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4月19日にメルマガ私たち現生人類は「鉄の種族」であることから思う生き方を発行させていただきました。

2016年からの世界 これからの太陽活動 地球という場所の真実

地球を7個飲み込むことのできる観測史上でも最大級の活動領域を持つ太陽黒点は同時にハートの形だったり。その太陽がピンクに染まった地で起きていること

投稿日:

pink-sun-chile3▲ 2016年3月9日にチリで撮影されたピンクの太陽。

 

突如として現れた巨大黒点群はさらに大きくなっていき

太陽活動はどんどんと弱くなっているのですけれど、数日前、「唐突」といった感じで、非常に大きな黒点が太陽に現れました。

そのことは、「地球の2倍のサイズの超巨大黒点群が太陽に出現」というブログ記事でご紹介しまして、このタイトルには「2倍」とあるのですが、それが現在は下のようになっています。

2016年4月13日の太陽黒点群

sun-spot-2016-04-14Spaceweather

これは、スペースウェザーの記事に、地球と比較した図が載せられていましが、下のように、2倍どころではなく、活動の中心部分(黒い部分)は地球の6〜7個分がそのまま収まるというサイズにまで巨大化しています。

地球と黒点群AR2529を比較した図

heart-big2529I HEART SUNSPOT

しかも、黒点の活動領域は、このスペースウェザーの記事のタイトル「アイ・ハート・サンスポット(I HEART SUNSPOT)」という、どう訳していいんだかわからないタイトルにもあります通り、「ハート」の形にやや近いのです。

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過去には、もっと大きな黒点群が観測されたことはありますが、多くものは、下のように、何というかこう、きれいにまとまっていないものが多かったのですね。

写真に記録されている上での観測史上の巨大黒点群ビッグ3

sunspots-compared_3Largest Sunspot in Decades Wowing Astronomers

 

これらは活動領域全体の面積はとても広くて大きなものですが、黒点群のコアといえる活動の活発な「黒い部分」の面積は、今出ている太陽の黒点群のほうが面積が広いように見えます。

そういう意味では「歴史的な黒点」ということも言えそうです。

しかし、そこは太陽活動が極小期に向かう中での黒点というのか、大きさはすごいですが、あまり太陽表面の爆発活動はしていないようで、今のところ、MクラスやXクラスといった大きな太陽フレアは発生していません。

NOAA (アメリカ海洋大気庁)の予測でも、Mクラスの太陽フレアが発生する確率は 10%以下となっていて、今後もおそらく派手なフレア活動はしなそうですが、地球の数倍であり、ハートの形にも見えなくもないというだけでも、印象に残る黒点です。

これから長く太陽活動が縮小していったとした場合、もしかすると、もう 30年くらいはこんな黒点は見られないかもしれませんよ。

 

ピンクの太陽のラインで繰り広げられる死

そして、「ハートの太陽」といいますと、冒頭にも載せましたが、先月の、

何となく呪われ感の強くなっている南米に浮かんだ光の原色を思わせる「ピンクの太陽」の場所を眺めていて気づいた「もうひとつの33度」の世界
 2016/04/14

という記事でご紹介した「ピンクの太陽」を思い出した次第です。

3月9日のチリの太陽

pink-sun-chile1-b2

 

上の記事では、このピンクの太陽がが「南緯 33度」で見えていたということと共に、その「 33度線ライン」あたりで、いろいろなことが起きていたことも記しました。

そして、

> 今後、北緯 33度線と共に、南緯 33度線付近の出来事に少し注意したいところですね。

などと書きましたが、正確に南緯 33度線上ではないですけれど、今、そのあたりのチリが「大量死で大変なことになっている」のです。

多くが地球ブログで記事にしていますが、藻の発生の影響なのか何なのかわからないですが、この1ヵ月ほどの南米チリの海では、

  • サーモン2300万匹の大量死(3月上旬)
  • 4トンのイワシが打ち上げられる(3月中旬)
  • 1000トンのイワシが打ち上げられる(4月上旬)

という尋常ではない大量死が起きていて、それに加えて、

  • 大量のクラゲがチリの沖に集まっている

という、これもあまり観測されたこととしては、あまり前例のなさそうなことがチリ海軍に確認されたりしています。

幅16キロメートルに渡ってチリの海域に集まっているクラゲたち

chilean-jerryfish-2016soychile

 

上のそれぞれの記事は、

南米チリで有毒な「藻」の大発生で2300万匹の養殖サーモンが大量死し、同国の魚輸出産業の崩壊の危機に
南米チリで続く大量死 : 4トンの死んだイワシが海岸に打ち上げられる
南米チリの海岸沖で「幅16 キロメートル」の広範囲な面積をクラゲの大群が覆い尽くしている光景が発見される
南米チリで連続する大規模な魚の大量死。今度は600トンのイワシが海岸に打ち上げられる

にあります。

4つめの記事のタイトルは「 600トン」となっていますが、その後、1000トンというように報道されていました。

それで、サーモンの大量死はかなり広範囲のようで、場所が特定てきませんでしたが、他のそれぞれの場所が下のようになっているのです。

chile-fish-deahs-2014-33

 

このあたりというのは、先ほどリンクしました記事などに書きました、下のようないろいろなことが起きている「南緯 33度線のライン」を取り囲むようにして起きているなあ・・・と思った次第です。

2016年2月から3月に起きたことの一部

chile-33-2016b3

 

どれも偶然ということでもいいのですが、それにしても、チリの「海の異常」は歴史的なものともいえる規模ともなっていて、たとえば、サーモンの大量死にしても、死亡した 2300万匹が何トンに相当するのかはわからないですが、WWF によれば、2011年のチリのサケ輸出量は 45万トンくらいのようですので、「 2300万匹のサーモンが一気に養殖場からいなくなった」というのは大きなことではないでしょうかね。

また、南緯33度線からはかなり南ですが、カルブコ山という火山があり、昨年、「 50年ぶり」に噴火したのですが、その圧巻の様子を、

50年ぶりに噴火した南米チリの火山の終末的な光景…
 2015/04/24

という記事に載せたことがあります。

50年ぶりに噴火したカルブコ山

volcanic-lightningSpaceweather

 

今年、「ピンクの太陽」が見られた少し南では、昨年このような「天空から炎が噴き出ている」かのような光景が見られていたのでした。

そして、これからのほんの数日間ですが、太陽黒点の影響が多少ありそうな何日かが過ぎていきます。

黒点が人間に与える影響に関しては、さまざまな過去記事でふれてきた経緯がありますが、比較的「荒れた」状況(あらゆる面において)や、事故や過失につながりやすい時でもあります。

最近は何となく穏やかで、ずっとこのままというのもいいですが、どうなのでしょうかね。

それにしても、毎日どんどんどんどんあっという間に過ぎていくのは相変わらずですが、皆様方もいろいろとご自愛ください。





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Oka In Deep

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