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2015年からの世界 日本の未来

信仰的な慈愛と輪廻転生を象徴するハスの花が「消滅」した日本の夏に

投稿日:2016年7月18日 更新日:

hs-01torimi.cocolog-nifty.com

連休で、少し出かけていたりしたのですけれど、先ほどニュースを見ていましたら、朝日新聞に「ハスが原因不明の理由で壊滅している」という内容の記事がありました。

それがどうかしたというな、具体的なことが何かあるというわけではないのですが、何となく気にもなりまして、メモ的な記事とお取り下されば幸いです。

下はその記事からの抜粋です。

ハスどこへ行った…人気の池、原因不明の壊滅状態 岐阜

朝日新聞デジタル 2016/07/17

岐阜県海津市海津町福江の国営木曽三川公園アクアワールド水郷パークセンターで、例年夏にピンク色の花を咲かせるハスに異変が起きている。花はもとより、池を覆う葉も見られず、担当者は困惑している。

センターにある広さ約5・2ヘクタールの「義呂(ぎろ)池」。毎夏、ハスが水面を覆い尽くす。ところが、今夏は池を見渡しても、確認できるのは数えるほどの葉だけ。担当者は「いつもなら5月中旬ごろから葉が出始めるのに、6月中旬でも確認できず、異変に気づいた」と話す。

センターはハスが成長しない原因を調べようと、6月下旬に土壌サンプルの簡易検査を実施したが、結果は正常だった。気候や病気などの様々な可能性は考えられるものの、周辺のハスには異常が見られず、原因は特定できていない。

「ほお」と思い、そのアクアワールド水郷パークセンターのブログを見てみますと、7月15日のスタッフブログに下のような記事と写真がありました。

2016年7月15日の木曽三川公園スタッフブログより

皆様にご報告です。
パークセンターのハスですが、生育障害が発生しており、ご鑑賞に堪えない状況となっております。

原因については現在調査しております。スタッフもハスの状況に涙しております。

park-center-lotus・7月15日現在のハスの状況

ということで、「花が咲かない」という状況を越えて、「葉さえ育っていない」という状況になっているようです。

このアクアワールド水郷パークセンターの通常の今の時期というのは、広い範囲で見事にハスが咲き乱れるもののようです。

平年のアクアワールド水郷パークセンターの7月

aqua-park-01CameHachi

そして、少し前に、滋賀県の琵琶湖や草津市などで、同じように、「ハスがまったく育ってない」という報告がなされていました。

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壊滅していく日本のハスを見て思うことは

下は 7月2日の京都新聞からの抜粋ですが、やはりさまざまな地域で「ハスが壊滅している」ことが取り上げられています。

姿消えたハス、謎深まる 滋賀・草津、県内別の場所でも

京都新聞 2016/07/02

国内最大級の群生地である滋賀県草津市の烏丸半島のハスに、過去にない異変が起きている。例年なら湖面を埋め尽くすハスの葉が、ほとんど見られない。

食害、老化、病気などの可能性が取り沙汰されているが、今のところ原因は不明。草津市は調査を進めるとともに、観光業者らに状況を連絡するなど、対応に追われている。

「一体何が起きたんやろう、と。こんなことは初めて」。草津市の写真家木村尚達さん(75)は、5月末に烏丸半島を訪れた時の驚きを振りかえる。京都写真家協会会長の木村さんは、15年にわたりハスの写真を撮影してきた。「このまま全滅すれば、観光資源として大きな損失だ」

入り江状の地形がハスの成長に適し、約13ヘクタール以上で群生していた。

例年なら7~8月にピンク色の花が一面に咲くが、草津市は6月30日、「開花が見込めない」と異例の発表をした。市公園緑地課は「県や関係機関と連携して原因を調べ、公表したい」という。

 

琵琶湖でも、こういうことになっているようで、こちらも例年と今年を比較しますと、下のようになりました。

例年の7月の琵琶湖のハス

biwako-lotus琵琶湖の蓮

上の写真と大体同じ場所の今年の光景(7月10日)

biwako-july-2016Twitter

この琵琶湖の場合も、先ほどの岐阜県のアクアワールド水郷パークセンターと同じように、「花が咲かない」という話ではなく、葉もまったくないということで、少なくとも今年は、「ハスがこれらの水域から消滅している」ということになっているということでよろしいのかと思います。

どちらも原因は不明ですが、さきほどの京都大学の記事には、琵琶湖博物館の学芸員の話として、

・ミドリガメやアメリカザリガニが成長初期の浮葉を荒らすことによる食害
・長年群生しているため地下茎が混み合い、成長力が弱まっている
・昨冬、大量に飛来したオオバンという渡り鳥の食害

などの可能性を挙げていますが、これらの理由で「全滅する」というのは、ちょっと難しいかもしれないなあとは思います。

日本の他の場所ではどうなんだろうと思いまして、ネットなどで見てみると、わりと日本各地でハスの花は咲いているようです。まあ、「日本のどこでもハスの花が咲かない」というなら、それはそれで形而上的な意味で、いろいろと考えるところもありますが、そういうことではないようです。

いろいろな国を見てみますと、今の時期の北半球は、多くの国でハスの花の咲き乱れるシーズンであることも知ります。

ベトナムの首都ハノイのニンシャ村のハス

vietnamnet

 

中国・瀋陽市の湖に咲き乱れるハスの花

blooming-lotus-flowers-in-ne-chinaCCTV

米国ワシントンD.C.近くのケニルワース・アクアティック・ガーデンズのハスの花 7月16日

washington-lotusワシントンポスト

ちなみに、このワシントンのハスが咲き乱れている場所の近くの公園は、例のポケモン GO プレイヤーたちで溢れており、さらに、「レアなポケモンがワシントンの公園にいる!」という話が流れて、みんなが殺到した上に、狂乱状態に(ハスと関係ないだろ)。

mad-pokemon-playersPokémon Go players go mad as a rare Pokemon appears in a park

 

いずれにしても、日本の一部でハスが消滅した今年の夏ということになりそうですが、ハスは、歴史の中で、特に信仰的な意味では、別格的に特別視されてきた植物であり、たとえば、真言宗 福仙寺のサイトには、以下のようなことが書かれています。

・ハスは、浄土教では、「極楽浄土に往生した者は ハスの花の中に生まれると説かれる」ことから、極楽浄土や往生の象徴的表現

・ 仏教では、泥水の中から生じ、清浄な美しい花を咲かせるハスの姿が、仏の智慧や慈悲の象徴とされる(水が泥で汚れていればいるほど、きれいで大きな花が咲くのだとか)

・アジアの多くの国の国花

・中国では、ハスの葉は、母の大きな愛に喩えられる

・ヒンドゥー教のラクシュミー神(吉祥天)は、最高に素晴らしい女性としての、「蓮女」の象徴

・なんと、ハスは、花ひらいたその時点で、もう果実が実っているという神秘的な特徴があるのだそう

他にも、いろいろな示唆があるものですが、ひとつの植物で、ここまで多岐にわたって信仰的な部分に伝わり続けたものもあまりないのではないでしょうか。

ハスの花に座る仏像の構図

lotus-buddhismbutuzo.jp

 

ハスの花に座るヒンドゥー教のラクシュミー神

laxmi-mata-smsSpacesiker

今年の春に、

悪魔の時代のニュース(2) : インドでヒンズー教の女神ガネーシャ像が辱めを与えられ、アメリカの北緯33度線には「黒い十字架」が出現
 2016/04/05

という記事でご紹介した、「ヒンドゥー教のガネーシャ像が男性たちに集団暴行を受けた」という出来事の当事者であるガネーシャ神も、ハスの花の上に座っているのが定番の構図です。

ハスの花の上に座るガネーシャ神

ganash-sb1bSita Rama

具体的なことを今書くつもりはありませんが、この世の中が現実的に変化していく時には、象徴的な事物の変化が伴うことが、多くの事例で見られるように思っています。

ある種の動物が大量死を起こしたり絶滅することも、川や湖が消滅してしまうことも、太陽や太陽系の変化なども含めて、思う以上にこの世はオカルトだったりもするような感じを思わせる事例は多々あるわけでして、「ハス」というような特別に珍重されてきた植物が、全体的にではなくとも「消えた」というのは、ちょっと象徴的だと思った次第です。

この7月はとても騒々しく過ぎていますけれど、いろいろと事件が起き続けていた頃から、太陽に「地球の2倍のサイズの黒点」が出ていて、それは今もそのままですので、まだ騒々しさは持続するかもしれません。





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Oka In Deep

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