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人生で最も好きな娯楽映画が、この世で最も厳しい現実的な未来を描き出している瞬間を生きている — 核の終末に心酔するストレンジラブ博士の54年目の幻影

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2018年2月3日の米国のメディア記事より


theantimedia.org

2018年2月3日の米国ニューズウィークの記事


newsweek.com

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150年ぶりのスーパー月食と共に浮上してきているものは何か?

どうしても、この2月の初めというのは、先日の記事、

スーパー・ブルー・ブラッドムーンと共に始動するかもしれない「666」と「血の月の示唆」
 In Deep 2018/02/04

で書きましたような「 152年ぶりの皆既月食現象の《直後》には何が起きるか」ということを、少なくとも個人的に気にしていますので、そういうことを書く機会が増えるのかもしれません。

上にリンクしました記事は、株式市場や仮想通貨市場などのマーケット関連についての記述も多かったのですが、私自身は基本的に相場については素人ですので、それ以上具体的なことは何とも言えません。

ただ、今日( 2月5日)は、ビットコインをはじめとする仮想通貨の相場は末期的な状態でして、下は代表的な仮想通貨 10銘柄の「1日」の推移ですが、すさまじい下落を見せています。最初の「 BTC 」がビットコインで、最後の「 XEM 」というのは、最近話題となったネムという仮想通貨です。

2018年2月5日午後の仮想通貨の動き

coincheck.com

証拠金取引というものをしている場合なら、元金が吹っ飛んで、さらに借金を残すレベルかもしれないですが、こんなような状態が続いています。もちろん、ここから先どうなるのかはわかりません。

しかしそれより、スーパー皆既月食と共に始まったこととして、前回の記事の、

トカラ列島にある「宝島」という日本の島。流出した原油とコンデンセートに最初に襲われたのはその宝という名のつく美しく小さな島だった
  In Deep 2018/02/04

に書きましたように、「予測されている原油流出拡大の範囲をかなり超えたところにまでタンカー事故での影響が及んでいる」ことが気になります。

実は、この原油流出の状況に「北緯 33度線」の概念を絡めることも可能なのですが、それを書くのはどうしても気が進みませんので、そのことにはなるべくふれないでいたいと思います。

(注)「北緯33度線」という概念については、過去記事に多く出てきますが、わかりにくい事柄でもあります。こちらに過去記事一覧がありますので、ご参照いただけるかとも思いますが、記事の数は膨大でもあります。

そういうように、いろいろとある今ですが、「スーパー・ブルー・ブラッドムーン」の直後にあらわになったものの中でも特に目立つものが、「核」に関する話でした。

 

変わらない(あるいは悪化している)世界に亡霊が再び

2日ほど前、アメリカは「核態勢の見直し」というものを発表しました。報道から抜粋しますと、以下のようなことです。

核態勢の見直し(NPR)

時事通信 2018/02/03

米国防総省が中心となり、今後5~10年間の核戦略の方針や戦力の規模などをまとめた報告書。1994年、2002年、10年に続き今回で4回目。

「核なき世界」を掲げたオバマ前政権下のNPRでは「核兵器に依存しない平和と安定」を明記し、新たな核兵器の開発を否定した。一方、トランプ政権のNPRは海洋発射型の核巡航ミサイルなど新兵器開発を打ち出し、通常兵器による攻撃にも核で報復する可能性を記した。

いちばんの眼目は、

> 通常兵器による攻撃にも核で報復する可能性を記した。

という点で、「攻撃さえあったのなら、どんな条件下でも核攻撃が可能」となったということだと思われます。フォルスフラッグでさえ先制攻撃が可能ということになったのかもしれません。

なお、日本は外務大臣談話でこれを歓迎しています。

2018年2月3日 日本の外務省発表「外務大臣談話」より

(※)全内容は下のリンクからお読み下さい。

米国の「核態勢の見直し(NPR)」の公表について(外務大臣談話)

 

さて、こういうご時世の中、冒頭に示したしたように、1964年のスタンリー・キューブリック監督の痛快娯楽映画『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』(以下「博士の異常な愛情」)のタイトルがメディア記事でも散見されるようになった次第です。

この『博士の異常な愛情』というのは、過去記事にもそのタイトルはよく出てきまして、かつて、ロシアに実在した「自動核報復攻撃装置」のことを書きました記事などでは、

ウラジーミルの異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
 In Deep 2014/09/02

などというように、そのまま模したりしていますように、私はこの『博士の異常な愛情』という映画が若い頃から大好きで、今でも娯楽映画の中では一番好きかもしれません。

興味深く感じたのは、この映画が公開されたのは 1964年の 1月30日で、つまり、今回の「スーパー・ブルー・ブラッドムーン」とほぽ同じ日だったのですね。それから 54年が経ちました。

最近のアメリカでは、下のように、「今日は何の日?」のような記事コーナーでも『博士の異常な愛情』は取りあげられていました。

米国メディアの1月29日付け「今日は何の日?」より


madison.com

みんな、この映画が大好きなんだなあと改めて思います。

映画の内容は、Wikipedia から短く抜粋しますと、以下のようなものです。

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか - Wikipedia

キューバ危機によって極限状態に達した冷戦の情勢を背景に、偶発的に核戦争が勃発し、人類滅亡に至るさまを描くブラックコメディ。

 

ソ連が開発した「終末マシン(公開時の日本語字幕は「皆殺し装置」)」という名の「地球すべてを死の灰で覆う兵器」が「実際に作動してしまうまで」の話を、非常に愉快に描いた作品です。

細かいストーリーはともかく、この話に途中から登場する「ストレンジラブ博士」という人の名前がこの映画のタイトルになっているわけですが、映画にそういう台詞やシーンがあるというわけではないですが、ストレンジラブ博士が望んでいることは、基本的には、

「人類の滅亡」

であるようです。

そこで、冒頭に載せましたアメリカのメディア記事にあります「ペンタゴンに核態勢の見直しをストレンジラブ博士に依頼したのは誰だ?」というタイトルの意味は、そういうところから来ているものなのだと思います。

そういうこともあるのか、この数日は「博士の異常な愛情」のタイトルを使ったアメリカの報道記事のコラムなども多かったです。

1月26日のアメリカのニュースサイトより


lafayettestudentnews.com

こんな話が出て来るのも、冒頭のニューズウィークの報道にあるような「終末という形容詞」のつくタイプの兵器をロシアが開発したというような話が、やはり、「スーパー・ブルー・ブラッドムーン」の直後から出てきていたためかもしれません。この「ロシアが終末マシンを開発している」という話はアメリカの国防当局から発表があったものですが、真偽がわからないあたりも、映画「博士の異常な愛情」とそっくりなのです。

ストレンジラブ博士が願ってやまない路線というのは、常に消えることなく続いていることがわかります。

もちろん、それがさらに進んでしまうのかどうかまではわかりません。

もはや太陽には黒点がない時代であり、ことが起きるとしても、感情の爆発からではなく「淡々と計画が進む」ことになると思われます。

というわけで、そのニューズウィークの記事をご紹介して締めたいと思います。


RUSSIA DEVELOPS 'DOOMSDAY' NUCLEAR TORPEDO DESIGNED TO WIPE OUT U.S. COASTAL CITIES
Newsweek 2018/02/03

ロシアが、アメリカの沿岸地域を消し去るよう設計された「終末の核兵器」を開発中

アメリカ国防総省の新たな報告書によると、ロシアが「終末兵器(doomsday weapon)」と記されている核弾頭を備えた魚雷を開発中だ。

ロシアが開発しているのは新型の「ステータス6 (Status 6)」という兵器で、2月2日にアメリカ政府が発表した「核態勢の見直し(NPR)」の発表の際に、その開発の認識も初めて公式に示されていた。この兵器は潜水艦の下から配備できる「大陸間の海中を進む核武装した原子力推進の魚雷」と記述されている。

これは水中発射のドローンタイプの装置で、アメリカ沿岸の軍基地や都市を狙う可能性があるという。そして爆発後は広範な地域で核汚染が発生するように設計されている。

そして、この兵器は、アメリカとロシアのどの武器よりも強力であると考えられていると核態勢の見直しでは報告された。

ロシアの戦略的核兵器の専門家のひとりは、その武器は実際には存在しないかもしれないと語る。「ステータス 6 のリーク全体を読んで思ったのは、ロシア人が私たちアメリカ人にメッセージを送ろうとしていることだ」と彼は言う。

また、別の専門家は、ロシアが積極的にシステムを開発しているという証拠はないと述べた。アメリカ科学者連盟のアダム・マウント氏は、「ロシアが積極的にシステムを開発しているという公的情報からの兆候はなく、アメリカ国防総省の文書でそれを見たことに驚いている」と述べた。

国防総省は、1年前にトランプ氏が大統領に就任した後から核兵器と戦略の再検討を促していた。その後、大統領は、アメリカの核兵器の増強を拡大する意向を表明した

アメリカ国防情報局は、ロシアは短距離弾道ミサイル、重力爆弾、中距離爆撃機に載せることのできる深度爆弾などの非戦略核兵器 2,000隻を確保していると推定している。


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