、ルドルフ・シュタイナーという人でしたが、シュタイナーの人間存在に対しての考えは明快で、つまりは、

「過去から未来まで一貫した《自分》が存在する」

というものです。

たとえば、わかりやすいところでは、下は 1909年のシュタイナーの講演からですが、「前世」などという言葉も出てきますけれど、「ひとつの人間は永遠と続いている」ということが短い部分に集約していると思われますので、抜粋します。

1909年のシュタイナーの講演「実際的な思考方法」より

「人間の存在の核は、前世に由来する」と見なす時代が、いずれやってくるでしょう。「人間存在は前世の成果である」と、認識するようになるでしょう。

「生物は泥などの無生物から発生する」という昔の学者たちの意見が克服されたように、輪廻思想に対する抵抗は克服されるにちがいありません。三百年前まで、「動物は泥などの無生物から発生する」と、自然科学者は信じていたのです。

イタリアの自然科学者フランチェスコ・レディ( 1626 - 1697年)が初めて、「生物は生物から発生する」と主張したのです。そのように主張したために、彼は攻撃されました。自然科学的な宇宙観を唱えて火炙りにされたイタリアの修道士、ジョルダーノ・ブルーノ( 1548 - 1600年)のような目に遭ったのです。

今日では、もはや火炙りは行われません。今日では、「心魂 - 精神は、心魂 - 精神に由来する」という新しい真理をもたらす者は、火炙りにはされませんが、愚か者と見なされます。

しかし、「人間は一度だけ地上に生きるものだ。祖先から遺伝される特質と結び付く永続的な心魂 - 精神など存在しない」という考えが否定される時代が、やがてやってくるでしょう。

ここに、

> 火炙りにはされませんが、愚か者と見なされます。

とあります。これは当時、シュタイナーを「愚か者」とする科学者たちが多くいたことを物語ります。

これは今も同じだと思います。

なお、この下りは、著作『人間の四つの気質――日常生活のなかの精神科学』の中にあります。

また、それを取りあげたのは、

シュタイナーが「愚か者」扱いされた100年前も、あるいはパラケルススが医学界から追放された500年前も西洋医学の問題は現在と同じだった
 In Deep 2015/04/25

という記事になります。この記事のテーマは、

西洋医学は 500年以上も前から正しい方向ではない方へ歩んできたかもしれない。

というものでした。

そして、その思いは最近は極限まで強くなっています。

とはいえ、「誰が悪い」ということでもない話でもあります。

医学者だけではなく、多くの一般の人々も「現在の唯物論オンリーの医学」を受け入れているわけで、それが意味するところは、人間は完全な単なる肉塊であり、それ以外は「人間の中には何もない」とする現在の方法論を、多くの人たちと今の世界は否定していないわけですから、さらにこの方向は進んでいくのだと思います。

それをどうしても受け入れにくい人たちは、「自分たちの世界の中で」他の方法論を持ちながら生きていくしかないのかもしれません。

私自身も、最近は、こういう世界の中で生きているのが心底つらくなることもありますけれど、しかし、年齢からいえば、私はもうそんなに先も長くないですし、せめてひとりでいる時は自分に正直に生きて、そして静かに肉体の死を迎えたいと思っているというのが正直なところでしょうか。

何か大きな病気になったら、その病気でちゃんと死ぬことが最も幸せなことなのだと思います(もちろん、他の人には私はそんなことは決して言いません)。

医療ひとつとっても、この世はすでに「ふたつの世界に分裂している」ように思えます。





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