アメリカに関しては、今も社会的にいろいろなことが起きているのですけれど、「アメリカ人の日常」ということについても、たまに取りあげることがあります。
最近、「エンド・オブ・ジ・アメリカンドリーム」という人気の絶望系サイト(どんなジャンルだ)で、アメリカの性や結婚ということに関しての現実を、資料からまとめた「信じがたい 43の狂った事実」という記事を読みました。
その 43の項目のうちの最初のほうは、結婚などに関して、たとえば日本でも同じような話がある「結婚する人が減っている」ことや「離婚が急激に増えている」といったような、ある意味ではごく普通の話で始まるのですが、話は次第に込み入り、
現在、アメリカの全人口の約 3分の 1( 1億 1,000万人)が性感染症を抱えている。
とか、
すべてのミレニアル世代(1980年前後から2005年ごろにかけて生まれた世代)の 20%が LGBTQと認識しているということが報じられた。
というような話になっていきます。LGBTQ というのは、「レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、Xジェンダー」など、従来の性別にとらわれない人たちの総称というような感じのものです。
この「性の多様化」ということそのものについては、どちらかというと寛容な私から見ても、今回のデータなどを見ますと、どうも現在のアメリカ人の「性」については、いろいろ乱れすぎている感じもしないでもない感じもしたりもしました。
それで、これは、この「 43の事実」を読んでいただくのもいいかなと思いまして、ご紹介したいと思います。
感じ方は人それぞれだと思います。「それって普通じゃん」と思う人もあれば、「なんか異常」と思われる方もいらっしゃると思いますが、すべて公的データに基づいた「おおむね事実」です。
オリジナルには、すべての項目にデータ先のリンクが示されていますが、ここではリンクしていませんので、細かくお知りになりたい方は、オリジナルをお読みいただくと幸いです。
Sponsored Link
43 Facts About Love, Sex, Dating And Marriage That Are Almost Too Crazy To Believe
End Of The American Dream 2017/04/03
愛、性、デート、そして結婚についての信じがたい43の狂った事実
1. 結婚している 20歳〜39歳のアメリカ人男性の割合は、1970年代初めから、およそ半減した。かつて、その年齢層のすべての男性の 70%が結婚していたが、今ではその数は約 35%にまで減少した。
2. 米国ブルッキングス研究所は、最近、以下の調査結果を発表した。
「大学教育を受けた同棲している母親たちのほぼ半数は、彼女たちの子どもが 12歳になるまでにパートナーと破局している。子どもが生まれた時に結婚していた母親は5分の1以下だった」
3. 1920年には、アメリカの未婚女性 1000人ごとに 92.3件の結婚があった。しかし、2012年には、1,000人の未婚女性で 31.1件の結婚があっただけとなった。
4. 1950年には、アメリカのすべての世帯の 78%に夫婦がいた。現在、その率は 48%にまで低下している。
5. 最近のアメリカ国民健康社会生活調査(the National Health and Social Life Survey)によれば、既婚男性の 51%が性的に非常に満足していると答えた。同性している男性では 39%、独身男性では 36%だった。
6. 同じ調査では、既婚男性は、結婚していない男性と比較して「生きているとに対しての幸せ度」が2倍以上に高いことが判明した。
7. 米国ピューリサーチセンターによると、18歳から 29歳のアメリカ人の 44%が「結婚は時代遅れになってきている」と考えていることがわかった。
8. アメリカ疾病予防管理センター (CDC)によると、アメリカの 30歳の女性のうちの 74%は、結婚することなく恋愛パートナーと生活していると言い、最終的に、アメリカでは一緒にパートナーと共に住む男女のうちで結婚している率は 65%に過ぎない。
9. アメリカの女性のうちの 75%は、失業中の男性と付き合うことは「問題があるように思う」と答えている。
10. ピューリサーチセンターによれば、女性が夫に対して求めていることの第1位は「安定した仕事」だ。
11. 非常に衝撃的な研究がある。それは、 20歳の女性は 23歳の男性に最も惹かれ、50歳の女性は 46歳の男性に最も惹きつけられるが、しかし、男性はまったく違う結果だった。この同じ研究では、20歳の男性は、20歳の女性に最も惹かれ、そして、50歳の男性が最も惹かれるのは 22歳の女性だった。
12. 世論調査によると、アメリカの男性の 57%が日払いの給料を希望している。
13. アメリカは世界で最も高い離婚率を誇っている。
14. 今日のアメリカでは、すべての最初の結婚の約 42%が離婚で終わる。
15. アメリカ人の 50歳以上の離婚率は 1990年代からほぼ倍増している。
16. 1956年には、アメリカのすべての赤ちゃんの約 5%が未婚の母親から生まれていた。
17. そして、2008年には、すべての赤ちゃんの 40%が未婚の母親から生まれた。そして、それ以来、アメリカでは、このレベルが 8年間続いている。
18. 100年前、アメリカの平均的な世帯の人数は 4.52人だったが、現在のアメリカの平均的な世帯の人数は 2.59人に過ぎない。
19. アメリカは、世界全体の中で1人暮らしの世帯が最も高い割合を占めている。
20. アメリカでは、3人のうちの 1人の子どもが父親のいない家に住む。貧困地域の多くでは、その割合は 50%をはるかに上回っている。
21. アメリカでは、母親と父親の最初の結婚での家庭に住んでいる子どもの率は 46%だ。
22. 1970年には、平均的なアメリカ人女性の最初に出産した際の平均年齢は 21.4歳だっだ。今では平均的なアメリカ人女性の最初の出産平均年齢は 25.6歳となっている。
23. CDCによると、アメリカでは毎年、約2千万件の新しい STD (性感染症)症例が報告される。
24. 最近のひとつの調査では、すべてのアメリカ人の 65%が、セックスの際にコンドームを使用していないことが判明した。
25. 現在、アメリカの全人口の約 3分の 1( 1億 1,000万人)が性感染症を抱えている。
26. アメリカは、先進工業国全体で最も高い性感染症の感染率を示している。
27. 調査によれば、アメリカの配偶者の 41%が不倫を認めている。
28. アメリカは、工業化された国々の中で、十代の妊娠率が最も高い。
29. 新しい調査のひとつは、バイブル・ベルト(※聖書地帯 / 米国中西部から南東部にかけての複数の州)に住む人々が他のどの地域の人たちよりも、多くのポルノを見ることがわかった。
30. 大規模な調査によると、アメリカのキリスト教徒の男性全体の 64%が、少なくとも月に 1回、「何らかの成人向けの媒体」を見ており、異なる大規模調査によれば、アメリカの全キリスト教徒の男性の 68%が「定期的に」アダルト媒体を見ていた。
31. 全米最大規模のアダルト・ウェブサイトのひとつでは、わずか1年間で 870億本以上の動画が視聴された。
32. インターネット上には 400万サイト以上のアダルト・ウェブサイトがあり、それらへのアクセスは、アマゾン、ツイッター、ネットフィリックスをすべて合わせたアクセス数を上回る。
33. すべてのインターネット・トラフィックの 30%が成人向けのウェブサイトに向かっていると推定される。
34. 平均的な高校生の男子は、週2時間以上をアダルト・ウェブサイトを見て過ごすという調査がある。
35. アメリカのすべての男子の 83%、女子の 57%がインターネット上でグループセックスに晒されているという報告がある。
36. アメリカの「子どもの失踪と搾取に関しての国立センター(National Center for Missing & Exploited Children)」によると、アメリカで登録されている性犯罪者は 747,408人にのぼる。
37. アメリカでは、女の子の 4人に 1人が、成人になる前に性的虐待を受けていると推定されている
38. 最近の新しい調査は、すべてのミレニアル世代(Millennial / 1980年前後から2005年ごろにかけて生まれた世代)の 20%が LGBTQ (レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、Xジェンダーなど従来の性別にとらわれない人たちの総称)と認識しているということを、NBC ニュースが報じた。
39. しかし、ギャラップの調査では、すべてのアメリカ人の 4.1%だけが LGBTQ だと識別されている。
40. アメリカのミレニアル世代の 4人のうちの 3人は、同性愛者同士の結婚を支援している。
41. 著名な著作『変化する聖職者の顔 (The Changing Face of the Priesthood)』によると、全カトリック司祭の少なくとも 20%は同性愛者だ。
42. 近年、アメリカ軍での性暴力の数は過去最高を記録しており、その大半は男性による男性への性暴力だ。
43. ニューヨークポストで報告された調査によれば、バイセクシュアル行動(男性とも女性とも性関係を持つこと)を日常としていることを認めているアメリカ人の割合は 1990年以来2倍以上になっている。
ここまでです。
中には、「だからどうした」というような、一種どうでもいいようなものもありますが、全体の傾向を簡単に書けば、
・結婚世帯の件数が減っている
・離婚の件数が増えている
・未婚の子どもが増えている(赤ちゃんの 40%が未婚の母から生まれる)
・性感染症の異常な増加(アメリカ人の 1億 1,000万人が性感染症)
・恋愛における男性・女性の性別観念の希薄化
・その結果としての同性愛の増加
というようなことになると思いますが、これは主要国では、程度の差はあるにしても、ある程度は同じような傾向なのではないでしょうか。
まあ、それぞれにいろいろな事情はあるだろうにしても、ただ、アメリカ人の 1億 1,000万人が性感染症はいただけないですね。
「どうなったら、こうなる…」と思わざるを得ないですが、日本も含めて、他の国々もある程度は同じような道を辿るのですかね。
ただ、アメリカというのは、
・世界の「行方不明」に関するいくつかの事実 : そして、年間80万人の子どもの行方不明例が発生するアメリカ…
2017/03/01
という記事などでもご紹介していますように、
> アメリカでは 40秒の間に 1人の子どもが行方不明になっている。
というような事実もあるわけでもあり、その闇はとても果てしないです。
なんといいますか・・・今回の項目の中にも、いくつかあるように思いますが、それらの中のいくつかは、「アメリカンドリームの崩壊」というより、
「悪魔が勝利した社会」の光景
のひとつなのかもしれないと思います。
概念としての悪魔が登場する映画『エクソシスト』(1973年)の最大の特徴は、最初から最後まで「神は出てこない」ということですが(神の名を口にする神父しか出てきません)、しかし、悪魔は実際に姿を伴って出てきます。
この世は、神のほうは見えにくいが、悪魔は見えやすい。
何かよくわからないですが、そういうようなことなんだと思います。
日本も同じ道へと入っているのですかね。・・・いやまあ、そうなんでしょう。