お釈迦様の言葉が現実でひとつひとつ埋められていく
元アメリカ下院議長だったニュート・ギングリッチさんという方の記事を今日読んでいました。「核戦争を真剣に受け止める」というタイトルの記事です。
文書の中には「相互確証破壊」などの言葉(核で攻撃されれば、必ず報復するという概念)が出てきていて、懐かしく感じていました。
「相互確証破壊を最初に取り上げたのはいつだったかなあ」
と過去記事を見ていますと、ほぼ 10年前の以下の記事につきあたりました。
[記事]ウラジーミルの異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
In Deep 2014年09月02日
このタイトルの見事なパクリ方からもおわかりのように、相互確証破壊をテーマにしたアメリカ映画『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』(1964年)のことを書いたものでした。
見てみると、この記事の冒頭になぜか、お釈迦様の「法滅尽品」が記されていました。何の意図だか自分でもわからないです。
お釈迦様『大集経』法滅尽品より
東西南北の国王が互いに戦争をし、侵略を行う。
虚空中に大音声が響き渡り、大地が震える。
悪疾が次から次へと流行する。
太陽と月は光を失い、星の位置が変わる。
白い虹が太陽を貫く凶兆があると、大地は振動し、水は涸れ、不時の暴風が起こる。
これを読んでいまして、「悪疾が次から次へと流行したなあ」と思い、そして、「星の位置が変わったなあ」と思い(参考過去記事)、さらには、「白い虹が出たなあ」などと思い出します。
白い虹とは、2019年10月22日、令和の天皇陛下のご即位の礼の当日、富士山の前面に白い虹が出たのです。これは時期的に、中国武漢から「謎の肺炎」が報告される直前でもありました。
2019年10月22日の山中湖の白い虹
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このことについては、「即位の礼の日に富士山に出現した「白い虹」」という記事で取り上げさせていただいています。
先ほどの「法滅尽経」というのは、れっきとしたお経の一つだそうですが、2000年前の予言というようにも言われています。
「仏法が滅しようとする時」に以下のような世界になると述べられていたそう。
「法滅尽経の話」より
仏法が滅しようとする時、女人は精進して常に徳を積むが、男子は怠けて信心がない。
仏法が滅ぶ時、天の神々はみな涙をこぼし、泣き悲しむ。
作物という作物は実をつけなくなり、疫病が流行し、死んでいく者も多くなって人々は苦しむ。
税金は重くなって、道理に合わない税のかけ方をする。
悪人が海の砂の数より多くなり、善人は一人か二人になる。
世界が最後になる寸前には、日月が短く、人の寿命も段々と短くなって四十歳で白髪になる。
男子は淫乱にして、精も尽き若死にするようになり、長生きしても六十歳ぐらいであろう。
まだ続きますが、こういう「寿命」のあたりを読んでいましても、「あり得ることだなあ」と今なら思います(ターボ老化)。
そういえば、アメリカでは「成人の約 15人に 1人が、免疫不全状態」だというアメリカ医師会の調査を以下でご紹介しています。
[記事]米国で「免役不全」の数が倍増。現在、成人の15人に1人が免役抑制状態
地球の記録 2024年2月25日
免疫不全状態の人が増えれば、どうしても全体の寿命は短くなりますでしょうし。日本ではこういう免役状態の調査はおこなわれていないですが、場合によっては、アメリカより、もっと率が高くなっているかもしれません。
> 悪人が海の砂の数より多くなり、善人は一人か二人になる。
これも赴き深いです。
コロナワクチンの時代を思い出していただきたいのですが、「悪いことをしようとしているわけではないのに、結果として悪人になる」という構図が日本全体で見られました。
以下の大平洋戦争中の日本人の構図と同じでした。気づけば、誰も彼もが「悪人」となっていた。
伊丹万作『戦争責任者の問題』(1946年8月)より抜粋
少なくとも戦争の期間をつうじて、だれが一番直接に、そして連続的に我々を圧迫しつづけたか、苦しめつづけたかということを考えるとき、だれの記憶にも直ぐ蘇ってくるのは、直ぐ近所の小商人の顔であり、隣組長や町会長の顔であり、あるいは郊外の百姓の顔であり、あるいは区役所や郵便局や交通機関や配給機関などの小役人や雇員や労働者であり、あるいは学校の先生であり、といったように、我々が日常的な生活を営む上において、いやでも接触しなければならない、あらゆる身近な人々であったということはいったい何を意味するのであろうか。
悪を意図しているわけではないのに、みんなレギオンになる。
レギオンというのは、聖書に出てくる「悪魔の手先」です。この世にはたくさんいるとレギオン本人が聖書で述べています。
以下は、パンデミックが始まった年に書いた記事です。
[記事]人類の多くが「レギオン」になりつつある…
In Deep 2020年9月22日
多くの人が「正義」として、社会的距離やマスクや過剰な消毒を推し進めていた頃でした。
気づくと、多くがレギオンになってしまっていた。
その後、ワクチンの展開局面でも、同じような構図が見られました。そのワクチン後の結果、お釈迦様が述べていたような、
> 人の寿命も段々と短くなって…
ということも現在すでに現実として起きています。
なんというか…お釈迦様の 2000年前の終末の予言的な言葉が、確かにこの世に漂い始めているなあと感じます。
そんなこともあり、ギングリッチ元議長の「核」に関しての文章をしみじみと読んでいました。2025年夏頃までには、ギングリッチ元議長が述べているようなことも起こらないとも限らないとは思います。
ギングリッチ氏は、アメリカにおいて最も可能性が高いのは、「アメリカに侵入した者たちによる国内核テロ」だとしています。
昨日、以下で記事にしましたが、アメリカへの不法入国は増加する一方となっていて、完全にコントロールが外れています。
[記事]米国の国境を不法越境する中国人の数が500%急増。その中には明らかに人民解放軍の兵士である可能性のある人たちも
地球の記録 2024年2月24日
1920年代からのアメリカ国境で確認された違法移民の数の推移
Jim Bianco
法滅尽経で述べられている項目がひとつひとつと埋まっていく中で、今後のさらなる「荒れっぷり」が予測されなくもないです。
核の脅威も高まっているのかもしれません。
ギングリッチ元議長の記事をご紹介して締めさせていただきます。
核戦争を真剣に受け止める
Taking Nuclear War Seriously
Newt Gingrich 2024/02/23
アメリカ国民が核戦争を真剣に受け止めることは極めて重要なことだ。
1991年のソビエト連邦崩壊以来、過去 35年間、アメリカ人はリラックスし、あたかも核から本質的に安全であるかのように行動してきた。
ビル・クリントン大統領と私が 1998年にハート・ラドマン委員会 (※ 21世紀の国家安全保障に関する米国委員会)を設立したとき、私たちはアメリカの安全保障戦略を徹底的に再考したいと考えていた。
この委員会はチャールズ・ボイド将軍によって見事に指揮され、驚くべき報告書を作成した。
私たちは、米国に対する最大の脅威は、おそらくテロ集団による米国の都市への核攻撃であると警告した。私たちは、3つの同時核事故に対処できる国土安全保障省を提案した。それは、私たちが軍事組織や一流の消防署を連想させる規律と訓練を備えた部門になっただろう。
核兵器の危険性をほとんどの人が理解していないことの表れとして、現在のアメリカのこの部門は非常に無能な官僚組織に堕落した。現在、国境で非武装の民間人に対処することさえできていない。
おそらく、1回の核事故(ましてや 3回の同時発生)に対処することは全く不可能だろう。
しかし、核戦争の可能性はますます高まっている。ソ連に対処する場合、相互確証破壊戦略 (※ 一方が、他方から先制核攻撃を受けた場合、残存核戦力によって報復できる能力を保証する態勢)が核戦争を阻止するための抑止力のバランスを維持できると考えられていた。
(相互確証破壊の態勢で核が使用されると)事実上全滅が確実だったため、両国とも核兵器を発射しなかった。多くの点で、相互確証破壊は決闘の挑戦に対するエイブラハム・リンカーンの反応に似ていた。リンカーンは 3フィートの位置で散弾銃を選択し、もう一人の男は後退した。
しかし今、報復されても気にしない国々が核兵器を手に入れている。
イランの神権独裁政権が、イデオロギー上の理由からテヘランとテルアビブの交換を実質的なプラスとして受け入れる可能性がある。
私たちは、金正恩氏とその指導者(彼よりも強硬派であると思われる彼の妹を含む)の価値観や思考プロセスをまったく理解していない。韓国の経済、技術、生活の質の向上に直面して、北朝鮮政権が唯一有利な要素として核攻撃の危険を冒す可能性はある。
パキスタンは不安定で、長年の対戦相手であるインドは着実に成長している。これは、パキスタンがインドの規模によって脅威にさらされた場合、またはインドがパキスタンの脅威と認識されたことに積極的に反応した場合、核紛争につながる可能性がある。
最終的には、純粋な誤解からこの地域で核紛争が起こる可能性がある。
ロシアの独裁政権は、ソ連の訓練(ウラジーミル・プーチン氏は KGB 職員であり、今でもソ連の精神に深く忠実だ)と大ロシア・ナショナリズムの危険な組み合わせだ。
さらに、プーチン大統領とその同盟者の腐敗の深さ、そして国内の敵対者に対するプーチン大統領の対応の激しさと残忍さは、敗北の代替策として核兵器の使用がますます可能になる心理的環境を生み出している。
プーチン大統領自身も戦術核兵器の使用を示唆している。最近、ロシアがウクライナの土地の返還を強制された場合、同氏の親しい同盟者(※ メドヴェージェフ元大統領のこと)はロンドンとワシントンで核兵器を使用するだろうと示唆した。
最後に、核能力を持つ我々の敵の中で最も合理的で安定しているのは共産主義の中国だ(このことだけでも、世界がどれほど不安定になっているかが分かるだろう)。
中国は、人口減少、経済の急速な衰退、フラストレーション感と世界的孤立感の増大により、習近平総書記が危険を冒して台湾に侵攻したり、南シナ海に危機を強いたりする決断を下す可能性もある。紛争が起きた場合、驚くべきスピードで制御不能に陥る可能性がある。
核攻撃がどれほど危険かを理解するには、フィリップ・ワイリーの驚くべき小説「トゥモロー」を 70 年前に遡ることも役立つ。これは、単一の都市に対する核攻撃と、生命と文明を破壊する核兵器の力の物語だ。
この本は、高校生だった私に、核戦争を避けるために、そしてもし核戦争が起こっても生き残るために事実上あらゆることをしなければならないことを確信させてくれた本だった。
私は最近、スティーヴン・ハンターの 1989年の小説「ザ・デイ・ビフォア・ミッドナイト」を読み返した。この小説では、プーチン大統領と非常によく似たロシアの国家主義者が、核戦争を起こそうとアメリカの大陸間弾道ミサイルのサイロを占拠する。
私たちが核戦争を真剣に受け止めるなら、すぐに次の 3つのことを行うべきだ。
まず、あらゆるレベルでイスラエル品質のミサイル防衛システム(※ アイアンドームと呼ばれるシステム)を構築すること。これは、ミサイルがサイロから出て、再突入するまでの宇宙滞在期間を経て、最終的に防衛地点に到達するときにミサイルを除去することになる。
ロナルド・レーガン大統領は 1983年に戦略防衛構想を提案したが、これは「スター・ウォーズだ」と揶揄された。しかし、その技術継承者たちは何万人ものイスラエル人の命を救ってきた。このミサイル防衛システムのグローバル・バージョンがあれば、何億人もの命が救われる可能性がある。
第二に、病院、警備員、建設労働者、その他、人命の損失を最小限に抑えるために必要なものすべてを備えた 3 回以上の核事故に対応できる国内の生存システムを開発すること。これには、放射線生存薬、食料、水などの備蓄が含まれる。
第三に、潜在的な電磁パルス攻撃(EMP攻撃)に対してシステム全体を強化するクラッシュ・プログラムを用意すること。 EMP 攻撃は壊滅的であり、文明を破壊するだろう。
(※ 訳者注) EMP については以下の記事などをご参照くださると幸いです。
・ロシアのEMP開発の歴史が60年に及ぶことを知り、そしてディーガルの壊滅的な人口動態予測を米国議会報告「EMPは90%のアメリカ人を殺す」で思い出す (In Deep 2022年3月15日)
私たちアメリカ人は真珠湾攻撃に驚いた。2001年9月11日の同時多発テロに私たちアメリカ人は驚いた。しかし、私たちは核攻撃に驚くべきではない。
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