アメリカ人へのアンケート「北朝鮮はどこですか」より(青い丸が回答)
アメリカのニューヨーク・タイムズにおもしろい記事が載っていました。
一応、今はアメリカと北朝鮮は、いろいろとあるような時期ですので、北朝鮮(North Korea)という国名そのものについては、今は知っているアメリカ人が多いと思われます。
それでは、「場所はどうか?」ということで、ニューヨーク・タイムズが、コンサルティング会社に依頼して、
「地図で北朝鮮の場所はどこですか?」
と示してもらうアンケートを 1746人のアメリカ人に対して行いました。
冒頭の図はその結果の一部ですが、回答全体では、下のような状況でした。
1746人のアメリカ人が指摘する「北朝鮮の場所」。
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頭の中で世界に広がる北朝鮮
「北朝鮮の場所はどこですか?」というアンケートに回答した 1746人のアメリカ人のうち、正しい北朝鮮の場所を示したのは、全体の 36%でした。
まあ、別に、北朝鮮の場所を知らない人が多いことをどうのこうのと言いたいわけではないです。
私たちは日本に住んでいますから、北朝鮮の場所は何となくわかりますけれど、少し離れてしまえば、例えば、「トルクメニスタンとアフガニスタンとパキスタンの場所はどこ?」などと聞かれても、大まかな位置さえもわからないのが普通でしょうし、遠く離れた国の位置というのはわからないものですが、「おもしろい」と思ったのは、アメリカ人たちが北朝鮮の正しい位置を知らないことは理解できるとしても、
「その間違った位置に比較的偏りがある」
ということでした。
タイとかラオスとかなどの位置を「ここが北朝鮮」だとした人たちの数は実際の北朝鮮に迫るほどのものですし、シベリアなどにも多くの点が集まっています。
特に、タイ南部は比較的狭い中に「ここが北朝鮮に違いない」というポイントがたくさん集まっていることが興味深いです。
「この地形はなんとなく北朝鮮っぽい」ということなんですかね。
日本にもたくさんの「ここが北朝鮮に違いない」という票が集まっています。
北海道、本州、四国、九州、くまなく印がついていて、佐渡島と思われる場所にも印が付いています。
ニューヨークタイムズの集計では、結果的に 1746人のアメリカ人たちが、「ここが北朝鮮だ」と指摘した場所は、
ロシア、カザフスタン、モンゴル、北朝鮮、韓国、トルコ、キルギスタン、日本、イラン、アフガニスタン、中国、パキスタン、ネパール、オマーン、インド、バングラデシュ、ミャンマー、ベトナム、ラオス、フィリピン、タイ、カンボジア、マレーシア、インド洋、パプア・ニューギニア、インドネシア、オーストラリア
と、全部で 27カ国が「北朝鮮」として印をつけられたそうです。
ユーラシア大陸の大部分、東アジア、南アジア、東南アジア、太平洋諸国などをすべて含んだ膨大な地域が「北朝鮮」だという認識だったという結果となったのでした。
先ほども書きましたように、私たちも他の国の地理にはくわしくないわけですけれど、ただ、中国とインドに印をつけたアメリカ人たちが、少なくとも数百人いるということに驚きました。
アジアの地図の上で、真ん中にとても大きな国がある・・・としますと、私たちアジアの人たちの多くは、問答無用に「ここは中国」と答えますが、アメリカ人は違う。ここを、
「この大きな国は北朝鮮」
だと指摘する。そういうアメリカ人が、少なくとも 1700人中 100人以上いたということは、人口3億人のアメリカでは、「 200万人くらいがここが北朝鮮だと思っている」可能性さえあります。
ということは、そういう「何百万人」という人の頭の中には、「北朝鮮」という国は、下のようにうつっているのかもしれません。
何だか超大国というようなことになっているわけですが、しかし、こういうのは、要するに「人々の頭の中のイメージ」であり、中国に北朝鮮の位置の印をつけた人たちにとってみれば、北朝鮮という国は、「よくわからないけれど、中国と並ぶようなアジアの軍事超大国」というようなイメージとなっているわけなのかもしれません。
比較的情報が入りやすい現在でこうだと、第二次大戦中の「日本の位置」なんてのも、アメリカ人たちにとっては、想像が膨らんだ位置関係になっていたかもしれません。
そんなわけで、もしかすると、現在のわれわれの多くは、「曖昧な対象」と戦ったり、妥協したり、奸計がどうのこうのしたり、というようなところにいるのかもしれません。
まあ、北朝鮮の場所はともかくとして、今後、北朝鮮のことがどのようなことになっていくのかはわからないですが、以前と比べて、はるかに西欧での北朝鮮での報道が多くなっている今、おそらく、多くの西欧の人たちの「頭の中の北朝鮮」の国土面積も、今後さらに大きくなっていくのかもしれません。
そういえば、今日のニュースもまた北朝鮮関係が並びました。
昨日の記事「インターネットで繁栄したこの世界は、そのインターネットに滅ぼされるのかも……と、150カ国を襲撃中の史上最大のサイバー攻撃の中で思う」で取りあげました、現在、世界をランニング中の悪質ソフト「ワナクライ(WannaCry)」に関しての者ありました。この攻撃は、北朝鮮が関係しているのではないかというような報道でした。
5月16日の英国BBCの報道より
・WannaCry ransomware cyber-attack 'may have N Korea link'
そして、今日 5月16日午後、横須賀基地に停泊していたアメリカ海軍の空母ドナルド・レーガンが「緊急発進」するということも起きています。
米朝「想定外の開戦」可能性、米空母ロナルド・レーガン緊急発進 北新型ミサイル、ハワイ射程か
zakzak.co.jp 2017/05/16
北朝鮮が「狂気の挑発」を強行した-。
米国が対話の姿勢も見せていたなか、14日早朝、弾道ミサイル1発を発射したのだ。朝鮮中央通信は15日朝、「新型の中長距離弾道ミサイル『火星12』の発射実験に成功した」と報じた。
米本土に届く「ICBM(大陸間弾道ミサイル)の完成一歩手前」との分析もある。
ドナルド・トランプ米政権が設定した「レッドライン」を突破しかねず、米原子力空母「ロナルド・レーガン」は16日、米海軍横須賀基地を緊急出港する。
朝鮮半島で「想定外の衝突」が起きる可能性が出てきた。
というようなことになっていて、しかも、現在は、「トランプ氏支持率、40%割れ続々 共和党にも危険水域に (CNN 2017/05/16)」というような、大統領にとって逆風じみた状況にある中での「今後の決断」というものもまた、いろいろと思わせるものがあります。
そして、今はファティマ100周年の真っ只中
ファティマの奇跡(とされるもの)から 100年目の時期は粛々と進行しています。
その期間は、聖母(とされる存在)の最初の出現が 1917年前の 5月13日で、最後となった7回目が 10月13日でした。
このちょうど5ヵ月間がその期間です。
100年後に当てはめれば、2017年5月13日から 10月13日が「ファティマ 100年目の時期」となります。
それにしても、改めて見てみますと、この 1917年の「聖母」の出現、全7回の出現のうち、予告なく出現した 8月19日を除けば、次のように「すべて 13日」なのです。マリア様って、そんなに 13が好きな方でしたかね…。
ファティマに聖母とされる存在が出現した日
・1917年 5月13日
・1917年 6月13日
・1917年 7月13日
・1917年 8月13日
・1917年 8月19日(この日だけ予告なく出現)
・1917年 9月13日
・1917年 10月13日
なぜ、ファティマの時、マリア様とされる存在は「13」という数に固執したのか。
ちなみに、13という数は西洋ではかなり強い「忌み数」となっていますが、「なぜ 13が不吉なのか」ということについては、よくわかっていません。
いずれにしても、そのような強い主張を持ち続けるファティマ 100周年の期間は、今始まったばかりです。