2017年8月28日の米国報道より
テキサス州ヒューストンの道路 8月27日
南インドの豪雨の死者数について報じる8月24日の台湾の英字新聞
・At least 950 killed in South Asia's annual monsoon floods
シエラレオネの豪雨の死者について報じる8月27日の米国メディア
コンゴ民主共和国の豪雨による死者について報じる8月25日の南アフリカの報道
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アメリカのテキサス州で、ハリケーン「ハービー」による豪雨の被害が拡大していしまして、その様相は、近年は洪水が非常に多いアメリカでも、かつて見たことのないような光景を作り出しています。
このハリケーンは「来ることがわかっていたのに、被害は想定以上」ということになっていて、その豪雨の状態は予測をはるかに上回るものだったようです。
ヒューストン市のツイッターより 8月27日
どのくらいの雨が降ったのかは地域にもよるのでしょうけれど、今のままの雨が続きますと「2日間に、テキサス州での8ヶ月分の雨が一気に降ったことになる」というような豪雨のようです。
今年の日本もですが、最近の豪雨は「想定をはるかに上回る豪雨となる」ことが多いようで、そして、それは今、世界中に広がっています。
冒頭に世界各地の「つい最近の」報道を並べさせていただきましたが、間違いなく
「世界は洪水のカオスに突入した」
と言えるような感じです。
日本もそうですが、基本的に台風やハリケーンの本格的なシーズンはこれからですので、今後、迫力のある状況となってきそうな感じです。
ここ数年は、洪水に関しての記事を書くことが多く(過去記事一覧)、今年も、
・拡大する洪水の時代の記録
2017/07/06
という記事を書かせていただいたこともありましたけれど、その後、想定以上の激しい洪水と豪雨による被害が、日本も含めて世界各地で起きています。
なお、このハリケーン・ハービーは、「ハリケーンになった瞬間」から、何となくいろいろとありそうな気配は醸し出していました。
それは、その「顔」がそういう気配を出していたのです。
下は、8月24日にハービーがハリケーンとなった時の赤外線画像です。
ハリケーンとして誕生した時のハービーの画像 8月24日
「口笛吹いてる……」と、これを見た時は思ったものでした。
最近のハリケーンは基本的にふざけてますからね。
昨年 2016年10月に中米などに大きな被害を出したハリケーン「マシュー」は、上陸直前の赤外線画像で下のような姿を捕らえられていました。
2016年10月5日 ハリケーン「マシュー」
そんなわけで、テキサス州を襲っているハリケーン「ハービー」が作り出した光景と、そして、「この1週間ほどで、世界で報じられた洪水」について、ご紹介したいと思います。
数が数ですので、基本的に羅列になってしまいますが、今、世界はこのようになっているということをお知らせできればと思います。
現時点の洪水の被害からはいつかは復旧できるにしても、この状況が毎年続いたら? 10年続いたら? 100年続いたら?
・・・ というような感じで、古代の世界は滅びていったのかもしれません。
では、ここから、テキサス州の現状のいくつかです。
2017年8月28日 アメリカ・テキサス州の洪水の光景
強風と洪水と火災で跡形もなく破壊された家屋
洪水で死亡した牛たちの体が道端に延々と並ぶ
水没したヒューストン市内の信号
浸水する老人ホーム。すでに車椅子の人たちの腰の位置まで水が
ヒューストンのテレビ局KHOLのツイッターより
洪水の際には屋根まで上るように通達を出した当局
・KHOU
水の下の車たち
・RCM
水で破壊されたテキサス州ロックポートの街
ヒューストンの街並み
水に埋め尽くされたヒューストン
ここからは、この1週間くらいの間に報じられた世界各地の洪水ですが、インドやバングラデシュなどの南アジアでは、もう何週間もこの状態が続いています。