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2020年からの世界 アメリカの憂鬱 日本の未来

終焉に向かうアメリカ社会 : 各種統計が示す超大国の驚くべき「病んだ数値」。しかし、冷静に考えてみれば、日本も比較的同じなのかもしれないとも

投稿日:2020年1月16日 更新日:

2020年1月12日 富士山の上に展開するレンズ雲と太陽ハロ

take@tenkunofuji




 

今年 1月12日に、富士山で冒頭のような光景が展開されていたことを知りました。富士山の写真を日々撮影し、ツイッターに投稿されている take さんという方による撮影です。

富士山にレンズ雲がかかり、その上に太陽のハロ(暈)が出ているのですけれど、なぜか「細長くハロが展開」しているのですね。

こういう光学現象は珍しいのと、あと何というか「降臨」っぽいようなイメージもあり、ご紹介させていただきました。同じ日の富士山の様子がもう一枚投稿されていました。


take@tenkunofuji

本当に素晴らしい瞬間をレンズに収めたものだと思います。

このように美しい富士山の写真を紹介した後なら、何か美しい話題にしたいところなのですが、恐縮ながら、あまり美しいほうではない話題です。

 

 

アメリカで極大化している「憂鬱な社会」の様態

今日、アメリカのブログを見ていましたら、

「アメリカの社会的衰退がかつてないほど進行し、悪化している18の兆候」

というタイトルのブログ記事があり、今のアメリカの統計上の数値などが記されていました。

その数値はどれも、ものすごいもので、ブログ自体のタイトルは「アメリカンドリームの終わり(End of The American Dream)」というものなのですが、アメリカンドリームというより「アメリカそのものの終わり」さえ感じさせるものでもあります。

それを見ていまして、「これは確かにひどい」という気にもなったのですが、しかし同時に、

「これは今の日本にもずいぶんと当てはまるものではないのだろうか」

という気もいたしまして、それぞれの項目と、リンクされていた報道の概要をご紹介させていただきたいと思います。

まずは、その 18の項目を最初に記したいと思います。18のうちの 2つほどは、政治的な主張で、数字とは関係ない客観的ではないものですので、それを除いた 16の項目をピックアップいたします。

アメリカの社会的衰退を示す16の兆候

18 Signs That The Social Decay In America Is Worse Than It Has Ever Been Before

#1 現在のアメリカには深刻な飲酒問題がある。発表されたばかりの新しい数字によると、現在の平均的なアメリカ人は年間平均 500杯のアルコール飲料を消費している。これは現代アメリカ史で最高の数値だ。(Link

#2 アメリカのアルコール関連の死亡者数は史上最高を記録した。実際、アルコール関連の死亡者数は、過去 20年間で倍増している。(Link

#3 薬物の過剰摂取により死亡するアメリカ人の数が史上最高を記録した。(Link

#4 自殺で亡くなったアメリカ人の数が史上最高を更新した。(Link

#5 アメリカの若者の自殺率は、最近の 10年間で 56%と劇的に増加した。自殺は 10歳から 24歳までのアメリカ人の死因の第 2位となっている。 (Link

#6 1999年から 2016年の間に、アメリカの全世代の自殺率は 41%増加した。(Link

#7 アメリカでの大量殺人の件数は 2019年に過去最高となった。(Link

#8 すべてのアメリカ人の 46%が過去 30日以内に少なくとも 1つ以上の合法医薬品を服用している。(Link

#9 アメリカでの肛門ガンによる死亡率は過去 15年間で倍増した。(Link

#10 アメリカでの口腔ガンの発症率が史上最高を記録した。(Link

#11 アメリカ疾病予防管理センター(CDC)のデータによると、アメリカには現在、1億 1000万件の STD(性行為感染症)の症例がある。(Link

#12 アメリカでは毎日、約 4000万人がアダルトサイトにアクセスする。(Link

#13 米国務省によると、アメリカは性的人身売買で全世界で第 1位にランクされている。(Link

#14 今日、アメリカで生まれる赤ちゃんのうちの約 40%が未婚の女性から生まれている。(Link

#15 世論調査で、アメリカ人の一般的な成人は月に平均 86時間スマートフォンを使っていることがわかった。(Link

#16 2017年には、1700万人以上のアメリカ人の成人が「大うつ病性障害」(うつ病)と診断された。注意すべきは、これはその 1年だけの診断の数字だということで、大うつ病性障害の総数ではないことだ。全体のうつ病の症例の数は途方もないものになるだろう。(Link

ここまでです。

何といいますか、社会的衰退というより「病んでいる社会」だということが示されているものだとも思います。

この中から、気になった報道や統計をいくつかご紹介します。

 

 

薬物、アルコール、自死

この3つというのは、社会に問題がある時には、どれも増加するものでしょうけれど、以下のグラフで、その急増ぶりがわかります。


gannett-cdn.com

薬物での死者数は、2015年頃から急激に増えています。

アメリカの場合、薬物といっても違法な薬物だけではなく、医療で処方される「合法な薬物」での死亡例が大変多いです。

以下の記事にも書きましたけれど、合法的な薬物での死者数のほうが、今では多くなっていると思われます。

クスリ地獄アメリカ : 1億5000万人以上が病院の処方薬を飲み、薬物過剰摂取による1年間の死者数はベトナム戦争での全死者数を超えた
投稿日:2019年12月19日

アルコールに関しては、英国デイリーメールの記事によれば、アメリカ人の飲酒量が 30年ぶりに記録を更新したそうで、平均的なアメリカ人は年間 500杯のアルコール飲料を飲んでいるとのことです。また、毎年 8万8000人以上のアメリカ人が過度の飲酒で死亡しているとのこと。

まあ、私自身は、年間 500杯どころではないですが。

 

 

うつ病、メンタル疾患、若者たちの憂鬱

アメリカの若者の自殺率が急激に増えていまして、これは若者たちのメンタル疾患の急激な増加とも関係することでしょうし、また、以下の記事など何度か記したことがありますが、

「うつ病は、一般的に処方される薬が精神衛生に良くない」

のです。

うつ病などに一般的に処方されることがある「 SSRI 」というのは、以下で、サイエンティフィック・アメリカンの記事を取り上げましたように、「抗うつ剤 SSRI には、自殺企図の副作用がある」可能性が極めて高いのです。

アメリカの医薬品当局も日本の厚生労働省も共に認める「SSRI 系抗うつ剤は自殺を後押しする」という事実は今や誰もが知っている。なのになぜ処方は続いている?
投稿日:2017年11月28日

そのサイエンティフィック・アメリカンの記事の冒頭は以下のように始まります。

抗うつ剤は最も一般的に処方されている医薬品のひとつだ。全米保健医療統計センターによる 2011年の報告によると、12歳以上のアメリカ人の 10人のうちの 1人が抗うつ剤を服用している。

これは 12歳以上のアメリカ人の 11%が抗うつ剤を服用していることを示す。

このようになっていまして、少なく見積もっても、アメリカでは 2000万人以上の人たちが、抗うつ剤を服用していて(実際には 2500万人を超えていると思われます)、その多くが SSRI (パキシルなど)である可能性があるのです。

さらに、今のアメリカでの現実として「若者の自死が急激に増えている」ことがあります。

10歳から 14歳の最も若い世代では、2007年から「自殺率が 3倍になった」ことが伝えられています。下は、米ビジネスインサイダーの記事からの翻訳抜粋です。

アメリカ疾病予防管理センター(CDC)の新しいデータによると、10歳から 24歳までのアメリカ人の若者たちの自殺率は 2007年から 2017年の間に 56%増加したことがわかった。

10歳から 14歳の少年少女では、2007年から 2017年の間に自殺率は数年間低下したが、2017年には、結果として 10年前の 3倍となった。

ミレニアル世代(1980年代序盤から1990年代中盤までに生まれた世代)でも自殺は増加しているが、データでは、最も精神疾患のリスクが高いのは、Z世代(1990年代後半から2000年生まれの世代)である可能性が示されている。

アメリカの大量殺人については、報道では、以下のようになっています。

米国での大量殺人は2019年に過去最高を記録

2019年、アメリカでは 41回の大量殺人が発生し、210人以上が死亡した。

これは少なくとも 1970年代以来最高の件数で、2019年は大量殺人の件数で新しい記録が作られた年となってしまった。

あと、先ほどの中に、肛門ガンとか口腔ガンとかの、本来なら稀少なガンが増加していることが挙げられていますが、最初は意味がよくわからなかったのですが、これはすべて、先ほどの項目の中の以下と関連することのようです。

#11 アメリカ疾病予防管理センターのデータによると、アメリカには現在、1億1000万件の STD(性行為感染症)症例がある。

先ほどの「アメリカで生まれる赤ちゃんのうちの約 40%が未婚の女性から生まれている」などにしてもそうなのかもしれないですが、先ほどのいくつかのデータを見ていますと「性に関してのモラル」が崩壊しつつあるようなイメージがあります。

ある程度、性についての行動を人が起こすのは当たり前だとしても、いくら何でも、性行為感染症の症例が 1億1000万件は多すぎ。

最初は数字を見間違えたかと思いましたが、何度見ても「 110 million 」とあり、1億1000万のようなのです。アメリカの成人の人口は 2億3000万人ですので、約半数が…。

 

それぞれの数字が予想より大きすぎて、戸惑うほどですが、しかしこの中のいくつかの項目は、日本も同じような感じで「悪化し続けている」と思わせるものがあります。

どれが日本にも当てはまるというような具体的な項目を示すことはしませんけれど、アメリカほど大変なことにはなっていなくても、状況として日本も似ているのかもしれないと。

あるいは、以下の過去記事では韓国の若者についての統計をご紹介しましたけれど、すべての国とはいわないまでも、主要国のかなり多くが「同じように病んできている」のではないのだろうかと思わざるを得ません。

合言葉は「地獄からの逃避行」 : 韓国の若者の80%は「自分の国は地獄」だと考えており、75%は「この国から逃げ出したい」と考えていることを示す調査結果が公表される
投稿日:2020年1月2日

ヨーロッパでも、メンタルの状況は良くない国が多く、たとえば、スウェーデンに関して書きましたこちらの記事では、人口 1000万人のスウェーデンで、100万人の人たちが抗うつ剤を服用していることが記されてています。

どの国や地域でも、とても病んでいる状態が広がっているように見えるのです。

そして、今回のアメリカの統計や、上の記事の韓国の若者たちの心の部分を考えると、「それでも頑張って元気にやっていきましょう」とは、もう言いづらくなっている感じです。

最近私はメルマガで「これからの生き方」というようなことにふれることがあります。

もはや、現状のデフォルトな社会の形態にただ流され続けていては、「精神的な意味で生きられない」時代になろうとしている気がします。「どう生きていくか」ということを、社会の一般的な価値観に縛られず積極的に考えていかないと、厳しい世になる気がするのです。

今回のアメリカの統計を見て、そろそろ社会は「最終局面の入口」に到達しつつあるのかもしれないという気はしまして、時代が新しい段階に立ち入ろうとしていると感じます。

もちろん、その人の生き方というのは、その人にしか思いつくことができないものであり、「生き方」は個人個人が考えなければならないことではあります。

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