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人類の覚醒と真実 健康の真実

脳の老化を構造的に止めるために : ハーバード大学が突き止めた「瞑想は脳の神経細胞を再構築」すること。そして瞑想が「脳の若さに甚大な差」をもたらすことも判明

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ハーバード大学の研究を報じたメディア記事

Harvard MRI Study Shows Meditation Rebuilds Brain’s Grey Matter in 8 Weeks

上の記事は、最近のものではないのですが、昨日偶然見つけたものです。そしてこれは、最近個人的に興味のある「脳の健全化」と関係のあることでもあり、興味深い内容ですので、そのオリジナルの情報源となりますハーバード大学のニュースリリースをご紹介したいと思いました。

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瞑想で変わるのは感覚ではなく「脳の物理的な構造」

volusia.com

先日、

松果体の石灰化を防げ : 認知症を避けるための最低限の準備のひとつは松果体を守ること
 In Deep 2018/01/15

という「脳の松果体の石灰化がアルツハイマー病など認知症の発現に関係しているのだから、それを避ける。あるいは解消していく」という試みについての記事を書きました。

この記事を書きましたのは、私自身がおそらく松果体の石灰化がかなり進んでいるタイプの生き方をしていたという自覚があり「まだ認知の劇的な衰えだけは避けたい」という思いなどが、最近あるためでもありました。

それと関係しているというわけではないのですが、昨日ネットで「頭の中にボーッと浮かんだ単語」で検索していましたら、冒頭のハーバード大学の研究についての記事が出てきたのです。それで、そのオリジナルのニュースリリースを読んでみましたら、それは 2011年のもので結構以前のものなのですが、しかし内容はとても興味深く、

「8週間の瞑想によって、脳の灰白質が再構築される」

ということがわかったというものなのです。

「灰白質(かいはくしつ)」というのは、ものすごく簡単に言えば、「神経細胞が集まっている部分」です。

つまり、認知とか意識とかそういうものの源になっている部分が集まる脳の部分であるわけですが、不安や恐怖、ストレスなどの障害などで悩む場合は、この部分に問題があることが多いと言われています。

このハーバード大学の研究では、「それが8週間の瞑想で再構築される」と。つまり、「構造的にリフレッシュされる」と。異常だった部分が正常に導かれることが示唆されているということなんです。

これはいろいろと思うところもあります。

私は、まあ……松果体の石灰化による認知の衰えもイヤですけれど、それ以前に、若い時から、神経症だとかパニック障害だとかのいろいろなことを経験していまして、つまりは「メンタルが弱い」人間なのですね。

特に「恐怖」が多い人なんです。

過去記事で、

「恐怖からの解放」についてのメモ
 In Deep 2015/04/29

というようなものも書いていたように、この世に生きているあいだに「恐怖と不安から解放される」というのは、この世に生まれてきた意味の中でも、私個人にとっては大変に意味があることだと思っているのです。

私は、いわゆる転生というような人生観を普通に持っている人ですが、弱い人間はどこかでそれを是正する努力をしないと、「何度転生しても弱いまま」だと、少なくと私は考えています。改善すべき努力をしないでこの世から消えても、またすぐに同じ苦労と共に蘇るのだと。

まあ、その話はともかく、一般科学でいえば、「恐怖とか不安というもののが人間の中に生じるメカニズム」を完全に同定することはできないでしょうけれど、一応は脳の中にもあると(全部がそこにあるとはまったく思いませんけれど)。

そののひとつが「脳の灰白質」なんですね。

今回のハーバードの記事を読んで、劇的にその「脳の灰白質の構造が変化する」ようなのです。

灰白質に良い構造的変化が起きるのなら、恐怖、不安、ストレスといったようなものが、かなり軽減される可能性が高いと思われます。

そういう力が「瞑想」にはあると。

瞑想というのは、何かこう「気持ち的に良さそう」というような感じでとらえられやすいですけれど、もっと「身体に直接影響する」行動だということです。

他にも、たとえば、過去記事、

瞑想と思考が「 DNA と細胞の構造そのものを変化させている」ことが初めて明らかになった …
 In Deep 2013/12/09

では、アメリカのウィスコンシン大学の研究で、「瞑想が遺伝子の発現を変化させていた」ことが突き止められたことをご紹介しました。

2015年12月のウィスコンシン大学のニュースリリース

Study reveals gene expression changes with meditation

つまり、どうやら、瞑想の重要な点は、気持ち的なものの変化というより、

・脳の構造を「良い方に」変化させること

・DNA の発現を変化させること

だということが今、明らかになってきているということだと思います。

ちなみに、米国カリフォルニア大学の 2016年の論文では、長期的に瞑想をしている人たちは、していない人たちも「より若い脳を持っている」ことが示して研究が発表されています。高齢化によって枯渇した脳領域の組織の濃度が、瞑想によって高くなることがわかったのだそう。つまり、「瞑想により、老齢を通じて起きている衰退から脳を保護し、脳を若く保つことができる」とほぼ証明されたのです。

この研究では「長い期間、瞑想をしていた人たちの脳は、瞑想をしていない人たちの脳より 50歳の人の場合で 7.5歳若かった」という結果が出ています。

 

うーん・・・それにしても、瞑想・・・。

 

私個人は、この2年ど、瞑想を何度もやりかけて「続かない」ということを繰り返しています。

しかし、今回書き並べたことをまとめますと、下のようことになるということなんですね。

これまでの医学的研究から考えられる瞑想の顕著な効果

・瞑想は脳の構造を再構築し、恐怖・不安・ストレスから保護してくれる

・瞑想は DNA に変化をもたらし、身体を健康にしやすくする

・瞑想をすると、脳がかなり若返る

これは確かにいい。そうは思います。

しかし、瞑想をどうやればいいのかは相変わらず「これだ」というのがないところです。

どうやっても、迷走した瞑想にしかならず、いつもメーソメソしています(ダジャレはいいから)。

今回ご紹介する記事には、マインドフルネスとか、瞑想プログラムというような言葉が出てきていまして、「プログラムなどで教えてもらう」というようなことになっているようです。おそらく今では日本でもそういう「教えてくれたりする」ものが存在するのかもしれないですけれど、私は人に教わったことを行うのが大嫌いなので、自分で考えたこと以外は実践できないという困った気質があります。

ですので、自分で考えるしかないですが、

・松果体の健全化
・脳の灰白質の健全化

を目指すのが「健全な認知を長引かせるポイント」にはなりそうですので、瞑想はかなり重要な部分になる可能性がありそうですので、少し考えてみたいと思っています。

それでは、ここからハーバード大学医学部のニュースリリースです。


Eight weeks to a better brain
ハーバード大学ニュースリリース 2011/01/21

より良い脳を作りだすための8週間

マサチューセッツ総合病院(MGH)でハーバード大学と提携した研究者らが率いる調査が、医学誌『サイカトリ・リサーチ(Psychiatry Research)』に発表され、そこには、瞑想によって脳の灰白質に生じた変化が、医学的に初めて記録された研究結果が掲載されている。

それによれば、8週間のマインドフルネス瞑想プログラムに参加することは、記憶、自己感情、共感、ストレスに関連する脳領域に、測定可能なほどの変化をもたらすことを示唆している。

マサチューセッツ総合病院で神経イメージング研究プログラムを行うサラ・レイザー(Sara Lazar)氏は、以下のように述べる。

「瞑想をおこなうことが平和的な安らぎ、あるいは精神的安堵感をもたらすことは知られてきましたが、医学者たちはこれまで瞑想が(安らぎや安堵を超えたほどの)認知心理学的な改善を提供すると臨床的な観点から主張していました」

「そして今回のこの研究は、瞑想によって生じる脳の構造の変化が、改善の根底にある可能性があることを示しているのです。つまり、人々は、瞑想でリラックスした時間を過ごし心地良くなっているだけではなく、脳の構造が実際に変化することで、精神的な改善がもたらされていると考えられるのです」

以前から、瞑想に関しての研究では、(瞑想の)経験が豊かな瞑想実践家の脳と、瞑想をしたことのない人たちの間に脳の構造的差異が見られ、注意や感情的統合に関連する領域の大脳皮質の肥厚が観察されていた。

しかし、その研究は、それらの脳の構造の違いが、本当に瞑想によって生み出されたものなのかどうかまでを突き止めることはできなかった。

今回の研究では、マサチューセッツ大学で8週間のプログラム「マインドフルネス・ストレス低減法(Mindfulness-Based Stress Reduction / MBSR)」に参加する前後2週間を、研究に参加した 16人の脳構造を MRI (磁気共鳴画像)で撮影した。

プログラムでは、感情、心情などの非自覚的な意識に焦点を当てたマインドフルネス瞑想の実践を含むミーティングに加えて、参加者たちはガイド付き瞑想実践のための録音されたオーディオを受け取り、毎日どのくらいの時間を瞑想の実践に費やしたかを尋ねられた。

同様の時間にわたり、瞑想をしていない人たちの MRI も撮影された。

瞑想を行ったグループの参加者たちは、平均で毎日 27分間のマインドフルネス・エクササイズを実践したと報告し、アンケートに対する彼らの反応は、参加前のレスポンスと比較して有意な改善を示した。

以前の研究で瞑想に関連した相違が見られた領域に焦点を当てた MRI 画像の分析は、学習と記憶、および自己認識、同情、そして自己反省にとって重要であることが知られている海馬の灰白質密度の増加に焦点があてられた。

瞑想に参加した人たちが報告したストレスの減少もまた、扁桃体(脳の器官)の灰白質濃度の減少と相関した。脳のこの場所は、不安およびストレスにおいて重要な役割を果たすことが知られている。

以前の研究で同定されていた島皮質(大脳皮質の一領域)と呼ばれる自己認識関連の構造に変化は見られなかったが、論文の執筆者は、この領域の変化を生み出すためには長期的な瞑想の実践が必要であると示唆している。

これらの変化のいずれも、対照群(瞑想をしない人たちのグループ)には見られず、脳の変化が単に時間の経過から生じたものではないことが示された。

「脳の可塑性(機能的・構造的な変化)が見られるということは魅力的です。瞑想を実践することによって、脳を変化させることに自ら積極的な役割を果たすことができ、健康と生活の質を向上させることができるのです」と、論文の執筆者のひとりであり、ドイツ・ギーセン大学のブリッタ・ホルツェル(Britta Hölzel)氏は述べる。

マイアミ大学の神経科学者アーミッシュ・ジャー(Amishi Jha)氏は、ストレスの多い状況でのマインドフルネストレーニングの個人への影響を調査し、そして以下のように語る。

「この結果は、マインドフルネスに基づくトレーニングの仕組みのメカニズムを明らかにしました。はじめてマインドフルネスを経験した人は、8週間のトレーニングプログラムでストレスが減少するだけではなく、この体験的な変化が脳の扁桃体の構造の変化にも対応していることを示したのです。今後、ストレス関連障害に対する精神の保護に関するさらなる研究の方向を広げる可能性を秘めた知見だと思います」





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Oka In Deep

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