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2020年からの世界 人類の未来 地球という場所の真実

ヨーロッパ、アメリカ…。発生源はそれぞれ不明ながら、世界中で急上昇し続ける放射能レベル

投稿日:


earth-chronicles.ru




 

ヨーロッパでまたしても発生源不明の放射性同位体が

6月27日に、包括的核実験禁止条約機構の事務局長が、スウェーデンのストックホルムにある放射線センサーで「通常より高い放射能レベルを検知した」と通達しました。

検出されたのは、ヨーロッパの以下の範囲です。

包括的核実験禁止条約機構のラッシーナ・ゼルボ事務局長のツイッターより

Lassina Zerbo

これを見まして、

「またかよ」

と思いました。

過去を遡ってみますと、2017年になりますが、ヨーロッパで、たびたび「発生源不明の比較的強い放射能」が検出され続けるという謎の出来事が繰り返されていました。

最初の時には、以下のような記事でご紹介しています。

その原因は製薬会社の汚染漏れかロシアの核実験か、それとも… : 「発生源がわからない」放射性物質ヨウ素131がヨーロッパ全土の大気を覆い尽くした
In Deep 2017/02/22

この時は、ヨウ素131という放射性物質で、それは Wikipedia の説明では、以下のようなものです。

ヨウ素131 - Wikipedia

主に医療や製薬の用途がある。また、核分裂生成物のうち放射能汚染の原因となる主要な存在として、1950年代の野外核実験やチェルノブイリ原子力発電所事故だけでなく、今日の日本の原子力事故に至るまで健康に多大な影響をもたらす存在として認知されている。

ベータ崩壊による作用として、透過する細胞と最高数ミリメートル離れて突然変異および細胞死を引き起こす。

というようなもので、あまり体にもお肌にも良くなさそうなものなんですけれど、この時には、スカンジナビア半島からスペインにいたるまでの範囲で、このヨウ素131が検出されました。

それから 7ヵ月後の 2017年10月、前回のヨーロッパのほぼ同じようなエリアで、またも「発生源不明の放射能」が大規模に検出さました。

しかし、今回は、前回とは異なる「ルテニウム106」という放射能でした。

ルテニウム106という放射能は、「自然界には存在しない」もので、原子炉で作られるもののため、人為的な事故や出来事である可能性が高い出来事と考えられました。

これは、以下の過去記事でご紹介しています。

2月に続き、またもヨーロッパ各地で「発生源のわからない放射能が検出」される。今度は半減期376日のルテニウム106。どこで何が起きているのか
In Deep 2017/10/05

2017年の 2月も 10月も、放射能が検出されたのは、おおむね以下の範囲でした。


Google Map

最も強く検出されたのが、ロシアに隣接する東欧のポーランドなどだったために「ロシアが関係しているのではないか」というような説も出ていましたが、その後、ロシアは、「ロシアの核施設との関係はない」と発表しています。以下は、2017年12月9日の AFP の報道です。

放射性物質ルテニウム汚染、発生源は衛星か ロシアが調査結果発表

ロシアの調査チームは8日、欧州で9月に検出された放射能汚染は、ロシアの核施設とは無関係とした上で、発生源は衛星かもしれないとの見解を示した。

ロシアの気象当局は11月下旬、ウラル地方南部チェリャビンスク州マヤクの使用済み核燃料再処理施設に近い観測所で「極めて高い」レベルの放射性同位元素ルテニウム106を検出したと発表していた。

ルテニウム106は原子炉でつくられ、自然界には存在しない。医療用に使われることもある。

ロシア国営原子力企業ロスアトムは11月、同国の原子力安全機関の科学者たちにこのルテニウム106の発生源の調査を要請していた。

その結果が8日、首都モスクワで報道陣に公表された。この記者会見で調査チームは、マヤクの使用済み核燃料再処理施設が発生源との説を明確に否定した。

調査チームは声明で「現段階では確実な放出源を指摘することはできないが、ルテニウム106を含む衛星や破片などの宇宙物体が大気圏に再突入し、発生源となった可能性を排除できない」と述べた。AFP

しかし同時に、フランスにある放射線防護原子力安全研究所は、独自の調査により、この「放射能ルテニウムの発生源」を突き止めたのです。

それは、ロシアのチェリャビンスクという場所の近辺で、つまり「ロシア領内」でした。以下が放射能の発生源だとわかった場所です。

2017年10月のルテニウム106の発生源

Google Map

しかし、ロシア側が「核施設とは無関係」と発表していたため、それ以上はわかりようがなく、基本的には、すべて謎のまま現在に至っています。

そして今回、また、

「発生源不明の放射能が、2017年の事例と同じような場所で検出された」

ということになっています。

しかも、また前回、前々回とは「異なる放射能」なんですね。

前二回は、

・2017年2月 ヨウ素131
・2017年10月 ルテニウム106

だったのに対して、今回検出されたのは、

・セシウム134
・セシウム137
・ルテニウム103

であると包括的核実験禁止条約機構の事務局長は報告しています。

セシウムは、日本の厚生労働省が規制の対象としている核種で、そのようなものが今回、ヨーロッパで検出されているようです。

今回見つかったセシウムというのも、また、自然界でなく、原子炉や核兵器の爆発と関係が強く、たとえば、セシウム137は以下のように説明されます。

セシウム137 - Wikipedia

セシウム137は、1945年広島・長崎への原子爆弾投下によって地球上に放出され、1940年代〜1960年代のアメリカ・ソ連の核実験、1954年ごろからの大規模な水爆実験や核事故で高濃度に放出された。

チェルノブイリ原子力発電所事故においても大量に放出され、2005年現在、セシウム137はチェルノブイリ原子力発電所周辺の放射線汚染地域での、主な放射線源である。

原子炉内部の物質が環境中に放出されたとき、セシウム134、ヨウ素131、ストロンチウム90、プルトニウムとともに、セシウム137は健康への影響が最も大きい放射性同位体の1つである

今回のヨーロッパの放射能レベルは、「健康被害に結びつくレベルではない」と報じられていますが、こう何度も何度も同じような地域で、さまざまな放射能が検出し続けられるというのは印象的です。

今回の放射能の検出について、米ロイターの記事からご紹介します。

 


包括的核実験禁止条約機構によると、バルト海で核粒子レベルの上昇が検出された

Sensors detect rise in nuclear particles on Baltic Sea, global body says
Reuters 2020/06/27

ストックホルムの放射線センサーが、核分裂により生成された放射性同位体を、通常よりも高いレベルで検出したが、これは、おそらくバルト海の近くなどでこの放射能が発生していると報告している。

包括的核実験禁止条約機構(CTBTO)は、地中、水中音響などの技術を使用して世界中の核兵器実験をチェックする何百もの監視ステーションのネットワークを運用している。

その包括的核実験禁止条約機構のストックホルムにある監視ステーションで、今週初め、放射性粒子としての 3つの放射性核種(セシウム-134、セシウム-137、ルテニウム-103)が異常に高いレベルで検出された。

CTBTOの最高責任者であるラッシーナ・ゼルボ事務局長は、「検出された3つの同位体、セシウム134、セシウム137、およびルテニウム103は通常のレベルよりも高いが、ただし、人間の健康には有害なレベルではない」とツイッターで述べた。

粒子が検出されめたのは「 6月22日 / 23日」だという。

投稿には、粒子が検出される 72時間前に粒子がどこから来たかを示すマップが含まれていたが、それによれば、放射性粒子は、デンマークとノルウェーの先端、スウェーデン南部、フィンランド、バルト海諸国の一部、そして、サンクトペテルブルクを含む西部ロシアをカバーする広い領域にまたがっていた。

原子炉で熱を発生させる原子連鎖反応に言及して、包括的核実験禁止条約機構のスポークスパーソンは、「これらは確かに核分裂生成物であり、おそらく民間の供給源からのものではないかと考えられる」と述べた。

スポークスパーソンは、「発生源の可能性のある領域を示すことはできるが、正確な出所を特定することは我々の義務の範囲外だ」と述べた。


 

ここまでです。

その後、AP通信によれば、オランダ国立機関が、「この放射性核種は人工物であり、そしてロシア西部から流れてきている」と述べたことを伝えています。

スウェーデン放射線安全局は、「放射能レベルの増加の原因が何であるかを確認することは現在不可能である」とし、または北部ヨーロッパの大気中の放射性同位元素を含む雲の発生源について推測はしていないという。

しかし、オランダの国立公衆衛生環境研究所は、北欧のデータを分析し、「これらの計算からは、放射性核種(放射性同位元素)はロシア西部の方向から来ていることを示している」と述べた。

国立公衆衛生環境研究所は、「これらの放射性核種は人工だ。核種の組成は、原子力発電所の燃料要素の損傷を示している可能性がある」とし、「しかし、測定数が限られているため、特定の発生場所を特定することはできない」と述べた。AP

実際のところは、放射能の影響というものは、現実的にはどのくらいのものなのかは今でもよくわかっていない面もありまして、2017年のことや、今回のことが示すものは、

「放射性物質そのものの危険性」

のほうの話題というよりも、

「放射性物質が大量に生成されるような《何か》がどこかで行われている」

という可能性のほうへの興味なのかもしれません。

このうち、ロシアと放射能に関しては、いろいろなことがありまして、たとえば、2019年には、ヨーロッパにまでは達しなかったようですが、「ロシアの軍事実験場での放射線レベルが通常のレベルの20倍に急上昇した」という出来事がありました。

これは、その際に、「何かが爆発する様子」が住民に撮影されていまして、後に、ロシア当局は、「核施設で小規模な爆発があった」ことを認めたことが報じられていました。

2019年8月 ロシアのアクニクスで撮影された爆発

Reuters via zerohedge.com

このとき、爆発した施設で研究されていたのは、私にはよくわからないですが、「液体燃料ロケットエンジン用の同位体動力源」というもので、ロケットの動力に「核」の力を利用するようなものなのかもしれません。

 

 

アメリカでも再び

「謎の放射能レベルの上昇」といえば、昨年 11月に、「アメリカ全土で異常な数値で放射能レベルが上昇している」ことを、以下の記事でご紹介したことがありました。

アメリカで何が起きている? 西部一帯で放射能レベルが急激に上昇中
In Deep 2019/11/03

アメリカの放射能状況を監視するアメリカ原子力緊急事態追跡センターのリアルタイム・マップが、2019年11月のはじめから、急激に放射能レベルが急上昇していることを示していたのです。

以下は、その時のリアルタイムマップです。

アイコンの見方としては、以下のようになり、地図では、最高警報レベルのアイコンはないですが、警報レベル4のアイコンまでは示されていることがわかります。

2019年11月03日のアメリカの放射能レベルの状況

Nuclear Emergency Tracking Center

緑と黄色のアイコン以外は、すべて警報レベルということになっていますが、突然のように、これらが多くなっていたのです。

今回の記事を書いている中で、「そういえば、ずいぶんと原子力緊急事態追跡センターのマップも見てないな」と思い、久しぶりに見てみました。

そうしましたら、

「状況は悪化している」

のでした。

以下は、現在(2020年6月29日)のマップです。上の昨年のマップでは、警報レベル4のアイコンは 1カ所でしたが、「 6カ所」に増えています。

2020年06月29日のアメリカの放射能レベルの状況

Nuclear Emergency Tracking Center

よくわからないですけれど、警報レベルが 5段階に設定されているということは、レベル 4というのは、それなりに急上昇しているということを示すような気がするのですが・・・アメリカの放射能レベルの変化についてはいろいろとわからないです。

なお、ヨーロッパでこれまで検出され続けているような、ヨウ素131とかセシウム137とか、そういう放射能は、基本的には自然界から発生するものではないようですが、自然界から発生するものもあり、たとえば、上記の 2019年11月のアメリカでの放射能レベルの急上昇が確認された時には、アメリカでのコメントで、以下のようなものがたくさんありました。

「宇宙からのガンマ線の影響では」

「大地震が発生する際に大気のレベルが上昇すると言われるラドンガスの影響では」

「宇宙線量が激しく増加していることが関係しているのでは」

これらのような現象が、どれだけ実際の放射能レベル数値を上昇させるのかは不明ですが、放射能レベルという言葉はともかく、最近は、深宇宙からは繰り返し「謎の無線バースト」が地球に降り続けていて、また、太陽活動が弱まっていく中、宇宙線量は「過去最大量を更新しようと」しています。

地球に送信され続ける謎のバーストを報じる6月9日の米CNN報道

Mysterious radio burst from space repeats pattern

地球で観測される宇宙線量は、その観測史上最高記録までもうすぐ

cosmicrays.oulu.fi

いろいろと、現在の地球は、「宇宙から刺激を受け続けている」ようなのですね。

これらの宇宙からの刺激の「現実的な影響」は具体的にはわかりようがないですが、たとえば、可能性のひとつとして、宇宙線により以下の記事に書いたような影響は続きそうです。

地震も火山の噴火も「宇宙線」がトリガーとなっている可能性を再確認してみる。そして、仮に超絶エネルギーを持つ「一次宇宙線」が増加し続けるとすれば?
In Deep 2019/10/16

また、数日後に迫る 7月4日は、アメリカ独立記念日として知られますが、今年 2020年のこの日は、

「史上最強の惑星直列が起きる」

されています。

惑星の配列が地球の事象に何らかの影響を及ぼすかどうかについては、以下の記事に、米コロラド大学の研究者たちによる「月が地球の自転を減速させており、それが大地震の発生と関係している可能性」があることを突き止めたことにふれていますが、このあたりから、「惑星の配置と地球の地震の関係があるかどうか」ということに関しては、正確な因果関係はわからないものの、

「それはある」

と言えるようです。

地震にも「惑星の配列」が関係している可能性 : 「巨大地震を誘発する地球の回転速度の低下」を引き起こしているのが「月」であることがアメリカ地球物理学連合において発表される
In Deep 2019/06/16

今年 2020年は「起き得ることは何でも起きているような年」というようなイメージもありますが、今後も、いろいろ起きていく雰囲気も強い中、何もなければそれでいいのですが、7月中旬くらいまでは、世界中で「地質的にやや慌ただしい時」が続くかもしれません。

放射能から話が飛んでしまいましたけれど、とにかく世界中でいろいろなことが起き続けています。

 

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