2017年6月6日の中国の報道より
基本的に海上にしか出現しない上位蜃気楼が、なぜ「陸地」にこんなに出始めたのか
中国広東省に「空中に浮かぶ都市」の姿が出現したことが話題となったのは、2015年10月のことでした。
その際には、
・半透明UFOに続き、中国に出現した「空中巨大都市」に驚きつつも、それらもまたホログラムかもしれないという世の中で
2015/10/13
という記事でご紹介したことがあります。したのでした。それは下の写真のような光景でした。
2015年10月9日 広東省 仏山市の上空に出現した光景
当時、この広東省の現象に関しては、蜃気楼の中でも比較的珍しい「上位蜃気楼」というものだろうと専門家たちは結論付けていました。
温度の低い海面等によって下方の空気が冷やされ密度が高くなると、元となる物体の上方に蜃気楼が出現する。水平線(地平線)の下に隠れて見えない風景や船などが見える場合がある。
そして、先日の 6月6日、やはり中国でまた同じような「巨大な建物群」が空中に浮かんだのです。
冒頭の写真がその様子で、下は中国のテレビで報じられた際のものです。
そして、この中国の報道にある中国語が、「蜃気楼」というものの「一般的な姿」を現していると思います。それは、ここにある「海市蜃楼」という言葉で、つまり、
「蜃気楼とは海で起きる現象」
であるのが一般的なのです。
これは、たとえば Google の画像検索で「蜃気楼」と検索されればおわかりかと思いますが、実際の例として挙げられているのは「すべて」海で起きているものです。
まして、「上位蜃気楼」ともなると、これまで報告されているほとんどすべては海上で発生したものではないでしょうか。
今回、中国で「蜃気楼」とされるものが起きたのは、寧夏回族(ねいかかいぞく)自治区の呉忠市という場所です。
寧夏回族自治区は地図では下の位置になります。
「空中都市」が目撃された寧夏回族自治区の場所
・Google Map
海からはるか離れた場所にあります。
そして、先ほど写真を載せさせていただいた 2015年の「広東省の浮遊都市」は、 仏山市という場所で目撃されました。
仏山市は香港に近い場所ですが、海に面しているわけでもなく、完全に内陸の都市です。
ちなみに、2016年3月には、中国の大連で「そこにないビル群」が多くの人たちに目撃されました。
2016年3月18日 中国大連の港から見えた光景
この場合は、大連の港から見えたということで、つまり「海の上の光景」だったということになりまして、この大連の現象の場合は「典型的な上位蜃気楼」と言って問題ないのかもしれません。
それにしても、大連にしても、今まで目撃されたことがあるならともかく、大々的なニュースになるほど「その場所では前例がない」のですから、「これまでとは自然の条件が何か違う部分がある」と考えるほうが妥当なのかもしれません。
そして、こういう現象が起きた場合、その現象について、常に以下の3つの主張がなされるということを、過去記事に書きました。
それは、
・蜃気楼
・ホログラム計画
・パラレル・ユニヴァース
です。
それぞれの主張をまとめますと、
・ 「蜃気楼」だとした場合 → これまで出現することがほとんどなかったようなタイプの新しい蜃気楼が出現し続けているということからの、上層大気を含む地球環境の大きな変化を示している可能性。
・ 「陰謀論としてのホログラム計画」だとした場合 → この世で起きていること、見えることの多くが何かによって、ねつ造されている、あるいは「見えているものが現実ではない」世界に私たちが住み始めているという概念。
・ 「パラレル・ユニヴァースの出現のたぐい」の場合 → 地球の時空に大きな変化が現れ始めているかもしれないことを示しているかもしれないという概念。
どれも、それぞれの説にはそれぞれの立場での道理があるので、どれが正しいとか正しくないとかは言えません。
ちなみに、「陰謀論としてのホログラム計画」というものは、「政府の陰謀」というような、わりと理解しやすいタイプの陰謀論もありますが、もっと込み入ったものになると、「この地球を、宇宙から支配している存在による所作」という難解なものもあります。
そういうことは事実としてあるのかどうかはともかく、プレアデス星とか、そういうような場所の存在だと主張する人たちの意見によくあらわれます。
下は、バーバラ・マーシニアックという人の書いた『プレアデス+かく語りき ― 地球30万年の夜明け』という本の中にある下りです。
この最初にある「彼ら」の意味は、自称プレアデス人が言う「地球を支配している者」のことです。
『プレアデス+かく語りき ― 地球30万年の夜明け』より
彼らはホログラフィの挿絵を作り、それは真に迫ったドラマそのものですが、それをポータルを通してあなた方の現実のなかに挿入するのです。
これをやっている宇宙存在は何十万年も生きている存在であり、人類の周波数はコントロールされているために、人間を騙すことは彼らにとってはまったく簡単なことです。
ホログラフィーの挿絵は、三次元の世界とまったく同じように見えます。それは作られた出来事であり、それをあなた方の現実に、現実のつづきであるかのように挿入します。
それは見ている者の頭脳に影響をおよぼす目的で使われ、見分けるのはとても困難です。
壮大な出来事の一部は本物ですが、一部はホログラフィーの挿絵で、人類の意識をコントロールしやすいように、一つの世界秩序に向けようとする意図でデザインされるでしょう。
難解な話ですが、こういうような主張がこの世には存在していて、そして、これを信奉している人の数も多いです。真偽は確かめようがないことですが、道理が存在していると感じる部分もあるし、ちょっと信じがたい部分もあるし、簡単な概念ではないです。
政府の陰謀的なものに関しては、こちらの過去記事に「実在しない光景、あるいは、フェイクの神の再臨をホログラフによって作りだすブルービーム計画」という主張が存在することについて書いたことがありますので、ご参考いただければ幸いです。
いずれにしても、このブログでもまた「変な現象」をご紹介することが多いですけれど、陸地の上位蜃気楼のような現象が増えている、ということも含めて、確かに最近は、いろいと「奇妙」です。その最近の「奇妙」の意味は何なのかなとは思います。
結局は、「何かが変化してきているのだろうけれど、それが何なのかよくわからない」ということなのだとは思いますけれど。
このことについて、同じような考えを書いていたミステリー系の人気サイト「ミステリアス・ユニヴァース」の記事をご紹介させていただきます。
Another Floating City in China and Experts Look for Causes
mysteriousuniverse.org 2017/06/09
中国にふたたび浮遊都市が出現。専門家たちは原因を探る
中国では、最近、空中にビルや都市の光景が浮かび上がるという事象が何度か起きている。多くの科学者や専門家たちは、この現象を「蜃気楼(ファタ・モルガナ)」と呼ばれるもののうちの比較的珍しい「上位蜃気楼」だという現象だと説明に同意している。
しかし、専門家たちが困惑しているのは、中国だけではなく、世界中でその現象が以前に比べると非常に多い頻度で起こっている理由だ。
今回の中国の現象は、中国北部中央の呉忠市という場所で 6月6日に起きた。
その直前、現地では雹(ひょう)を伴う激しい嵐に見舞われており、その後に、空中に都市の姿が浮かび上がった。
その建物群は、空の雲の上に並んでいるかのような光景を見せていた。
これまでのいくつかの例と同じように、この呉忠市で空に出現した都市群も、その周囲にその姿と一致する建物はないという。
そのこともあり、これまで同様にさまざまな意見や主張が出ている。
気象学な蜃気楼現象だとする一般的な説の他に、亡霊都市という概念や、パラレルユニヴァース(平行宇宙)と関係すると述べる人たち、あるいは、何らかの組織による陰謀論的な実験だと主張する人たちもいる。
蜃気楼は、密度の異なる大気の中で光が屈折することにより、地上や水上の物体が浮き上がって見えたり、逆さまに見えたりする現象を言う。そして、実際にはそこにはない物体がそこにあるかのように映る。
ただ、これまで一般的には、蜃気楼のほとんどは海上で見られた。
ところが、最近、大規模な蜃気楼が陸地でも頻繁に目撃されるようになっている。
中国の多くの事例でも、それは海からはるかに遠い陸地で起きている。
陸地での蜃気楼が突然増加し続けている原因は何だろうか。
ひとつの考えとして、現在は世界のどこでも、誰でもカメラつきの携帯電話やスマートフォンを所持しており、撮影が容易になったことが関係あるのかもしれない。
あるいは、中国の大気汚染の程度についてご存じの方も多いかもしれないが、濃い汚染により空気が濁っている状態で、そこに何か投影されやすい状態になっているというようなことも考えられなくはない。
または、現在の気候変動により、世界中で激しい暴風雨が頻発しているため、雨や霧が地平線をぼかしてスモッグ効果となり、そこに何か投影されるようなことが多くなっているというようなこともあり得るのだろうか。
そして、これらの現象がパラレルユニヴァースと関係あると考える人たちの数は少なくないし、あるいは、何らかの組織が天候をコントロールしたり、ホログラムで人々を欺こうとしているという主張も根強く存在している。
現在の世の中では、起こるさまざまな事象にさまざまな考えが同時に発生し、そこには常に確信と懐疑論が常に同居する。
しかし、素直な心でこれらの現象に対峙することもまた、人類の未来のためには悪いことではないのかもしれない。
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