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トカラ列島にある「宝島」という日本の島。流出した原油とコンデンセートに最初に襲われたのはその宝という名のつく美しく小さな島だった

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鹿児島県トカラ列島「宝島」の場所


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普段の宝島の海と海岸の風景


ecoff.org

2018年1月31日 宝島に住む方からのSNSへの投稿で明らかになった現状


yoshidakengoman

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少し前に、

もうじき日本の海が死ぬ : 「史上最悪の原油流出」が日本の海域を直撃する予測が英国海洋センターより発令。3ヶ月以内に九州から東北までの全海域が汚染される可能性
 In Deep 2018/02/01

という記事を書きました。その後、その記事を書いた時には、すでに、日本の領域への被害が始まっていたことを知りましたので、ふれておたきいと思います。

石油タンカーの衝突が起きたのは 1月6日、タンカーが沈没して原油等が流出し始めたのが 1月14日でした。事故は中国の海域で起きましたが、その影響を受けるのは、「ほとんどが日本の領域」という予測が早々に出されていたにもかかわらず、日本での報道はないままでした。

しかし、ここにきて「実際に漂着」が始まってから、たとえぱ下のような報道が出されていました。

油状固まり7キロ、鹿児島・宝島に タンカー事故関連か

朝日新聞デジタル 2018/01/20

鹿児島県奄美大島の海岸に黒い油状のものが漂着しているのを、第10管区海上保安本部(鹿児島市)と県が1日確認した。奄美大島と屋久島の間に連なるトカラ列島の宝島(同県十島村)でも海岸で約7キロにわたって油状の固まりが見つかっており、10管は東シナ海で先月14日に沈没したタンカーとの関連を調べる。

奄美大島の漂着物は、島の東シナ海側の広い範囲に点在。同県奄美市の朝仁海岸に500メートルにわたって打ち上げられたものは、触ると弾力があり、鼻を突く油のにおいもした。

 

前回の記事を書いた後に知ったこととしては、流出しているのは、「原油」と共に、「コンデンセート」というものらしいということでした。

コンデンセートとは、ナフサと呼ばれる粗製ガソリンと同じような成分らしく、いずれも石油化学原料として利用されるものです。

揮発性があるようですので、海上に漂っているものに関しては揮発していくのでしょうけれど、「海中に溶解していったもの」はどうなるのかということについてはよくわかりません。

事故後に環境団体グリーンピースが出した資料にはその特性として以下のようにあります。

コンデンセートには硫化水素やメルカプタンなどの有毒成分が含まれており、その揮発により大気汚染が引き起こされます。 さらに、これらの化学物質の燃焼および分解プロセスにおいて、一酸化窒素、二酸化窒素、窒素酸化物、硫黄酸化物など 汚染物質が発生し、ヒトが吸入したり皮膚に触れた場合に有毒となる可能性があります。

この地域の重要な食用種に 、キグチ、サバ、タチウオなどがあります。 大量のコンデンセート 流出により、これらの魚類を汚染する危険性があります。

このコンデンセートの詳細な特性はともかくとして、1月30日には、冒頭にありますように、「宝島」という名前のトカラ列島の島に、重油と、おそらくは海中に溶解したコンデンセートなども含めて漂着が始まったようです。

冒頭のツイッターを投稿された方は、他にも何枚か写真を投稿されています。

1月31日までの時点で、宝島の海岸は以下のようになっているようです。

2018年1月31日 重油らしきものが漂着し続ける宝島の様子


yoshidakengoman

 

私は、日本に「宝島」という名前の島があるということを今回初めて知りました。

 

以前に知っていれば、そして、写真でそのきれいな光景を見れば、おそらく興味を持っていて、若い時なら行っていたかもしれません。

しかし、初めてそんな「宝島」というような素敵な名称の島の存在を知った風景はすでに重油で黒く染まったものだったということには切ないものがあります。

そして、この宝島の位置を見て思ったのは、先日の記事で、イギリスの海洋センターが予測した「3ヶ月後までの海域の汚染の拡大シミュレーション」の図をご紹介したのですけれど、「宝島を含むこれらの場所は、その汚染範囲にない場所」なのです。

下に宝島の場所と、海洋センターの予測図を並べて載せます。

宝島の場所と、予測されている重油の拡大範囲

 

すべてのシミュレーションにおいて、宝島を含むトカラ列島は、汚染の予想の範囲となっていません。しかし、現実には、その海岸に重油等が漂着しています。

海流は複雑ですので、シミュレーション通りにはならないのは仕方ないとして、事態は予想より拡大する可能性もあるのかもしれません。

予測図を見る限り、韓国の済州島なども大変な被害となりそうで、海に寄り添っている多くの場所と、そしてその場所に住む人々が大きな影響を受ける可能性は、さらに高くなっているのかもしれません。





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