2019年3月の国際基準による世界148カ国のIQ値より
・World IQ 82 Becker update V1.3.2
IQと幸福度がリンクしていれば問題はないのでしょうけれど…
各国の知能指数(以下、IQ)を比較するということにどれほどの意味があるのかということは別としまして、今日、海外のブログで、
「世界の IQ 平均は 82 」
というタイトルの記事があったのですね。
これは、どんなものかといいますと、リチャード・リンという人が、2002年に世界の IQ を計算するデータベースとして作成した基準がありまして、それを元に、毎年、世界 148カ国の「 IQ 値」が改訂されているもののようなのです。そのプロジェクトのページには、以下のように記されています。
世界の IQ
このプロジェクトでは、科学者リチャード・リン氏と精神分析学者タトゥ・バンハネン氏の 2002年と 2012年の著作「世界の国々の富とIQ (IQ and the Wealth of Nations)」で作成された IQのデータセットの手法により、各国の IQ を毎年改訂している。
主な目的は、厳密に標準化された方法を使用して、それぞれの国家の IQ を再評価し、計算と推定をしやすくするためにある。
そういうものなのだそうですけれど、 3月26日に改訂された「世界の各国 IQ 値」では、世界の IQ の平均値は「 82 」ということになったことが記されていました。
それで、「上位は?」とランキングを見てみましたら、冒頭にありますように、「 1位は日本」なのですね。
「へえ」と、やや意外感を持ちつつ、それを眺めていたのですけれど、冒頭の表では小さすぎて、ほとんど読むことができないと思いますが、こちらのリンクに、オリジナルの表があります。
このようなランキングに意味があるのかどうかはともかく、馴染みのある国や、主要国はどのような感じなのかを記させていただきますと、以下のようになります。
1位から10位まではすべて掲載いたしまして、あとは適度に抜粋させていただきます。
ちなみに、上位は、ほぼ東アジアです。
主要国のIQと世界順位
カッコ内が IQ 値
1位 日本 (107)
2位 台湾 (106)
3位 シンガポール (106)
4位 香港 (105)
5位 中国 (104)
6位 韓国 (102)
7位 ベラルーシ (102)
8位 フィンランド (101)
9位 リヒテンシュタイン (101)
10位 ドイツ (101)18位 オーストラリア (99)
20位 イギリス (99)
27位 アメリカ合衆国 (97)
44位 イスラエル (92)
56位 タイ (89)
80位 ブラジル (83)
82位 ベネズエラ (83)
96位 イラン (80)
110位 サウジアラビア (76)
112位 インド (76)
120位 ジンバブエ (74)
137位 イエメン (63)
148位 ネパール (60)
こういうようなことになっていました。
表そのものは以下のようになっています。
日本が1位なのは、めでたいと言ったほうがいいのか、釈然としない部分があるといったほうがいいのかは難しいですが、調査自体は、多少の誤差はあったとしても、一定のルールでおこなわれているようです。
ちなみに、世界地図で色分布でも示されていまして、以下のようになっています。
世界のIQの分布(色が青いほど高い)
・World IQ 82 Becker update V1.3.2
この地図を見ていますと、何だかこう「中世のヨーロッパによる侵略国の色分布」みたいな感じもありますが、ともかく、世界の IQ はこのような分布となっていました。
それにしても、これがそれぞれの国の国民の平均した「知能」なのだとすれば、日本を含めた上位のアジアの国々は、今どうしてこんにいろいろと大変なのか…という気は正直します。
まあ・・・しかし、この「日本は IQ が世界で最も高い」ということを、もう少し前向きにとらえてもいいのかもしれないとも思いました。
というのも、これからの時代は、本当に考えなければならない時代が長く続くと予想されるからです。
日本はもとより、世界のどんな人たちも、賢明に考えないと生き残ることさえ難しくなるような時代が来ないとも限らないです。
少子超高齢化をひとつとっても「どうする?」と言われて、すぐに解決するようなことではない……。
身体や精神疾患の増大も「どうする」と言われて、すぐに解決する問題ではない……。
環境の崩壊も「どうする」と言われて、すぐに解決する問題ではない……。
日本の負債ひとつとっても、「どうするべ」と方言で聞かれても解決は難しい。
今後の社会は、ものすごく考えていかなければ、数十年後には、私たちは存在しないかもしれないです。
いや、主要国はわりと同じような問題を持っているはずで、みんなが考えなければ生き残ることができない時代となっていきます。
そのような中で、本当は私たち日本人は今よりもっと「知能を使える民族」なのだと認識しながら、なぜ、
「最近の日本人はそんなふうな民族に見えなくなってしまったのか」
ということを考える機会なのかもしれないです。
そもそも、知能というのは、自由で伸びやかな状態や環境でこそ開花するもので、グリグリに押さえつけらたり抑圧されている中では、IQ がどうであろうと、「良い智恵」というものは出ない気がします。
これからの社会や世界を生きるためには、特に私たち日本人は考えなければならないことが山ほどあるわけですから、私たちは、ここでむしろ「私たち日本人は本来こんなに賢明な民族なのだ」と開き直りながら先に進むのも悪くないのかもしれません。
たとえば、大げさな言い方かもしれないですが、これが天のようなものから与えられた天賦的なものなのだとすれば、それを自由に開花させていない状態は、何だか残念な気がします。
現在の「やや抑圧と不自由と不寛容が突出している時代」が、今後少しでもそうではない方向へと変化していけば、未来の日本人はきっと、このような知性を金儲けとか物質社会の肥大の方向だけではないものにも向けられるような気がします。
そうすれば、多くの日本人が本来持っているこの知性が、社会と地球に対して大変に素晴らしい働きをする時代が来ると思いたいです。
そして、いつかはこのランキングに見合う日本社会に日本人みんなが暮らすことができればと。