物体消滅現象と私の過去数年
あのですね。
今回ご紹介する話は、たとえば「ほんの少し前に目の前にあったものが、ちょっとした瞬間に消えてしまって、いくら探して見つからない」という経験は、どなたにでもあると思われると思うのですが、それについての海外のブログの記事です。
こういうような「物が消えてしまう」ことは、一般的には、ちょっとした物忘れや何かの勘違いだろうといううことで、それほど気にとめないことが多いと思うのです。
・・・・・・・が。
詳しく書くつもりはありませんけれど、そういうようなことがポツポツと起き始めたのは、ここ2〜3年くらい前からで、ずっと、そういう勘違い的な、物忘れ的なものだろうと思ってやってきたのですけれど、合理的な説明がつかない物の消滅と移動と再出現の頻度が、数ヶ月ほど前から、いよいよどうしようもないほど激しくなっているのです。
そしてですね。
これが起きるのは「自分の家の中だけで」なのですが、家族も住んでいる家で起きていることなのに、「私ひとりしか、そのことを認識できない」ようなものばかり、あるいは、そのようなことばかりが発生するのですね。だから、他の家族はそんなことは知らないのです(だから気楽ですが)。
しかしこのことについては具体的には書かないと決めている・・・というか、事例が多すぎると共に、消滅するものも派手になってきていて、書いても、おそらくほとんど信じてもらえないと思いますし、私自身もまだ吉祥寺ガイダンス扱いはされたくないとうこともあり、ことの顛末の詳細はどうでもいいのですけれど、少し前には、「家族会議」的なことまでおこなって、子どもなどにいろいろ聞きただしたりしたほどでした。
まあ、そして結果としてですね。
結論として、私は家族に(これは真面目に)、
「うちにはですね、座敷童のような人がいるようです」
と宣言した次第です(あー、すでに読者の方にいろいろ思われていそうだ)。
実際、消滅が云々というより、他愛のないイタズラみたいなのが頻発するというほうが正しいですかね。他に可能性があるとすれば、「私自身が認知症になっている」というのもあると思います。その2つ以外には理由は考えつかないです。
まあしかし、その私のことはともかくですね、今回の記事には、物体消滅現象(英語での略称は DOP )についての事例と、研究者の話なども出てきますが、原因として、ほとんどの事例は、
・本人の思い違い、勘違い
・家族や友人などによるもの
だとされていて、残る少数の例で、それらでは説明がつかないものも存在している(わたくしが体験している事例のいくつかはそうだと断言いたします)ようだと。
そういうような感じです。
いずれにしても、皆様方において、
「物が瞬間的に消滅して、まったく見当のつかないところから出現する」
・・・というようなことが頻発するようになりましたら、まずは認知症を疑ってみて、それがある程度大丈夫なら、場合によっては、事態が拡大していくこともあるかもしれませんよ。
ということで、今回ご紹介する翻訳記事は相当長いですので、そろそろ本題に入ります。
今年の9月に、アメリカで「失踪」する人々の中でも、特に不思議な事例を公文書などの資料から収集した内容などについて、
・アメリカの行方不明研究者の事例にある失踪あるいは「消滅」の強烈な実態 : 生還者たちが語る状況はまるで「異次元とのコンタクト」にも似て
2016/09/07
という記事でご紹介したことかあります。そこでは、ミステリアス・ユニバース(mysteriousuniverse.org)というブログの長い記事を二回にわけてご紹介したものでしたが、今回の記事もそのミステリアス・ユニヴァースからのものです。
ご自分の人生で何度か経験されたことがあると思われます「物体の突然の消滅」の事例を思い出しながら読まれるのもよろしいかと思います。
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The Weird World of Vanishing and Teleporting Objects
Mysterious Universe 2016/11/01
物体の「消滅」や「移動」の奇妙な世界
あなたがたの中に、ほんの一瞬前にあったものを見失い、どこを探しても見つからなかったというような経験をされたことがある方がおありだろうか。
あるいは、なくしてしまったものが、まったくそれが出てくるとは思えないような場所から見つかったという経験をされたことがおありだろうか。
それとも、自分で手にしたか購入したかをどうしても思い出すことができないものが突然現れたということはおありだろうか。
実際、私たちの多くは、このようなことを何度も経験してきているが、通常の場合は、私たちはそれについて、何となくなくしたと考えるか、あるいは、ちょっと奇妙には思うけれど、それほど深くは考えないのが普通だ。
しかし、これらの少しだけ厄介な出来事の背景に何か奇妙なものが隠れているということはないのだろうか。
この種の現象には実際の名称がつけられている。それはシンプルに「物体消滅現象(Disappearing Object Phenomenon / DOP )」と呼ばれる。これは、物体が自然に消えてしまったり、テレポート(瞬間移動)したり、あるいは、それがどこにもないようなことになる現象だ。
私たちが日常に経験するであろうこと、たとえば、数秒前に目の前に置いたはずの車のキーが別のところにある……などのことは、あなたが予想しているよりも、そこに奇妙な物語が存在している可能性もあるのかもしれない。
不可解な物体の消滅やテレポートを含む事例のリストは膨大で、そして、これらの奇妙については、それぞれの専門のフォーラムが存在する。
それらのフォーラムでは、人々は「そこに置いたもの」が、突然そこにもうないという出来事について様々に報告している。それは、探し出すこともできず、そして、その消えたものは、またその同じ場所に出現することもあれば、まったく違うところに現れることもある。
もちろん、消えたものが二度と現れないこともある。
そのような事例には次のようなものがある。
以下は、それらのフォーラムかの記載にあるものだ:
ある午後、私はコモドール 64コンピュータ( 1980年代の家庭用コンピュータで、これまで最も多く売れたパソコン)を使って、私が「コンピュータルーム」と呼んでいた部屋でプログラムをコピーしていた。
コピープログラムが私にディスクを交換するように指示した時、私はドライブから「元の」ディスクを取り出し、キーボードの横にある机の上にそのディスク置いたことを覚えている。
その時、私の母が、部屋の外から私を呼んだので、何の用だろうと母のところに行くために部屋を出た。数分後にコンピュータルームに戻ってくると、次のディスク交換の時間となっていたことに気づいた。
また元のディスクを戻そうしたが、先ほどそこに置いた元のディスクが私が置いた場所になかったのだ。
私はすべてのディスクをディスクファイルから取り出し、その後、机の下など、あらゆるところを探してみたが、元のディスクを見つけることはできなかった。
私は今の数分の間の私の行動を振り返ってみた。
母に呼ばれて、部屋を出て、そして、数分後に部屋に戻ってきた。
私は同じ歩みを繰り返してみることにした。部屋を出て、また部屋に戻る。当たり前だが、やはりディスクはない。
私が部屋に戻った時、私が最初にしようとしたのは、なくなってしまったが、その元のディスクを裏返しにして、チェックすることだった。
その時、私は信じられないほどの恐怖も感じたが、同時に、ほんの少しの楽しさも感じていた。
他にも、次のような例を含むケースがたくさんある。
2日前の晩、私の主人は、眠る前に、結婚指輪を自分のナイトスタンドに置きました。
翌朝、その指輪はなくなっていました。
私は彼が指輪を探すのを手伝ったのですが、私自身は、彼が他の場所に指輪を置き忘れたのだと思っていました。
夕方になり、私は勤め先の病院のシフトの時間になり、出勤しました。指輪は最終的には見つかるだろうと考えていました。
それから2時間後、パニック気味の主人からのメッセージを受け取りました。ベッドルームのナイトスタンドの上に指輪があるのを発見したというのです。
その場所は、主人が昨晩、指輪を置いて今朝なくなっていた場所で、もちろん、その周囲を含めて何度もふたりで探し回った場所なのです。
そのナイトスタンドに、もともとあったかのように置かれていたというのです。
その場所は何度も探した場所ですし、そこで見つかった理由を私たちには説明できません。
その日、訪問者は誰もいませんでした。私たちはペットを飼っていません。その日、主人は1日中、外出せずに家にいました。
私の主人は、まるで小さなワームホール(タイムワープ)にでも落ちたかのようだと言っていましたけれど、私は、そういうことではなく、もっと合理的な説明を求めています。しかし、その理由がわからないのです。
あるいは、宙に少しずつ消えてしまったかのようなキッチンナイフの話はどうだろうか。あなたは、キッチン用品が消えてしまった経験をお持ちだろうか。
以下のような事例だ。
私の場合、昼食の用意をしている間に台所ナイフが消えました。私は、理論的に考え得るすべての場所を探しました。ゴミ箱、台所用の引き出し、物の後ろ、家具の下など。さらに家の外まで探しましたが、誰も台所ナイフを思い出せなかったのです。
その後の数日間、このことについて考えましたが、この出来事についての「理論的」な説明はできませんでした。
その場には客もなく、何より「ほんの一瞬後ろを振り返った」後に、キッチンナイフは消えていたのです。
結局、ナイフはどこにも見つかりませんでした。
結婚指輪やキッチンナイフは小さなものであるし、確かに勘違いなどでどこか違う場所に置いたことは十分にあり得るかもしれない。では、ドレスが消えてしまったというのはどうだろう。
その体験は以下のようなものだ:
それは新人として会社に入社した時の夜のことでした。
私はその数日前に、実家でのお祝いのために3着のドレスを持ち込んでいました。そして、その日はシンプルな黒と白のモノクロのドレスを着るつもりでした。豪華なドレスではありません。
私はダンスタイムの少し前にクローゼットに行きました……ところが、そのドレスが私のクローゼットにないのです。
私のクローゼットのどこにもそのドレスだけがないのです。母と共に探しましたが、見つけ出すことができませんでした。母がついに、他のドレスにするしかないわねと言うので、私は白いドレスを着ることにしました。
ダンスの日の翌日、私はシャツを取りにクローゼットに行きますと…私がダンスで着ようと思っていた、あの黒と白のモノクロのドレスがそこにあったのです。しかも、それは私が最初にかけたところにです。
どういうこと?
これらの種類の事例には、物が消えて再び出現するだけでなく、それらが遠く離れた場所に現れる例や、あるいは、所有者が「自分はこのようなものは持っていない」というものが、その人の部屋などにあると主張することさえある。
このような種類の数々の体験を研究している研究者のヘイワード・キャリントン(Hereward Carrington)氏は、不可解な消滅や移動の多くの事例を研究していくうちに、これらの現象が単なる「物をなくした」という状態を超えた現象だと確信するようになった。
キャリントン氏がまとめた事例の中には、いつも束ねたカギをテーブルの上に置く習慣のある女性の次の例がある。名前はKさんとしておく。
ある日、Kさんは、いつものようにテーブルの上にそれを置いた。そして、そのカギの束を手にして外出しようとした時、そのカギの束がなくなっていることに気づいた。
彼女は部屋中を探したが、発見することはできなかった。結局、Kさんは、すべてのカギを作り直さなければならなかった。
数日後、彼女は薬の瓶のために新しいコルクを必要としていた。これらのコルクは、彼女がほとんど開いたことがなく、長期間、開ける必要のなかった錫(すず)の箱の中に保管されていた。
新しいコルクを取り出するためにその箱を開けた時、Kさんは紛失したはずの束ねたカギがその錫箱の中にあることに気付いたのだった。
近年、物体の消滅現象に関心を示し、このような異常事態の事例を数多く研究するD・スコット・ロゴ(D. Scott Rogo)氏は、これらの事例を包括的に収集する最初の人物になると考えられる。
ロゴ氏は、これらの事例を「自然に発生する脱物質化(spontaneous dematerialization)」と呼ぶ。
氏はこの現象に関する膨大なレポートを収集しており、フェイト・マガジン誌(Fate Magazine)にこの問題に関するいくつかの記事を発表する予定になっている。
この DOP (物質消滅現象)には、合理的なものから、より多くの理論に至るまで幅広い説が存在する。おそらく、最も賢明で世俗的な説明は、単純に物をなくしてしまったり、あるいは忘れやすい正確、ということによるものだろう。
私たちの多くは、心の中に同時にたくさんのことを思っている。特に、日常的な活動の中では、私たちの体は、私たちが実際に何をしているのかを十分に認識しているかについて完全に集中はしておらず、いわば自動的に行動している。
この種の状態では、自分の表層的な意志とは関係なく、どこかに物を置いてしまうかもしれないし、あるいは物を置いた行動自体を忘れてしまうこともあるだろう。
あるいは、たとえば電話などに夢中になっている時に行った行動などでは、無意識に物を置き直したりしているかもしれないが、それは後で思い返しても、思い出せないこともあるだろう。
このような、日常的な物忘れや行動を忘れてしまうことはよくある。物の消滅が、これによるという説明が最も合理的なものだ。
この単純な説明が、DOP の事例の大部分を占めている可能性が高いと思われる。
しかし、これだけでは説明できない事例も多く存在する。
それらの中で、さらに合理的な説明があるとするならば、家族など誰かがそれを持っていったというものだ。そして、返しに来た時に、元の場所とは違う場所に置いてしまったために、元の所有者がわからなくなってしまったというものだ。
あるいは、借りた人が、借りたこと自体を忘れて返していないということもあるかもしれない。
これもまた、多くの DOP の事例の説明にはなり得ると思われる。しかし、一人暮らしの人の部屋で起きる事例にこれは適用できないが。
いずれにしても、DOP のほとんどは、合理的に説明できるものだと思われるが、しかし、中には、どのような合理的な説明もそぐわない奇妙な世界があるという主張もある。
そのような考え方のひとつとして、物体が一時的に、あるいは恒久的に、何らかの形で別の次元、または別の存在面に何らかの形で移行したという説だ。
このシナリオでは、失われた物体はパラレルワールドに段階的に移動する。
その次元、あるいは世界は何らかの形で私たちの世界と行き来がなされているかもしれないが、現在の私たち人類はそれを理解することはできない。この理論は、もともとなかった物体が出現するという現象も説明することができる。
別のやや奇妙な考え方としては、ポルターガイストが物体を消滅させたり移動させているという可能性についての説だ。
ポルターガイス現象は、物体浮遊、原因不明の騒音、音楽、匂い、物体の他の場所への移動など、あらゆる奇妙な出来事があると説明される。
それを主張する意見としては、死んだ人たちの精神が何らかの形でこの世に固着しており、それが物理的な影響を与えるというものや、あるいは、精神というものが孤立して存在し、それが物理的なものとして発現しているとするものなどだ。
しかし、説は説として、すべての現象に説明がつけられるわけではない。
ところで、これらの奇妙な物質消滅現象の興味深い特徴として、それ(物質の消滅や移動など)が発生しても、その人に大きな影響を与えないことが多いという傾向があることだ。
だからこそ、「ちょっとした物忘れかな」と考えてしまう傾向が強いと思われる。
次にあなたが何かをなくした時、それはちょっとした物忘れか、別の次元に移行したのか、あるいは、霊魂の仕業なのか、それを少しだけ考えてみるのも悪くないかもしれない。