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地球最期のニュースと資料

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マシュー、そしてイルマ…… 聖書のベヒモスのごとき顔のハリケーンたちが通過する下で生き残った選ばれし者たちは……。そして2017年8月に起きた甚大な自然災害のリスト

   

2016年と2017年の2つのハリケーンの赤外線写真の比較

Red Climatica Mundial

9月9日時点の3つのハリケーン。イルマは米国本土へ。カティアはメキシコの被災地へ

RCM

この2つの画像は今回の本題ではないですが、何となく今の時代を象徴するような示唆として写ります。

今回は、9月の始めにロシアのいくつかのメディアに「今年8月に起きた主な甚大な自然災害の一覧」が載せられていまして、それをご紹介したいと思います。

その多くは大きな人的被害と経済的被害をもたらしたもので、その数は 40にも達していました。

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あまりにも自然災害が多くて、すぐに忘れてしまうけれど

ロシアのメディアで取りあげられた、その今年 8月の自然災害は、一部を除いて「数多くの死傷者が出るか、建物や施設などに大きな被害があった」ものです。

その一覧は下のようになっています。

2017年8月に発生した甚大な自然災害

Природные катаклизмы августа 2017 года в фотографиях:

1)インドネシア・シナブン火山の噴火
2)タイの洪水
3)ベトナムの洪水
4)米国オクラホマ州タルサでの竜巻
5)ロシア・ウスリースクとその周辺の洪水
6)米国メリーランド州の竜巻
7)中国四川省の豪雨による地滑り
8)中国甘粛省の泥流による被害
9)中国四川省の地震
10)メキシコを襲ったハリケーン「フランクリン」の被害
11)内モンゴル自治区の竜巻
12)ポーランドを襲った突風
13)ペルーにおける地震による地滑り
14)ネパールの洪水と豪雨による地滑り
15)インドの洪水
16)バングラデシュの洪水
17)イランの洪水
18)インドの地すべり
19)シエラレオネの豪雨による洪水と泥流
20)ポルトガルの森林火災
21)ギリシャの森林火災
22)中国の洪水
23)クリミア・スダクの泥流
24)米国アイオワ州の竜巻
25)ロシア・レニングラード地方の竜巻
26)メキシコ・ポポカテペル火山の噴火
27)イタリア・イスキア島の地震
28)ソチの海岸近くの複数の水竜巻
29)イラクでの地震
30)ギニアでのゴミの崩壊
31)マカオと香港における台風「ハト」による被害
32)スイスの地滑り
33)中国の熱帯低気圧「パッカール」による被害
34)ハリケーン「ハーベイ」による米国テキサス州ヒューストンなどの洪水
35)中国貴州省の地滑り
36)インド・ムンバイの豪雨による洪水
37)ウガンダの豪雨による地滑り
38)ニジェールの洪水
39)ウクライナ・オデッサ地方の豪雨による地すべり
40)パキスタン・カラチの洪水

どれも当時、現地のメディアでは大きく報道されていたものですので記憶にはありますけれど、すでに忘れているもものが多いです。その出来事も、ほとんど紹介できていないですので、もう災害の発生するペースに記録が追いつかない状態でもあります。

なお、上の一覧を災害の種類で大まかにわけますと、以下のようになります。

[洪水と泥流被害] 2、3、5、14、15、16、17、19、22、23、34、36、38、40

[豪雨での地滑り] 7、13、14、35、37、39

[竜巻] 4、6、11、24、25、28

[森林火災] 20、21

[地震] 1、9、13、27、29

この夏は、豪雨と洪水の被害が非常に多かったことがわかります。

昨年の夏は熱波により各地で多くの死者が出ましたが、今年も夏は暑いことには暑かったでしょうが、暑さで死者が続出するような8月ではなかったようです。

それにしても、上のリストの「34)ハリケーン・ハーベイ」から引き継ぐように現在、アメリカ本土をハリケーン・イルマが直撃しようとしているのですが、その後ろにも、ハリケーン・ホセが控えており、しばらくはカリブ海諸国とアメリカ南東部は不安定な状態が続きそうです。

それより西側に発生したハリケーン・カティアは、メキシコの地震の被災地に影響を与えるコースを取っています。

そして、冒頭にも載せました、現在フロリダ州とジョージア州に近づいている「イルマ」の赤外線写真をもう一度載せますと、下のようになっています。

昨年のハリケーン・マシューの時には、その赤外線画像を、

悪魔顔のハリケーン…
2016/10/06

という記事でご紹介しましたが、今のイルマは、その時のマシューと同じような場所を進んでいます。

昨年10月5日のハリケーン・マシューの位置

CNN

これらの「ハリケーンの顔」は何と似ているとするのが妥当なのかなあということは、昨年のマシューの時から考えていまして、そして、今年のイルマの「顔」を見ている時に、ふと、

「これはベヒモスだ」

という結論に達しました。

ベヒモスとは、旧約聖書の『ヨブ記』や『エノク書』に出てくる巨大な怪物のようなもので、下のような説明の存在です。

『旧約聖書』のベヒモス

『旧約聖書で、陸に住む巨大な怪物として記述されている。神が天地創造の5日目に造りだした存在で、同じく神に造られ海に住むレヴィアタン(リヴァイアサン)と二頭一対を成すとされている。

世界の終末には、ベヒモスとレヴィアタンは四つに組んで死ぬまで戦わさせられ、残った体は終末を生き残った「選ばれし者」の食べ物となる。

この

> 残った体は終末を生き残った「選ばれし者」の食べ物となる。

というあたりが何となく趣深い表現で、忘れずにいる存在でもあります。ベヒモスは、いろいろな姿として書かれていますが、有名なもとのしては下の姿です。

画家ウィリアム・ブレイクによって描かれたベヒモス(1825年)

wikipedia.org

私がベヒモスなんていう普通なら知らなくて当然の聖書の中の生き物を知ることになったキッカケは、実は「太陽」だったのですね。

遡ること5年ほど前の、

夢で見た「3つめの太陽」と「笑う黒点」
 2012/06/18

という記事の中でスペースウェザーの記事を翻訳したのですが、その中にベヒモスが出てきたのです。

先日、太陽は X 9.3 の巨大な太陽フレアを発生させましたが、この 5年前の 2012年6月は太陽活動の大きな時期で、やはり巨大な太陽フレアを発生させても不思議ではないような大きな黒点がよく出ていたのですが、その中のひとつが「顔っぽい」ことに言及した記述が記事の中にあったのでした。

せっかくですので、その「ベヒモス」という言葉と初めてふれたスペースウェザーの記事を再掲します。

2012年6月17日のスペースウェザーの記事より

太陽黒点群 1504 は、強力な太陽フレアを発生させる可能性を持つ構造である「ベータ・ガンマ・デルタ」磁場を持つ黒点へと成長した。現在、この巨大黒点群は地球に面している。

この、まるで「ベヒモス」のような太陽黒点の光景は、天文家のエリック・フォン・ヘイデン氏が自宅の観測望遠鏡から撮影したものだ。

黒いスポットのコアは、それぞれが地球の大きさの2倍ほどの大きさがある。

この時の太陽黒点はベヒモスという語感よりもちょっとカワイイ感じですが、現在のハリケーン・イルマや昨年のマシューは、あまりかわいげはないです。

ベヒモスの体は、「終末を生き残った選ばれし者の食べ物となる」ということで、それが空を通過していくという光景は、なかなか示唆的ではあります。

しかし、同時にふと、今年7月に書きました、

ドクロに囲まれた地球 – 2017年の夏は地獄か天国か (2017/07/16)

という記事のタイトルも思い出しました。

昨年あたりから、私たちの環境は「なんとなくドクロに囲まれている」という雰囲気もあるのでした。

 

7月12日にイタリア・ヴェスヴィオ火山の噴煙に浮かんだ光景

 

最近さかんに上空を通過しているのは再生の象徴であるベヒモスなのか、死者の象徴であるドクロなのか、どっちなんでしょうね。

それにしても、今年も思えば、あと4ヶ月しかないのですね。

日々が早いこと早いこと。



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