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パンスペルミア 人類の覚醒と真実 地球という場所の真実 宇宙の中の地球

地球の生命は宇宙から来たことが確定か:北海道大学やNASAによる国際研究で、最新分析法により「隕石から5種類すべてのDNA・RNAの塩基」が世界で初めて発見され、科学誌ネイチャーに発表される

投稿日:2022年5月2日 更新日:




日本人科学者たちが成し得た偉業

最近は、ロシアの報道を見ることが多いのですが、英語版 RT の記事のひとつを目にした時、「え?」と思い、そして、それを読みまして、「ヤッタ!」というような感慨を覚えました。

1979年の日本映画に『太陽を盗んだ男』という傑作がありまして、その中で、沢田研二さん演じる主人公の高校教師が、「自家製の原子爆弾」をついに部屋で完成させた時に、彼は、「ヤタッ! ヤタッ!」と歓喜の中で部屋で小躍りしながら、ガイガーカウンターをマイクがわりにして、ボブ・マーレーさんの 1973年のヒット曲「ゲットアップ、スタンドアップ」という曲を熱唱するシーンがありまして、RT の記事を読んでいて、同じような感覚に陥りました。

その RT の記事のタイトルは、

宇宙の隕石から生命のすべての「素材」が発見された RT

というものでした。

ここでいう「生命のすべての素材」というのは、DNA や RNA の5つの塩基のことです。

ついに、その「すべてが揃った」のです。

「ついに」というのは、後で少し補足しますけれど、もともとこの In なんとかいうブログは(ちゃんと書けよ)… In Deep というブログは「地球の生命は宇宙から来た」ということを調べて記事にしたところから始まったものでした。

パンスペルミア説といわれるものです。

このあたりについて最初から書きますと、前書きだけで長くなってしまいますので、以下の 2018年の記事に、そのあたりの経緯を書いていますので、ご興味のある方はどうぞ。

 

[記事] 「地球の生命にとって重要な化合物が宇宙から来ている」ことの具体的な証拠が、ハワイ大学の最新の研究によって明らかに
 In Deep 2018年9月28日

 

私が、地球のすべての生命が宇宙に源泉があると知ったのは、今から 12、3年前でしょうか。英国のフレッド・ホイル博士という方の著作を偶然、古本屋で見かけまして、それを読んだ時の私の衝撃はものすごいものでした。その最初に読んだフレッド・ホイル博士の本のタイトルは、『DNAは宇宙からやって来た』というものでした。

そして今、まさにそのことが、ホイル博士死後 21年目にして証明されたことになりそうだという話となります。

当時、ホイル博士の著作のあまりにも精緻で整然とした科学的な理論を読む中で、「地球の生命に、宇宙から来たという選択以外はない」と確信するようになりました。

それで、In Deep の前身の「ほんわかサブちゃんワクワク日記」というブログを書き始めたという経緯がありまして(そのブログ名ウソだろ)、 In Deep になってからも、それは重要なカテゴリーのひとつであり続けました。そういう意味では、仮に「地球の生命が宇宙が来た」ということが確定したのなら、もうブログはやめてもいいのです。

もともとそれを知りたくてはじめたブログなのですから。

今回のことで感慨深かったのは、「その発見を主導したのが日本人科学者たちだった」ことでした。

実は、今から 12年前に、

「地球の生命が宇宙から来たということについての確定的なひとつの証拠」

を発見したのも、やはり日本人科学者たちが主導する研究で、2010年に国立天文台などの国際研究チームが「決定的な証拠」を発見したのです。

以下は、2010年4月の読売新聞の記事です。

生命の起源、宇宙から飛来か…国立天文台など
読売新聞 2010年04月06日

国立天文台などの国際研究チームは6日、地球上の生命の素材となるアミノ酸が宇宙から飛来したとする説を裏付ける有力な証拠を発見したと発表した。

アミノ酸には「右型」と「左型」があるが、人類を含む地球の生物は左型のアミノ酸でできている。しかし、通常の化学反応では左右ほぼ等量ずつできるため、なぜ地球の生物にアミノ酸の偏りがあるのかは大きな謎となっていた。

研究チームは、南アフリカにある近赤外線望遠鏡を使って、地球から1500光年離れたオリオン大星雲の中心部を観測。アミノ酸をどちらか一方に偏らせてしまう「円偏光」という特殊な光が、太陽系の400倍という広大な範囲を照らしていることを初めて突き止めた。

この領域には、右型のアミノ酸を壊して地球のように左型ばかりにする円偏光と、右型ばかりにする円偏光の2種類があることも分かった。

アミノ酸は地球上で落雷などによって作られたとする説もあるが、これでは両方の型が作られる可能性がある。国立天文台の福江翼研究員は、「太陽系はごく初期に円偏光に照らされた結果、左型のアミノ酸ばかりが残り、隕石に付着して地球に飛来したのではないか」と話している。

 

わかりにくいかもしれないですが、簡単に書きますと、

「アミノ酸には《左型》と《右型》がある。自然に発生した場合は、どちらも均等になるはずなのに、地球のすべての生物のアミノ酸は《全部、左型》」

なのです。

なぜ、このような偏りが地球の生命にあるかは謎すぎる謎であり、これはあまりにも謎すぎるので「なかったこと」にして、科学の世界は進んできたのですが、国立天文台が 2010年に、先ほどの読売新聞の記事にありますように、

 

> アミノ酸をどちらか一方に偏らせてしまう「円偏光」という特殊な光が、太陽系の 400倍という広大な範囲を照らしていることを初めて突き止めた

 

のでした。

これについては、当時の国立天文台のプレスリリースが以下にあります。研究は、日本、英国、オーストラリア、アメリカの共同研究です。

宇宙の特殊な光から地球上の生命の起源に新知見 (国立天文台 2010年4月6日)

 

これは理論の点では「地球のすべての生命の源が宇宙にある」ことを決定したものです。

しかし、足りないものがあります。

1957年の月形龍之介さん主演の『水戸黄門』という映画では(また映画かよ)、悪代官たちを成敗してほしいと願う武士に対して、水戸黄門様は「何より大事なのは証拠じゃ」として、証拠を探すように助さんと核酸(遺伝子かよ)…角さんに命じます。

このように、江戸時代でも証拠が最も重要だったわけですが、この「地球の生命が宇宙から来た」ということにも、「証拠」が必要な段階になっていました。

その証拠の中には、たとえば、

 

「宇宙由来のものから、地球の生命の DNA と RNA を完全な形で見つけ出すことができるか」

 

ということが含まれます。

それが今回なされたということになります。

10年くらい前あたりから「一部的には」見出されていました。

2011年には、NASA ゴダード宇宙飛行センターの研究者たちが、「 DNA を構成する分子が宇宙で作られている可能性となる証拠を見つけた」と発表しています。以下の記事で NASA のニュースリリースをご紹介しています。

[記事] DNA が宇宙で生産されている証拠を発見: NASA が発表
 In Deep 2011年08月21日

 

2013年には、これはシミュレート研究ですが、カリフォルニア大学バークレー校の研究者たちが、「すべての生命が共有するアミノ酸と関連する生命のビルディング・ブロックに必要な酵素や糖、タンパク質といった複雑な分子が、宇宙空間で形成されることが可能である」と論文で発表しています。

[記事] 「生命の DNA の素材」が銀河の星間雲で形成されている可能性を米国カリフォルニア大学が発表
 In Deep 2013年03月07日

 

しかし、「完全な形」での発見はこれまでありませんでした。

水戸黄門様も、これでは首を縦にはふらないでしょう。

しかし「ついに」見つけたのです。日本の科学者たちが。




 

隕石から、遺伝子の核酸塩基5種すべてを検出することに成功

この発見の研究チームは、北海道大学低温科学研究所の大場康弘准教授を筆頭とし、海洋研究開発機構、九州大学、東北大学、そして NASA の科学者たちによる共同研究で進められたものです。

以下に、プレスリリースがあります。

 

炭素質隕石から遺伝子の主要核酸塩基 5 種すべてを検出 ~地球上での生命の起源・遺伝機能の前生物的な発現に迫る~

 

ネイチャーに発表された論文は以下にあります。こちらは難解すぎて、タイトルからしてすでにわかりません。

(論文 / 英語) 炭素質隕石中の地球外プリンおよびピリミジン核酸塩基の幅広い多様性の特定
Identifying the wide diversity of extraterrestrial purine and pyrimidine nucleobases in carbonaceous meteorites

プレスリリースのほうは、わかりやすく書いてくださっていますので、お読みいただければと思いますが、概要から冒頭の部分を抜粋します。


 

炭素質隕石から遺伝子の主要核酸塩基 5 種すべてを検出 ~地球上での生命の起源・遺伝機能の前生物的な発現に迫る~

北海道大学低温科学研究所の大場康弘准教授、海洋研究開発機構の高野淑識上席研究員、九州大学大学院理学研究院の奈良岡浩教授、東北大学大学院理学研究科の古川善博准教授らの研究グループは、最古の太陽系物質である炭素質隕石から、全ての生物の DNA・RNA に含まれる核酸塩基 5 種(ウラシル、シトシン、チミン、アデニン、グアニン)すべての同時検出に世界で初めて成功しました。

生命誕生前の原始地球上でどのように最初の生命が誕生したのか、という科学における究極の謎について、炭素質隕石や彗星など地球外物質によって供給された有機化合物がその材料となったという説が提唱されています。

しかし,生命の遺伝機能を担う DNA や RNA の構成成分、核酸塩基については、地球外物質からの検出例が少なく、地球上での初生的な遺伝物質の分子情報や生成機構を含め複素環分子 (※ 核酸塩基のように窒素原子が環状化合物の基本骨格の一部を構成する有機化合物のこと)の多様性に関する基礎情報は断片的な記載にとどまっていました。

本研究では,独自に開発した高精度な核酸塩基分析手法を駆使して、マーチソン隕石やタギッシュレイク隕石など 3 種の炭素質隕石から前生物的な遺伝子の候補となる核酸塩基 5 種すべてを含む 18 種類の核酸塩基類を網羅的に検出することに世界で初めて成功しました。

それら核酸塩基の種類や存在量の分析により、少なくともその一部は太陽系形成前の星間分子雲という環境で生成した可能性が示されました。本成果によって、生命誕生前にも多様な核酸塩基類が地球上に供給されていたことが強く示唆され、始原的な分子進化における最初の遺伝機能発現の過程を読み解く鍵になると期待されています。


 

ここまでです。

この後は、研究の手法について書かれてあります。

2010年の国立天文台などの共同研究で、理論的には地球の生命(の素材)は、すべて宇宙で発生したということが確定的となっていたわけですが、今回の北海道大学の研究者が主導した「 DNA のすべての要素が発見された」ことにより、この理論は「完全に確定した」と個人的に思います。

 

それにしても……この研究のことは、まあ……日本でも報じられているのかもしれないですが、私は日本の報道では見ておらず、ロシアの RT の記事を見なければ、知らないままになるところだったかもしれません。

ロシア RT は、この研究に対して、「非常にエキサイティングな発見だ」賞賛しており、比較的大きな報道として伝えられていますので、ロシア人ではこのことを知っている人は多いかもしれません。しかし、日本人で知っている人がどれほどいるのか……。

 

いずれにしましても、私の「パンスペルミアを巡る十数年の旅」は次第に完結に向かっているのかもしれません。

あとは、

「今でも宇宙由来の遺伝子で新たな生命が地球で作られている」

などの証拠が出てくるとエキサイティングですが。

それと共に、「その宇宙のメカニズムの根源は何で、そしてそれを統率しているのは何なのか」ということもありますが、ここにいたると、それは絶対にわかりようのない話であり、

「そういうことだから、そうなっている」

以外には理由がつかなそうです。

ともかく、あなたも私も、あの猫もその草も、あのマグロのタタキも(マグロをタタキにすんのかよ)ぜーんぶ元々は宇宙由来なのですから、そう考えると、今のゴタゴタした社会は何だかアレですね。

それでも、国立天文台の発見に興奮した 12年前を思い出して、少し楽しい気分にはなりました。

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