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2020年からの世界 アメリカの憂鬱 人類の未来 健康の真実

ロックダウンが長期化する中、アメリカ人の精神衛生状態の危機が本格化し、薬物処方量も歴史的な増加。そして今後「かつて経験したことのない自殺の大波」が来ると専門家たちが警告

投稿日:2020年5月11日 更新日:


yle.fi




 

歴史的な薬漬けと自殺数の増加に追い込まれるロックダウン下のアメリカ

4月の初め頃、「ロックダウンや緊急事態宣言による政策により、各国のどれだけの人たちが精神的に追い込まれていくだろう」ということを懸念する以下の記事を書いたことがあります。

これから何億人が「コロナウイルス以外で」亡くなるのだろう… : 多数の医学的研究は「隔離と孤独」は人に多大な悪影響を与え、結果として社会全体の死亡率が大幅に上昇することを示す。隔離とはそういう政策

その後、アメリカで「あまりにも記録的な数の失業者が発生している」ということが明らかになるにつれて、さらにメンタルヘルスへの懸念が拡大していました。アメリカの失業率の実数については、以下の記事で取りあげた世論調査などでわかりますが、おおむね就労人口の 3分の 1が失業しています。

 

この6週間でアメリカで失業した人の実数が「 5000万人」に達していることが判明。世界で推定10億人の失業者を瞬間的に作り出したロックダウンという死の政策

 

そのような中で、アメリカ人の精神衛生の状態が「過去最悪級にひどい状態となっている」ことが次々と示され始めています。

今回は、アメリカ最大の薬局利益管理組織団体であるエクスプレス・スクリプツ・ホールディングの報告と、米ワシントンポストの記事の二つを続けてご紹介したいと思います。

エクスプレス・スクリプツは、アメリカでの薬物の動向について定期的にレポートを発表していますが、このレポートは、新型コロナウイルスのパンデミック後について記したもので、アメリカ人の間で(ただでさえメンタル系の薬の処方の多いアメリカで)さらにその処方が急激に上がっています。

このレポートは、3月15日までのデータがまとめられたもので、現在は、それからさらに 2ヶ月近くが経っていますので、アメリカ人のメンタル状態の悪化と、「薬漬け状態」はさらに拡大していると思われます。

抗不安剤や抗うつ剤の副作用は、長くその人の人生に影響を与え続けますので、アメリカ人たちの悲劇はさらに拡大していきそうです。ロックダウンというオカルトの被害者といえるわけですが、それにしても規模がひどすぎます。

まずは、エクスプレス・スクリプツ・ホールディングの報告をご紹介します。

 


アメリカの現在のメンタルヘルスの状態の報告書

America's State of Mind Report
express-scripts.com 2020/04/16

新型コロナウイルス(COVID-19)は世界の人々の健康と経済に大きな影響を与えているが、エクスプレス・スクリプツの新しい研究は、身体の健康だけではなく、多くの人々の精神的健康にも大きな影響を与えていることを明らかにしている。

エクスプレスの調査によると、アメリカにおいて、抗うつ薬、抗不安薬、抗不眠症(睡眠薬)の 1週間あたりの処方数は 2月16日から 3月15日までの間に 21%増加し、パンデミックが宣言された 3月15日までの週がピークに達している。

多くのアメリカ人が、この世界的なパンデミックが非常に短い期間で自分たちの生活を混乱させるのを見て、ますます不安になっている。

この分析では、多くのアメリカ人たちが、精神状態の救済のために、薬物療法に目を向けていることを示しており、COVID-19 が私たちアメリカ国家の精神的健康に及ぼすかもしれない深刻な影響を示している。

最大の増加は抗不安薬の処方箋であり、2月中旬から 3月中旬に 34.1%増加した。2月16日から 3月15日まで、抗うつ薬の処方は 18.6%増加し、睡眠薬の処方は 14.8%増加した。

 

うつ病、不安症、不眠症薬の詳細な分析

抗不安薬の増加は、新しい調査レポートのデータで特に印象的で、これまでこれらの薬物の使用は過去 5年間で減少していたことがわかっていた。レポートは、雇用者たちが資金を提供する保険に加入している 2,100万人のメンタルヘルス薬の傾向を調査した結果、 2015年から 2019年までに、抗不安薬の使用は 12%以上減少し、同様に抗不眠症(睡眠薬)の使用は 11.3%減少していた。

その中で、この 2月から 3月に、不安、うつ病、睡眠障害を治療するための薬物の使用が突然増加したのだ。

人々が自らの助けの必要性を認識し、医師に支援を求めているのは心強いことではあるが、重要なことは、危機的なメンタルヘルス症状を経験しているアメリカ人の医師、セラピストなどへのアクセスを確保することと、この期間中の対処を支援するカウンセリングへのアクセスを強化することだ。

 

過去5年間に青年層による抗うつ薬の使用は増加した

不安と不眠症のための薬物の使用は過去数年間で減少したが、アメリカの状態報告では、抗うつ薬の使用が、特にアメリカの 10代の間で大幅に増加していると報告されている。

2015年から 2019年にかけて抗うつ薬を服用している人の数は 15%増加した。中でも、10代(13〜19歳)では、抗うつ薬の使用が 38%増加し、この年齢層に対してのメンタルヘルスケアサービスの警戒すべき必要性が浮き彫りとなった。


 

ここまでです。

この中の「抗不安剤」というのは、神経内科を含めて、普通の内科などでも、不調や不眠を訴えれば処方してくれるもので「ベンゾジアゼピン系」といわれる薬が主となります。

ベンゾジアゼピン系については、何度か記事にしていますが、最近、アメリカで、このベンゾジアゼピン系による「死亡者数が飛躍的に増加している」ことを、昨年の以下の記事などでご紹介しています。

日本では数百万人が服用しているあまりにも一般的な処方薬であるベンゾジアゼピン系の薬がアメリカで殺人ドラッグになり始めている

以下は、アメリカでのベンゾジアゼピン系の抗不安剤での死亡者数の推移です。20世紀に入ってから 5倍くらいの増加率となっています。


Number of Deaths Involving Benzodiazepines

アメリカで、特に依存症と死亡数の増加が問題となっているベンゾジアゼピン系の抗不安剤は「ザナックス」という薬物で、これは、日本では「ソラナックス」として販売されているものと同じです。

このソラナックスは、日本でもとても気軽に処方されますので、処方された経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ベンゾジアゼピン系は、気軽に処方されるわりには、依存症に陥ると、一定の割合で「死に向かう」ことになりますけれど、そのようなベンゾジアゼピン系のアメリカでの服用者が、先ほどのエクスプレス・スクリプツによると、

「今年 2月から 3月のたった 1ヶ月間で 30%以上処方が増加した」

というのです。

アメリカで、本格的にロックダウンと失業の連続の影響が出たのは、それ以降ですので、その後、現在までに、ベンゾジアゼピン系の抗不安剤を処方される人たちは、さらに増え続けていると見られます。

アメリカは、もともと抗不安剤や抗うつ剤の処方がとても多く、「すでに飽和状態」といっていいほど処方されていたと思われるのですが、そこからさらに 30%上がっている。

これは社会全体にとっても、あまり良い状態とはいえません。

抗うつ剤についても、その重大な有害性について、英国ローハンプトン大学などの国際的研究チームによって解明されたことを以下の記事で取りあげたことがあります。

 

これまで誰も体系的に触れられなかった聖域「抗うつ剤の離脱作用の激しさと、飛び抜けた有害性の現実」が国際的な研究によって明らかに

 

私自身、20代前半から 50代に至るまで、ベンゾジアゼピン系の抗不安剤を手放せなかった人ですが、「完全にやめよう」と思ってから、完全にやめられるまでは、ほぼ 3年以上かかりましたね。

これについては、個人的なことですし、長くなるので詳しくふれないですが、最終的に、抗不安剤から解放されるためには、

・腸内細菌環境の改善
・太陽光の人体に与える影響の重要性を知ること
・バッチフラワーレメディ

などの要素を最大に考慮することでした。

これにより、メンタルはかなり取り戻すことができるはずです。

バッチフラワーレメディというのは、1930年代に英国の医師エドワード・バッチ博士によって開発された自然療法で、「花のエッセンスによる治療」ですが、治療に使われる 38種類を自分で調べているうちに、「ミムラス」というものが「パニック障害の軽減」および「恐怖の除去」に作用するはずだと自己解釈で望み、おそらくその通りとなりました。

ただ、私自身は、フラワーレメディの素人ですので、これ以上、方法論について書くことはできませんし、どの製品が良いのか知識は持ちません。それでも、経験上、パニック障害や不安障害、対人障害などがある方にとって、フラワーレメディは、正しい処方であれば(ある程度時間はかかるとはいえ)劇的に効果があると思われます。

いずれにしましても、抗不安剤や抗うつ剤は、一時的なものとしてならともかく、依存に陥るとかなり人生に影響も与えますので、特に、現在のような社会状況の中では、メンタルの状態には気をつけて生活するべきだとは思います。

さらに、ここから、「ロックダウン下の人々はどれだけメンタルを破壊されるか」ということを示した米ワシントンポストの記事をご紹介して締めさせていただきます。

アメリカの人々の多くは、すでに回復不能ともいえる精神の傷を与えられてしまっているようです。

 


新型コロナウイルスのパンデミックがアメリカをメンタルヘルスの危機に追い込んでいる

The coronavirus pandemic is pushing America into a mental-health crisis
washingtonpost.com 2020/05/05

新型コロナウイルスの流行がアメリカで始まってから 3か月が経つが、私たちの国は、感染症とは別の健康危機に瀕している。

毎日の死亡、孤立、恐怖が広範囲にわたる心理的トラウマを生み出しているのだ。

アメリカ連邦機関と専門家たちは、精神的健康問題の歴史的な悪化の波が近づいていると警告している。それは、主に、うつ病、薬物乱用、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、および自殺の波だ。

新型コロナウイルスの発生に対して、アメリカの病院の多くは、その流行に対しての準備ができなかったのと同じように、現在、アメリカのメンタルヘルスシステムは、資金不足と断片化に見舞われており、メンタルヘルス疾患の患者の急増に対処する準備がさらに不十分となっている。

最近のデータはうつ病と不安がすでにアメリカを揺さぶらせていることを示している。

カイザー基金の世論調査によると、アメリカ人のほぼ半数が、新型コロナウイルスの危機が彼らの精神的健康を害していると報告している。

精神的苦痛のある人々のために設置されている連邦緊急ホットラインへの電話は、昨年同時期と比較して 4月に 1,000パーセント以上の増加を記録した。

オンライン治療会社のトークスペース社は、2月中旬以降、患者が 65%増加したと報告している。同社が匿名で収集したテキストメッセージと書き起こされた治療セッションは、患者の懸念を支配する新型コロナウイルス関連の不安を示している。

精神状態の悪化は、医療従事者にも広がっている。

先日、ニューヨークの医療従事者が 2人自殺したが、この出来事は、特にパンデミックと闘う人々にとってのリスクを強調している。そのうちの 1人、ニューヨークの緊急治療室のトップ医師だったローナ・ブリーン医師は、次々と運ばれてくる新型コロナウイルスの患者たちと何週間も向きあっていた。

ブリーン医師には精神疾患の病歴はない。しかし、彼女は感情の重みの中で自死してしまった。数日後、ブロンクスの緊急医療技術者も自殺したとの報告が出た。

中国のデータでは、中国で新型コロナウイルスの感染流行がピークに達した際の 1,257人の医師と看護師に対しての調査によると、半分はうつ病、45%は不安症、34%は不眠症を報告した。

 

データの悲惨な警告

メンタルヘルスの専門家たちは、パンデミックが進行している中での経済的な荒廃を特に心配している。これまでの研究により、経済の激変は、その後の自殺および薬物使用とに強い関連性が確立されているのだ。

2007年後半に始まった大不況の研究では、失業率が 1ポイント上昇するごとに、自殺率が約 1.6%上昇したことがわかった。

このような数値から、テキサス州の非営利団体メドウズ・メンタルヘルス政策研究所(Meadows Mental Health Policy Institute)は、コロナウイルスのパンデミックの中で失業率が 5%上昇し、大不況と同様のレベルになると、さらに 4,000人が自殺し、場合によっては、それよりもさらに自死が増加する可能性があることを示唆するモデルを作成した。薬物過剰摂取による死亡も同様に急激に増加する。

メドウズによると、仮に、失業率が 20パーセント( 1930年代の大恐慌の間に記録されたレベル)に上昇した場合、自殺はする人は 18,000人増加し、薬物過剰摂取による死亡は 22,000人以上増加する可能性があると推定する。

自殺の専門家たちや予防グループは、メドウズ研究所のように、あまりにも広く死の予測を議論することを意図的に控えている。自殺について過度にまたはセンセーショナルな数字を報告すると、そのこと自体が、自殺企図の増加につながる可能性があるためだ。自殺に関わる要因はしばしば複雑であると専門家たちは指摘する。

アメリカ自殺防止財団の最高医療責任者であるクリスティーン・ムーティエ氏は、以下のように言う。

「アメリカの自殺数が今後上がるのかと聞かれれば、はい、と答えるしかないでしょう。しかし、自殺の増加は避けられないことではありません。自殺は予防できることがわかっています」

調査によると、銃や致命的な薬物へのアクセスの制限、患者の自殺念慮のスクリーニング、根底にある精神状態の治療、セラピーへのアクセスの確保など、さまざまな介入により、結果に大きな違いをもたらすことが示されている。

5月6日、250を超えるアメリカの精神保健団体を代表する連合が、パンデミックによる自殺の問題に対する国の対応を招集すると発表した。

 

最も必要なときに壊れたアメリカの医療システム

アメリカのメンタル障害の波は、ひどく壊れた現況のシステムによって、今後数ヶ月でさらに大きくなっていくだろう。

現在のアメリカでは、成人の 5人に 1人が毎年、精神疾患の影響に耐えている。それでも、病院で治療を受けているのは、その半分未満であることを連邦の統計は示している。

世界全体の自殺率は低下しているが、アメリカの自殺率は、1999年以降毎年上昇しており、過去 20年間では 33%増加した。


 

ここまでです。

記事には「新型コロナウイルスの影響で」と繰り返し出てきますが、このような状態にさせたのは、

・ロックダウン

という誤った政策であり、そして、

・それによる失業率の急激な上昇

です。

このようなことを行わなければ、こんなメンタル・カタストロフは発生しなかったということを、はっきり認識する時ではないかと思います。

これは、アメリカ国内の記事ですが、言うまでもなく、同じような政策をとったあらゆる国と地域で同じことが起きているはずで、それが今後長く続いていくと思われます。

 

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