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風雲は急を告げちゃったりするのか : 中国と北朝鮮の国境に人民解放軍15万の兵力が集結の報道。中国政府は否定

   

4月10日の「中国軍が国境沿いに終結」という韓国の報道より

news.chosun.com

4月11日の「中国政府はそれを否定した」という中国の報道

hk.on.cc

 

アメリカの金融系ブログ「ゼロヘッジ」を見ていましたら、その中に「 1日で 80万以上のアクセスがあった」という注目記事があり、読んでみますと、それは、

「中国軍が、北朝鮮との国境沿いに 15万人にのぼる兵力を終結させていると報じられている」

という記事でした。

今回は、そのゼロヘッジが紹介していた韓国の朝鮮日報の冒頭の記事を翻訳してご紹介します。

上にありますように、それらの報道の翌日、中国政府はそのことを「知らない」と否定していますが、とりあえず、その朝鮮日報の報道を最初にご紹介します。今回は雑談は書きませんが、翻訳記事の後に、地図などの注記をつけておきます。

ここからです。

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朝鮮日報 2017/04/10

日本の報道メディアが「中国軍の15万の兵力が北朝鮮との国境に前進配置されたとの噂が拡散している」と報じる

アメリカが独自の対北朝鮮の行動を公言しつつ、シンガポールに駐留していた米海軍の原子力空母カール・ビンソンを朝鮮半島近くに移動させている中で、中国人民解放軍は、予期しない状況に備えて、2個師団の約 15万の兵力を北朝鮮との国境に配置したという報道がなされている。

シリアへのミサイル攻撃を敢行したアメリカは、北朝鮮にも先制攻撃などの「軍事的オプション」を取ることができるという見通しがある。

そのような中で、日本の産経新聞は 4月9日、アメリカのシリアへのミサイル攻撃が、今後の北朝鮮への武力行使を示唆しているかもしれないことに、中国は衝撃を受けていること、そして、中国のインターネット上で 4月7日の午後から、中国人民解放軍部隊が北朝鮮との国境である鴨緑江付近で行動しているという情報が拡散していると報じた。

中国人民解放軍の瀋陽戦区(北部戦区)の医療・後方支援部隊の軍用車両の行列が移動する様子を撮影した映像もインターネットに流布されたが、当局が関連情報を削除していると産経新聞は伝えた。

医療・後方支援部隊は、「北朝鮮からの大量の難民の流出に備えた訓練を行うために出動しているものという観測がある」と産経新聞は付け加えた。

これに対して、台湾の「重視電子報」と「中国時報」オンライン版は、同じ日に、中国東北地方の防衛を担当する北部戦区が配下の陸海空部隊の両方に全面臨戦態勢の命令を下す一方、第16師団、第23師団、第39師団、第40師団の総兵力 43万人のうち 15万人を北朝鮮との国境地域に集結させたと報じた。

これらのメディアは、今月末まで続く米韓合同演習「キー・リゾルブ」と野外機動訓練「フォールイーグル」の期間に発生するかもしれない突発状況に備えるためだと伝えている。

これらの合同訓練は、朝鮮半島で緊急事態が発生した際に、金正恩をはじめとする北朝鮮指導部を排除し、北朝鮮の大量破壊兵器を破壊することを想定したものだ。

北朝鮮の急変状況に即座に対応する場合の中核となる中国人民解放軍の部隊は、遼寧省の営口と錦州にそれぞれ本部を置く第39師団と第40師団だ。第39師団は重武装機械化部隊であり、第40師団は、迅速な応答に対応する師団だ。

中国軍はまた、新型空中早期警報機クンジン(空警)-500 を中国と北朝鮮の国境に配置し、公共の警戒と戦闘準備態勢を強化したと報道されている。

中国の瀋陽に駐留するロケット基地(第 51ロケット基地)は、大陸間弾道ミサイル(ICBM)「東風 – 31A 」や、射程距離 2800キロメートルに及ぶ「東風 – 3 型弾道ミサイル」、空母キラーと呼ばれる「東風 – 21 ミサイル」などを多数保有しており、これらの武器は、在日・在韓米軍を含めた米軍に照準が合わされており、いつでも発射できる態勢に入ったという。


 

ここまでです。

この韓国の報道は、日本の産経新聞からの引用として記事にしているものですが、ネット上では見当たらないですので、おそらくですが、新聞の方の限定の報道なのだと思います。

また、同じ内容が台湾でも報じられているとしています。

記事に出て来る地名や場所ですが、中国人民解放軍が集結しているとされる「鴨緑江(おうりょくこう、ヤールージャン)」は、中国と北朝鮮の国境となっている川です。そして、軍が移動しているのが目撃されているという「瀋陽(しんよう、シェンヤン)」は、中国の東北部最大の都市です。

それぞれ下の位置となります。

鴨緑江と瀋陽市の位置
・Google Map

この鴨緑江という場所は、日本の近代史の中でも、日清戦争、日露戦争どちらでも重要な戦地となった場所でもあります。

鴨緑江での戦い(日露戦争 1904年)

鴨緑江会戦は、日露戦争において日本陸軍第一軍が鴨緑江を渡河して満州へ向かう途中で、これを阻止するために待機していたロシア陸軍との間で起こった一連の戦い。

鴨緑江会戦 – Wikipedia より

鴨緑江での戦い(日清戦争 1894年)

1894年10月25日、山縣有朋率いる第1軍主力は渡河作戦を開始した。清国軍は逃走を図り、日本軍は九連城を無血で制圧する。この作戦成功により、日本軍は初めて清国領土を占領する。

鴨緑江作戦 – Wikipedia より

そういう場所でもあります。

今回の中国軍の集結の報道は、その真偽は結局わからないにしても、北朝鮮を巡る状況が、ちょっと緊迫しているというのは事実のようです。具志堅用高さんの言う「ちょっちね」というより少し高いレベルで緊張している可能性もあります。

少し前の韓国の聯合ニュースでは、「米国は北朝鮮のミサイルを撃墜する準備が完了した」というようなものを報じていました。

4月11日午前の韓国報道より

yonhapnews.co.kr

個人的には、この「ミサイル迎撃」という概念自体は、おとぎ話に近い感じも受けないでもないですが、いずれにしても、物騒なニュースであり、そして、次から次へと物騒なニュースが続きます。

まあしかし、これらは確かに物騒は物騒ですが、物騒になるような時代に生きているのですから、物騒になるのも当然なのかもしれません。

過去記事の「神々への宣戦布告… (2015/07/14)」というものの中で、聖書にあるイエスの言葉「我が持ち来たれるは平和にあらずして刃なり」が私の若い時に座右の銘だったことがあるというようなことを書いたことがあります。

この部分は、今の聖書では、

わたしが来たのは地上に平和をもたらすためだ、と思ってはならない。平和ではなく、剣をもたらすために来たのだ。(マタイによる福音書/ 10章 34節)

というように表記されていますが、いずれにしても、一貫して、この言葉に沿って進んできたのだとすれば、納得できるような気がします。

どういう経路を辿っても、世界は終末という方向に進むのか、あるいはそうではないかはわからないですけれども……。

というわけで、昨日から今日にかけての真偽不明のやや物騒な報道をご紹介させていただきました。



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