地震による地滑りで取り残された牛の親子 11月14日 ニュージーランド・カイコウラ
いろいろ世の中はうまくいかないことも多くあるようで、少し前に下のようなニュースがありました。
ニュージーランドへの移住希望者増加か、「トランプ米大統領」の可能性高まる
REUTERS 2016/11/09
8日の米大統領選でドナルド・トランプ共和党候補が複数の重要な州で勝利し、大統領になる確率が大幅に高まる中、ニュージーランドの入国管理当局は7日、学生ビザや居住用ビザを扱う同国のウエブサイト「ニュージーランド・ナウ」が11月1日以降の7日間で米国民から1593件の申請を受理し、この数は通常の月間申請数より50%以上多いと述べた。
10月7日から11月7日までの同サイトへの米国からのアクセスも、前年同期比約80%増の4万1000回に上ったという。
ニュージーランドを拠点とする会計ソフトウエア会社ゼロのロッド・ドラリー最高経営責任者(CEO)は9日、この統計は、トランプ氏の勝利を懸念し、同社での勤務を希望する米国民の動きと一致すると語った。
トランプという人の支配の下にいるのはイヤだと、わりと多くのアメリカ人たちがいろいろな国へ移住を検討している中、ニュージーランドへの移住希望者も殺到した1週間後に、地震、しかも大地震がニュージーランドで発生しました。
11月13日のニュージーランドの震源
最初のマグニチュード 7.8はかなりの規模ですが、その後も短時間のあいだに立て続けに M 6.2 、M 5.7 と比較的お大きな地震が続き、その後も、現在までに規模の大きな余震だけで 40 回近くに上っています。
11月14日 午後5時までのニュージーランドのM4.5以上の地震発生状況
・USGS
ニュージーランドの人たちは比較的地震に慣れている人たちが多いでしょうが、アメリカの人たちは、西海岸やオクラホマ州の一部の人たちを除けば、「人生で一度も地震の揺れを経験したことがない」という人がたくさんいるはずです。そういう人たちの中で、ニュージーランドに移住しようとしていた人たちにとっては、何となく間の悪い地震の発生だったかもしれません。
最近は全地球的に・・・何と表現すればいいのかわからないですが、「社会的末期のような描写や現実」のような状況に際して、こういうような、「どういうほうに逃避しても、ピタリとはまらない」というようなことが増えているような気がしていまして、これからも多くなるように思います。
先日、インドで、「預金封鎖」的な、高額紙幣の突然の無効化の発表ということがありました。日本でいえば、ある日の午後から突然1万円札が使えなくなるということと同じことが起きたと考えるとわかりやすいかと思います。
「高額紙幣は無効」インド首相が突然発表 混乱広がる
朝日新聞 2016/11/09
インドのモディ首相は8日夜、テレビ演説し、高額紙幣の1千ルピー(約1600円)札と500ルピー(約800円)札を演説の約4時間後から無効にすると突然発表し、9日午前0時から全土で使えなくなった。
偽造紙幣や不正蓄財などの根絶が目的。
旧紙幣は10日以降、銀行に預金したり、新紙幣と交換したりできるとしているが、金額に制限があり、混乱が広がっている。
これは、日本でいえば、「1万円札などがある日いきなり無効になる」と宣言されることと同じで、それを避けたいのなら、自宅にある1万円札は、すべて銀行に持っていき新しい紙幣と交換して下さい、というようなことです。
状況としては、いわゆる預金封鎖と似たような感じでもあり、「タンス預金のあぶり出し」というための手段としては最も効果的な方法だと思いますが、しかし驚いたのは、この日の高額紙幣の廃止は、
「午後8時に発表して、その日の午前0時から高額紙幣は無効」
という、「公式発表から4時間で高額紙幣の使用ができなくなる」という荒技でもありました。
しかし、インド国民の中には、「高額紙幣が紙くずになる」と勘違いした人たちもいたようで、いろいろなことも起きています。
インドで「たんす預金」の女性自殺 高額紙幣廃止で混乱広がる
AFP 2016/11/11
高額紙幣の廃止が突然発表されたインドで、いわゆる「たんす預金」をしていた農家の女性が、自分が無一文になってしまうと思い込み、悲観のあまり自宅で首をつって自殺した。警察が11日、明らかにした。
南部マハブババードに住むカンデュクリ・ビノダさん(55)は、流通が停止された1000ルピー(約1600円)札と500ルピー(約800円)札で大量の現金を自宅に保管しており、ナレンドラ・モディ首相による8日の突然の発表を聞き、貯金が全て価値を失ったと思いパニック状態に陥ったという。
このように家にお金を貯めていた人たちは、それをすべて銀行に持って交換してもらわなくてはいけないため、「自宅での貯金の額がすべて当局に筒抜けになる」という効果があると思われます。日本の戦後におこなわれた預金封鎖では、その際に把握された預金と土地などの不動産資産などに高率な税金がかけられたはずです。
インドで今回これをやったと。
ところで、これを断行したインドのモディ首相は、今、日本に来ているのだそうで、新神戸駅で日本の総理大臣と握手をする写真が産経ニュースに掲載されていました。
・日印首脳、新幹線工場を見学 安倍首相「モディ首相は大変気に入っていた」
インドから日本へと固い握手でバトンタッチされる高額紙幣の廃止・・・というようなことはないでしょうけれど、インドの経済状態でこのような荒技を見せられると、下のような現状の日本は・・・とは思います。
11月10日の財務省発表「国債及び借入金並びに政府保証債務現在高(平成28年9月末現在)」より
(1062兆 5745億円)
このように財務省から発表されていまして、現在の日本国の借金は、1062兆円超えということになったようです。国民ひとりあたりに換算すると、約 837万円になります。
この数値をどのように見るかは人それぞれの価値観で違うでしょうから、これに関して良いとか悪いとかはわかりませんが、相当「天文学的数値ゾーン」に突入してはいるみたいです。
ちなみに、前回の財務省発表は、過去記事の、
・70年目の「2.16」の日が示す「9という数字の意味」 : 数秘術、預金封鎖、市場のカオス…
2016/02/12
に載せたことがあります。
約 9ヵ月で、
1044兆円 → 1062兆円
となったようです。
そして、先日の記事、
・11月14日に「68年ぶり」にやってくるウルトラスーパームーンの影響。そして、シンクホールの前日から続く福岡と九州全域の群発地震
2016/11/11
では、「 68年ぶりのウルトラスーパームーンと地震の関係」というものにふれました。
ニュージーランドで M 7.8の地震が起きたことがスーパームーンと関係があるかどうかはわかりません。
ただ、それより、日本において気になる・・・というか、今の時点(11月14日夕方過ぎ)で何となく釈然としない状況がひとつあります。
それは、「この 24時間、あまりにも有感地震が少ない」のです。
普通は日本では、特に、最近の日本では、1日に少なくとも5〜6回の有感地震が記録されて、鳥取や熊本での地震のような比較的大きな地震の後には、毎日数十回ということもあります。
いずれにしても、体に感じる地震は毎日複数起きるのが日本という国です。
ところが今、つまり、 11月14日の午後5時頃にいたる1日は以下のようになっているのです。
2016年11月14日午後5時の時点までの有感地震の発生状況
・地震情報
こんなに長い間、空白になるのは、今年の状況ではとても珍しいです。
こういう日もあっても不思議ではないと言いたいですが、本当にこういう日は最近なかったので、何だかこう、ああ不思議だなと。
上空の電子も乱れておりまして、もしかすると、この数日は不安定なのかもしれないですね。
そんなわけで、いろいろな方面にちょっと注意しながらのきわめて近い未来というような生活になりますでしょうか。
何だか変な記事になってしまいましたけれど、今回はこのあたりまでとさせていただこうと思います。。