前回は、
・20世紀のヴォイニッチ手稿? : 聖書に登場する「智天使ケルビム」のような存在たちが現れる謎の本の内容には「地球の中心が北緯33度」だったりする構図も描かれて
2017/02/12
という記事を記させていただきました。記事は、出自も信憑性も不明な「最近発見された本」の中に写真として収められているイラストや地図や元素の周期表などについてご紹介させていただいたものです。
記事を書いた後、いろいろな図の中でも、ひときわ「地図」のことが気になっていまして、今日また眺めていましたら、日本が「妙な感じ」になっていることに気づき、そこから、いろいろと連想することがありまして、そのことを気書かせていただきます。
ほとんどが何の根拠もないオカルトだと考えていただいて結構ですので、娯楽としてお読み下さい。
また、もともと、この「本」自体がどういう由来のものだか今でもわからず、発見者の存在も曖昧です。つまり、そのすべてがフェイクとか、あるいは「創作物」である可能性は相変わらず高いものだと思いますが、そういうことはどうでもいいのです。
それがどんな出自であろうと、あるいは「フェイクとして作られたもの」でも、そこに偶然、真実が浮き出てしまったことは過去に多く見てきました。
意図が何であろうと、「この世に出現した存在は、目的を遂行する」という意志は、わりと多くのものに秘められているようにも思います。
というわけで、昨日の記事の地図から、どういうことに辿りついたのかということをご説明させていただこうと思います。
比較的、「今のご時世」にあった結論となっていると思います。
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天使ケルビムのような人についての補足
前回の記事で、いくつかの写真をご紹介したのですが、地図以外についても補足させていただきますと、そこに出てくる人・・・といっていいのかどうわからないですが、ここでは便宜上、「人」とさせていただきますけれど、その人たちについて、もう少しご紹介させていただきます。
「本」に残されているイラストに出てくる人たち
イラストではちょっとわかりにくいのですが、これは、旧約聖書の「エゼキエル書」に出てくるケルビムという天使の聖書での説明にある「人の顔が真ん中にあり、右にライオンの顔、左に牛の顔があり、後ろにワシの顔がある」というものと同じ構図となっています。そして、背中には翼があります。
顔の構造に関しては、わかりやすく図説しますと、下のようになります。
この説明だとかわいくなっていますが(かわいすぎだろ)、しかし、その発見された本の資料では、横から見ると、下のように、ややコワモテです。
第2階級の天使という面影はあまり感じられませんが、興味深いのは「その身長、あるいは大きさが示されている」ことです。
四つ顔のある人と、通常の人間だと思われる人とのサイズの比較
もし、この大きさの比較が遠近法など関係なく、普通に並んだものだとすると、この顔の四つある人は、「とても大きい」ということになります。5メートル以上はありそうです(人間のように見える人が、実はものすごく小さいという考え方もありますが)。
こういうような人たちが、複数、何か機械仕掛けのような室内? のような場所で何かをしているというようなイラストも何枚かあります。
この人は、今から 36年前の蛭子能収さんの漫画単行本『地獄に堕ちた教師ども』(1981年)の表紙の人と似ています。
蛭子能収著『地獄に堕ちた教師ども』
この本が出た時、私はまだ十代だったんですねえ・・・と、こんな横道のそれ方をしている場合ではありません。
いずれにしても、最近発見されたというこの本は、このような「不思議な人のような存在たち」が描かれている幾多のイラストと共に「不思議な地図」が何枚か写真として収められていたのですね。
というわけで、ここからが本題です。
地図の頂点から広がる「赤いエリア」の意味は
この「本」に地図は何枚も収められているのですが、その中の1枚が、前回の記事でもご紹介した下のものです。
地球が、みかんの皮のような感じでむかれています。その中心の、みかんでいう「へた」の部分は、前回の記事で、目算で下のような位置だと書きました。
北緯 33度線あたりのように見えましたので、そのようにした次第です。
リビアのトリポリのあたりという感じでしょうか。
まあしかし、実際にこの中心が現在の地名でどこなのか、その正確な緯度経度は、この地図ではわからないですが、それと共に、
「これは何を示しているのだろう」と地図を見た時に思っていた部分
があるのです。
それは、先ほどの地図に、強調のためにこちらで円を書き加えますと、下で囲まれた部分です。
今、こちらで円を書き加えてわかりましたが、この円は完全な円ですね。
それで、この囲まれた中の「地図の下が赤く」塗られていることにお気づきでしょうか。
これに興味を持って、地図全体をよく見ていくうちに、さらに興味深いことに気づいたのです。
それは、
・日本列島がこの赤いラインで分断されている
・赤で塗られたエリア「以外」の地域はほんのわずか(つまり、世界の国や地域のほとんどが赤で塗られているということです)
という二点です。
図でご説明します。
先ほどの地図をただ見ても、日本がどこにあるのかはわかりにくいですが、ユーラシア大陸に沿って、少しずつ見ていきますと日本列島が出てきます。
謎の地図の中の日本
拡大したこの図で、状況がおわかりでしょうか。
日本は、北海道、そして本州の日本海側の一部、九州の一部の場所が「赤い領域」の中にあり、その他は「赤い領域の外」にあるということで、つまり、日本はこの赤線で「分割されている」のでした。下のような感じでしょうか。
朝鮮半島や中国などはすべて、赤い領域の中で、東アジアでこの領域の外に出ているのは日本の東側だけとなっています。
他の国々はどうなのだろうと見てみますと、まず、「国全体が赤い領域の外にある国は、オーストラリアやニュジーランドなどのごく一部」で、全体としても、きわめて少ないことがわかるのです。
そして、日本の他に「国土が分断されている国」には、アメリカや、チリ、アルゼンチンなどがあります。
そして、こうやって見ていきますと、世界のほとんどが「赤の中」なのです。
およそですが、下のようになっていました。
「赤いカコミの外」にある国や地域 日本の太平洋側の地域、マレーシア南部、インドネシア、パプアニュギニア、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカの南部から西部の一部、チリの一部、アルゼンチンの一部、南極、など
「赤いカコミの中」にある国や地域 それ以外の全部の国や地域
これを地図で表しますと、大ざっぱですが、下のようになり、「世界のほとんどが赤で塗られている」ということになるのです。
紫の部分が「地図で赤く塗られた」エリア
「これは何だろうなあ・・・」と思いながらも、「無傷で残っているオーストラリア」の姿を見まして、かつてのひとつの「予言」を思い出したりしていました。
それは 19世紀のセルビアの予言者ミタール・タラビッチ( 1829 - 1899年)によるものですが、その「クレムナの予言」というもの自体は長いもので、その全体は、過去記事、
・私たちに残されたかすかな「破局の回避」の可能性のために(1): 「人類のひとりと宇宙は同一のもの」、そして、ミタール・タラビッチのクレムナの予言
2013/03/24
にありますが、その「最後の部分」は以下のようになります。
ミタール・タラビッチ「クレムナの予言」最終の部分
怒りくるったものたちによる攻撃が始まる。
戦争が始まるのだ。この戦争を戦う者たちは、科学者に命じて奇妙な大砲の弾を作らせる。それが爆発すると、人を殺すのではなく、まるで人間や動物に呪いをかけるようになる。その呪いで人々は戦うかわりに眠りに眠りこむ。
世界の果てにあり、大海原に囲まれてヨーロッパほどの大きさの国だけが何の問題もなく平和に生き残ることができるだろう。この国では大砲の弾はひとつも爆発しない。
三つの十字のある山に逃げ込んだ者たちだけが避難場所を見つけ、愛と幸福に満たされ、豊かに暮らすことができる。
そして、その後はもう戦争は起こらない。
というように、
> 世界の果てにあり、大海原に囲まれてヨーロッパほどの大きさの国だけが何の問題もなく平和に生き残ることができるだろう。
という下りがあり、何ともいえないですが、これはオーストラリアっぽいなあと言う人々もいました。
そんなことを考えながら、その「本」の中の文字などを見ていましたら、次第に、この地図の「赤で塗られた場所」は、
「人類最後の戦争の影響のある場所と関係あるのでは」
という物騒な考えが強く巡ってきたのでした。
なぜかといいますと、この地図のある「本」の冒頭の部分に「ハブール川」という文字が出てくるのです。
ハブール川とは、Wikipedia の説明によれば、
ハブール川 - Wikipedia
現在発見されている中で世界最古級の都市であるハモウカルをはじめ……(略)など、シリアの最北東部にある新石器時代に遡る重要な考古学遺跡は、ハブール川とその支流の流域に散在している。
というように、シリアのハブール川は世界最古級の都市群を数多く育んできた川であるようなのですが、たとえば、その最古級の都市であるハモウカルという都市は、どのような場所だったかといいますと、ハモウカル - Wikipedia には以下のような記事湯津があるのでした。
人類最古級の戦争
2005年と2006年の発掘調査により、ハモウカルにあった都市は紀元前3500年以降に戦争で破壊されたことが分かり、これは中東の考古学史上、現在のところ最古級の戦争の跡である可能性がある。
発掘とともに、紀元前3500年から紀元前3000年の間に都市が忽然と消えたことが分かり、当初は地震により消失したとも考えられていた。しかし多数の墳墓や住居の跡から、都市が攻城戦により攻め落とされて破壊されたことが判明した。
というように、このハモウカルという場所の都市群は、紀元前 3000年より前に「忽然と消えた」のだそうです。その原因は戦争の可能性が高いということで、戦争だと確定したものではないですが、いずれにしても「都市が消滅する」ほどの、あるいは人為的な大変動に見舞われたようなのです。
ハモウカルは、この「本」にある地図の中心のすぐ横にあります。
ここで紀元前 3000年より前に起きたことが最古の戦争だったとしたならば、その戦争はおそらく「現世人類最初の大戦争」ということになるような気がします。
そういうことから、最初があるものには最後があるという、この世の「最初と最後」のルールに従えば、
・地図の中心点は人類最初の大戦争の場所で、赤いエリアは人類最後の大戦争を示唆するのでは
と想像した次第です。
紀元前 3000年頃から始まった戦争は、この地図の中心あたりから、現実として「波状に」世界に拡大していきました。それからの 3000年ほどで「戦争をまったく経験していない」土地というものは極めて少ないと思われます。
そして、文明の流れの中で、戦争は「北緯 33度線に絡みつくように東西」に広がり、そこから南北にも広がり、世界全体を包み込んでいきました。
この「赤い円」がそういうことを示していると考えると、なぜ「赤」なのかも何となくわかります。北緯 33度線が歴史で示してきたものは「血」であり、一般的に「血は赤い」からです。
ただ、なぜ、「最後の戦争」と「最後」というように表現しているかといいますと、これもオカルトですが、先ほどのタラビッチ翁のクレムナの予言の最後は、このように終わるからです。
そして、その後はもう戦争は起こらない
そんなわけで、資料(本のこと)の出自そのものがあやふやな上に、解釈もオカルトでしかないという、どうしようもない話ではありましたが、個人的にはこの地図の意味を理解したということで納得しています。
まあ、そんな激しい戦争が起きるのがいつのことなのかはわからないですが、今の状態のまま「その後はもう戦争は起こらない」というようになると考えるのは無理がありますし、そして、もし起きた場合には大騒動になることも十分にあり得るのかもしれません。
それにしても、天使ケルビムの「役割」は何なのでしょうかね。