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10月4日にメルマガ太陽の50年ぶりの目覚めの中でを発行させていただきました。

2016年からの世界 拡大する自然災害 未来の地球

アジアで「5日間で4つ連続」した大きな地震は何かを示唆するのかしないのか

投稿日:

2016年4月15日までの1ヵ月間のM4.5以上の地震の数(380回)

earthquake-over45USGS

 

熊本の地震では大きな被害が出てしまいましたが、この数日、やけに大きな地震が多かったということは、地震の報道をよくご覧になる方ならお気づきだったのではないでしょうか。熊本で地震が発生する日まで、マグニチュード6以上の地震が連日のように続いていたのです。

4月10日 M6.6 アフガニスタン

earthquake-palistan-0410New York Times

4月13日 M6.9 ミャンマー

myanmar-earthquake-0413AP

4月14日 M6.5 バヌアツ

vanuats-earthquake-0414Earthquake Report

 

熊本の地震はマグニチュード6.4ということで、これら続いた地震の中では弱い方だったのですが、直下型で震源が浅い地震だったこともあり、被害が最も大きな地震となってしまいました。

それぞれの位置は下のようになります。

4月10日から14日までのM6以上の地震が起きた場所

asia-quake-four

 

バヌアツからミャンマー、アフガニスタンの震源の位置が比較的「直線的」であることがわかります。

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動き続けている環太平洋火山帯と、それ以外でも地震が活発化するアジアの各所

環太平洋火山帯にあるバヌアツでは、今年の4月初めからマグニチュード6以上の地震が3度ほど起きていまして、活発な地震活動が続いています。そして、この環太平洋火山帯での地震は「比較的連動しやすい」という傾向が過去にあった時もあります。

過去記事の、

2014年 3月15日に環太平洋火山帯で「同時多発的な連鎖発生」を起こした中規模地震群
 2014/03/16

では、2014年3月15日に、中規模地震が「太平洋火山帯を駆け抜けるように」発生していったことを記したことがあります。

ring-of-fire-2014-03-15

 

この環太平洋火山帯という場所は、文字通り太平洋を囲むようにして存在する火山帯で、上にリンクした記事から抜粋しますと、下のような場所です。

環太平洋火山帯は、地球上で最も地質学的活動が大きな領域だ。

馬蹄形のような形をし、長さは4万キロメートルある。この場所には 452の火山があり、これは、世界の活火山および休火山の 75%以上を占める。

そして、環太平洋火山帯では世界の地震の約 90%が発生し、世界の歴史の中で最大規模の地震の 81%が発生している。

2013年には、 1月の下旬からの2週間で、この環太平洋火山帯で、マグニチュード6以上の地震がやはり「4つ」連鎖的に発生したことがあります。

2013年1月20日から 2月6日までのM6以上の地震

ringof-fire-2013極寒のカザフスタンで2月に咲いた日本の桜の報道を見て思う、新しい地球の時代

 

このような場所ですが、今回の一連のマグニチュード6級の地震の中で、

・アフガニスタン
・ミャンマー

は「環太平洋火山帯に属していない」のです。

上にありますように、

> 環太平洋火山帯では世界の地震の約 90%が発生

とありますが、連続した4つのマグニチュード6級の地震のうち、2つが環太平洋火山帯ではないところで起きた、というのは珍しいことだと思います。

・・・といいますか、調べてみますと、今年のアジアでの地震の起きた場所の「異常性」に気づきます。

2016年に報道されたアジアの地震

・01月04日 インド・マニプール
・01月20日 中国中北部
・02月06日 台湾
・02月22日 ネパール
・04月08日 ネパール
・04月10日 アフガニスタン
・04月13日 ミャンマー
・04月14日 日本・熊本

台湾と日本以外は環太平洋火山帯「ではない」場所で、そういう場所でも地質活動が活発化しているということなのでしょうかね。

そして、冒頭に貼りました USGS (アメリカ地質調査所)のデータでは、過去 30日間の地震のうち、マグニチュード 4.5以上のものだけでも 380回に及んでいるということが今回初めてわかりました。正確な他の月との比較をしていないので何ともいえないですが、多いように映ります。

私たちの日本はほぼすべてが環太平洋火山帯に属していますが、この環太平洋火山帯「全体」の活動が激しくなっていることは、過去に何度か記事にしたことがありました。

もしかすると完全に目覚めたのかもしれない「環太平洋火山帯」:続く南米の異変、サンアンドレアス断層の映画、そして連動する地震
 2015/09/16

しかし、この環太平洋火山帯や、その他を含めて、活動の活発化が続いていることは事実でも、「地震が次にどこで起きるか」は、やはり(今の時点では)予測はできません。

「○○年間にマグニチュード○以上の地震が起きる確率は○○%」

等言われましても、それでどうすればいいのかわかるわけでもなし、何より、日本は「全国どこでもいつでも地震は起きる」というのが真実である以上、先を心配して生きるより、とりあえず「地震はある」と想定して、簡単な準備だとか心づもりをしていればいいのではないかとも思います。

なお、「地震の予測」に関しては、場所と日時をある程度正確に予測できる可能性としては、過去記事、

ネパール大地震での上層大気圏に変化から見る「地震の原因は宇宙にある」こと…
 2015/05/03

などで書いたことがありますが、「下」ではなく「上」を観測することで……つまり、高層大気の電子数や赤外線数などの変化の観測が今までのところ、もっとも大地震の起きる場所と日付けを正確に把握できる可能性のあるものだと思います。これは今、多くの科学者たちが取り組んでいることのひとつでもあります。

2011年3月5日から3月12日までの赤外線のエネルギー量の変化

311-electron-1bMIT

高層ではなくとも「大気中の変化」で地震を予測する研究が進んでいることについての英国ガーディアンの記事を最近見たことがありますが、これは機会があればご紹介したいと思います。

今回は、熊本の地震が起きたことを受けて、今後のアジアの地震について、地質学とオカルト(日本の地震を惑星の位置から予測していたとするオランダ人の話)を混ぜた報道をしていたメディア INQUISITR の記事をご紹介して締めたいと思います。


Massive Earthquake Predicted After Major Tremors Hit Cities Worldwide, Doomsdayers Fear ‘The Big One’
INQUISITR 2016/04/15

大地震の後に続けて起きるかもしれない巨大地震の予測を懸念する終末論者たち

数日間で起きた4つの大きな地震は、いわゆる「超巨大地震」と呼ばれるものの前触れではないかと懸念する科学者がいる。

南アジアのインドから日本まで続いた大きな地震。日本の熊本で起きたマグニチュード 6.4の地震では9人の方が亡くなり、多数が負傷した。また、家屋の倒壊が相次ぎ、停電、ガスの停止、交通の混乱も続いている。

しかし幸いなことに、九州に影響を与え得る原子力発電所に被害を及ぼす可能性のある津波は発生していない。

その前日には、ミャンマーを震源とするマグニチュード 6.9の地震が発生した。地震の揺れは、インド、バングラデシュ、ネパールでも感じられた。人々はパニックに陥ったが、大きな被害は報告されていない。

今年になり、インドを含む南アジアで7つの大きな地震が発生しており、地震活動が増加している。2015年4月には、ネパールで 8,000人以上の命を奪ったネパール大地震が発生している。

米国コロラド大学の地震学者ロジャー・ビルハム(Roger Bilham)氏は、多くの地域で大地震が発生している南インドで、さらに巨大な地震が発生する可能性があることを英国エクスプレスに述べた。

ビルハム氏は、「現在の状況は、少なくともマグニチュード 8以上の複数の地震のトリガーとなってもおかしくないものだと言えます。何世紀もの間に蓄積された歪みが、より壊滅的な巨大地震を引き起こすのです」と語る。

地質学者がこのように言う一方で、オランダ人で、占星術的な観点で地震を予測するフランク・フッガービーツ(Frank Hoogerbeets)氏は、南アジアにさらなる大きな地震が起きるだろうと予測しており、それは大規模な人的損失を伴うものとなるだろうと述べている。

フッガービーツ氏は、地震活動を予測するために惑星の直線の整列の概念を使っているが、今回の4つの地震を予測していた。そして、氏は、地震予測に成功をなしたと同時に、科学者たちからの嘲笑にも直面しているが、アジアでの一連の地震の予測は正しかったと、エクスプレスに語っている。

「私は、4月12日に、月と火星と土星に直線のラインが形成された際、4月13日からフィリピン海プレート、および日本で地震が増加するであろうと警告を発しました」と氏は述べる。こちらの動画がその 2016年の惑星直列を述べた動画だ。

しかし、氏は、2015年5月にカリフォルニアに巨大地震が来ると予測していたが、その地震は来ず、予測は失敗している。

フッガービーツ氏は、今年 4月21日から 23日の間に、さらに大きなマグニチュード 7クラスの地震が南アジアで発生するだろうと予測している。

なお、今回の地震のあった日本は4つのプレートが交差している中心にあり、世界で最も強い地震の 20パーセントを経験している地震大国だが、日本独自の耐震設計により建物は頑丈であり、多くの地震から日本の建物は守られている。

しかし、インドでは、たとえば大都市ニューデリーの家々でも、砂や古い河床、沼地などの上に建てられている上、耐震という概念はなく、大地震に対して非常に大きなリスクがある。それは、南アジアの他の国の多くの場所で同様でもある。

その一方、地震学者たちは、人口の多い都市の大部分が主要な断層線上に位置しているカリフォルニア州の地震の危険性についての研究も続けている。





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