すでにアンダーグラウンドな話でもない
このブログで、最初に「ファイザー社コロナワクチンに DNA が混入している懸念」について書いたのは、今年の 3月のことでした。
以下の記事です。
(論文) [重大局面]ファイザー社ワクチンが、DNAで汚染されていたことが見出される……。これにより「永遠のスパイクタンパク質生産」という厳しい概念が浮上
In Deep 2023年3月15日
その後、日本でも何人かの専門家の方々が、これについての懸念を表し始めていました。以下は、東京理科大学の村上康文名誉教授と、分子腫瘍学研究所の荒川央さんの対談を文字でおこしたものです。
(記事)東京理科大学の村上康文名誉教授と、イタリア分子腫瘍学研究所の荒川央博士の「ワクチンの DNA 汚染をめぐる対談」から要点のピックアップ
In Deep 2023年4月23日
その後、いろいろと論争などもあったようですが、次第に取り上げられる舞台がメジャーなものとなってきまして、先日は、世界保健協議会(WCH)という組織が、
「専門家委員会が、新型コロナウイルスワクチンに発ガン性のあるDNA汚染を発見」
というニュースリリースを発表していました。
以下の記事で全体をご紹介しています。
(記事)世界保健協議会の公式発表から思う、日本人「絶滅」の時期
In Deep 2023年10月17日
そして、今回は、ついに官公庁の登場というのか、
「カナダ保健省が、ファイザーワクチン内に DNA 配列の存在を確認した」
という独占報道をエポックタイムズが行っていました。
今回はその記事をご紹介します。
それとは別に、カナダ・オンタリオ州のファイザーワクチンからも DNA の断片が発見された(一価ワクチン、二価ワクチン共に)という論文が発表されていました。10月19日の日付けがありますので、昨日ですね。
その論文
osf.io
概要の部分の「結論」には以下のようにありました。
論文の概要より
結論: これらのデータは、これらのワクチンには 1回の投与あたり数十億から数千億の DNA 分子が存在することを示している。
蛍光分析を使用すると、すべてのワクチンは、FDA と WHO が設定した残留 DNA のガイドラインである 10 ng/投与量を 188 ~ 509 倍上回っている。
ただし、すべてのワクチンの定量的ポリメラーゼ連鎖反応残留 DNA 含有量はこれらのガイドラインを下回っており、定量的なガイドラインを解釈する際には方法論的な明確さと一貫性の重要性が強調されている。
定量的ポリメラーゼ連鎖反応残留および SAE で測定された残留 DNA の用量反応効果の予備的な証拠は、確認とさらなる調査を保証するものだ。
私たちのこの発見は、ワクチンの安全性に関する既存の懸念を拡大し、脂質ナノ粒子を使用した効率的なトランスフェクションの導入前に考案されたガイドラインの妥当性を疑問視している。
私たちは、法医学的条件下で私たちの研究を再現し、高効率の DNA トランスフェクションと累積投与を考慮してガイドラインを改訂することを強く求める。
なお、この DNA 混入というものが、
「 mRNA テクノロジーのワクチンでは避けられない問題」
だということをその後、知るようになりました。
どうやっても混じるのです。
結局、mRNA ワクチンというものは(どんな感染症に対してのものであれ)、以下の重大かつ「根本的」な問題をクリアしていないわけで、大変にリスキーなテクノロジーであるのが現実です。
mRNA ワクチンの問題
・今の技術だと、何をどうやっても mRNA が脳を含めた全身に回る
・そして炎症性の高い脂質ナノ粒子も脳を含めた全身に回る
・抗原(コロナワクチンならスパイクタンパク質)の「生産の期間」が指定できない(人工 mRNAの場合、延々と続く可能性がある)
・DNA の混入を完全に避けることはほぼ不可能
・「接種者の遺伝子の改変」に至る事例が、ごく稀であっても、一定率で「必ず出てくる」(逆転写を含む)
たとえ、どれだけ感染症に対しての利点が強調されたとしても、これらのデメリットを上回ることは、やや難しいことであり、全体的に再考していただきたいと思う技術ではあると思います。
テクノロジーは異なるとはいえ、最初のコロナワクチンに DNA を直接用いたアストラゼネカ社製を採用し、大規模接種を展開したイギリスでは、現在、
「高齢者《ではない》人たちの超過死亡が大変なことになっている」
という現実もあります。
以下にあります。
(記事)英国の64歳以下の「コロナ以外」の超過死亡率がすごいことに
BDW 2023年10月15日
以下は特に超過死亡率が高い年齢層を拡大したものです。
英国のコロナ以外の超過死亡の推移(2020年3月-2023年9月)
Dr Clare Craig
イギリスは、2020年12月からワクチン接種を始めていますので、もうそろそろ「 3年目」ですよ? それで、こんなことになっている。
こんな 20%だ 29%だというような超過死亡率は、どこまでさまざまな要素を考慮しても、一般的に起こることではありません。
ともかく、エポックタイムズの独占記事をご紹介します。太字の強調はこちらでしています。
独占:カナダ保健省、ファイザー製注射液に未公開のDNA配列が存在することを確認
EXCLUSIVE: Health Canada Confirms Undisclosed Presence of DNA Sequence in Pfizer Shot
Epoch Times 2023/10/19
カナダ保健省は、ファイザー製の新型コロナウイルス感染症ワクチンにシミアンウイルス40(SV40)の DNA 配列が存在することを確認したが、製造元のファイザー社はこれまで明らかにしていなかった。
この発見の重要性については科学者の間でも議論があり、ガンを引き起こす可能性があると言う人たちもいれば、ほとんど脅威がないと言う人たちもいる。
カナダ保健省は私たちに対して電子メールで以下のように述べた。
「カナダ保健省はスポンサーに対し、提出時にプラスミド内の生物学的に機能する DNA 配列(SV40エンハンサーなど)を特定することを想定しています。しかし、ファイザーのプラスミドの完全な DNA 配列は、最初の出願時には、 SV40 配列を具体的に特定していませんでした」
規制当局は、科学者のケビン・マッカーナン氏とフィリップ・J・バックホールツ博士が今年初めにワクチン中の SV40 エンハンサーの存在を公に提起した後、「カナダ保健省は提出されたプラスミド DNA 配列に基づいてエンハンサーの存在を確認することが可能であった」と述べた。
両科学者は、新型コロナワクチンのプラスミド DNA がヒトゲノムを改変する可能性があると警告し、波紋を広げた。しかし、ワクチン製造プロセス中に遺伝子転写を促進するエンハンサーとして使用される SV40 配列がワクチン内に存在することの重要性について、両者は異なる懸念を共有している。
マサチューセッツ工科大学ヒトゲノムプロジェクトの元研究者でチームリーダーのマッカーナン氏は、SV40 とポリオワクチンの関連性を理由としてファイザーが DNA 配列の存在を公表しなかったのではないかと語っている。
マッカーナン氏は、この配列に発ガン性があるという証拠はないが、ヒトゲノムへのその配列の組み込みについては懸念があると述べた。
発ガン性 DNA ウイルスである シミアンウイルス40 は、ガンとの関連性に関する懸念から、以前、ポリオワクチンから除外されたことがある。
1950年代後半から 1960年代前半に使用されたポリオワクチンは、ワクチンの増殖に使用されたサルの腎臓細胞にウイルスが存在していたため、SV40 に汚染されていることが判明していた。
サウスカロライナ大学 癌ゲノミクス教授でガン遺伝学研究室所長のバックオーツ博士は、SV40エンハンサーの存在についての懸念を和らげようと努めており、SV40エンハンサーは「小さな(ガン化の)危険性をもたらすかもしれませんが、しかし、プラスミド DNA の他の部分もすべて、それ(ガン化)に関しては同様です」と述べた。
バックホールツ博士は私たちに対し、「ワクチン中の SV40 配列は発ガン性 SV40 ラージ T抗原ではないことを国民が認識することが重要です。ラージ T抗原は非常に重大な発ガンリスクとなります」と語った。
バックホールツ博士はソーシャルメディアで、SV40 から採取した SV40 エンハンサー配列は「 Neo 耐性マーカーの高レベル発現を達成するための分子生物学工学の標準的な部分」であり、「何十年も使用されてきた」と述べた。
「この小さな DNA 断片は、他のすべての DNA 配列と同様に、将来のガンリスクは、ゼロではないものの、はるかに小さいものです。規制当局の懸念は適切ですが、国民にパニックを誘発することは適切ではありません」と同氏は語った。
製造プロセス
カナダのラヴァル大学医学部微生物学・感染症・免疫学部の教授であるパトリック・プロボスト博士は、SV40 エンハンサー配列がワクチンに使用されたのは、それがワクチンの mRNA の増幅に使用されるプラスミドの構成要素であるためであると述べた。
プロボスト博士によると、ワクチンに含まれる SV40 エンハンサーの危険性は、それらが細胞の DNA ゲノムに組み込まれる可能性があることだという。
「単一細胞内の間違った場所で単一の統合が行われるだけで、ガン化プロセスが開始され、人が死亡します」と同氏は述べた。
プロボスト博士は、プラスミド DNA が大きな DNA 断片を小さな断片に切断することを目的とした DNase (※ DNAを分解する酵素)によって十分に分解されなかった場合、SV40 エンハンサーが最終製品にまだ含まれている可能性があると述べた。
バックホールツ博士が発見した分解された DNA 断片の平均長は 100 塩基対であり、SV40 エンハンサー配列の長さはわずか 72 塩基対であるため、mRNA ワクチン内で無傷で完全に機能する SV40 エンハンサー配列が見つかる可能性が高いと同氏は述べた。
プロボスト博士が提起したもう一つの問題は、ワクチンに含まれる汚染 DNA 断片が脂質ナノ粒子にカプセル化されている可能性があり、それがヒト細胞への送達を促進する可能性があることだ。
同氏は、これにより、ナノ粒子に封入されていない「裸の」DNA に対して設定された DNA 汚染の閾値が「完全に無関係」になる可能性があると警告した。
SV40 シーケンスは、リスクばかりで見返りはない
ファイザーの一価ワクチンおよび二価ワクチンに SV40 エンハンサーまたはプロモーター配列が存在することは、2023年4月に微生物学者のマッカーナン氏によって初めて発見された。
いくつかの方法を使用して、モデルナとファイザーのワクチン 4つのバイアルの核酸組成を評価したところ、彼は次のことを確認した。
ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンには、SV40 72bpのエンハンサーとプロモーターが含まれていた。
マッカーナン氏は、ファイザーのワクチンには、抗生物質耐性遺伝子を駆動するために使用されるモデルナと同様の AmpR プロモーターがすでに含まれているため、SV40 プロモーターを含めることは「完全に冗長」であり、「リスクばかりで見返りはない」と述べた。
マッカーナン氏は、ポリオワクチンには完全な 5kb の SV40 ウイルスが含まれているものの、SV40 プロモーターがヒトゲノムのガン遺伝子(ガンを引き起こす可能性のある遺伝子)の近くに組み込まれるリスクがあるため、その存在が依然として懸念されていると述べた。
ロンドンのセントジョージ病院医科大学の腫瘍学教授、アンガス・ダルグリーシュ氏は最近、メディア誌に、自身や彼の同僚が経験した新型コロナワクチン接種後のガン発生率の上昇について、複数の感染症による「爆発性ガンの流行」と転移性の広がりを含むと書いた。
ダルグリーシュ氏、「ガンの発生を促進する際の DNA プラスミドと SV40 の統合」の可能性を指摘した。
しかし、これらの懸念は仮説にとどまっており、科学研究や事例研究ではまだ証明されていない。
カナダ保健省の広報担当者マーク・ジョンソン氏は私たちに対し、査読済みの最新の科学研究、統計的証拠、有害事象報告に基づくと、現在のデータは悪性腫瘍または「ターボがん」と呼ばれる新たな現象の発生を裏付けるものではないと語った。
「規制当局から隠蔽された」
トキシコロジー・サポート・サービス(Toxicology Support Services) の毒物学および分子生物学の責任者であるジャンシー・リンゼイ博士は、SV40 エンハンサーなどのプラスミド DNA 配列には発ガン性があり、ガンの発生に寄与する可能性があると述べた。
リンゼイ博士は、完全な SV40 ウイルス自体は新型コロナワクチンには含まれていないが、プラスミドをヒト細胞の核に直接運ぶための核局在化配列が存在すると指摘した。
リンゼイ博士は私たちに、SV40 プロモーターが、挿入突然変異誘発として知られるプロセスでヒトゲノムに組み込まれた場合、それは、ガンを引き起こす可能性のある遺伝子変異を引き起こす可能性があるという。
「あるいは、プロモーターを、たとえばプラスミドから取得して、ガン遺伝子の上に位置し、通常では考えられないようなクレイジーな方法でその遺伝子の発現を駆動することもあります」と彼女は言う。
リンゼイ博士は、SV40 プロモーターは非常に強力なプロモーターであるため、「どこにでも鎮座する」(※ 全身のどこにでも入る可能性があるという意味だと思います)と述べた。これにより、ガン遺伝子に衝突してガンの原因となる遺伝子の発現が促進されたり、ガン性の腫瘍抑制遺伝子に到達したりするリスクが高まると彼女は述べた。
リンゼイ博士は、なぜファイザーがアメリカ食品医薬品局、欧州医薬品庁、カナダ保健省などの規制当局に SV40 プロモーターを開示しなかったのか疑問を呈した。
「彼らはそれらを隠しました。つまり、規制当局から意図的に隠されたという事実です」と彼女は言った。
ファイザー社はエポックタイムズのコメント要請に応じなかった。
カナダ保健省は、新型コロナウイルス感染症ワクチンのデータと科学的情報の評価に基づいて、「リスクと利益のプロファイルが引き続きファイザー・ビオンテックワクチンの使用を支持すると結論付けました」と主張している。
「カナダ保健省は、ワクチン製造業者が提供する結論には依存していません。カナダ保健省は、安全性、有効性、品質に関する高い基準が満たされていることを確認するために、製造業者が提供する必要な証拠について独立した綿密な審査を行っています」と同省は付け加えた。
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