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2020年からの世界 人類の未来 健康の真実

H1N1のパンデミックの気配が漂う中、今シーズンの米国でのインフルエンザワクチンの供給量が「1億7330万回分」に達し、過去40年で最大となる中でインフル患者数は過去最大規模に

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thekashmirmonitor.net




 

人口3億2000万人の米国の半数をカバーするワクチンが提供されている中で

アメリカでの今シーズンの異常な季節性インフルエンザの蔓延については、以下の記事などで取りあげさせていただいています。

https://earthreview.net/pandemic-like-flu-outbreak-us-is-worsening/

現状では、CDC (アメリカ疾病管理予防センター)の推計値として今シーズンの患者数が最低 2200万人、最大で 3100万人としていますが、報道などでは、現在のアメリカのインフルエンザの感染状況が、少なくとも近年では「過去最大」となりそうなことが伝えられています。

インフル“過去10年で最悪”か アメリカ

テレビ朝日 2020/02/11

アメリカで、インフルエンザの感染者数が過去10年で最悪の規模になる恐れがある。CDC=米疾病対策センターによると、今シーズンの感染者数は、これまでに推定で2200万人、死者数は1万2000人に上っている。

専門家からは、子どもの死者数が例年より増える可能性も指摘されている。流行が深刻だった2017〜2018年の感染者数は、推定で4500万人だったが、今シーズンはこれを超えるとも予測されている。

その増加ぶりは、新型コロナウイルスを上回るような指数関数的な患者の増加を示します。

2020年第5週までの米国のインフルエンザ患者数の推移

CDC

このようなこともあり、たまに CDC のウェブサイトを見るのですが、最近 CDC の季節性インフルエンザの特設ページに以下の記述があることに気づきました。

173.3 million doses of flu vaccine have been distributed.
(1億7330万回分のインフルエンザワクチンが配布されています

何と、今シーズン、アメリカで配布されているインフルエンザワクチンの量は 1億7000万回分以上もあるのでした。

CDC には、1980年からの過去 40年間のワクチン配布の推移のグラフが出ていますが、それはもうものすごい増え方です。


Comparison of Total Doses Distributed Since 1980

1980年からだと、供給量は「 9倍」を超えています。

アメリカの人口そのものは、以下のように 1980年頃からそれほど増加していませんので(というか、この世界銀行のデータからは減少しているように見えます)、単純に計算すれば、40年前より 9倍近いアメリカの人たちにインフルエンザワクチンが提供されているということになりそうです。


世界銀行

そういうことでしたら、さぞかし、アメリカでのインフルエンザの患者数も大幅に減少し続けていると思われますが、実際のアメリカのインフルエンザ患者数の推移は、2018年までのデータは以下のような推移となっています。2015年頃からは一直線で悪化しています。

2018年のシーズンまでの米国のインフルエンザ感染の推移

Estimated U.S. Influenza Disease Burden

2011年頃と 2018年頃を比べますと、もはや同じ疾患とも思えないほどの増加ぶりです。

そして今シーズンは、報道によれば、これらのデータをすべて超えていく患者数、そして死者数になる可能性があるということになっています。

以下の数字は、過去 10年のワクチン供給量の推移です。

米国のインフルエンザワクチンの供給量の推移

ソース:CDC

・2008-2009年 1億1090万回分
・2009-2010年 1億1400万回分
・2010-2011年 1億5510万回分
・2011-2012年 1億3200万回分
・2012-2013年 1億3490万回分
・2013-2014年 1億3450万回分
・2014-2015年 1億4780万回分
・2015-2016年 1億4640万回分
・2016-2017年 1億4590万回分
・2017-2018年 1億5530万回分
・2018-2019年 1億6910万回分
・今シーズン   1億7330万回分

 

それにしても、「なぜ CDC はこんなデータを開示したのだろう」と不思議に思いました。

というのも、これは、歴史上最高量のワクチンを配布したシーズンが、現代史上最もインフルエンザ患者数が多くなってしまっていることを示すものとしか見えないからです。

ちなみに、実際の摂取状況としては、以下は 2019年までのシーズンで、アメリカの 5歳以下の子どもたちのインフルエンザワクチンの摂取率ですが、近年やや下がっているとはいえ、95%ほどの子どもたちが接種を受けていることがわかります。


LA Times

ですので、少なくとも、子どもたちや若年層は、かなりの率で接種していることになりそうです。

大人に関しては、過去 10年ほどは、おおむね 40%前後で推移しているようです。

ですので、アメリカの人口の半数以上の数値である 1億7330万回分のワクチン量は、おおむね消費されていると思われます。

まあしかし、インフルエンザワクチンの有効性について、それに対して問題提起をすることは「反逆的な人物だ」と今の世の中では捉えられて、場合によっては、逮捕・留置・死刑というようなことも考えられますので、そういうようなことを書く気はないです。

まあ、このブログはもう何を書いても反逆のレッテルを貼られるものかもしれないですし、最近はそのあたりはどうでもいいのですけどね。若い時からずっと反逆のレッテルを貼られ続けてきましたし、人生はそんなもんだと思っております。それをなぐさめてくれるかわいい女の子とたまにお酒を飲めればそれでいいんです(何の帰結だよ)。

それはともかく、単純に、予防医療的な側面から見て、専門的には、このアメリカのインフルエンザ患者の毎年の増加ぶりはどのような解釈になるのかは知りたいとは思います。

 

しかし、今回の本題はこちらではなく、「今、世界中で豚インフルエンザの発症が拡大している」ことなのです。

 

 

新型コロナウイルスの拡大の中で秘かに増加し続けている豚インフルエンザ

アメリカ大統領補佐官として、国土安全保障やテロ対策などでオバマ大統領の補佐を務めていたリサ・モナコさんという方は、2月7日に、「アメリカが国家安全策として最優先事項とすべきはパンデミック対策だ」と述べたことが報じられていまして、これは新型コロナウイルスを念頭に置いて語っているものですが、しかし、今の世界の状況を見ていますと、「もうひとつのパンデミックが進行しているかもしれない」と思わせる状況が出てきています。

「 H1N1 豚インフルエンザ」が、いろいろな国で感染拡大しているのです。

この豚インフルエンザは、2009年にパンデミックを起こしたことで知られます。

2009年の流行(パンデミック2009H1N1)- Wikipedia

2009年の春頃から2010年3月にかけて世界中でH1N1亜型による新型インフルエンザが流行した。豚の間で流行っていた豚インフルエンザのウイルスがヒトに感染するようになったことに起因するとされる。

メキシコで流行した後に全世界へ拡大しており、2009年6月12日には世界保健機関(WHO) が世界的流行病(パンデミック)と宣言し、警戒水準もフェーズ 6に引き上げられた。

当初のメキシコにおける流行では感染死亡率の高さから注目されたが、その後の分析によって、季節性インフルエンザ並みかそれ以下の致死率(0.045%)とされている。2010年1月までに全世界で 1万4千人以上の死者を出している。

パンデミックとはいえ、全流行期間での死亡者が 1万 4千人ということは、今のアメリカの季節性インフルエンザの死者数のほうがそれをはるかに上回っている可能性が高いということもあり、何が危険なパンデミックなのがどうかは WHO の定義だけでは掴めない部分があります。

この H1N1 豚インフルエンザが現在さまざまな国で発生しているのですが、複数の患者が確認されている国として、以下の国や地域があります。

・台湾
・インド
・ベトナム
・メキシコ
・イエメン
・ソロモン諸島
・イスラエル

イエメンでは、今シーズン、H1N1インフルエンザの患者数が過去2ヵ月で 1600人に達し、43人が亡くなったと伝えられています。これは同国の H1N1 の発生数、死者数共に過去最大となっています。なお、イエメンは、内戦などの影響で、1400万人が飢餓状態にあるとされています。

また、台湾の報道では、台湾での 2月第1週の  1週間のインフルエンザによる重症者と死亡者数は「過去 5年で最大になった」と述べられていました。

致死率に関しては、さきほどの Wikipedia では、2009年の H1N1 のパンデミックでは、

致死率 0.045%

と書かれてありました。

1%で 100人に 1人、0.01%で 10000人に 1人、ということになると思われますので、2009年の H1N1 豚インフルエンザは、「約 1万人に 50人弱が死亡した」という毒性だったと考えられると思います。

これは大したものではないと思われるかもしれないですが、例えば、今のアメリカのように、2000万人とか 3000万人が感染するような状態になれば、どうなるかという話でもあります。

鳥インフルエンザも各地で発生しています。中国では、先週に続いて、今週も別の場所で新たな H5N6 鳥インフルエンザが検出されたと報じられています。


NHK World

ベトナムでも、2月10日に H5N6 鳥インフルエンザが検出されたと新華社が報じています。

鳥インフルエンザが、鳥から鳥に感染しているだけなら(養鶏などの問題はあるとして)人の健康への脅威にはならないのでしょうけれど、最近の以下の記事でふれましたように、世界最大の抗生物質の消費国である中国の人たちは、その抗生物質の乱用で、体内の免疫のバランスが崩れている人たちが多いと思われます。

インフルエンザウイルス感染から私たちを守ってくれているのは「喉と鼻の細菌叢」だったことがアメリカの研究で判明。そこから悟った中国でのコロナウイルスの感染力が爆発的である理由

このような鳥インフルエンザも、普通であるならば人に感染しないものであることが多いのですが、免疫バランスの崩壊により、中国でなら人に感染してしまうようなことはあり得ると考えています。

なお、現在のように感染症が流行するかもしれない状況の中では、どのような方でも抗生物質の使用は極力控えるべきだと思います。

この数年間、さまざな研究が、「抗生物質は免疫細胞を殺す」ことを示していて、たとえば、米ケース・ウェスタン・リザーブ大学の研究では、抗生物質は「真菌感染症と戦う腸内細胞を殺す」ために、抗生物質を服用すると、真菌感染にかかりやすくなることを突き止めました。

また、2019年の英フランシス・クリック研究所の研究では、

「抗生物質の服用は、インフルエンザ感染をより危険にする」

ことを明らかにしています。過剰な抗生物質の服用は、さまざまな免疫を下げる可能性が高いですので、少なくとも、感染症の流行期には、命に関わるような場合を除いて、できるだけ多用しないほうがいいとは思います。

今回は、新型コロナウイルスの拡大の中で、同時に、アメリカや台湾の例に見るような過去にないような季節性インフルエンザや豚インフルエンザなどの拡大も同時に進行していることについて書かせていただきました。

ウイルスは気温が高いと人間の体の外部では長く生きられないために、どちらも気温が高くなる春までにはある程度は収まるのだと思いますけれど、それまでどうなりますかね。





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