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11月1日にメルマガ終末の香りに包まれながら、うお座時代の最後のカオスの100年を耐え忍ぶを発行させていただきました。

中国という国 日本の未来

中国の知識人の方の寄稿文を読んで、むしろ今の自分や日本人に寂しさを感じてしまった日に。……しかしまだ日本(の子どもの心)は終わっちゃいないと信じたい

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エポックタイムズの6月11日の記事より


Epoch Times

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今回はひとつの記事を翻訳してご紹介したいと思います。

それは、エポックタイムズ(大紀元)の英語版に掲載されていた冒頭の記事です。寄稿したのは、中国の国際関係学者であり、作家やテレビ司会者でもあるというワン・チョン(Wang Chong)さんという人で、「中国人のウソ」について書いています。

そして、それが培われるのは「子ども時代に遡る」ことが記されていて、さらに、そのことについて日本との対比で書かれています。

まあ、書いている方が中国人ですので、中国のことはよくわかっても、日本のことについてはそれほどでもないのかもしれなく、「やや買いかぶり過ぎ」なのですけれど、結局、ご紹介しようと思ったのは、少なくとも一部の知識人などに、今でも、日本をこのように見ている人たちがいるということです。「このように」というのは本文をお読みになればわかります。

しかし、この方が素晴らしいものとして書いてらっしゃる日本の文化的背景も、現在かなりのスピードで失われています。私は日本に住んでいる日本人ですので、中国のことはわからないですが、日本のことはわかります。

それでも、「日本人はこの人が書いているような日本人とその生活態度に《戻る》べきだ」と、つくづく思いました。

とりあえず、今回は余計なことは書かないで、本文だけにしたほうがいろいろと考える時間ができるのではないかと思いますので、本文に入らせていただきます。

なお、少し前の、

悪魔の最終勝利を阻止する存在は… : 満身創痍でボロボロなれど、数百年間の「ヨーロッパ・ハザード」から生き残った日本、そして他のほんの数カ国は何のために地球に存在し続けるのか
 2017/05/19

という記事のタイトルに書かせていただきましたように、今の日本人と日本人社会は「(精神的な)満身創痍」だと思います。今回の本文にありますような「本心ではない標準的な答え」を用意している子どもたちもとても多くなってします。

日本もまた「ウソで武装する社会」になりつつあるのかもしれません。そこに「どのように向かっているか」というメカニズムは書ける時があれば書きたいと思いますが、しかし、それでも、日本には「他のどこにもない言葉にできない心地よさ」が根底に少し残っていることも感じます。今はぎりぎり大丈夫なんでしょうけれど、今のままでは、今回の記事に書かれている「他の国の人々が憧れる日本の精神」が完全に崩壊するのも遠くないのかもしれません。

というわけで、余計なことを書いてしまいました。ここから本文です。


TV Personality: Chinese Children Are Taught to Lie
Epoch Times 2017/06/11

中国の子供たちは嘘をつくように教育されている

数年前、日本と中国である調査がおこなわれた。

それは「戦争が起きた時に自分たちの国のために戦う意思があるかどうか」という内容のアンケートだった。

その調査に対して、日本人で「はい」(戦う意志がある)と答えたのは、全体の 11%だけだった。同じ問いに対して、中国では 71%が「はい」と答えた。

このことは、中国人が日本人より愛国心が強いことを示しているとお考えになるだろうか。それとも、あるいは、中国人は日本人ほど正直でないことを示しているとお考えになるだろうか。

もし本当に戦争があった場合、中国でそんなに多くの人々が本当に国のために戦うだろうか。

2010年 4月8日、日本の財団法人 日本青少年研究所は、日本、中国、韓国、米国の高校生を対象に、学業に対しての態度に関して調査を行った。

その中に、たとえば「授業中の居眠り」についてのものがある。調査では日本人の高校生は 45%が授業中に居眠りすることがあると答えた

それに対して、中国人で、授業中に居眠りしたことがあると答えたのは全体の 4.7%だけだった。

この率から考えると、たとえば 50人のクラスがあったとすれば、そのクラスの中で、日本人の学生は 22人が居眠りすることがあり、中国人で居眠りをするこ学生は 50人のうち 2人しかいないことになる。この日本青少年研究所の調査での結論が、中国の高校生は、日本人学生より勉強に意欲があるという結論が引き出されたのも無理はないだろう。

この調査では、日本、中国、韓国、米国の中で、日本人学生の勉強への否定的態度がクローズアップされ、中国人学生の学習行動が最も肯定的なものとなった。

しかしだ。この結論が事実と程遠いことは、中国人である私たちが一番よく知っているし、誰でもそれがわかるだろうと思う。居眠りについても、中国で高校を卒業した人なら誰もよく覚えているだろう。

50人のうちで 2〜 3人しか居眠りしないようなクラスもあるのはあるかもしれないが、それは非常に優れたクラスであって、普通の高校のクラスの話ではない。

この中国人学生たちの非常に低い「居眠率」には2つの理由が考えられる。

ひとつはサンプルが科学的ではない統計によっている可能性。つまり、50人で 2人しか居眠りしないような優れた学生たちのクラスを対象にしていたということ。

そして、もうひとつの可能性は「中国人の学生たちは調査で嘘を書いた」。

実は、中国では、すべての生徒が「調査がある時に答えるための標準的な回答」を持っている。その答えは、彼ら子どもたちが「そう答えることを大人から期待されている答え」でもある。

もちろん、アンケートに対しての「正直な答え」もある。たとえば、「授業中に居眠りすることがある」というのが正直な答えのように。

中国の子どもたちの多くは「標準的な回答」を選ぶ可能性が高い。

しかし、なぜ日本の子どもは正直に答えたのだろうか?

それは、家庭環境と教育システムに反映される日本と中国の社会的、文化的価値観と関係がある。

広東省を拠点とする中国国有メディア新聞『南方日報』は、中国の学校の子どもたちが、レポートを書く時に、「まず嘘から書くこと」について「嘘のレポート(The Lying Essay)」というタイトルの記事を掲載した。

この「嘘のレポート」という記事のタイトルは、以下の教師の言葉から引用されている。

「私は生徒たちに『私の心に残る先生』と題されたレポートを書く課題を与えました。すると、すべての生徒たちが、イェ先生という一人の女性教師のことについて書いたのです。生徒たちは、この教師の勇敢な行為を数多く列挙しました。その素晴らしい行為の数は、孔子を上回るほどでした」

「しかし、私は何年もイェ先生の同僚でしたが、生徒たちが書いているそんな勇敢な行為をひとつも彼女から聞いたことはないのです。つまり、生徒たちが書いているそれらはすべて嘘なのです。生徒たちのレポートの嘘は年を追うごとにひどくなり、内容も激しいものとなっていました。それは、イェ先生が病気で亡くなるまで続きました」

中国の学者である朱大可氏は、この南方日報の記事から、かつて自分も論文に嘘を書いていたことを思いだしたという。朱氏は、かつて毛沢東主席の言葉を引用した論文を発表したが、そこには毛沢東の言葉に「とても感動した」と嘘を書いていた。あるいは、文化大革命の映画を見て、それに対しても「とても感動した」と書いている。朱氏の論文はすべて同様のパターンで構成されることによって、政治的に正しいものだと保証された。

 

日本では、中国とはずいぶん違う光景が描き出される。

日本の両親は、一般的に子供たちの誠実さを育むことを重視する。3〜 4歳の子供が誤って自宅の花瓶を壊した場合、嘘を言わずに正直に言えば、罰せられるのではなく、正直に言ったことについて賞賛される。

しかし、その子どもが真実を両親に伝えずに他人のせいにすれば、その子どもはひどく怒られるかもしれない。

日本には、賞賛と罰の明確なシステムがあり、早い時期から人の正直さを確立するのに役立っている。

子どもの言葉に対しての大人の反応も中国とは違う。

たとえば、日本人の子どもが「大きくなったらパン屋さんになりたい」と言ったとすれば、大人はその子どもたちの言葉を聞いて頷く。否定したりはしない。

しかし、中国の子どもたちは、そのようなことを言うと、大人たちから批判されることが多いため、しばしば将来の夢についても、本来考えていることと違う壮大な願望を「標準的な回答」として用意していることが多い。

そして時間の経過とともに、その「標準的な」回答が心に深く根付くようになる。

次第に、何を聞かれても、自分の本心ではなく「用意した標準的な答え」を大人に提示しようとするようになる。

周洋(スピードスケートの女性選手)が、冬季オリンピックで金メダルを獲得した時、彼女は中国国家に対して感謝を述べるという標準的な答えに従わなかった。代わりに、彼女は、これで両親の生活が良くなるだろうと答えた。

彼女は後でこの声明を変更することを余儀なくされた。

中国の現在の社会的な雰囲気はとても良くない。

真実を伝えることは悪い運をもたらし、嘘を言えば生き残ることは少なくともできるのではないかという恐れの中に人々はいる。

日本では、誠実な教育は一生を通して行われる。自宅では両親は子供たちに嘘をつかない。

学校では、子どもたちが正直であることを学ぶ。 仕事では、誠実さはほぼ普遍的なビジネス哲学として扱われている。

かつて、日中教育交流セミナーに参加したことがある。

司会者は、日本と中国に、それぞれの自分の国の教育制度の欠点を列挙するように頼んだ。

私を含めた中国代表は、どのようなものを持ち出すかについて話し合った。それは、多くの学校で起きている校内暴力の問題や、教師への尊敬の欠如などについてなど多数だ。

しかし、このようなことを発表することは、国際的な交流の中で中国のイメージが悪くなることにつながるため、国のイメージ保護のために、このようなことに言及するわけにはいかないとして、すべて表に出すことを却下された。

嘘は、数千回繰り返しても真実にはならない。

そして嘘は無害ではない。





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Oka In Deep

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