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シベリアのクレーターは「半径100キロメートルに響く爆発音と天空の巨大な光」を伴う凄まじいエネルギー現象から発生していたことが判明。そして、それらの穴は今も拡大し続けている

   

それがロシアや永久凍土地域への今後の大きな懸念材料となる可能性も

 

シベリアのタイミル半島に形成されたクレーター(同一のもの)の2013年と2015年の状況

taimyr-crater-2013

taimyr-crater-2015Siberian Times

 

2014年の夏頃、ロシアのシベリアで巨大なクレーターが次々と見つかるという出来事があり、そのことは、

シベリアでさらに次々と見つかるクレーターと「現在北極がシベリアに向かって猛スピードで移動している」という状態から浮かびあがる「ポールシフト」の概念
 2014/07/29

など、何度か記事でご紹介したことがありました。

そして、最近のロシアの英字メディア「シベリアン・タイムズ」によれば、それらの中には、クレーターが形成された時に「巨大な爆発音と空の巨大な光」を伴っていたことがわかったことが書かれていまして、また、クレーターの中には、冒頭のように「1年半で 15倍以上の大きさに拡大している」ということが起きているものもあるようなのです。

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いまだにわからない原因

2014年に何度かご紹介したものは、シベリアのいくつかの場所に、以下のような3つのクレーターが発見されたという出来事でした。

2014年に発見されたクレーター

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これらのクレーターのうち、上の図で左にあるものが 80メートルと最も大きなものなのですが、「この内部がすごい」のですよ。

クレーターの入り口

2014-hole-01b

 

クレーターの内部

hole1-topSiberian Times

 

この内部のツルツル感の見事なこと!

このクレーターが作られた原因については、当時様々な説が出ていたのですが、その中には、「人為的なもの」とか「エイリアンによるもの」というようなものまでありましたが、このクレーター内部の穴の開き方は、確かに「自然にこうなるものだろうか」と思わせるものはあります。

 

どのくらい危険な状況となっているのか

しかし、現在までの科学者たちの一般的な見解は、ナショナルジオグラフィックにあります下のような説明になります。一部を抜粋します。

シベリアで巨大クレーター続々、成因に新説

ナショナルジオグラフィック 2015/03/04

シベリアで昨年(2014年)7月、巨大な謎の穴が見つかった。SNSでは隕石だミサイルだと憶測が飛び交ったが、最もうなずける原因は、地球温暖化で融解したメタンハイドレートの爆発と考えられた。

メタンハイドレートとは、北極地方の凍土中に存在する、メタンと水からできた氷状の物質である。

ところが、その説に疑問が生じている。ロシアの研究者が人工衛星による調査を行い、シベリアにさらに多くのクレーターを発見したのだ。

米国地質調査所のガスハイドレート・プロジェクトでチーフを務めるキャロリン・ラッペルは、クレーターの原因について「断定はされていません」と述べた。

しかし、彼女を含む複数の科学者は、衛星画像から新たな説を見出した。ピンゴと呼ばれる地中の氷塊が急速に解け出したことが関係しているのではないかというのだ。ピンゴとは、長い時間をかけて地表近くに形成された氷の塊で、見た目は小高い丘のようになっている。

シベリアでは昨年、気温が異常に上がり、多くの氷が解けた。氷の塊が急速に解ければ、地面の一部が落下してクレーターができてもおかしくない。

しかし、何らかの爆発がなければ、クレーターの縁周辺に岩がいくつも放出されていたことが説明できない。

 

このナショナルジオグラフィックの記事では、この後、

> 続々と穴が発見されたことを受け、モスクワを拠点とする科学者、バシリー・ボゴヤブレンスキーは、安全上の懸念から、緊急調査の必要性を訴えている。

として、これはおそらく「大爆発が発生する可能性」についての安全性の懸念ということだと思うのですが、「緊急調査の必要性」が説かれています。

実際、シベリアン・タイムズによりますと、ロシア政府は、この地域の状況を常にモニタリングしているということで、それなりの懸念はあるようですが、しかし、現在どれほど危険な状態なのかは具体的にはわかりようがない部分もありそうです。

そして、その 2014年に、これはかなりの未確認情報でしかないのですが、ロシア政府が、これらクレーターに関して「潜在的な国家の脅威」として分類したということを、やや心許ない情報源ではありますけれど、

ロシア国防省が報告したという「シベリアの穴と地球の磁場反転の関係」。そして「未知の大気物質」の存在
 2015/08/11

という記事に書いたことがあります。

その記事で翻訳したものの一部を抜粋しますと、

これらの3つのクレーターに最も相互に関係があることとして推測されることと、あるいは「メタンなど何らかが噴出した」という観測と調査による科学的ベースをもとにして考えられるのは、このそれぞれのクレーターが「活性化」してから現象を引き起こした「確定できない/あるいは未知の《大気性物質》」によって作られたと結論づけることができるという。

これらの「確定できない/あるいは未知の《大気性物質》」を活性化させたトリガーについて、報告書では、2014年6月のコペンハーゲンでの会議で、欧州宇宙機関が、前例のない磁気の揺らぎがシベリア領域に渡って発生していることを観測したことについてふれている。

という、何だかややこしい話に発展しているわけですが、何より不思議なのは、たとえば、先ほどのナショナルジオグラフィックに原因としての説のひとつである、

> 地球温暖化で融解したメタンハイドレートの爆発

というものにしても何にしても、

下から何かが噴出したのなら、そこにもともとあった土や砂がクレーターの周囲の地表にもっとたくさん堆積したり散らばっていないと変だ

ということがあります。

これは先ほどの引用記事にも書かれていまして、

これらの穴について、より不可解な点が現実としてあることをロシア国防省の専門家たちは指摘する。

それは、「外へ噴出した土や岩などの材料がない」点だ。

これだけの大きさの穴の内部からの噴出にも関わらず、穴の周囲には噴出物がほとんどない。

この報告書では、ソビエト連邦時代の最大の大陸間弾道ミサイル( ICBM )だった R-36 のミサイル格納庫の深さは 46メートルで、直径が 12メートルであることに言及しており、この程度の穴を掘削するためにでも 5万7,455立方メートルの土などが掘り出されることを指摘している。

しかし、シベリアのどのクレーターにも、そんな量の噴出物はまったく見当たらない。

これなんですよ。

先ほどのクレーターの「内部」の写真を見ておわかりかと思いますが、シンクホールのように「土壌が崩壊して起きたとは思えない」ということがあり、そして、「上からの落下物で作られたようには見えない」ことや、あるいは、「人為的にできる規模ではない」ことなどを考えますと、

「下から何かが噴き上がったことで作られた」

と考えるのが自然だと思うのですが、では、なぜ「噴出物がない」のか。

これはもう謎すぎる謎で、噴出物がすべて木っ端微塵になるほどの爆発が起きていたというのなら、納得もできますが、それなら、そもそもクレーターの何もかも崩壊しているはずで、あの美しい内部のような状態ができるとは思えない。

そして、そんな中、今回ご紹介するシベリアン・タイムズでは、クレーターが形成されたと考えられる時に、

・半径 100キロメートルにまでおよぶ地域の多くの住民たちが爆発音を聞いている

・その際に空に大きな爆発的な輝きを見ている

ということが判明したことが書かれてあるのでした。

これは、「何かが爆発的な現象を起こして、これらのクレーターはできた」ということを示していることになりそうなのですが、

「周囲 100キロメートルにまで爆発音が聞こえる爆発ってどんな規模だ?」

と素直に思います。

そして、もし・・・こういう爆発がシベリアや、あるいは様々な永久凍土地域で頻繁に発生し始めたとしたら、それは確かにえらいことではあるかなと。

何より、実際にその他にも数多くのクレーターがシベリアの各地に開き始めているという事実があるわけです。

まだまだ謎が多いこれらの現象ですが、クレーターに関してのシベリアン・タイムズの記事をご紹介します。すでに載せました写真を、わかりやすさのために再度使っているところがあります。

今回ご紹介するクレーターが見つかったのは、タイミル半島というところで、下の位置にあります。

Taimyr-peninsula-mapGoogle Map

 

ロシアの地名は覚えにくいものが多いです。このタイミル半島に関しては、私は「鯛見る半島」というように覚えました(このくらい素直に覚えろよ)。

では、ここからシベリアン・タイムズの記事です。


Big bang formed crater causing ‘glow in sky’: explosion was heard 100 km away
Siberian Times 2016/06/07

クレーターを作りだしたビッグバンが「空の輝き」を放った : その爆発音は100キロメートル離れた場所でも聞こえた

シベリアで新たに形成された永久凍土に開いたクレーターが、驚くべき新しい詳細を示唆している。

現地のトナカイ遊牧民たちによって発見されたこの大地に開いた穴は、当初、幅4メートルで、深さは 100メートルあったことが報告されていた。

クレーターの周辺の半径1キロメートルには、変位した土の塊、大地から噴出した砂と氷などが散在していた。

そして今、クラスノヤルスク地域のタイミル半島の遠隔地にあるこのクレーターに関する重大な詳細を明らかにすることができる。

このクレーターには、まず、ロシアの高名な科学者ウラジーミル・エピファノフ博士(Dr Vladimir Epifanov)が訪れ、そして、博士はこのように述べた。

「このクレーターから 70キロメートルから 100キロメートル離れた距離に住む近隣の住民の話による情報では、爆発音のようなものを聞き、同時に、空中に非常にはっきりとした輝きを見たとのことでした。なお、住民たちがこの空の輝きを見たのは、チェリャビンスクの隕石落下( 2013年2月15日)から1ヶ月後のことでした」

チェリャビンスクの隕石落下事件のこともあり、この時のタイミル半島の空の輝きを、再度の宇宙からの物体の爆発だと考えた近隣の住民の人々も多かった。

いずれにしても、これが爆発音の最初の体験談で、そしてさらには明るい光が輝いていた。

今のところ、これらの現象については、まだ説明もできない。

さらに驚くべきことは、このクレーターが 2013年に形成されたとすると、その後の1年6ヶ月で、少なくとも大きさが 17倍に拡大しているのだ。

今後もこのクレーターは拡大すると考えられているが、しかし、この遠隔地のクレーターについて最近は科学的調査がなされていない。

下の写真は、クレーターが形成されたすぐ後に撮影されたもので、穴の幅は 4メートルだったことを示している。現在は水が満ちている最近のこのクレーターを示す写真では、その直径は約 70メートルへと拡大した。

siberian-crater-02b

 

広大な面積に響き渡った爆発の元の原因は何であれ、これまで崩壊は永久凍土の融解に起因していると見られてきた。

 

ロシア政府は、人工衛星で北シベリアの永久凍土が融解している場所での新たな爆発を監視している。気候変動によって起こっていることが疑われるこれらの新たな自然現象は蓄積され続けている。

このタイミル半島のクレーターが最初に登場した頃、シベリアで地元の人たちに「世界の終わり」と呼ばれているヤマル半島では、より多くのクレーターが出現した。それらの発生原因については様々な主張があった。

ヤマル半島のクレーターのひとつ
2014-hole-01b

このクレーターの発生要因に関しての説には、軌道をそれたミサイルによるものという説や、隕石によるもの、あるいは、人為的なイタズラという説や、地球外生物によって作られたとする説まで飛び出した。

また、地下からメタンガスが噴出したことによる大爆発だったという説もある。

タイミル半島のクレーターに関しては、以下のように語られている。

「これは人間になされたものではない。だが、それはまた自然の現象で作られたというようにも見えない」

科学者たちは、最近形成されたシベリアのいくつかのクレーターが、気候の温暖化により以前凍結したガスを放出したことによるものという説に同意しているように思える。

しかし、別のプロセスがタイミル半島のクレーターが形成された原因であるという説もある。

ヤマル半島のクレーターの形成の主要な理論として、「ピンゴ(pingo)」と呼ばれる永久凍土域にみられるドーム状の丘陵地形が関係しているというものがある。

温暖化により永久凍土で融解したメタンハイドレートが爆発したという考えだ。

地域のエネルギー探査によって、カラ海(タイミル半島に面する海域)の水面下の土壌が有害な結果を伴う可能性を持つメタンガスを流出していることが明らかになっている。一説では、これらの海底の土壌が突如として巨大なメタンの放出を引き起こす可能性もあるという。



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